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80432027 第1四半期プライムJGAAP

スターゼン株式会社 2027年度 第1四半期 決算

スターゼン株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥1191.4億¥1085.8億+9.7%
営業利益¥26.6億¥18.5億+43.6%
持分法投資損益---
経常利益¥37.9億¥25.6億+48.0%
純利益¥26.2億¥18.4億+41.8%
ROE2.7%1.9%-

Executive Summary

増収増益に加え営業利益率の改善が確認された四半期で、通期計画に対しても利益進捗が先行している。売上高は1191.4億円(前年比+9.7%)、営業利益は26.6億円(同+43.6%)、経常利益は37.9億円(同+48.0%)、純利益は26.2億円(同+41.8%)となった。粗利率改善と販管費抑制による営業レバレッジに加え、持分法投資利益や補助金収入等の営業外収益が経常利益を押し上げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は1191.4億円で前年比+9.7%増収。報告セグメントは食肉関連事業のみで、地域別・セグメント別の内訳開示はないが、既存事業の数量・価格対応に加え新規連結子会社3社の寄与が増収に貢献したとみられる。

【損益】営業利益は26.6億円(同+43.6%)、営業利益率は2.2%と前年1.7%から改善した。粗利率は10.0%(前年9.5%)へ改善する一方、販管費率は7.7%と前年から低下し、増収に対する費用の伸びが抑制され営業レバレッジが働いた。経常利益は37.9億円(同+48.0%)で、持分法損益7.1億円、補助金収入4.3億円等の営業外収益16.2億円が押し上げ要因。特別利益6.3億円(投資有価証券売却益)と特別損失6.5億円がほぼ相殺し、純利益への影響は限定的。純利益は26.2億円(同+41.8%)となり、増収増益で着地した。

セグメント別分析

報告セグメントは「食肉関連事業」のみであり、その他事業は開示の重要性が乏しいため区分開示されていない。セグメント別の増減分析は行えない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率2.2%(前年1.7%)、純利益率2.2%(前年1.7%)といずれも改善しており、粗利率10.0%の改善と販管費率7.7%への低下が寄与した。【キャッシュ品質】棚卸資産は546.3億円へ増加し、売上成長率+9.7%を上回るペースで積み上がっており、資産効率への影響が観察される。【投資効率】ROEは2.7%で、純利益率の改善が主因となる一方、総資産回転率は在庫増加の影響で伸び悩んでいる。【財務健全性】自己資本比率は44.8%(前年47.4%)とやや低下したが、流動資産1306.8億円に対し流動負債624.7億円と流動性は厚く、短期借入金は前年比で減少し長期借入金へのシフトが進んだ。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は183.6億円で前年同水準を維持している一方、棚卸資産が546.3億円へ増加し運転資本が資金を吸収する構図がうかがえる。売掛金は325.8億円へ減少しており在庫増の一部を相殺しているものの、在庫の伸びが売上成長を上回っている点は資金効率上の留意点である。負債面では短期借入金が減少し長期借入金が増加しており、資金調達構造は短期から長期へシフトし安定化が進んでいる。

収益の質

経常段階の増益には、持分法投資利益7.1億円や補助金収入4.3億円といった営業外収益の押し上げが寄与しており、これらは本業の営業損益とは性質が異なる収益である。特別損益は投資有価証券売却益6.3億円と特別損失6.5億円がほぼ相殺しており、純利益への影響は限定的で一時的要因による大幅な下駄履きは見られない。包括利益は24.2億円で純利益26.2億円をやや下回り、有価証券評価差額金の悪化(-5.7億円)が要因となっている。営業利益ベースでの改善(+43.6%)が経常・純利益の伸びを牽引しており、収益の質は総じて本業起因といえる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高4700.0億円(前年比+4.9%)、営業利益92.0億円(同+5.0%)、経常利益114.0億円(同+3.4%)で、当四半期の業績予想修正はないが配当予想は修正されている。第1四半期時点の進捗率は売上高25.4%、営業利益28.9%、経常利益33.2%と、特に利益面で標準的な25%進捗を上回っており、前倒し基調にある。

株主還元

通期配当予想は52円(前年実績43円)で増配予想となっている。通期EPS予想148.75円に対する配当性向は約35.0%(52円÷148.75円)で、無理のない水準にある。自己株式は1,425千株を保有している。

リスク要因

  1. 在庫水準の上昇: 棚卸資産が546.3億円へ増加し、前年からの伸び率が売上成長率+9.7%を上回っている。評価損や値引き販売リスクのモニタリングが必要である。

  2. 事業構造上の低利益率: 粗利率10.0%、営業利益率2.2%と利益率の絶対水準が低く、原材料相場や調達価格の変動が損益に与える影響が相対的に大きい構造にある。

  3. のれん・無形資産の増加: 新規連結3社を含むM&Aによりのれんは49.1億円へ増加した。純資産比では低位にとどまるが、今後の統合効果の実現状況が減損リスクの観点で注目される。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(trading)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.2%4.3% (1.7%–6.9%)-2.0pt
純利益率2.2%3.8% (1.5%–5.1%)-1.6pt

自社の収益性指標は業種中央値を下回っており、事業構造上の薄利体質が数値に表れている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.7%3.1% (-0.6%–11.7%)+6.6pt

売上成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限に近い水準にある。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 当四半期は増収増益に加え、営業利益率が前年比で改善しており、価格対応と費用抑制による営業レバレッジが確認できる。通期計画に対しても利益進捗が売上進捗を上回っており、前倒し基調がうかがえる。

  2. 棚卸資産が売上成長を上回るペースで増加しており、資産回転率の伸び悩みにつながっている。在庫水準の推移は今後の資産効率を評価するうえでの観察点となる。

  3. 短期借入金の減少と長期借入金の増加により負債構成が長期化し、財務健全性の観点では安定性が高まっている。一方でM&Aに伴うのれんの増加が確認され、今後の統合効果の実現状況が注目される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,633円
base(基準)1,648円
bull(強気)1,675円
算出前提
1株純資産(BPS)1,675円
調整後予想EPS154.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向35.0%
予想EPSの信頼度調整×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.98倍 / 10.7倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,602円〜1,696円、ω±0.1で 1,647円〜1,649円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。