| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥271.4億 | ¥216.9億 | +25.1% |
| 営業利益 | ¥2.8億 | ¥2.1億 | +33.1% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥6.5億 | ¥3.9億 | +67.9% |
| 純利益 | ¥3.8億 | ¥4.0億 | -5.7% |
| ROE | 0.7% | 0.7% | - |
当期は営業・経常段階で増収増益を確保したものの、特別損失の計上により最終利益は減益となった、増収増益基調に一時的な下押しが重なる決算だった。売上高は271.4億円(前年比+25.1%)、営業利益は2.8億円(同+33.1%)、経常利益は6.5億円(同+67.9%)と大幅増益となった一方、親会社株主に帰属する当期純利益は3.65億円(同-7.3%)にとどまった。増収の主因は電子部品事業の拡大に加えその他事業が前年比2倍超に急伸したことで、経常段階の押し上げは受取配当金や為替差益など営業外収益の増加によるものである。最終減益は投資有価証券売却益0.6億円を上回る特別損失1.7億円の計上が主因である。
【売上高】売上高は271.4億円で前年比+25.1%となり、3セグメント中2セグメントが二桁増収となった。主力のElectronicEquipmentComponentは174.3億円(構成比64.2%、+16.5%)で増収を牽引し、OtherEquipmentは61.4億円(構成比22.6%、+112.5%)と急拡大した。一方AssemblyProductは35.7億円(構成比13.2%、-7.2%)で唯一の減収セグメントとなった。
【損益】営業利益は2.8億円(+33.1%)で、利益率は1.04%と前年の0.98%から+6bp改善した。粗利率は9.82%で前年10.32%から-0.5pt低下したが、販管費の伸び(+17.6%)が売上の伸び(+25.1%)を下回ったことで営業増益を確保した構図である。経常利益は6.5億円(+67.9%)で、受取配当金2.0億円・為替差益0.7億円を含む営業外収益3.9億円の増加が牽引した。特別損益は投資有価証券売却益0.6億円を計上したが特別損失1.7億円がこれを上回り、税引前利益は5.4億円(前年比-3.2%)と経常利益の伸びとは対照的に減少した。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は3.65億円(-7.3%)となり、営業・経常段階の増収増益に対し、特別損失計上を主因とする最終減益という結論になる。
ElectronicEquipmentComponentは売上174.3億円(構成比64.2%)・営業利益4.6億円(利益率2.7%)で引き続き主力だが、増益率(+8.7%)が増収率(+16.5%)を下回りマージンには圧迫がみられる。OtherEquipmentは売上61.4億円(構成比22.6%)・営業利益1.2億円(利益率1.9%)で、売上・利益とも突出した伸びを示し、ポートフォリオ多様化に寄与している。AssemblyProductは売上35.7億円(構成比13.2%)と唯一減収だが、利益率5.9%は3セグメント中最高で収益性を維持している。全社費用(セグメント調整額)は-5.1億円(前年-4.5億円)に拡大しており、セグメント合計利益7.9億円に対する全社費用の圧縮比率は約65%に達し、営業利益(2.8億円)への配分後の目減りが大きい。
【収益性】ROEは0.7%(四半期実績、親会社株主帰属利益3.65億円÷平均自己資本約531億円で算出)で、営業利益率1.0%・経常利益率2.4%・純利益率(親会社株主帰属ベース)1.3%となっている。【キャッシュ品質】現金及び預金は294.8億円で総資産の35.7%を占め、短期・長期合計の有利子負債32.3億円に対しネットキャッシュの状態にある。【投資効率】総資産回転率は0.33回(四半期実績)にとどまり、粗利率9.8%・販管費率8.8%という低マージン構造がROE抑制の主因となっている。【財務健全性】自己資本比率は65.9%で前年66.3%からやや低下したが引き続き高水準を維持し、流動比率は319%(流動資産722.7億円/流動負債226.4億円)と厚い流動性を確保している。
当第1四半期末の現金及び預金は294.8億円で、前年同期の303.3億円から8.5億円(-2.8%)減少した。棚卸資産は164.7億円(前年比+32.4%、+40.3億円)へ積み増しが進んだ一方、受取手形・売掛金は178.6億円(前年比-7.6%)へ減少し、年換算ベースの売上債権回転日数は前年の80日台から60日程度へ短縮した。棚卸資産回転日数は前年の58日程度から61日程度へやや長期化しており、在庫の積み上がりが運転資金需要の増加要因となっている。短期借入金は17.3億円(前年比+73.0%、+7.3億円)へ増加しており、在庫積み増しに伴う短期資金調達が進んだとみられる。仕入債務回転日数は前年の67日程度から61日程度へ短縮しており、差引きの現金化サイクル(CCC)は前年の73日程度から60日程度へ改善方向にある。
経常利益6.5億円のうち、営業外収益3.9億円(受取配当金2.0億円、受取利息0.8億円、為替差益0.7億円)が押し上げ要因となっており、金融環境や為替相場に連動する性格を持つ。特別利益は投資有価証券売却益0.6億円を計上した一方、特別損失1.7億円を計上し、ネットで△1.1億円の一時的な下押し要因となった。この結果、税引前利益は5.4億円(前年比-3.2%)と経常利益の伸び(+67.9%)とは対照的に減少しており、経常利益段階と税引前利益段階の乖離が大きい点は利益の質を評価するうえで留意点となる。包括利益は12.6億円(親会社株主分12.4億円)で親会社株主に帰属する当期純利益3.65億円を大きく上回っており、その他有価証券評価差額金+5.0億円や為替換算調整額+3.8億円といった非現金性のその他包括利益が押し上げに寄与した。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高が271.4億円/1260.0億円で21.5%、営業利益が2.8億円/18.0億円で15.7%、経常利益が6.5億円/21.0億円で30.8%となっている。単純に四半期均等(25%)を基準とすると、営業利益の進捗はやや遅れている一方、経常利益は先行しており、営業外収益の押し上げ効果が通期計画に対しても寄与している可能性がある。当第1四半期時点で業績予想の修正は無く、通期は売上高+27.1%・営業利益+49.8%・経常利益+35.0%の増収増益計画が維持されている。
本決算短信時点における通期配当予想は1株当たり0円(前期実績は1株当たり6円)とされており、当第1四半期における配当予想の修正は無かった。現時点の開示情報からは配当性向の算定は行えない。
セグメント集中リスク: ElectronicEquipmentComponentが売上の64.2%(174.3億円/271.4億円)を占め、当該分野の需要・価格動向が業績全体に大きく影響する構造にある。
為替感応度: 営業外収益に為替差益0.7億円を計上しており、これは営業利益2.8億円の約26%に相当する規模で、為替相場の変動が利益変動を増幅させ得る。
運転資本の積み上がり: 棚卸資産は164.7億円(前年比+32.4%、+40.3億円)に増加し、これに連動して短期借入金も17.3億円(+73.0%)へ増加しており、在庫評価・資金需要面でのモニタリングが必要な状況にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.0% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -3.2pt |
| 純利益率 | 1.4% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -2.4pt |
営業利益率・純利益率(連結ベース)ともに業種中央値を下回り、収益性は業種内で下位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 25.1% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +22.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、トップラインの伸びは業種内で突出している。
※出所: 当社集計
営業利益率1.0%は業種中央値4.3%を下回る(-3.2pt)水準にとどまり、粗利率も9.8%(前年10.3%)へ低下する中、増収効果と販管費抑制で営業増益を確保した点は注目される。
経常利益は+67.9%と大幅増益だが、税引前利益は-3.2%減となっており、営業外収益への依存度が高く特別損益の振れによって利益段階間の乖離が生じている。
特別損失1.7億円の計上により、営業・経常段階での増益にもかかわらず親会社株主に帰属する当期純利益は-7.3%の減益となった点は、利益の質・持続性を評価するうえでの注目ポイントである。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,537円 |
| base(基準) | 1,541円 |
| bull(強気) | 1,549円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,907円 |
| 調整後予想EPS | 50.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.81倍 / 30.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,498円〜1,587円、ω±0.1で 1,529円〜1,549円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。