| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥246.4億 | ¥237.9億 | +3.6% |
| 営業利益 | ¥8.1億 | ¥17.2億 | -52.9% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥8.9億 | ¥17.8億 | -49.7% |
| 純利益 | ¥5.9億 | ¥12.7億 | -53.3% |
| ROE | 1.0% | 2.1% | - |
増収にもかかわらず販管費の伸びが利益を圧迫し、営業増益・営業利益率の悪化が今四半期の要点である。売上高は246.4億円(前年237.9億円、+3.6%)と増収を確保したが、営業利益は8.1億円(前年17.2億円、-52.9%)、経常利益は8.9億円(同-49.7%)、純利益は5.9億円(同-53.3%)と主要利益指標が軒並み半減した。粗利率は45.4%を維持したものの、販管費率が42.1%まで上昇し粗利改善分を吸収したことが主因である。
【売上高】売上高は246.4億円で前年比+3.6%の増収。セグメント別では主力の国内モスバーガー事業が201.9億円(+4.2%)、海外事業が39.3億円(+1.7%)と増収、グロース事業は5.1億円(-3.0%)で減収。売上構成比は国内モスバーガー82.0%、海外16.0%、グロース2.1%で国内への集中度が高い。
【損益】営業利益は8.1億円(-52.9%)と大幅減益。国内モスバーガーの営業利益は15.4億円(-26.4%、利益率7.6%)、海外は0.5億円(-64.4%、利益率1.3%)、グロースは-0.8億円の損失継続で、全社費用(調整額)も7.4億円と前年から拡大し利益を圧迫した。売上成長(+3.6%)を販管費の伸びが上回るディスレバレッジ状態にあり、増収減益で結論づけられる。
主力の国内モスバーガー事業は増収(+4.2%)だが営業利益は-26.4%と減益し、利益率は7.6%へ低下した。海外事業は小幅増収(+1.7%)ながら営業利益は-64.4%と急減し、利益率1.3%まで悪化。グロース事業は減収(-3.0%)に加え営業損失が拡大(-0.8億円、利益率-15.4%)し、全社マージンを希薄化している。3事業とも利益率が前年から低下しており、コスト増が全社的に発生していることが読み取れる。
【収益性】営業利益率は3.3%(前年7.2%相当から悪化)、純利益率は2.4%と、いずれも前年から大きく低下している。【キャッシュ品質】営業外収益は2.4億円で売上比約1.0%と小さく、受取配当0.6億円・受取利息0.3億円が中心で本業依存度が高い。【投資効率】ROEは1.0%と低水準にあり、純利益率の低下がROE低下の主因である。【財務健全性】自己資本比率は68.6%、有利子負債は12.6億円と小さく、現金及び預金253.5億円を背景にネットキャッシュの財務基盤を維持している。
本資料にキャッシュフロー計算書の開示はないが、バランスシートの動きから資金動向をうかがえる。現金及び預金は253.5億円で前年の276.9億円から減少しており、有形固定資産は154.3億円(前年135.7億円)、建設仮勘定を含む投資が拡大している。長期のリース債務も前年から増加しており、店舗投資の進展が資金を吸収している状況がうかがえる。売掛金・棚卸資産の水準を踏まえると、運転資本の増加も現金減少の一因と考えられ、投資と運転資本の両面からキャッシュ創出力への影響を今後モニタリングする必要がある。
経常的な収益は店舗売上・フランチャイズ収益が中心であり、特別利益0.6億円(固定資産売却益)と特別損失0.5億円(減損・除却損)はほぼ相殺され、経常利益と純利益の乖離は主に法人税等3.1億円によるものである。営業外収益2.4億円は売上高比約1.0%と小さく、受取配当・受取利息が中心で一時的要因への依存は低い。一方、包括利益は-0.8億円と純利益5.9億円から大きく下振れており、持分法適用会社のその他包括損益マイナス5.4億円や有価証券評価差額金-1.2億円が主因となっている。この包括利益と純利益の乖離は、資産評価面での逆風が自己資本の積み上がりを抑制していることを示している。
通期予想に対する進捗率は、売上高が246.4億円/1,100.0億円で22.4%、営業利益が8.1億円/57.5億円で14.1%、経常利益が8.9億円/57.0億円で15.7%となり、いずれも単純進捗基準の25%を下回っている。特に営業利益の進捗遅れが大きく、通期計画(営業利益-12.4%、経常利益-19.8%予想)の達成には下期での販管費抑制と各セグメントの採算改善が前提となる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
通期配当予想は34円で、前年配当15円(中間・期末合計の一部と見られる開示)から増額される計画である。予想EPS116.67円に基づく配当性向は約29.1%であり、現金及び預金253.5億円の水準を踏まえると配当の持続性は高いと評価できる。当四半期における配当予想の修正はない。
収益性のディスレバレッジ: 売上高が+3.6%増加した一方、販管費率は42.1%まで上昇し、営業利益率は3.3%へ縮小した。コスト増が売上成長を上回る構造が続く場合、収益性の一段の悪化につながる可能性がある。
海外・グロース事業の採算悪化: 海外事業の営業利益率は1.3%(前年比-64.4%)、グロース事業は-15.4%の損失が継続しており、国内モスバーガー事業(構成比82.0%)への収益集中が強まっている。
包括利益のマイナスと資産評価の逆風: 包括利益は-0.8億円で純利益5.9億円から大きく下振れており、持分法適用会社のOCI悪化や有価証券評価差額金のマイナスが自己資本の増勢を抑制している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.3% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -1.0pt |
| 純利益率 | 2.4% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -1.4pt |
自社の収益性指標は業種中央値を下回り、収益性面では業種内でやや劣後する位置づけにある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.6% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +0.5pt |
売上成長率は業種中央値をわずかに上回り、トップラインは業種内で標準的な水準にある。
※出所: 当社調べ
増収にもかかわらず販管費の伸びが上回るディスレバレッジが発生し、営業利益率は3.3%、ROEは1.0%まで低下した。コスト構造の平準化が進むかが今後の収益性の趨勢を左右する。
主力の国内モスバーガー事業は増収減益、海外事業は採算が大きく悪化し、グロース事業の赤字が継続している。セグメント間で利益率のばらつきが大きく、国内事業への収益集中が強まっている点が特徴である。
通期予想に対する進捗は売上高22.4%、営業利益14.1%と下期偏重の計画となっており、包括利益のマイナスも合わせ、コスト抑制と資産評価両面の動向が今後の注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,716円 |
| base(基準) | 1,728円 |
| bull(強気) | 1,748円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,910円 |
| 調整後予想EPS | 121.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 29.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.90倍 / 14.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,680円〜1,778円、ω±0.1で 1,722円〜1,732円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。