| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥307.4億 | ¥296.1億 | +3.8% |
| 営業利益 | ¥5.2億 | ¥4.7億 | +10.0% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥7.1億 | ¥4.8億 | +46.6% |
| 純利益 | ¥4.6億 | ¥3.1億 | +46.9% |
| ROE | 0.9% | 0.6% | - |
2027年3月期第1四半期は増収増益となったが、経常利益・純利益の伸びが営業利益の伸びを大きく上回っている点が特徴である。売上高は307.4億円(前年比+3.8%)、営業利益は5.2億円(同+10.0%、営業利益率1.7%)、経常利益は7.1億円(同+46.6%、経常利益率2.3%)、純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は4.6億円(同+46.9%)となった。経常利益以降の大幅増は、為替差益0.5億円・受取配当金0.9億円を含む営業外収益2.0億円の押し上げが主因であり、本業の収益性改善は限定的にとどまる。
【売上高】売上高は307.4億円(前年比+3.8%)。セグメント別では、半導体・デバイス事業が59.8億円(構成比19.5%、+25.8%)、FAシステム事業が143.7億円(46.8%、+7.7%)、社会インフラ事業が86.1億円(28.0%、+1.9%)と増収した一方、ビル設備事業は17.8億円(5.8%、-42.1%)と大幅減収となり、全体の増収幅を圧縮した。
【損益】営業利益は5.2億円(前年比+10.0%、営業利益率1.7%、前年1.6%)。粗利率12.9%(前年12.8%)、販管費率11.2%(前年11.3%)はいずれもほぼ横ばいで、コスト構造に大きな変化はない。経常利益は7.1億円(+46.6%)で、為替差益0.5億円・受取配当金0.9億円を含む営業外収益2.0億円の寄与が伸び率を押し上げた。特別損益はほぼ計上がなく一時的要因は見られない。純利益は税引前利益7.1億円に法人税等2.5億円(実効税率35.4%)を控除した4.6億円で、経常利益との乖離は税負担のみで説明できる。結論として、増収増益。
当第1四半期の売上構成は、FAシステム事業143.7億円(構成比46.8%、前年比+7.7%)、社会インフラ事業86.1億円(28.0%、+1.9%)、半導体・デバイス事業59.8億円(19.5%、+25.8%)、ビル設備事業17.8億円(5.8%、-42.1%)。営業損益では、半導体・デバイス事業が6.49億円(営業利益率10.8%、前年4.04億円から+2.45億円)と全社利益を牽引し、社会インフラ事業も0.93億円(前年△0.08億円)で黒字転換した。一方、FAシステム事業は△0.19億円(前年2.07億円)で黒字から赤字に転落し、ビル設備事業は△2.07億円(前年△1.33億円)と赤字幅が拡大した。売上が増加したFAシステム事業がむしろ営業損益を悪化させている点は、案件構成やコスト吸収力の変化を示唆する。全社営業利益5.2億円は、実質的に半導体・デバイスと社会インフラの2セグメントの利益(合計7.4億円)がFA・ビル設備の損失(合計△2.3億円)を吸収する構図であり、セグメント間の収益格差が拡大している。
【収益性】営業利益率1.7%(前年1.6%、+0.1pt)、経常利益率2.3%(前年1.6%、+0.7pt)、純利益率1.5%(前年1.1%、+0.4pt)で、経常段階以降の改善幅が突出している。粗利率12.9%(前年12.8%)、販管費率11.2%(前年11.3%)はほぼ横ばいで、増益の主因は本業のコスト効率化よりも営業外収益の寄与にある。【キャッシュ品質】売上債権回転日数(DSO)は約73日(前年同期約108日)へ改善したが、仕入債務回転日数(DPO)は約56日(前年同期約105日)へ大きく短縮し、両者の差からキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)は約30日から約47日へ伸長した。棚卸資産回転日数(DIO)は約30日(前年同期約27日)とほぼ横ばいである。【投資効率】ROEは0.9%(前年同期は概算0.6%程度)で四半期ベースとしては上昇したが、絶対水準は低い。EPSは20.51円(前年13.99円、+46.6%)、BPSは2,295.56円(前年2,283.12円)。【財務健全性】自己資本比率59.8%(前年52.0%、+7.8pt)、D/E比率0.67倍、流動比率202.6%、当座比率176.0%、インタレストカバレッジ172倍(EBIT5.16億円/支払利息0.03億円)と、財務基盤は保守的な水準にある。
当四半期はキャッシュ・フロー計算書の個別数値の開示がないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は183.4億円で前年同期比57.8億円(-23.9%)減少した。売上債権回転日数(DSO)は約73日(前年同期約108日)へ短縮し回収は改善した一方、仕入債務回転日数(DPO)は約56日(前年同期約105日)へ大きく短縮しており、仕入先への支払サイトが速まったことがキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)を約30日から約47日へ押し上げる主因となっている。棚卸資産回転日数(DIO)は約30日(前年同期約27日)とほぼ横ばいである。買掛金166.0億円(前年比-44.5%)の支払進捗が現金減少の一因とみられ、売掛金246.6億円(-30.1%)の回収による資金流入があってもなお現金は減少した。設備投資規模は大きくないとみられ、資金の増減は主に運転資本、特に仕入債務の支払サイト短縮によって左右されている。
経常利益7.1億円のうち、営業外収益2.0億円(受取配当金0.9億円、為替差益0.5億円、その他0.2億円)が押し上げ要因であり、営業利益5.2億円対比では約38%に相当する規模で、経常利益の伸び(+46.6%)の主因となっている。特別損益はほぼ計上がなく、一時的な特別要因は見られない。税引前利益7.1億円に対し法人税等2.5億円を計上し、実効税率は35.4%で前年同期(35.4%)と同水準であり、経常利益と純利益の乖離は税負担のみで説明できる。包括利益は10.5億円で純利益4.6億円との乖離が大きく、主因は有価証券評価差額金+5.4億円と為替換算調整額+0.6億円というその他の包括利益項目であり、これらは保有資産の時価評価・為替換算に伴う未実現の要素であるため、当期の損益計算書上の増益(特に経常段階以降)には市況・為替に左右される非経常的性格の項目が一定程度含まれている。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高20.5%、営業利益8.8%、経常利益11.8%、純利益(親会社株主帰属)11.4%で、単純進捗の目安となる25%をいずれも下回った。通期計画は売上高1,500.0億円(+3.0%)、営業利益59.0億円(+10.7%)、経常利益60.0億円(+3.7%)、EPS179.43円、配当100円で、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はない。営業利益の進捗が最も低く、下期における案件計上の集中や、FAシステム・ビル設備セグメントの収益改善が計画達成の前提となる。
通期配当予想は1株当たり100円で、当四半期時点で配当予想の修正はない。期中平均株式数22,293千株を基準に年間配当総額を試算すると約22.3億円となり、通期純利益予想40.0億円(EPS予想179.43円)に対する配当性向は約55.7%(100円/179.43円)である。現金及び預金は183.4億円で前年同期比-23.9%と減少しており、配当原資としての手元資金水準は前年よりも薄くなっている点はモニタリングが必要である。
セグメント間収益格差の拡大: FAシステム事業は売上+7.7%ながら営業利益△0.19億円(前年+2.07億円)で黒字から赤字に転落し、ビル設備事業も売上-42.1%・営業利益△2.07億円(前年△1.33億円)と赤字幅が拡大した。全社営業利益5.2億円は半導体・デバイス(6.49億円)と社会インフラ(0.93億円)の2セグメントに依存する構造となっている。
運転資本構成の変化: 棚卸資産は88.1億円(前年比+13.5%)まで増加し、仕入債務回転日数(DPO)が約105日から約56日へ大きく短縮した結果、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは約30日から約47日へ伸長した。現金及び預金は183.4億円(-23.9%)に減少しており、運転資本管理の動向が資金効率に影響を与えている。
営業外収益への依存: 経常利益の増加(+46.6%)は、為替差益0.5億円・受取配当金0.9億円を含む営業外収益2.0億円の寄与によるところが大きい。これらは市況・為替変動の影響を受けやすく、変動性のある収益源への依存度が高い状態が続くと利益のブレ幅が拡大する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.7% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -2.6pt |
| 純利益率 | 1.5% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -2.3pt |
収益性指標はいずれも業種中央値を下回り、営業利益率は業種IQRの下限付近に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.8% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +0.7pt |
売上高成長率は業種中央値をわずかに上回るが、IQR内では中位水準にとどまる。
※出所: 当社集計
半導体・デバイスセグメントが売上+25.8%・営業利益6.49億円(マージン10.8%)と高採算で全社利益を牽引する一方、FAシステムは黒字から赤字に転落し、ビル設備は赤字幅が拡大しており、セグメント間の収益格差が拡大している。
経常利益・純利益の大幅増(+46%台)は、為替差益や受取配当金等の営業外収益の寄与によるところが大きく、営業利益ベースの伸び(+10.0%)との差が生じている点は、増益の質を評価するうえでの注目点である。
通期計画に対する第1四半期進捗率は営業利益8.8%・純利益11.4%と、単純進捗目安の25%を下回っており、下期における増益実現の確度が今後の焦点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,180円 |
| base(基準) | 2,198円 |
| bull(強気) | 2,230円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,296円 |
| 調整後予想EPS | 186.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 55.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 11.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,139円〜2,260円、ω±0.1で 2,195円〜2,200円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。