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82002027 第2四半期プライムJGAAP

リンガーハット(8200) 2027年度第2四半期決算 増収・営業益42%増

2027年度第2四半期の売上高は233.1億円(前年同期比+4.1%)、営業利益は11.2億円(同+41.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥233.1億¥224.0億+4.1%
営業利益¥11.2億¥7.9億+41.6%
経常利益¥10.0億¥8.4億+18.9%
純利益¥6.7億¥5.1億+30.6%
ROE(年換算)8.4%6.7%-

Executive Summary

2027年2月期中間期は、増収率4.1%を上回る営業増益(+41.6%)となり、利益率の改善が最大の特徴である。売上高は233.1億円(前年比+4.1%)、営業利益は11.2億円(同+41.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益は6.7億円(同+30.6%)となった。粗利率の上昇に加え、販管費の増加率(約+3.0%)が売上成長率を下回ったことが主因である。営業利益率は前年同期の3.5%から4.8%へ拡大した。主力の長崎ちゃんぽん事業が連結売上高の81.9%を占め、増益を牽引している。営業CFは15.7億円(同+39.7%)で、利益の現金裏付けも確認できる。

業績変動要因

【売上高】売上高は233.1億円(前年比+4.1%)となった。長崎ちゃんぽん事業が190.9億円(+4.5%)で全体を押し上げた。とんかつ事業は40.9億円(+1.2%)、設備メンテナンス事業は外部売上高1.3億円(+36.2%)だった。

【損益】営業利益は11.2億円(+41.6%)となった。粗利率は64.4%で、前年同期の63.7%から改善した。販管費は143.2億円(+3.0%)で、売上高の伸びを下回った。長崎ちゃんぽん事業の営業利益は9.4億円(+58.3%)、利益率は4.9%で、連結増益の中心である。経常利益は10.0億円(+18.9%)で、営業増益率を下回った。営業外費用1.6億円のうち為替差損0.6億円と支払利息0.7億円が影響した。特別損失0.9億円(うち減損損失0.8億円)は一時的要因で、税引前利益は9.1億円(+12.8%)、純利益は6.7億円となった。結論として増収増益である。

セグメント別分析

長崎ちゃんぽん事業は売上高190.9億円、営業利益9.4億円で、セグメント営業利益合計(12.1億円)の約78%を占める。利益率は前年同期の約3.3%から4.9%へ改善した。収益が一事業に集中している構造である。

とんかつ事業は売上高40.9億円(+1.2%)、営業利益1.7億円(+5.8%)、利益率4.1%で、増収増益ながら伸びは緩やかである。設備メンテナンス事業は外部売上高1.3億円(+36.2%)だが、営業利益は1.0億円(-14.1%)だった。内部売上高8.0億円を含む売上高9.3億円に対する利益率は約10.5%である。外部売上高だけで算出した利益率76.6%は、他事業との比較には適さない。

主要財務指標

【収益性】年換算ROEは8.4%、営業利益率は4.8%(前年同期3.5%)、粗利率は64.4%である。純利益率は2.9%で、ROE改善の主因は利益率の上昇である。【キャッシュ品質】営業CFは15.7億円で、純利益の約2.4倍である。運転資本変動前の営業CF小計は17.8億円で、売上債権の増加3.2億円が資金流出要因となった。【投資効率】設備投資は11.0億円で、減価償却費10.2億円の約1.1倍である。FCFは4.4億円(前年同期は約1.7億円)となった。【財務健全性】自己資本比率は48.6%(前年同期48.9%)、流動比率は101.1%である。1年内返済予定の長期借入金27.4億円に対し、現金及び預金は32.6億円ある。

キャッシュフロー分析

営業CFは15.7億円(前年比+39.7%)と、営業増益を背景に拡大した。投資CFは-11.4億円で、大半は設備投資11.0億円である。この結果、FCFは4.4億円のプラスとなり、配当支払額1.7億円を上回った。財務CFは+4.4億円で、長期借入22.0億円の調達が長期借入返済13.4億円と短期借入返済2.0億円を上回った。現金及び現金同等物の期末残高は31.9億円で、前年同期の23.0億円から増加した。FCFの黒字は営業CFの伸びによるが、借入による資金流入も現預金の積み上がりに寄与している。

収益の質

営業CFが純利益の約2.4倍であり、減価償却費10.2億円などの非資金費用を含む点を踏まえても、利益の現金化は良好である。経常利益(10.0億円)は営業利益を1.2億円下回る。営業外収益0.4億円に対し営業外費用が1.6億円で、為替差損0.6億円と支払利息0.7億円が主因である。為替差損は変動性が高く、経常的な収益力とは区別して見る必要がある。特別損失0.9億円は減損損失0.8億円が中心で、前年同期の0.4億円から増加した。包括利益は7.6億円で純利益6.7億円を0.9億円上回り、為替換算調整額0.6億円と有価証券評価差額金0.6億円が寄与した。売上債権の増加(約+18%)は、利益の現金化を今後確認する上での論点である。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高473.0億円(+4.9%)、営業利益22.0億円(+55.1%)、経常利益20.4億円(+27.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益12.0億円である。中間期の進捗率は売上高49.3%、営業利益50.8%、経常利益49.2%、純利益55.6%で、概ね標準的な水準にある。営業利益予想の達成には、下期に約10.8億円が必要となる。当四半期の業績予想修正はなく、配当予想のみ修正された。

予想EPSは46.31円で、中間期の実績25.76円の進捗率は約55.6%である。

株主還元

中間配当は前回予想の1株6円から7円へ増額された。通期の配当予想は1株14円である。予想EPS46.31円に基づく予想配当性向は約30.2%で、自社株買いを含まない配当のみの比率である。中間期の自社株買い額は0.0億円とごく小さい。配当支払額1.7億円はFCF4.4億円の範囲内に収まる。現預金は32.6億円ある。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 長崎ちゃんぽん事業が連結売上高の81.9%、セグメント営業利益の約78%を占める。来店需要や原材料費・人件費の変動が連結業績に波及しやすい。

  2. 短期流動性リスク: 流動比率は101.1%、運転資本は約0.8億円と余裕が薄い。1年内返済予定の長期借入金は27.4億円で、返済・借換えの動向が資金繰りの論点となる。売掛金も前年同期比約+18%と、売上成長率を上回って増加している。

  3. 店舗固定費・減損リスク: 賃借料は売上高の約9.5%、給与及び手当は約25.6%を占める。減損損失は0.8億円(前年同期0.35億円)に増加した。資産除去債務は18.9億円で、店舗退去時の支出負担となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率4.8%3.1% (1.2%–5.9%)+1.7pt
純利益率2.9%2.1% (0.6%–4.2%)+0.8pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、IQR内の上位寄りに位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.1%5.2% (1.2%–10.9%)−1.1pt

売上高成長率は中央値をやや下回るが、IQR内に収まっている。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率が3.5%から4.8%へ改善し、営業増益と営業CFの改善が並行した。利益の質は良好だが、4.8%の水準は費用上昇への余力が限定的である。

  2. 通期営業利益予想の進捗率は50.8%で、計画線上にある。下期は長崎ちゃんぽん事業の利益率、売掛金の回収、店舗減損の推移が注目点となる。

  3. FCFは配当支払額を上回るが、流動比率101.1%と1年内返済予定借入金27.4億円が短期財務面の確認項目である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)553円
base(基準)573円
bull(強気)583円
算出前提値
1株純資産(BPS)610円
調整後予想EPS47.6円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向30.2%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.94倍 / 12.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 557円〜589円、ω±0.1で 571円〜573円。

注記:

  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 55%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。