| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥781.3億 | ¥703.3億 | +11.1% |
| 営業利益 | ¥20.4億 | ¥15.9億 | +28.6% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥23.3億 | ¥18.7億 | +24.5% |
| 純利益 | ¥15.8億 | ¥17.3億 | -8.7% |
| ROE | 2.0% | 2.2% | - |
新設した海外グループ事業の高採算化により営業・経常段階は増収増益となったが、特別損益の反動で純利益は減益となった決算である。売上高は781.3億円(前年比+11.1%)、営業利益は20.4億円(同+28.6%)、経常利益は23.3億円(同+24.5%)と拡大した一方、親会社株主に帰属する当期純利益は15.8億円(同-8.7%)にとどまった。増益の主因は海外グループ事業の伸長と販管費率の抑制、減益の主因は前年計上の特別利益(投資有価証券売却益等)の反動と今期の特別損失(固定資産除売却損)である。
【売上高】海外グループ事業(売上149.7億円、+46.2%)と非鉄金属(95.4億円、+42.6%)が全社増収をけん引した。最大セグメントの鉄鋼事業は売上構成比56.6%を占めるが、売上467.3億円で前年比-1.3%とほぼ横ばいだった。電子材料(69.5億円、+22.5%)も伸長した一方、営業開発事業(9.9億円、-5.3%)は減収となった。
【損益】営業利益は20.4億円(+28.6%)、営業利益率は2.6%で前年2.3%から+0.4pt改善した。粗利率8.3%は低水準だが、販管費率を5.7%に抑えたことが利益率改善に寄与した。営業外収益4.8億円(受取配当金3.5億円含む)が営業外費用1.9億円を上回り、経常利益は23.3億円(+24.5%)に拡大した。一方、特別損失0.9億円(固定資産除売却損)を計上し、前年計上の特別利益5.4億円(投資有価証券売却益等)の反動もあって税引前利益は22.4億円(-7.0%)に減少、親会社株主に帰属する当期純利益は15.8億円(-8.7%)の減益となった。営業・経常段階は増収増益、純利益段階では特別損益要因により増収減益という決算である。
新設の海外グループ事業は売上149.7億円(+46.2%)、営業利益8.3億円(+148.7%)、利益率5.6%と全セグメント中最も高い増益率を示し、全社増益の主因となった。最大セグメントの鉄鋼事業は売上467.3億円(構成比56.6%、-1.3%)、営業利益7.9億円(-1.6%)、利益率1.7%と低マージンが継続している。非鉄金属は売上95.4億円(+42.6%)、営業利益0.8億円(+53.1%)、利益率0.8%。電子材料は売上69.5億円(+22.5%)ながら営業利益2.3億円(-14.2%)、利益率3.3%へ低下した。LIFE営業(26.1億円、+13.4%、利益率4.1%)、営業開発(9.9億円、-5.3%、利益率3.1%)、機械・メカトロ(8.3億円、+4.8%、営業損失-0.3億円)は損失幅が縮小した。セグメント別利益率は海外グループ>電子材料>LIFE営業>営業開発>鉄鋼>非鉄金属の順で、規模の大きい鉄鋼事業の低マージンが全社利益率を圧迫する構造が続いている。
【収益性】営業利益率は2.6%で前年2.3%から+0.4pt改善し、純利益率は2.0%で前年2.5%から-0.4pt低下、ROEは2.0%となった。【キャッシュ品質】現金及び預金は54.1億円で前期末59.8億円から減少する一方、売掛金・受取手形は合計592.6億円、棚卸資産は313.5億円と運転資本項目は高水準で推移している。【投資効率】総資産回転率は0.43回、財務レバレッジは2.32倍で、ROEの水準は純利益率と資産回転率の低さに規定されている。【財務健全性】自己資本比率は43.0%、流動比率133.3%、当座比率101.1%で、有利子負債316.7億円のうち短期借入金が311.3億円(構成比98.3%)を占め、インタレストカバレッジは約14.1倍である。
CF計算書項目は開示されていないため、貸借対照表の増減から資金動向を確認する。現金及び預金は54.1億円で前期末59.8億円から5.6億円減少した。有利子負債は合計316.7億円で前期末365.0億円から48.3億円圧縮され、うち長期借入金は5.4億円と前期13.1億円から-58.3%の大幅削減、短期借入金も311.3億円と前期351.9億円から-11.6%減少した。棚卸資産は313.5億円で前期301.8億円から+3.9%増加し、買掛金は527.8億円で前期493.7億円から+6.9%増加しており、仕入債務の増加が運転資本負担の一部を吸収している。利益剰余金は619.3億円で前期612.6億円から+1.1%増加し、当期利益の内部留保が確認できる。総じて、有利子負債の圧縮を進めつつ手元現金がやや減少しており、在庫・売上債権の水準を踏まえた運転資本管理が資金効率上のポイントとなる。
経常的な収益力は営業利益20.4億円と営業外収益4.8億円(うち受取配当金3.5億円)によって形成されており、営業外収益は売上高比0.6%と限定的で利益の大宗は本業に由来する。一時的要因としては特別損失0.9億円(固定資産除売却損)を計上した一方、前年同期は投資有価証券売却益を中心に特別利益5.4億円を計上しており、この反動が税引前利益・純利益の前年比マイナスの主因である。経常利益23.3億円と親会社株主に帰属する当期純利益15.8億円の乖離は主に特別損益と法人税等(6.6億円)によるもので、特別損益要因を除けば本業の増益基調は維持されている。一方、売掛金・受取手形592.6億円、棚卸資産313.5億円と運転資本項目が高水準にあり、利益計上と現金回収のタイミングに差が生じやすい点は収益の質を評価する上での留意点である。
第1四半期時点の通期進捗率は、売上高24.0%(3,250.0億円予想)、営業利益19.8%(103.0億円予想)、経常利益22.2%(105.0億円予想)、親会社株主に帰属する当期純利益19.5%(81.0億円予想)である。単純進捗基準の25%と比較すると、売上高はほぼ均等だが利益系はいずれも下回っており、特に営業利益・純利益の進捗遅れが目立つ。純利益の遅れは特別損失計上による一時的な押し下げが主因で、営業・経常段階の進捗は比較的底堅い。当四半期において業績予想及び配当予想の修正が行われており、通期見通しの前提が更新されている点が確認できる。
通期配当予想は1株105円である。予想EPS391.04円に対する配当性向は約26.9%(105円÷391.04円)で、利益水準に対して保守的な還元計画となっている。前期の配当実績1株38円と比較すると、予想ベースでは大幅な増配計画となっている。自社株買いに関する情報はなく、株主還元は配当が中心である。
鉄鋼事業への売上依存: 売上構成比56.6%を占める鉄鋼事業の営業利益率は1.7%と全セグメント中で低位にあり、同事業の需要・市況変動が全社収益に与える影響は大きい。
短期資金への依存: 有利子負債316.7億円のうち短期借入金が311.3億円(構成比98.3%)を占め、現金及び預金54.1億円との対比では現金/短期借入金比率は約17.4%にとどまる。
運転資本の滞留: 売掛金・受取手形592.6億円、棚卸資産313.5億円と流動資産の主要項目が高水準で推移しており、売上増加ペース以上に資産が滞留すればキャッシュ創出の遅れにつながり得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.6% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -1.7pt |
| 純利益率 | 2.0% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -1.8pt |
収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、業種内では相対的に低位にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 11.1% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +8.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い伸びを示している。
※出所: 当社集計
新設の海外グループ事業が営業利益8.3億円(+148.7%)、利益率5.6%と全社増益をけん引しており、セグメント区分変更後の初四半期として同事業の利益貢献度の高さが確認できる。
営業利益率は前年比+0.4ptの2.6%へ改善した一方、特別損益の反動により親会社株主に帰属する当期純利益は-8.7%の減益となり、経常段階と純利益段階で増減益の方向が分かれた。
有利子負債は前期末比-13.2%となる一方、その98.3%を短期借入金が占める構成となっており、資金調達構造の推移が今後の確認ポイントとなる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,864円 |
| base(基準) | 3,906円 |
| bull(強気) | 3,979円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,792円 |
| 調整後予想EPS | 405.4円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 26.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.03倍 / 9.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,796円〜4,020円、ω±0.1で 3,903円〜3,910円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。