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80082027 第2四半期プライムJGAAP

ヨンドシーホールディングス(8008) 2027年度第2四半期決算

2027年度第2四半期の売上高は394.4億円(前年同期比+21.5%)、営業利益は27.1億円(同+141.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥394.4億¥324.7億+21.5%
営業利益¥27.1億¥11.2億+141.0%
経常利益¥28.7億¥13.1億+119.2%
純利益¥15.6億¥7.8億+99.4%
ROE(年換算)7.4%3.8%-

Executive Summary

今中間期は、ブランド事業の伸長と販管費の横ばいにより営業利益が2倍超となった一方、営業CFは赤字が続いた。売上高は394.4億円(前年同期比+21.5%)、営業利益は27.1億円(同+141.0%)、経常利益は28.7億円(同+119.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益は15.6億円(同+99.4%)となった。増益の主因は、粗利率が低下したにもかかわらず、販管費が96.8億円とほぼ横ばいで固定費吸収が進んだことである。利益の伸びに対し、キャッシュの裏付けは弱い点が品質面の焦点となる。

業績変動要因

【売上高】売上高は394.4億円で、前年同期比+21.5%の増収となった。セグメント別では、Jewelry(ブランド事業)が265.8億円(+33.9%、売上構成比67.4%)、Apparelが128.6億円(+1.9%、同32.6%)である。増収の大半はJewelryによるもので、Apparelは小幅な伸びにとどまる。

【損益】営業利益は27.1億円(+141.0%)、営業利益率は6.9%で前年同期の3.5%から3.4pt改善した。粗利率は前年同期の33.2%から31.4%へ1.8pt低下した。一方、販管費率は29.7%から24.5%へ5.2pt低下し、これが利益率改善の源泉である。販管費は96.5億円から96.8億円へ+0.3%の増加にとどまり、営業レバレッジが働いた。特別損失は2.0億円(うち減損損失1.6億円)で、前年同期の特別利益7.1億円(固定資産売却益5.1億円、投資有価証券売却益2.0億円)は一時的要因として剥落した。このため税引前利益は26.8億円(+76.7%)にとどまり、純利益の伸びは営業利益より小さい。結論として、増収増益である。

セグメント別分析

Jewelryは売上高265.8億円(+33.9%)、セグメント利益21.8億円(+143.6%)、利益率8.2%で、前年同期の4.5%から大きく改善した。Apparelは売上高128.6億円(+1.9%)、セグメント利益10.3億円(+30.6%)、利益率8.0%である。両セグメントの利益合計32.1億円からのれん償却額4.99億円などの調整額(△4.99億円)を控除したものが連結営業利益27.1億円となる。利益寄与はJewelryが約68%を占め、収益の集中度が高まっている。減損損失はJewelryで0.68億円、Apparelで0.89億円計上された。

主要財務指標

【収益性】年換算ROEは7.4%、営業利益率は6.9%、粗利率は31.4%、EPSは72.50円(前年同期36.41円)である。税引前利益に対する法人税等の比率は41.8%と高く、純利益率の押し下げ要因となっている。【キャッシュ品質】営業CFは△1.9億円(前年同期△4.6億円)で、純利益15.6億円に対し現金化が進んでいない。運転資本変動前の営業CF小計は6.7億円であり、棚卸資産増(△10.3億円)と仕入債務減(△9.9億円)が資金を押し下げた。【投資効率】設備投資は3.6億円で減価償却費4.5億円を下回る(0.81倍)。のれん残高は71.5億円で、純資産の17.0%に相当する。【財務健全性】自己資本比率は59.9%(前年同期59.6%)、流動比率は172.8%である。一方、現金預金15.8億円に対し短期借入金は68.0億円で、前年同期の49.0億円から+38.8%増加した。棚卸資産は176.7億円で総資産の25.1%を占める。

キャッシュフロー分析

営業CFは△1.9億円と赤字だが、前年同期の△4.6億円からは改善した。運転資本変動前では6.7億円の黒字であるものの、棚卸資産の増加10.3億円、仕入債務の減少9.9億円、法人税等の支払11.0億円が相殺した。投資CFは△5.8億円で、設備投資が3.6億円を占め、フリーCFは△7.8億円となった。財務CFは+10.2億円で、短期借入金の純増19.0億円が配当支払9.0億円を上回った。この結果、現金同等物は15.7億円と前年同期から2.4億円増加した。営業赤字を借入で補う構図であり、運転資本の圧縮が資金面の鍵となる。

収益の質

当期の増益は営業利益ベースの改善が中心で、経常的な収益力の向上といえる。一方、営業外収益は2.7億円(うち受取配当金1.8億円)、営業外費用は1.0億円で、経常利益への寄与は限定的である。特別損失2.0億円(減損損失1.6億円)が計上され、前年同期の特別利益7.1億円と対照的である。営業CFが純利益の△0.13倍にとどまる点は、利益が在庫や仕入債務の形で運転資本に滞留していることを示す。包括利益は18.8億円で純利益を3.3億円上回り、有価証券評価差額金(+2.1億円)と退職給付に係る調整額(+1.2億円)が寄与した。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高770.0億円(+10.1%)、営業利益43.0億円(+53.4%)、経常利益46.0億円(+45.4%)、純利益26.5億円で、今四半期に業績予想の修正が行われた。中間期の進捗率は売上高51.2%、営業利益63.0%、純利益58.8%となる。営業利益の通期達成には、下期に営業利益15.9億円(上期27.1億円の約59%)が必要である。下期は売上高375.6億円が前提となり、上期より売上規模が小さい構成である。

株主還元

中間配当は1株42.50円で、通期予想は85.00円である。中間期の配当支払額は9.0億円で、純利益15.6億円に対する配当性向は57.7%となる。自社株買いはなく、総還元性向も同値である。フリーCFが△7.8億円のため、配当は営業CFでは賄えず、借入を含む財務CFで補われた。配当の持続性は、下期の営業CF改善に左右される。

リスク要因

  1. 運転資本・キャッシュ創出: 棚卸資産は176.7億円(前年同期比+10.7億円、総資産比25.1%)に達し、営業CFは△1.9億円である。在庫の現金化が遅れれば、利益と資金創出の乖離が続く。

  2. 短期資金繰り: 短期借入金は68.0億円(+19.0億円)で、現金預金15.8億円の約4.3倍である。当座比率は46.7%にとどまり、借換え環境への依存度が上昇している。

  3. 事業集中・粗利率: Jewelryが売上の67.4%、セグメント利益の約68%を占める。粗利率は1.8pt低下しており、需要鈍化や商品ミックス変化が全社利益に波及しやすい。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.9%3.1% (1.2%–5.9%)+3.8pt
純利益率3.9%2.1% (0.6%–4.2%)+1.9pt

営業利益率はIQR上限5.9%を上回り、純利益率もIQR上限4.2%に近い水準である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)21.5%5.2% (1.2%–10.9%)+16.3pt

売上高成長率はIQR上限10.9%を大きく上回る。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 利益率の改善は、販管費が+0.3%にとどまる中で売上が+21.5%伸びたことによる。粗利率は1.8pt低下しており、増益の持続性は固定費抑制と粗利率の推移に左右される。

  2. 営業CFは△1.9億円、フリーCFは△7.8億円で、営業利益の改善が現金創出に結びついていない。在庫増と仕入債務減、短期借入金の+19.0億円が資金面の注目点である。

  3. 営業利益の進捗率は63.0%で中間期の目安50%を上回る。ただし、下期は営業利益15.9億円が必要で、Jewelryへの収益集中も続いている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,845円
base(基準)1,898円
bull(強気)1,925円
算出前提値
1株純資産(BPS)1,958円
調整後予想EPS173.2円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向68.9%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.97倍 / 11.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,848円〜1,950円、ω±0.1で 1,896円〜1,899円。

注記:

  • のれん償却 46.4円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。