| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1768.9億 | ¥1476.8億 | +19.8% |
| 営業利益 | ¥40.9億 | ¥22.2億 | +84.1% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥37.7億 | ¥29.4億 | +28.3% |
| 純利益 | ¥25.4億 | ¥20.0億 | +27.1% |
| ROE | 2.4% | 2.0% | - |
増収に加えて営業利益率が改善し、増収増益の決算となった。売上高は1,768.9億円(前年比+19.8%)、営業利益は40.9億円(同+84.1%)、経常利益は37.7億円(同+28.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益は25.1億円(同+26.7%)だった。増益の主因は非鉄・原料セグメントの数量・価格ミックス改善と、販管費率の低下(4.6%→4.0%)による営業レバレッジの向上である。一方、経常段階では支払利息4.3億円・為替差損2.0億円が発生し、営業外収支は純額でマイナスとなったため、営業利益の伸び率に比べ経常利益・純利益の伸びは相対的に鈍化した。
【売上高】売上高は1,768.9億円で前年比+19.8%の増収。セグメント別では非鉄(アルミ・銅)が628.1億円(+43.0%)、原料(鉄・リサイクル)が264.0億円(+36.0%)と大きく伸長し、鉄鋼638.2億円(+0.2%)はほぼ横ばいだった。機械・溶接は238.3億円(+15.9%)で、内訳は溶接84.3億円(+29.9%)、機械153.9億円(+9.4%)と、いずれもプラス成長を維持した。全社増収の牽引役は非鉄・原料の数量・価格ミックス改善であり、鉄鋼の伸び悩みを補う構図となっている。
【損益】営業利益は40.9億円(+84.1%)で、粗利率6.27%(前年6.08%から+19bp)の改善と販管費率3.95%(同4.58%から-63bp)の低下が重なり、営業利益率は2.32%(同1.51%から+81bp)に上昇した。経常利益は37.7億円(+28.3%)にとどまり、営業利益の伸びに対して鈍化した。これは営業外収益7.2億円(受取配当3.6億円中心)に対し、営業外費用10.4億円(支払利息4.3億円、為替差損2.0億円)が上回り、営業外収支が純額で約3.2億円のマイナスとなったためである。親会社株主に帰属する当期純利益は25.1億円(+26.7%)で、経常利益からの差は法人税等12.3億円(実効税率32.7%)が主因であり、特別損益による一時的要因は確認されない。増収増益。
セグメント利益(経常利益ベース調整後)合計は37.7億円で、金属(鉄鋼・アルミ銅・原料)が26.7億円と全社利益の約71%を占める中核事業である。ただし金属セグメントの利益率は1.74%(26.7億円/1,530.4億円)と低水準にとどまり、増収に比して利益成長は+11.8%にとどまった。一方、機械・溶接セグメントの合計利益は11.5億円(前年比+82.8%)で、内訳は溶接4.8億円(同+471%、利益率5.69%)、機械6.7億円(同+22.7%、利益率4.32%)と、いずれも金属を上回る収益性を示している。溶接セグメントの利益急伸は低採算だった前年からの反動に加え、価格転嫁・付加価値商材の拡大が寄与したとみられ、ポートフォリオの中で高採算領域の構成比が高まっていることは、全社利益率の改善に構造的に寄与している。
【収益性】営業利益率は2.32%で前年1.51%から+81bp改善し、純利益率も1.42%で前年1.34%から+8bp改善した。ROEは2.4%で、純利益率1.4%・総資産回転率0.44倍・財務レバレッジ3.89倍(総資産/自己資本)に分解でき、薄い利益率を資産効率と高いレバレッジで補う構造が続いている。【キャッシュ品質】キャッシュフロー計算書は開示されていないが、売掛金が1,981.7億円(前年比+7.9%)に増加する一方、棚卸資産は759.1億円(同-3.6%)に減少しており、増収に伴う与信残高の拡大が資金需要の一因となっている。【投資効率】総資産回転率は0.435倍(四半期売上高/期末総資産)で、増収が資産の伸びを上回ったことで前年から改善している。【財務健全性】自己資本比率は25.7%、流動比率125.96%、当座比率98.6%で、短期支払能力はおおむね確保されている。有利子負債は短期借入416.4億円・長期借入164.6億円の合計581.0億円で、総負債3,020.8億円に対する自己資本1,043.6億円の比率(総負債/自己資本)は2.89倍と、負債への依存度は引き続き高い水準にある。
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は165.9億円で前年174.3億円から8.4億円減少した一方、売掛金は1,981.7億円(前年比+144.7億円、+7.9%)に増加し、増収に伴う運転資本の積み上がりが確認できる。棚卸資産は759.1億円(同-28.6億円)に減少し、在庫圧縮は資金需要の緩和要因となった。買掛金は1,722.8億円(同+109.4億円、+6.8%)に増加し仕入拡大を反映する一方、短期借入金は416.4億円(同+67.4億円、+19.3%)に増加しており、売掛金増加による資金需要を短期の外部調達で賄った可能性が示唆される。総資産は4,064.4億円(同+228.2億円、+5.9%)に拡大し、増収に伴う運転資本の膨張が資産・負債両面の増加として現れている。
経常利益37.7億円と親会社株主帰属純利益25.1億円の差12.6億円は、法人税等12.3億円(実効税率32.7%)がほぼ全てを説明しており、特別損益による一時的な押し上げ・押し下げ要因は確認されない。営業外収益7.2億円は受取配当金3.6億円が最大項目で、持分法投資損益も1.7億円の利益貢献があるが、営業外費用10.4億円(支払利息4.3億円、為替差損2.0億円)がこれを上回り、営業外収支は純額で約3.2億円のマイナスとなった。したがって経常利益の増益は本業の営業利益改善によるところが大きく、収益の質は本業起点である点は良好といえる。一方、包括利益は46.6億円と連結純利益25.4億円を大きく上回り、差額は有価証券評価差額金+17.0億円・為替換算調整額+2.8億円など市場要因による含み益の増加が主因であり、当期の実現損益とは区別して捉える必要がある。売掛金の増加(+7.9%)は将来の回収を伴う会計上の利益であるため、アクルーアルの観点からは運転資本の動向を継続的に確認することが望ましい。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.1%、営業利益30.3%、経常利益30.2%、純利益(親会社株主帰属ベース)26.4%で、単純進捗(25%)に対し利益面でいずれも上回っている。通期計画は売上高7,060.0億円(前年比+16.1%)、営業利益135.0億円(同+16.6%)、経常利益125.0億円(同+13.4%)であり、第1四半期の増益率(営業利益+84.1%、経常利益+28.3%)は通期計画の伸び率を上回るペースで推移している。当四半期において業績予想・配当予想の修正が行われており、直近の需給環境を反映した見通しの更新が確認できる。
配当予想は年間138円00銭で、前年実績53円00銭から大幅な増額となっている。予想の内訳として中間・期末それぞれに普通配当56円00銭・記念配当13円00銭が含まれる旨が注記されており、記念配当分は恒常的な増配ではなく一時的な性格を持つ点に留意が必要である。予想EPS359.48円に対する配当性向は138/359.48=38.4%で、利益水準に対して過大な還元とはなっていない。自己株買いに関するデータは開示されておらず、本レポートでは配当性向のみで評価している。
運転資本拡大に伴う資金調達依存: 増収に伴い売掛金が1,981.7億円(前年比+7.9%)に増加する一方、短期借入金も416.4億円(同+19.3%)に増加しており、増収局面での運転資本の積み上がりを短期の外部調達で賄う構図が続いている。
為替・金利変動リスク: 当第1四半期に為替差損2.0億円、支払利息4.3億円が発生しており、営業外収支を約3.2億円押し下げた。有利子負債581.0億円を抱える中、金利・為替の変動は経常利益への感応度を高める要因となる。
薄利構造による外部環境変化への耐性: 営業利益率2.32%、粗利率6.27%と絶対水準は低く、特に主力の金属セグメントの利益率は1.74%にとどまる。原材料価格や需給環境の変化が利益率に与える影響は相対的に大きい。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.3% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -2.0pt |
| 純利益率 | 1.4% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -2.4pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 19.8% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +16.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い増収ペースを示している。
※出所: 当社集計
営業利益率は2.32%(前年1.51%から+81bp)に改善し、粗利率改善と販管費率低下による営業レバレッジの発現が確認できる。溶接(利益率5.69%)・機械(同4.32%)といった高採算セグメントの構成比上昇がこの改善の背景にある。
通期計画に対する第1四半期進捗率は営業利益30.3%・経常利益30.2%と、単純進捗の25%を上回っており、利益面での前倒し進捗が確認できる。
増収に伴い売掛金(+7.9%)と短期借入金(+19.3%)が拡大しており、運転資本の増加とその調達手段の推移は今後の決算においても継続的な確認ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,875円 |
| base(基準) | 3,912円 |
| bull(強気) | 3,977円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,949円 |
| 調整後予想EPS | 372.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 38.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 10.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,804円〜4,024円、ω±0.1で 3,910円〜3,913円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。