| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥473.5億 | ¥388.3億 | +22.0% |
| 営業利益 | ¥13.9億 | ¥14.4億 | -3.2% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥15.9億 | ¥14.0億 | +13.3% |
| 純利益 | ¥10.4億 | ¥10.1億 | +2.9% |
| ROE | 2.5% | 2.4% | - |
売上高は前年比+22.0%と大幅増収となった一方、営業利益は-3.2%の減益で、原価・販管費増が収益性を圧迫する立ち上がりとなった。売上高473.5億円(前年388.3億円)、営業利益13.9億円(前年14.4億円)に対し、経常利益は受取配当金や持分法損益の改善、前年計上の為替差損の一巡等により15.9億円(+13.3%)と増益を確保した。純利益(連結)は10.4億円(前年10.1億円、+2.9%)、うち親会社株主に帰属する当期純利益は10.0億円(前年9.8億円、+2.1%)で、経常段階の増益幅に対し法人税等負担の増加が最終利益の伸びを抑制した。全体として増収・営業減益・経常/純利益増益という段階間の乖離が特徴で、営業段階のコスト構造が今後の焦点となる。
【売上高】全セグメントが増収となり、うち売上構成比42.8%の第三事業が+35.6%と最大の牽引役となった。第一事業は149.5億円(構成比31.6%、+9.8%)、第二事業は121.6億円(構成比25.7%、+16.9%)で、地域別では日本が306.6億円(+20.5%)、中国が140.6億円(+27.6%)、その他が26.5億円(+12.1%)と全地域で拡大した。
【損益】粗利率は8.5%(前年9.5%、-97bp)に低下し、売上原価上昇の影響が粗利段階で顕在化した。販管費は26.2億円(前年22.3億円、+17.6%)に増加し、売上総利益の増加額(+3.3億円)を上回る伸びとなったことで、営業利益率は2.9%(前年3.7%、-77bp)へ縮小した。一方、営業外収支の改善(受取配当金1.2億円、持分法利益0.6億円、前年計上の為替差損の一巡)により経常利益率は3.4%(前年3.6%、-25bp)にとどまり、経常利益は増益となった。実効税率は34.3%(前年27.4%)に上昇し、税負担増が最終利益の伸びを抑制している。結論として、営業段階では減益、経常・純利益段階では増益という増収増益(最終利益ベース)の決算である。
セグメント利益は第一事業6.1億円(前年8.8億円、-31.3%、利益率4.1%)、第二事業4.7億円(前年2.2億円、+115.5%、利益率3.9%)、第三事業5.4億円(前年1.9億円、+189.2%、利益率2.7%)となった。売上を牽引する第三事業の利益率が3セグメント中最も低く、成長牽引セグメントの低マージン化が全社の営業利益率を押し下げる構図が見て取れる。第一事業は増収下でも利益額が減少しており、原価・費用構造の変化がセグメント間で異なる形で表れている。セグメント利益合計16.2億円から「その他」区分損失(-0.6億円)・セグメント間消去(-0.4億円)・全社費用(+0.7億円)を調整し、経常利益15.9億円に着地している。
【収益性】営業利益率2.9%(前年3.7%)、経常利益率3.4%(前年3.6%)、粗利率8.5%(前年9.5%)といずれも前年から低下し、収益性は軟化傾向にある。ROEは2.5%(親会社株主に帰属する当期純利益10.0億円÷自己資本401.6億円)で、純利益率2.2%×総資産回転率0.55倍×財務レバレッジ2.09倍の分解と整合する。ROICは概算で2.8%(NOPAT9.2億円÷投下資本321.8億円)と、ROE同様に低位で推移している。【キャッシュ品質】売上債権回転日数は約70日(前年約82日)に短縮しており、売上高の急拡大の中でも債権回収サイクルは改善方向にある。実効税率は34.3%(前年27.4%)に上昇し、経常利益と純利益の伸び率格差の主因となっている。【投資効率】総資産回転率0.55倍(四半期ベース)は前年並みで、資産効率に大きな変化は見られない。のれんは12.0億円(純資産比2.9%)と小さく、M&A由来の減損リスクは限定的である。【財務健全性】自己資本比率は47.8%(前年48.9%、-1.1pt)とやや低下したが、依然として高水準を維持している。流動比率160.9%、当座比率143.6%と短期流動性は良好で、有利子負債は合計約20.2億円にとどまり、現金及び預金107.4億円が上回る水準にある。
キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は107.4億円(前年114.9億円、-6.5%)とやや減少した。売上債権は361.7億円(前年349.6億円、+3.5%)にとどまり、売上高の伸び(+22.0%)を大きく下回ったことで運転資本の圧迫は限定的である。棚卸資産は67.2億円(前年62.5億円、+7.6%)、買掛金は293.4億円(前年246.9億円、+18.9%)と増加し、仕入債務の活用が運転資本負担を一定程度相殺している。有利子負債は短期借入金が1.5億円(前年17.4億円、-91.7%)、1年内返済長期借入金が0.4億円(前年9.2億円、-95.4%)と大幅に圧縮され、返済進捗により満期構成が改善した。一方、自己株式は19.4億円(前年3.6億円)へ拡大しており、株主還元関連の資金支出が現預金減少の一因になったとみられる。
当期利益は経常的な要素が中心で、特別損失は0.03億円(固定資産除売却損)と軽微であり、一時的要因の影響はほぼない。営業外収益は2.2億円(売上高比0.5%)で、受取配当金1.2億円と持分法利益0.6億円が主体となっており、前年に計上された為替差損(前年1.7億円)が当期は解消したことも経常利益の増益要因となっている。経常利益15.9億円に対し純利益(連結)は10.4億円と乖離があり、主因は実効税率が34.3%(前年27.4%)へ上昇した税負担の増加である。アクルーアルの観点では、売上債権回転日数が約70日(前年約82日)に短縮しており、売上急拡大の局面でも利益の裏付けとなるキャッシュ創出面での質の劣化は現時点では確認されない。包括利益は20.8億円と純利益(連結)10.4億円を上回り、その差は有価証券評価差額金+6.5億円、為替換算調整額+2.4億円等の評価性項目が主因である。
通期予想に対する進捗率は、売上高27.8%(473.5億円/1,700.0億円)、営業利益33.2%(13.9億円/42.0億円)、経常利益33.1%(15.9億円/48.0億円)、純利益(親会社株主帰属ベース)27.1%(10.0億円/37.0億円)となった。四半期の標準進捗である25%を各指標とも上回っており、特に営業利益・経常利益は33%台と利益面での立ち上がりが順調である。業績予想・配当予想とも修正はなく、現時点で計画に沿った進捗と位置づけられる。
通期配当予想は1株当たり47円で、配当予想の修正はない。予想純利益(親会社株主帰属ベース)37.0億円と期中平均株式数38.87百万株から算定される年間配当総額は約18.3億円となり、配当性向は約49.4%と試算される。自己株式は19.4億円(前年3.6億円)へ増加しており、自己株式取得を通じた株主還元の実施が示唆されるが、年間ベースの取得実績データが確認できないため総還元性向としての算定は行わない。有利子負債水準が低く利払い負担も軽微であることから、配当水準自体の資金的な裏付けは相応にあるとみられる。
粗利率低下と価格転嫁の遅れ: 粗利率は8.5%(前年9.5%、-97bp)に低下しており、原価上昇分の価格転嫁が遅れる場合、収益性がさらに軟化する可能性がある。
事業ミックス変化によるマージン希薄化: 売上構成比が最大(42.8%)の第三事業の営業利益率は2.7%と3セグメント中最も低く、成長牽引セグメントの拡大が全社利益率の押し下げ要因となる構造にある。
自己資本比率の低下傾向: 自己資本比率は47.8%(前年48.9%、-1.1pt)、純資産は409.0億円(前年421.0億円)へ減少しており、自己株式取得等の資本政策の進捗を含めモニタリングが必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.9% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -1.3pt |
| 純利益率 | 2.2% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -1.6pt |
| 収益性は業種中央値を下回る水準にあり、営業利益率・純利益率とも業種内で相対的に低位に位置する。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 22.0% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +18.9pt |
| 売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも突出した増収局面にある。 |
※出所: 当社集計
増収を牽引した第三事業(売上構成比42.8%、+35.6%)は営業利益率2.7%と相対的に低く、トップライン成長と収益性のトレードオフが観察される。売上ミックスの変化が全社マージンに与える影響は継続的な確認ポイントとなる。
経常利益(+13.3%)に対し純利益(連結、+2.9%)の伸びが小幅にとどまった主因は、実効税率が34.3%(前年27.4%)へ上昇した税負担増であり、営業外要因の改善が最終利益まで十分に反映されなかった。
売上債権回転日数は約70日(前年約82日)に短縮し、売上高の急拡大局面でも運転資本効率は改善方向にある。粗利率・販管費率の推移とあわせ、収益性回復の進捗を測る指標として引き続き注視される。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,048円 |
| base(基準) | 1,057円 |
| bull(強気) | 1,074円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,076円 |
| 調整後予想EPS | 97.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 50.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.98倍 / 10.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,028円〜1,087円、ω±0.1で 1,056円〜1,058円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。