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81602027 第1四半期プライムJGAAP

株式会社木曽路 2027年度 第1四半期 決算

株式会社木曽路の2027年度第1四半期決算レポート

株式会社木曽路

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥119.5億¥119.9億-0.4%
営業利益¥-2.4億¥-0.7億-221.6%
経常利益¥-2.2億¥-0.6億-276.3%
純利益¥-1.3億¥-0.5億-156.9%
ROE-0.4%-0.2%-

Executive Summary

売上高が横ばいの中で固定費の増加が先行し、営業損益・純損益ともに前年から赤字が拡大した点が今回の決算の要点である。売上高は119.5億円(前年119.9億円、YoY-0.4%)、営業利益は-2.4億円(前年-0.7億円)、経常利益は-2.2億円(前年-0.6億円)、純利益は-1.3億円(前年-0.5億円)となった。粗利率は69.1%と前年から改善したが、販管費率が71.1%へ上昇し、コストの伸びが売上をキャッチアップできない構図が損益悪化の主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は119.5億円で前年同期比-0.4%とほぼ横ばい。飲食店事業がほとんどを占める実質単一セグメントのため、事業別の増減要因は開示されていないが、既存店の来店数の伸び悩みが売上停滞の背景として推察される。

【損益】売上原価36.9億円(売上比30.9%)は前年比縮小し、粗利率は69.1%(前年68.6%)に改善した。しかし販管費が85.0億円(前年83.1億円、+2.3%)に増加し、販管費率は71.1%(前年69.3%)へ上昇したため、営業利益は-2.4億円(前年-0.7億円)と赤字が拡大した。経常利益も営業外収支(受取配当0.5億円等の営業外収益0.6億円に対し支払利息を含む営業外費用0.5億円)ではカバーできず-2.2億円となった。純利益は前年に計上した固定資産売却益(1.7億円)が今期は0.01億円にとどまったことも重なり-1.3億円となった。増収減益ではなく、売上ほぼ横ばいのもとでの減益であり、結論としては減収減益に近い増益なき停滞局面であるが、正確には減収減益(売上微減・利益大幅悪化)と整理できる。

セグメント別分析

当社グループは飲食店事業がほとんどを占める実質的な単一セグメントであり、セグメント別の開示は省略されている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は-2.0%(前年-0.6%)、純利益率は-1.1%(前年-0.4%)で、いずれも前年から悪化している。粗利率は69.1%(前年68.6%)と改善したが、販管費率の上昇(71.1%、前年69.3%)がこれを上回り営業段階での悪化を招いた。【キャッシュ品質】営業損益がマイナスであることから、当期の利益はキャッシュ創出力を反映したものではなく、営業外の受取配当0.5億円が損益の一部を下支えしている。【投資効率】ROEは-0.4%(前年概算より悪化)で、純利益率の低下が主因であり、総資産回転率や財務レバレッジの構造には大きな変化はない。【財務健全性】自己資本比率は65.9%(前年65.1%)と高水準を維持し、資本構成は保守的である。一方で現金及び預金は140.2億円を確保しているものの、短期借入金72.0億円が負債の中心を占め、負債構成は短期に偏っている。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、バランスシートの動きから資金動向を確認できる。現金及び預金は140.2億円で前年の152.7億円から減少しており、営業損失の継続が手元資金の圧縮につながっている可能性がある。流動資産192.4億円は流動負債130.2億円を上回り、短期的な資金繰りには一定の余裕があるものの、短期借入金72.0億円が負債の大半を占めるため、資金調達構造は短期に偏っている。長期借入金は0.5億円まで縮小し、負債の短期化がさらに進んだ。営業利益がマイナスであることから、事業活動そのものによる資金創出力は弱い状態にあると考えられる。

収益の質

当期の損失は特別損益の影響が軽微(特別利益0.01億円、特別損失0.14億円)であり、主として営業段階の損失に起因する経常的な要因によるものである。営業外収益0.6億円の中心は受取配当0.5億円であり、収益の質としては安定的な構成といえる。一方、経常利益から純利益への段階では法人税等が-1.1億円と、損失計上下でも税負担が重く、実効税率は44.5%と高止まりしている。前年同期に計上されていた固定資産売却益1.7億円が今期は0.01億円へ縮小したことも、前年比での損益悪化要因の一部であり、一時的な押し上げ効果の剥落として認識できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画は売上高550.0億円(前年比+0.8%)、営業利益32.0億円(同+9.8%)、経常利益32.5億円(同+11.0%)である。当第1四半期の進捗率は売上高21.7%(単純進捗基準の25%を-3.3pt下回る)にとどまり、利益面は営業・経常ともに赤字スタートのため通期計画に対する進捗は大幅に遅れている。会社は業績予想の修正を行っていないが、当第1四半期の実績を踏まえると、下期での収益性回復が計画達成の前提となる。

株主還元

配当予想は年間30.00円で、当第1四半期において配当予想の修正は行われていない。会社予想EPS74.58円に基づく配当性向は約40%であり、通期計画達成を前提とした水準である。当第1四半期は純損失であるため、実際の期中利益に基づく配当性向は計算できず、通期の営業損益回復が配当継続の前提条件となる。自社株買いに関する開示はなく、現時点では配当を中心とした株主還元方針とみられる。

リスク要因

  1. 固定費上昇による収益性悪化: 販管費率が71.1%(前年69.3%)へ上昇し、営業利益率は-2.0%(前年-0.6%)まで悪化した。人件費・賃料・光熱費などの固定費の伸びが売上の伸びを上回る構図が続けば、通期計画達成の障害となる。

  2. 負債の短期偏重によるリファイナンスリスク: 短期借入金72.0億円に対し長期借入金は0.5億円にとどまり、負債構成が短期に大きく偏っている。現金及び預金140.2億円で一定のカバーはあるが、金利環境の変化時に調達コストが上昇する可能性がある。

  3. 通期計画に対する進捗遅延: 売上高の進捗率は21.7%、利益項目は赤字での四半期スタートとなり、通期計画(営業利益32.0億円等)との乖離が大きい。下期での需要回復とコスト改善が計画達成の前提となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率-2.0%3.3% (0.9%–7.7%)-5.3pt
純利益率-1.1%2.2% (0.3%–6.1%)-3.3pt

収益性指標は自社が業種中央値を大きく下回り、業種内で低位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)-0.4%7.5% (0.4%–14.5%)-7.9pt

売上成長率も業種中央値を大きく下回り、トップラインの伸び悩みが業種内でも目立つ状況にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率は69.1%(前年68.6%)と改善しているものの、販管費率の上昇(71.1%、前年69.3%)がそれを上回り、営業損益は前年から悪化している。コスト増加吸収の進捗が今後の業績を左右する構造上の注目点である。

  2. 負債構成は短期借入金72.0億円が中心で、長期借入金は0.5億円にとどまる。自己資本比率65.9%と資本構成は保守的だが、負債の期限構成に変化がみられる点は継続的な確認が必要である。

  3. 通期計画に対するQ1進捗は売上21.7%、利益は赤字スタートとなっており、前年に計上された固定資産売却益(1.7億円)の剥落もYoY比較を悪化させた一因である。下期における営業損益の回復動向が、通期計画の達成度合いを見る上での注目点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)987円
base(基準)1,019円
bull(強気)1,036円
算出前提
1株純資産(BPS)1,106円
調整後予想EPS76.6円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向40.2%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.92倍 / 13.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 991円〜1,048円、ω±0.1で 1,016円〜1,021円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。