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82192027 第1四半期プライムJGAAP

青山商事株式会社 2027年度 第1四半期 決算

青山商事株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

青山商事株式会社

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥439.7億¥436.6億+0.7%
営業利益¥13.1億¥13.7億-4.4%
経常利益¥13.5億¥15.3億-12.1%
純利益¥3.8億¥6.4億-40.6%
ROE0.2%0.4%-

Executive Summary

2027年3月期第1四半期は増収減益となり、特に純利益の急落が目立つ決算となった。売上高は439.7億円(前年比+0.7%)、営業利益13.1億円(同-4.4%)、経常利益13.5億円(同-12.1%)、純利益(親会社株主帰属)3.2億円(同-49.7%)。主力のビジネスウェア事業が営業損失に転落したことに加え、実効税率の上昇(68.2%)と減損損失1.2億円を含む特別損失1.6億円がボトムラインを圧迫した。

業績変動要因

【売上高】売上高は439.7億円で前年比+0.7%の微増。売上の67.1%を占める主力ビジネスウェア事業は274.6億円(-2.4%)と縮小した一方、フランチャイジー事業46.2億円(+13.8%)、総合リペアサービス事業39.8億円(+13.1%)、クレジットカード事業14.6億円(+9.3%)など非アパレル領域が増収し、全体の減収分を相殺した。

【損益】営業利益は13.1億円(-4.4%)、粗利率は51.9%と前年比+0.1pt改善したが、販管費率が49.0%と+0.3pt上昇し利益を圧迫した。ビジネスウェア事業が営業損失2.0億円(前年+2.3億円から赤字転落)となったことが主因で、クレジットカード事業の営業利益6.9億円(+10.5%)が全社利益を支えた。経常利益は13.5億円(-12.1%)、純利益は実効税率68.2%(前年56.4%相当)の上昇と特別損失1.6億円(減損1.2億円含む)の影響で3.2億円(-49.7%)に大きく縮小した。増収減益、かつ純利益は特に一時的要因の影響が大きい決算といえる。

セグメント別分析

セグメント別では利益率に大きな格差がある。クレジットカード事業は利益率47.3%と最も高く、営業利益6.9億円で全社営業利益13.1億円の過半を占め、実質的な収益の柱となっている。不動産事業も利益率24.5%と高収益だが、売上11.3億円は小規模で減損27百万円を計上した。主力のビジネスウェア事業は売上高で全体の67.1%を占めるが、営業損失2.0億円(前年+2.3億円から赤字転落)となり、減損91百万円も計上した。フランチャイジー事業(利益率7.9%、+23.7%)と総合リペアサービス事業(利益率3.5%、+109.0%)は増益で推移した。印刷・メディア事業は赤字幅を縮小(-0.4億円)している。全社的にはビジネスウェア事業の採算悪化を非アパレル領域が補う構図が鮮明である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は3.0%で前年3.1%からわずかに悪化、純利益率は0.7%と前年1.5%から大幅に低下した。ROEは0.2%と低水準で、純利益の急減が主因である。【キャッシュ品質】経常利益13.5億円に対し純利益3.2億円と乖離が大きく、税負担と特別損失の影響が大きい。売掛金は118.1億円(前年比-30.8%)、買掛金は79.7億円(同-29.1%)と共に縮小し、運転資本の変動が生じている。【投資効率】総資産回転率は低く、棚卸資産411.0億円は総資産の13.8%を占め、資産効率の改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は59.9%と前年59.1%から改善し、財務基盤は安定している。現金及び預金553.2億円は短期借入金175.1億円を大きく上回り、短期の資金繰りに余裕がある。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、バランスシートの動きから資金動向を読み取ると、現金及び預金は553.2億円で前年591.1億円から減少している。一方で自己資本比率は59.9%と前年から改善し、資本構成は保守的に維持されている。売掛金・買掛金がともに約3割縮小しており、与信・支払条件の見直しや取引タイミングの変化が資金フローに影響を与えている可能性がある。棚卸資産は411.0億円で前年411.4億円とほぼ横ばいであり、在庫水準の圧縮には至っていない。有利子負債(長期借入金496.0億円、1年内償還社債60.0億円等)を抱えつつ現金水準は厚く、当面の資金繰りに大きな懸念は見られない。

収益の質

当期の収益の質は、税・特損の影響により純利益が経常的な収益力を下回っている点に特徴がある。経常利益13.5億円に対し純利益3.2億円と、その差は約76%に達し、主因は実効税率の上昇(税引前利益11.9億円に対し法人税等8.1億円、実効税率68.2%)と特別損失1.6億円(うち減損損失1.2億円)である。これらは非反復的な性格が強く、経常的な事業収益力は純利益の水準よりも高いとみられる。営業外収益は2.2億円で売上高比0.5%と小さく、金融収益への依存度は低い。包括利益は12.7億円で純利益3.8億円(非支配株主含む)を上回り、有価証券評価差額金8.5億円の増加がその主因であり、事業損益とは異なる要因による押し上げが確認できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する第1四半期の進捗は、売上高が22.6%(1947.0億円中439.7億円)、営業利益が11.2%(117.0億円中13.1億円)、経常利益が11.3%(119.0億円中13.5億円)となっている。単純な四半期進捗の目安(25%)と比較すると、売上高はほぼ同水準だが、営業利益・経常利益は明確に下回るペースである。会社計画は売上+3.0%、営業利益+10.5%、経常利益+9.0%の増収増益を見込んでおり、達成にはビジネスウェア事業の採算改善や下期での挽回が前提となる。当四半期において業績予想・配当予想の修正は行われていない。

株主還元

会社は2027年3月期の配当予想を1株当たり38円としている(2026年4月の株式分割後の金額)。予想EPS53.54円に基づく配当性向は約71%となる。第1四半期の実績EPSは2.27円(前年4.41円から-48.5%)と大きく低下しているが、通期予想を前提とした配当計画に変更はない。自己株式は発行済株式数の6.1%(9,226千株/151,182千株)に相当し、一定の緩衝を有する。配当の持続性は下期以降の利益回復と税負担の正常化に依存する。

リスク要因

  1. 主力事業の採算悪化: 売上高の67.1%を占めるビジネスウェア事業が営業損失2.0億円(前年+2.3億円)に転落し、全社利益率を押し下げている。同事業では減損損失91百万円も計上されている。

  2. 高い実効税率と特別損失による利益変動: 実効税率68.2%(法人税等8.1億円/税引前利益11.9億円)と特別損失1.6億円(減損1.2億円含む)が純利益を前年比-49.7%まで押し下げ、経常利益との乖離が拡大している。

  3. 利益進捗の遅れ: 通期計画に対する第1四半期の営業利益進捗率は11.2%、経常利益は11.3%であり、単純進捗目安の25%を大きく下回っている。下期での挽回が計画達成の前提となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.0%3.3% (0.9%–7.7%)-0.3pt
純利益率0.9%2.2% (0.3%–6.1%)-1.3pt

営業利益率は業種中央値をわずかに下回り、純利益率は税・特損の影響で中央値を大きく下回っている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)0.7%7.5% (0.4%–14.5%)-6.8pt

売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、成長ペースは同業内で低位に位置する。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 主力のビジネスウェア事業が営業損失に転落する一方、クレジットカード事業・不動産事業・フランチャイジー事業など高利益率の非アパレル領域が全社利益を支える構図が鮮明になっている。ポートフォリオの分散が収益の下支え要因となっている。

  2. 純利益の前年比-49.7%は、実効税率の上昇と特別損失(減損含む)という一時的要因の影響が大きく、経常的な収益力(経常利益13.5億円)と表面上の純利益との間に大きな乖離が生じている。

  3. 通期計画に対する第1四半期の利益進捗(営業利益11.2%、経常利益11.3%)は単純進捗目安を下回っており、下期における主力事業の採算改善が計画達成の重要な観察点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,054円
base(基準)1,076円
bull(強気)1,088円
算出前提
1株純資産(BPS)1,256円
調整後予想EPS55.0円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向71.0%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.86倍 / 19.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,048円〜1,106円、ω±0.1で 1,071円〜1,080円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。