クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥150.6億 | ¥152.9億 | -1.5% |
| 営業利益 | ¥4.8億 | ¥6.0億 | -19.2% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥9.2億 | ¥9.1億 | +2.2% |
| 純利益 | ¥4.9億 | ¥6.1億 | -19.3% |
| ROE | 1.9% | 2.4% | - |
Executive Summary
当四半期は減収減益ながら、営業外収益の押し上げで経常利益は増益を確保した点が最大のポイントである。売上高は150.6億円(前年比-1.5%)、営業利益は4.8億円(同-19.2%)と減益幅が拡大した一方、経常利益は9.2億円(同+2.2%)と増益に転じた。純利益は4.9億円(同-19.3%)で、高い実効税率が最終利益を圧迫した。減益の主因は環境・化学・機械セグメントの赤字化と販管費の増加であり、経常段階の増益は受取配当金・受取利息など非営業収益の寄与による。
業績変動要因
【売上高】売上高は150.6億円で前年比-1.5%の減収。セグメント別では電力事業が63.5億円(+3.3%)と増収を確保した一方、環境・化学・機械事業は71.9億円(-5.5%)、生活産業は15.2億円(-0.7%)と減収となり、全体を押し下げた。売上構成比は環境・化学・機械が約48%、電力が約42%、生活産業が約10%で、最大セグメントの減収が全社トップラインに響いている。
【損益】粗利率は17.2%と前年から改善したが、販管費率が14.0%へ上昇し、営業利益率は3.2%へ悪化、営業利益は4.8億円(-19.2%)となった。環境・化学・機械セグメントが営業損失3.8億円(前年比-249.1%)に転落したことが主因である。経常利益は営業外収益5.4億円(うち受取配当金3.9億円)の寄与で9.2億円(+2.2%)と増益を確保したが、実効税率が約46.5%まで上昇し、純利益は4.9億円(-19.3%)と減益となった。結論として減収減益である。
セグメント別分析
電力事業は売上63.5億円(+3.3%)、営業利益8.0億円(+25.4%)、利益率12.6%と全社利益を単独で牽引した。環境・化学・機械事業は売上71.9億円(-5.5%)に対し営業損失3.8億円(前年同期は0.6億円の黒字)と赤字転落し、利益率は-5.2%まで悪化した。生活産業は売上15.2億円(-0.7%)、営業利益0.6億円(-11.4%)とほぼ横ばいながら小幅減益。セグメント間の収益性格差が拡大しており、電力事業の高採算が環境・化学・機械の赤字を吸収する構図となっている。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は3.2%で前年の3.9%から悪化し、純利益率も3.3%へ低下した。粗利率は17.2%と前年から改善したものの、販管費率の上昇(14.0%)が相殺した。【キャッシュ品質】営業利益4.8億円に対し経常利益9.2億円と、営業外収益の寄与分が4.4億円に達しており、本業以外の収益への依存度が高い。【投資効率】ROEは1.9%、EPSは18.93円(前年23.50円)で、資本効率は低位にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は30.2%で前年24.7%から改善し、財務基盤は前年比で強化されている一方、総資産は868.1億円へ縮小した。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は146.1億円で前年の193.7億円から47.7億円減少したが、短期借入80.4億円の1.8倍の水準を維持し、当面の資金繰りに一定の余裕がある。売掛金は221.9億円へ大幅に減少し、契約負債は275.6億円へ増加しており、受注案件の前受金計上と収益認識の進捗が運転資本構造を変化させている。買掛金は98.7億円へ減少し、流動負債全体も縮小しており、短期的な支払負担は前年より軽減されている。設備投資や配当支払を賄いつつ現金水準を維持していることから、資金創出力は営業利益の弱さに比して一定程度確保されているとみられる。
収益の質
経常利益9.2億円は営業利益4.8億円を4.4億円上回っており、この差は受取配当金3.9億円を中心とする営業外収益5.4億円によるものである。営業外収益は売上高比3.6%に相当し、本業の低マージンを非営業収益が補完する構図となっている。特別損益の計上はなく一時的要因は見当たらないが、実効税率が約46.5%と前年から大きく上昇し、経常利益と純利益の乖離を拡大させている。アクルーアルの観点では、売掛金の大幅な減少と契約負債の増加が、売上計上と現金回収のタイミング変化を示唆しており、収益の現金裏付けはやや改善方向にあるとみられる。
業績予想・ガイダンス
通期計画(売上630.0億円、営業利益25.0億円、経常利益25.0億円、純利益17.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.9%、営業利益19.4%、経常利益37.0%、純利益29.1%である。標準進捗(25%)と比較すると、営業利益は5.6pt下回り遅れが目立つ一方、経常利益・純利益は先行している。営業利益の遅れは環境・化学・機械セグメントの赤字と販管費増が主因であり、経常利益の先行は営業外収益の寄与による一時的な色彩が強い。通期営業利益予想は前年比-27.0%と当初から減益を織り込んでおり、下期にかけての赤字セグメント改善が進捗を左右する。業績予想の修正は実施されていない。
株主還元
会社計画の年間配当予想は40.00円で、通期EPS予想65.08円に基づく配当性向は約61.5%となる。前年の配当実績は19円(中間または期末の一区分、資料上の比較値)であり、通期ベースでの増配方向が示唆される。配当予想の修正は実施されていない。手元現金146.1億円と投資有価証券105.1億円は一定のバッファーとなるが、営業利益率が低位で本業のキャッシュ創出力に課題があるため、配当性向の水準は営業段階の収益力改善の進捗と併せて確認する余地がある。自社株買いに関する開示は確認されない。
リスク要因
-
セグメント収益性の偏在: 環境・化学・機械事業が営業損失3.8億円(前年同期比-249.1%)に転落し、全社営業利益4.8億円の重荷となっている。電力事業の高採算(利益率12.6%)への依存度が高まっている。
-
高税負担による最終利益の圧縮: 実効税率は約46.5%(税引前利益9.2億円、法人税等4.3億円)と前年から大幅に上昇し、経常増益にもかかわらず純利益は-19.3%の減益となった。
-
財務レバレッジと運転資本構造の変化: 自己資本比率は30.2%へ改善したものの、短期借入80.4億円を含む短期負債への依存が続く。売掛金が221.9億円へ大幅減少する一方、契約負債は275.6億円へ増加しており、収益認識・与信管理の変化をモニタリングする必要がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.2% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -1.1pt |
| 純利益率 | 3.3% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -0.5pt |
自社の収益性は業種中央値をいずれも下回り、収益力は業種内でやや劣後する水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -1.5% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | -4.6pt |
売上高成長率は業種中央値を4.6pt下回り、業種内では成長ペースが鈍い部類に位置する。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
電力事業が売上63.5億円・営業利益8.0億円(利益率12.6%)と全社利益を単独で牽引する一方、環境・化学・機械事業が赤字転落しており、セグメント間の損益格差拡大が決算上の特徴として確認できる。
-
経常利益は営業外収益(受取配当金3.9億円等)に4.4億円分下支えされており、本業の営業利益率3.2%との乖離が大きい。実効税率も46.5%まで上昇しており、利益の質を評価する上で本業収益力と税率動向の推移が確認点となる。
-
売掛金が221.9億円へ大幅減少する一方、契約負債は275.6億円へ増加しており、収益認識と資金回収のタイミングに構造変化がみられる。自己資本比率は30.2%へ改善しており、財務基盤の変化と併せて注目される。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 914円 |
| base(基準) | 920円 |
| bull(強気) | 931円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,002円 |
| 調整後予想EPS | 67.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 61.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.92倍 / 13.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 896円〜946円、ω±0.1で 918円〜922円。
注記:
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。