| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥38758.6億 | ¥35589.3億 | +8.9% |
| 営業利益 | ¥2054.6億 | ¥1707.3億 | +20.3% |
| 持分法投資損益 | ¥1116.2億 | ¥638.7億 | +74.8% |
| 税引前利益 | ¥3700.0億 | ¥3748.1億 | -1.3% |
| 純利益 | ¥3036.5億 | ¥2922.8億 | +3.9% |
| ROE | 4.2% | 4.1% | - |
営業利益率の改善を伴う増収増益決算で、収益性の質的な向上が確認できる一方、税引前利益はほぼ横ばいで純利益(親会社株主帰属)の伸びは相対的に緩やかとなった。売上高は38,758.6億円(前年比+8.9%)、営業利益は2,054.6億円(同+20.3%)と大幅増益を確保し、営業利益率は5.3%(前年4.8%)へ改善した。一方、税引前利益は3,700.0億円(同-1.3%)とほぼ前年並みで、親会社株主に帰属する当期純利益は2,937.6億円(同+3.5%)にとどまった。持分法投資損益が1,116.2億円(前年比+74.8%)と大きく拡大し税引前利益を下支えした一方、前年同期にあった有価証券関連損益等の押し上げ効果が反動として作用した。
【売上高】売上高は38,758.6億円と前年比+8.9%の増収で、8セグメント中多くが増収に寄与した。構成比では食料が36.6%と最大で、エネルギー・化学22.5%、住生活10.2%が続く。エネルギー・化学の外部収益は+1,534.2億円、金属は+518.4億円と資源系セグメントの伸びが目立ち、情報・金融も+397.2億円増収した。
【損益】営業利益は2,054.6億円(+20.3%)で、売上総利益率16.9%を維持しつつ販管費増加(+6.3%)を吸収し、営業利益率は5.3%へ+0.5pt改善した。税引前利益は3,700.0億円(-1.3%)とほぼ横ばいで、持分法投資損益の拡大(+477.5億円)が下支えした一方、金融収支や前年の一時的な有価証券関連損益の反動が相殺要因となった。親会社株主に帰属する当期純利益は2,937.6億円(+3.5%)で、実効税率は17.9%と概ね安定的に推移した。結論として、営業段階では増収増益、経常段階(税引前)では増収ながら利益横ばいという構図であり、全体としては増収増益と評価できる。
食料が営業利益579.6億円(前年比+2.7%)と全社営業利益の28.2%を占め最大の利益貢献セグメントとなった。金属429.2億円(同+31.7%)、エネルギー・化学423.7億円(同+47.2%)と資源系セグメントが大幅増益し、両セグメントで全社営業利益の41.5%を占める。情報・金融は218.2億円(同+22.8%)、機械は208.1億円(同+10.7%)と非資源系も堅調に増益した。繊維は65.2億円(同+92.2%)と規模は小さいものの大幅な伸びを示した一方、住生活は194.5億円(同-0.7%)と唯一の減益、第8セグメントは-7.7億円(前年-12.3億円)と赤字幅が縮小した。持分法投資損益は全セグメントで拡大しており、特に機械・金属・エネルギー化学での寄与が増益に厚みを加えている。
【収益性】営業利益率は5.3%で前年4.8%から+0.5pt改善し、粗利率16.9%の維持と販管費比率のコントロールが寄与した一方、親会社株主帰属の純利益率は7.6%(前年8.0%)とわずかに低下しており、増収に伴う希薄化がみられる。【キャッシュ品質】営業CFは1,065.6億円で親会社株主帰属純利益2,937.6億円に対する比率は0.36倍にとどまり、運転資本の積み増しがキャッシュ創出を抑制している。【投資効率】ROEは4.2%(自己資本比率39.4%、BPS968.22円は前年比+2.7%)で、EPSは42.02円(前年比+4.8%)と利益成長を反映している。【財務健全性】自己資本比率は39.4%で前年から横ばい、有利子負債(社債及び借入金合計)は4,161.2億円に増加したが、自己資本(親会社株主持分6,770.8億円)に対する倍率は0.61倍と過大ではなく、財務基盤は総じて安定している。
営業CFは1,065.6億円で前年同期2,455.0億円から-56.6%減少し、資産・負債の変動(運転資本増加)が主因となった。具体的には売掛金・受取手形が+660.5億円、棚卸資産が+987.9億円それぞれ増加し、キャッシュの圧迫要因となっている。投資CFは-717.9億円で、持分法適用会社への投資取得(-865.9億円)や有形固定資産取得(-558.3億円)が中心である。財務CFは+403.5億円で、社債及び借入金の純増(+4,690.8億円)が配当金支払(-1,539.6億円)等を上回った結果である。フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は347.7億円のプラスを確保したが、配当支払額を下回っており、当四半期は資金調達によって還元原資の一部を賄う形となった。
経常的な収益力は営業利益2,054.6億円と持分法投資損益1,116.2億円が中心で、一時的な特別項目の影響は限定的である。持分法投資損益は税引前利益3,700.0億円の30.2%を占め、前年同期の638.7億円から+74.8%拡大しており、非資源・資源双方の持分法会社の収益改善がポートフォリオ全体の利益を押し上げた。営業外収益では受取配当金77.2億円、受取利息93.2億円が計上されているが、売上高対比では小さく全体への影響は軽微である。包括利益は3,775.6億円で親会社株主帰属分は3,679.2億円となり、同期間の親会社株主に帰属する当期純利益2,937.6億円を741.6億円上回った。差額は主に為替換算調整額の増加(期中+803.5億円)によるもので、円安方向の為替変動が包括利益を押し上げている。一方、持分法利益という非現金性の利益寄与が拡大した結果、営業CFと純利益の乖離(営業CF/純利益0.36倍)が生じており、利益の質としてはキャッシュ転換面でのモニタリングが必要な状況である。
通期の会社予想はEPS136.75円、親会社株主帰属当期純利益9,500億円である。当第1四半期の親会社株主帰属当期純利益2,937.6億円は通期予想比30.9%の進捗、EPSベースでも42.02円/136.75円で30.7%の進捗となり、四半期均等按分の目安25%を上回るペースで推移している。業績予想および配当予想はいずれも当四半期時点で修正されておらず、期初計画に沿った進捗が確認できる。
配当予想は年間44.00円で、前期の株式分割考慮後の年間配当42.00円から+2.00円(+4.8%)の増配計画である。予想EPS136.75円に対する予想配当性向は32.2%(44.00円/136.75円)で、無理のない水準にある。当四半期の自己株式の増減はごく僅少(-0.02億円)にとどまり、株主還元は配当を中心とした設計となっている。配当支払額は1,539.6億円で、同期間のフリーキャッシュフロー347.7億円を上回っており、通期ベースでのキャッシュ創出力の推移が今後の還元原資の観点で注目される。
運転資本の積み上がりによるキャッシュ転換の低下: 営業CFは1,065.6億円で前年同期比-56.6%となり、売掛金・受取手形が+660.5億円、棚卸資産が+987.9億円それぞれ増加したことが主因である。営業CF/純利益(連結)比率は0.35倍にとどまり、利益成長に対しキャッシュ創出が追随していない。
資源価格・為替変動リスク: エネルギー・化学(資産1,840.9億円)、金属(資産1,863.0億円)の資源系2セグメントで全社営業利益の41.5%を占めており、市況変動の影響を受けやすい構造にある。為替換算調整額は期中で+803.5億円増加しており、為替変動が資産評価・損益に影響を及ぼしている。
有利子負債増加に伴う金利負担リスク: 長期の社債及び借入金は3,311.9億円と前期末比+386.1億円(+13.2%)、短期は849.3億円と+102.4億円(+13.7%)増加した。支払利息は237.3億円(前年211.0億円)に増加しており、今後の金利環境次第で負担が拡大する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.3% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +1.0pt |
| 純利益率 | 7.8% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +4.0pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回っており、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 8.9% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +5.8pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回るが、業種内IQR上限(11.7%)の範囲内に収まっている。
※出所: 当社集計
営業利益率5.3%(前年4.8%)への改善は、粗利率16.9%の維持と販管費比率の抑制によるもので、収益構造の質的な底上げを示唆する。
持分法投資損益が税引前利益の30.2%を占め、前年から+74.8%拡大した。ポートフォリオの分散効果が業績を下支えする一方、非現金性利益の拡大が営業CF/純利益比率0.36倍という低さにつながっており、利益とキャッシュの乖離が構造的に生じている。
通期進捗率は純利益ベースで30.9%となり、第1四半期の標準的な進捗目安(25%)を上回るペースで着地している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,128円 |
| base(基準) | 1,128円 |
| bull(強気) | 1,129円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 968円 |
| 調整後予想EPS | 136.8円 |
| 株主資本コスト r | 8.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 32.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.000(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.17倍 / 8.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,096円〜1,162円、ω±0.1で 1,124円〜1,134円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 1株あたりの値は株式分割を最新基準に調整しています。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。