| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥190.3億 | ¥178.7億 | +6.5% |
| 営業利益 | ¥2.7億 | ¥5.8億 | -53.7% |
| 経常利益 | ¥2.3億 | ¥5.6億 | -58.9% |
| 純利益 | ¥1.6億 | ¥3.0億 | -47.6% |
| ROE | 0.9% | 1.6% | - |
当四半期は増収ながら大幅減益で、販管費負担の増加による収益性悪化が最重要ポイントである。売上高は190.3億円(前年比+6.5%)と拡大した一方、営業利益は2.7億円(同-53.7%)、経常利益は2.3億円(同-58.9%)、純利益は1.6億円(同-47.6%)といずれも大幅な減益となった。粗利率は66.2%と前年から改善したものの、販管費率が64.8%まで上昇し、営業レバレッジが逆回転したことが利益悪化の主因である。
【売上高】売上高は190.3億円(前年178.7億円、+6.5%)と増収を維持した。外食事業の単一セグメントであり、セグメント別の内訳開示はないが、既存店の客数・客単価動向や価格改定効果がトップライン拡大に寄与したとみられる。
【損益】営業利益は2.7億円(前年5.8億円、-53.7%)、営業利益率は1.4%と前年3.2%から大幅に縮小した。売上原価率は改善し粗利率は66.2%(前年比+0.4pt)と原価管理は機能しているが、販管費が123.3億円(前年比+10.1%)と売上成長率+6.5%を上回るペースで増加し、販管費率は64.8%(前年比+2.2pt)に上昇した。人件費・エネルギー費等の固定費インフレが吸収できなかったことが収益性悪化の主因とみられる。営業外費用は支払利息0.4億円等により0.9億円となり、営業外収益0.6億円を上回ってネットでマイナス寄与した。特別損益は固定資産除却損0.1億円に対し特別利益0.1億円とほぼ相殺し、経常段階以降の損益悪化を説明する一時的要因は限定的である。結論として、増収減益である。
当社グループは外食事業の単一セグメントであり、セグメント別の業績開示は行われていない。
【収益性】営業利益率は1.4%(前年3.2%)、純利益率は0.8%(前年1.5%)と、いずれも大幅に縮小した。粗利率は66.2%と前年から改善した一方、販管費率が64.8%へ上昇し、収益性悪化の主因となっている。【キャッシュ品質】営業外収支はネットで0.4億円のマイナスとなり、経常利益と純利益の乖離は税負担(法人税等0.8億円、税負担係数約34%)と非支配株主帰属利益0.1億円の範囲内に収まり、構造的な一時要因への依存は見られない。【投資効率】ROEは0.9%と低水準で、純利益率の低下が主因である。EPS(基本)は3.56円(前年6.66円、-46.5%)と、希薄化後EPSは3.20円である。【財務健全性】自己資本比率は40.3%(前年37.8%から改善)と健全な水準を維持し、現金及び預金112.7億円が流動負債111.6億円を上回っており、短期的な資金余力は確保されている。
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、バランスシートの変動から資金動向を分析すると、現金及び預金は112.7億円と前年の132.9億円から20.2億円減少した。買掛金・支払手形が19.4億円と前年24.8億円から減少し、未払法人税等も大幅に減少しており、支払サイドでの資金アウトフローが現金残高低下の一因とみられる。一方で有形固定資産は前年比+4.8%と増加しており、出店・改装等への投資が継続していることをうかがわせる。現金水準は依然として流動負債を上回り、短期の資金繰りに対する耐性は保たれている。
今期の損益悪化は営業段階の販管費率上昇が主因であり、一時的要因への依存度は低い。特別損益はネットでほぼゼロ(特別利益0.1億円、特別損失0.1億円)であり、経常的な収益力の実態を反映した決算といえる。営業外収益は受取配当金0.1億円等で売上高比0.3%程度と全社収益への影響は限定的である一方、営業外費用は支払利息0.4億円を中心に0.9億円となり、営業外収支はネットでマイナス寄与している。経常利益と純利益の乖離は法人税等0.8億円と非支配株主帰属利益0.1億円で説明でき、構造的な質の劣化を示すものではない。包括利益は2.6億円と純利益1.6億円を上回っており、有価証券評価差額金1.2億円の増加が主因で、事業本体の収益力とは別要因による押し上げである。
通期計画に対するQ1進捗は、売上高22.9%(190.3億円/830.0億円)、営業利益8.3%(2.7億円/32.0億円)、経常利益7.6%(2.3億円/30.0億円)となっており、四半期均等進捗の目安である25%と比較して、売上高はほぼ同水準だが、利益面では大きく下回っている。通期計画は売上高+8.6%、営業利益+4.9%、経常利益+0.2%の増収増益を見込んでおり、下期にかけての販管費率の改善が計画達成の前提となる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
会社計画の年間配当は10.00円で、中間・期末の区分を含む修正は行われていない。期中平均株式数約4,135万株と通期純利益計画(親会社株主帰属)18.0億円を前提とすると、配当性向は概算で約23%となり、無理のない水準にある。現金及び預金112.7億円という資金余力を踏まえると、当四半期の利益進捗の遅れが直ちに配当継続能力を損なうものではないと考えられる。自社株買いに関する開示はない。
固定費インフレによる収益性圧迫: 販管費率は64.8%(前年比+2.2pt)に上昇し、販管費成長率+10.1%が売上高成長率+6.5%を上回った。人件費・エネルギー費等の固定費吸収が課題であり、既存店収益力の改善が構造的なテーマとなる。
のれん・無形資産の償却・減損リスク: のれん52.7億円は純資産182.9億円の28.8%、無形固定資産80.8億円は総資産453.5億円の17.8%を占める。M&A由来資産の水準は特段過大ではないが、収益性低下が続く場合は減損リスクのモニタリングが必要となる。
通期進捗の遅れによる下期偏重リスク: 営業利益の通期進捗は8.3%と、均等進捗の目安25%を大きく下回っている。通期計画達成には下期でのコスト効率改善とトップライン回復が前提となり、その実現度合いが注目される。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.4% | 3.3% (0.9%–7.7%) | -1.9pt |
| 純利益率 | 0.8% | 2.2% (0.3%–6.1%) | -1.4pt |
自社の収益性は業種中央値を下回り、営業利益率・純利益率いずれも同業内で下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.5% | 7.5% (0.4%–14.5%) | -1.0pt |
売上高成長率は業種中央値にほぼ近いが、やや下回る水準にある。
※出所: 当社集計
増収の一方で販管費率上昇により営業利益率が1.4%へ縮小し、営業レバレッジが逆回転している点が当四半期の特徴である。粗利率改善が確認される一方、固定費吸収の遅れが利益体質に反映されている。
通期計画に対する営業利益進捗は8.3%と、均等進捗の目安25%を大きく下回る。会社は業績予想・配当予想を修正しておらず、下期偏重の計画前提が維持されている点は今後の決算での確認事項となる。
自己資本比率40.3%、現金及び預金112.7億円と財務健全性は維持されており、短期的な資金余力は確保されている。一方でROEは0.9%と低水準にあり、投下資本の効率性は業種比較でも見劣りする状況にある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 427円 |
| base(基準) | 447円 |
| bull(強気) | 457円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 442円 |
| 調整後予想EPS | 44.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 23.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.01倍 / 10.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 434円〜460円、ω±0.1で 446円〜447円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。