クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥4257.3億 | ¥3370.6億 | +26.3% |
| 営業利益 | ¥156.3億 | ¥121.7億 | +28.4% |
| 持分法投資損益 | ¥1.7億 | ¥1.0億 | +64.4% |
| 経常利益 | ¥167.7億 | ¥131.3億 | +27.8% |
| 純利益 | ¥125.4億 | ¥98.7億 | +26.7% |
| ROE | 14.6% | 13.9% | - |
Executive Summary
公共関連事業の拡大を主因に、増収増益かつ営業CFが大幅改善した決算である。売上高は4,257.3億円(前年比+26.3%)、営業利益は156.3億円(同+28.4%)、経常利益は167.7億円(同+27.8%)、純利益は125.4億円(同+26.7%)となった。粗利率は13.9%と前年から低下したが、販管費率の低下がこれを吸収し、営業利益率は3.7%とわずかに改善した。
業績変動要因
【売上高】売上高は4,257.3億円、前年比+26.3%の増収。公共関連事業が売上1,610.4億円(同+73.6%)と急拡大し全社成長を牽引した。情報関連事業は2,044.5億円(同+11.3%)で最大セグメントを維持、オフィス関連事業は591.7億円(同-0.4%)とほぼ横ばいであった。
【損益】営業利益は156.3億円(同+28.4%)、経常利益167.7億円(同+27.8%)、純利益125.4億円(同+26.7%)。粗利率は13.9%と前年15.5%から低下した一方、販管費率は10.2%へ低下し、これを吸収した。セグメント別では公共関連事業の営業利益89.7億円(同+71.3%、利益率5.6%)が連結利益増を主導した一方、情報関連事業は営業利益42.9億円(同-6.5%、利益率2.1%)と減益で、案件採算の低下がみられる。特別利益として投資有価証券売却益12.8億円を計上しており、税引前利益180.1億円には一時的要因が含まれる。総じて増収増益の決算である。
セグメント別分析
公共関連事業は売上1,610.4億円(同+73.6%)、営業利益89.7億円(同+71.3%)、利益率5.6%と全セグメント中最大の伸びを示し、連結営業利益の約57%を占める。教育ICT、教育施設、官公庁・自治体向けシステム需要の拡大が背景にある。情報関連事業は売上2,044.5億円(同+11.3%)と最大の売上規模を持つが、営業利益は42.9億円(同-6.5%)、利益率2.1%にとどまり、増収減益となった。外注費・人件費・案件構成の変化が利益率を圧迫した可能性がある。オフィス関連事業は売上591.7億円(同-0.4%)とほぼ横ばいながら、営業利益21.3億円(同+7.3%)、利益率3.6%と採算改善が進んだ。
主要財務指標
【収益性】営業利益率3.7%(前年3.6%)、純利益率2.9%、ROE14.6%。粗利率13.9%は前年15.5%から低下したが、販管費率10.2%(前年11.9%)の低下が補い営業利益率は改善した。【キャッシュ品質】営業CFは130.7億円で純利益125.4億円を上回り、営業CF/純利益は約1.04倍と利益の現金裏付けは良好である。【投資効率】設備投資8.9億円は減価償却費22.4億円を下回り、フリーCFは117.4億円と高水準である。総資産回転率は約2.27倍で、資本効率はレバレッジよりも資産効率に支えられている。【財務健全性】自己資本比率45.9%(前年40.3%)、現金及び預金344.4億円に対し有利子負債は僅少であり、財務基盤は強固である。
キャッシュフロー分析
営業CFは130.7億円で前年の5.5億円から大幅に増加し、純利益125.4億円をわずかに上回る水準となった。契約負債の増加67.8億円と棚卸資産の減少24.1億円、売上債権の減少19.5億円が資金流入要因となった一方、仕入債務の減少120.5億円が押し下げ要因となり、法人税等の支払51.2億円も資金を圧迫した。投資CFはマイナス13.3億円で、設備投資8.9億円が中心であり、減価償却費22.4億円を下回る水準にとどまる。財務CFはマイナス34.7億円で、配当支払が主因である。結果としてフリーCFは117.4億円となり、配当や運転資本を賄いつつ現金及び預金は344.4億円へ増加した。当期の営業CF改善は利益成長に加え、契約負債・棚卸資産など運転資本の変動に支えられており、翌期はこれらの反動に留意が必要である。
収益の質
税引前利益180.1億円には投資有価証券売却益12.8億円という一時的要因が含まれており、経常的な収益力を評価する際は営業利益・経常利益を基準とすることが適切である。営業外収益は13.2億円で受取配当金6.1億円が中心であり、営業外費用は1.8億円と小さく、経常利益と営業利益の差は主に安定的な受取配当・利息が占める。包括利益は180.5億円と純利益125.4億円を上回り、有価証券評価差額金16.2億円や退職給付に係る調整額34.3億円が押し上げ要因となった。営業CFが純利益を上回る水準にあることから、アクルーアル(会計上の利益と現金の乖離)は小さく、利益の質は良好と評価できる。
業績予想・ガイダンス
翌期(FY2027)会社予想は売上高4,000.0億円(前年比-6.0%)、営業利益150.0億円(同-4.0%)、経常利益160.0億円(同-4.6%)と、当期実績対比で減収減益を見込む。公共関連事業における大型案件の計上時期の反動が主因とみられる。予想営業利益率は3.75%とFY2026実績の3.7%をわずかに上回る計画であり、減収局面でも採算・費用管理の維持が前提となっている。EPS予想は212.89円、配当予想は76.00円で据え置きの計画である。
株主還元
期末配当は1株76.00円で、配当性向は30.0%である。自社株買いはほぼ僅少(0.0億円)であり、総還元性向は配当性向と実質的に同水準である。フリーCF117.4億円に対し配当総額は約37.5億円にとどまり、配当原資は十分に確保されている。利益剰余金は666.8億円(前年比+95.3億円)と積み上がっており、配当継続の余地は大きい。翌期予想でも1株76.00円の配当を維持する計画であり、EPS予想212.89円に対する配当性向は約35.7%となる見込みである。なお当期は株式分割(1株→5株)を実施しており、分割前換算では期末配当380円に相当する。
リスク要因
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公共関連事業の案件計上時期の変動: 公共関連事業は売上1,610.4億円、営業利益89.7億円と連結営業利益の約57%を占める。教育・官公庁向け案件は予算執行や入札、検収時期に左右されやすく、翌期の減収減益予想にはこの反動が織り込まれている。
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情報関連事業の採算悪化: 情報関連事業は売上2,044.5億円(+11.3%)に対し営業利益42.9億円(-6.5%)、利益率2.1%と増収減益であり、外注費・人件費・案件構成の変化による採算低下が継続すれば全社利益率改善の妨げとなる。
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粗利率低下と費用吸収への依存: 粗利率は13.9%と前年から低下しており、販管費率の低下で吸収する構造となっている。売上成長が鈍化する翌期に同様の費用吸収を継続できるかが焦点となる。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(trading)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.7% | 3.4% (1.5%–4.8%) | +0.3pt |
| 純利益率 | 2.9% | 2.6% (0.9%–4.7%) | +0.4pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値をやや上回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 26.3% | 5.6% (-0.1%–12.1%) | +20.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも突出した伸びを示す。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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FY2026は公共関連事業の急拡大により増収増益となったが、翌期会社予想は減収減益であり、大型案件の反動を織り込んだ計画となっている点は決算データ上の重要な変化である。
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情報関連事業は最大の売上規模を持つが増収減益となっており、粗利率低下を販管費率低下で吸収する構造が続く中、同事業の採算動向は今後の利益率トレンドを左右する。
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営業CFは純利益を上回り、現金及び預金の積み増しも進んでいることから、当期利益の現金化の質は良好である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,862円 |
| base(基準) | 1,885円 |
| bull(強気) | 1,925円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,738円 |
| 調整後予想EPS | 220.7円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 35.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.08倍 / 8.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,832円〜1,939円、ω±0.1で 1,881円〜1,890円。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。