| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥908.9億 | ¥855.4億 | +6.3% |
| 営業利益 | ¥127.9億 | ¥130.0億 | -1.6% |
| 経常利益 | ¥135.0億 | ¥125.9億 | +7.2% |
| 純利益 | ¥91.6億 | ¥101.0億 | -9.3% |
| ROE | 3.0% | 3.4% | - |
当第1四半期は、主力の合成樹脂成形品事業の伸長により増収を確保した一方、原価上昇と実効税率の上昇により営業利益・純利益は減益となった決算である。売上高は908.9億円(前年比+6.3%)、営業利益は127.9億円(同-1.6%)。経常利益は為替差益等による営業外収益の改善で135.0億円(同+7.2%)と増益を確保したが、親会社株主に帰属する当期純利益は88.9億円(同-9.6%)と、実効税率の上昇(26.1%→34.5%)が押し下げ要因となった。
【売上高】売上高は908.9億円で前年比+6.3%の増収。セグメント別では、主力の合成樹脂成形品事業が815.8億円(構成比89.8%、+6.3%)、ベッド及び家具事業が93.0億円(構成比10.2%、+5.8%)と両セグメントともに増収した。
【損益】営業利益は127.9億円で前年比-1.6%の減益。売上原価の伸び(+7.8%)が売上高の伸び(+6.3%)を上回り、粗利率は30.8%で前年31.9%から-1.0pt低下した。販管費は152.4億円(+6.9%)でほぼ売上並みの伸びにとどまり、販管費率16.8%は前年からの悪化幅は小さい。営業外収益は為替差益4.8億円計上を含め9.1億円となり、経常利益は135.0億円(+7.2%)と増益を確保した。特別利益6.6億円(固定資産売却益、一時的要因)を特別損失1.7億円(投資有価証券評価損含む、一時的要因)が一部相殺し、税引前利益は139.9億円(+2.3%)。法人税等が48.3億円で実効税率は34.5%(前年26.1%)へ上昇し、親会社株主に帰属する当期純利益は88.9億円(-9.6%)の減益となった。結論として、営業段階では減益、経常段階では非経常要因を含めて増益、純利益段階では税負担増により減益という増収減益の決算である。
合成樹脂成形品事業は売上815.8億円(+6.3%、構成比89.8%)と全社の増収を牽引したが、営業利益は128.3億円(-1.5%)で微減、利益率は15.7%となった。ベッド及び家具事業は売上93.0億円(+5.8%、構成比10.2%)、営業利益14.4億円(+5.7%)、利益率15.5%と増収増益を維持している。全社費用調整額は-14.8億円(前年-13.9億円)に拡大しており、報告セグメント合計利益142.7億円に対する調整幅がやや増加した。
【収益性】営業利益率は14.1%で前年15.2%から-1.1pt低下し、粗利率も30.8%で前年31.9%から-1.0pt低下した。親会社株主に帰属する当期純利益ベースの純利益率は9.8%で前年11.5%から-1.7pt低下しており、実効税率の上昇(26.1%→34.5%)が主因である。【キャッシュ品質】現金及び預金は1447.0億円で前年1486.2億円から減少し、売掛金・受取手形は524.6億円(前年517.5億円)へ増加した一方、棚卸資産は273.8億円(前年280.1億円)へ減少した。【投資効率】当第1四半期の親会社株主帰属純利益ベースのROEは3.0%で、総資産は3901.1億円と前年3935.9億円からほぼ横ばいである。【財務健全性】自己資本比率は77.2%と高水準を維持し、有利子負債は社債250.0億円と長期借入金1.5億円にとどまる一方、現金及び預金は1447.0億円と有利子負債総額を大きく上回り、財務耐性は高い水準にある。
キャッシュ・フロー計算書の開示はないため、貸借対照表項目の推移から資金動向を捉える。現金及び預金は1447.0億円で前年同期の1486.2億円から減少しており、売掛金・受取手形は524.6億円(前年517.5億円)へ増加した一方、棚卸資産は273.8億円(前年280.1億円)へ減少し、運転資本項目の増減は概ね相殺している。投資有価証券は2.7億円(前年4.3億円)へ大きく減少しており、非中核資産の圧縮が進んだ可能性がある。有形固定資産は1151.0億円(前年1155.0億円)とほぼ横ばいで、大型の設備投資は限定的だった一年である。
経常利益135.0億円は営業利益127.9億円に営業外収益9.1億円(うち為替差益4.8億円)を加えた結果であり、非経常性の高い為替要因の寄与度は相応に大きい。特別利益6.6億円は固定資産売却益による一時的要因、特別損失1.7億円は投資有価証券評価損1.6億円等を含む一時的要因であり、いずれも純利益には反映されるが本業の収益力そのものを表すものではない。包括利益は90.6億円で、親会社株主に帰属する当期純利益88.9億円との乖離は1.7億円程度と小さく、為替換算調整額(-1.8億円)等その他の包括利益項目の影響は限定的である。
通期予想に対する進捗率は、売上高24.8%(908.9億円/3670.0億円)、営業利益25.2%(127.9億円/508.0億円)、経常利益27.0%(135.0億円/500.0億円)、純利益26.1%(88.9億円/340.0億円、親会社株主帰属ベース)で、いずれも単純進捗の目安(25%)前後かそれを上回る水準にある。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。なお通期の経常利益予想は前期比-2.5%の減益計画であるのに対し、Q1時点の経常利益は前年比+7.2%の増益となっており、通期計画との整合は今後の四半期進捗で確認する必要がある。
2027年3月期の配当は、2026年10月1日を効力発生日とする株式分割の影響で年間合計額を単純表示できない特殊要因がある。株式分割を考慮しない場合の年間配当金予想は112.00円であり、EPS予想182.55円に対する配当性向は約61.4%となる。現金及び預金1447.0億円、自己資本比率77.2%という財務基盤を踏まえると、当該配当水準は現状の財務体力に対して過度な負担ではないとみられる。
セグメント集中リスク: 合成樹脂成形品事業が売上高の89.8%(815.8億円)を占めており、同事業の需要変動が業績全体に与える影響は大きい。
収益性低下リスク: 粗利率は30.8%と前年31.9%から低下し、営業利益率も14.1%(前年15.2%)へ低下した。売上原価の伸び(+7.8%)が売上高の伸び(+6.3%)を上回っており、原材料・製造コストの動向が今後の収益性を左右する。
損益の非経常要素依存: 経常利益の増益(+7.2%)は為替差益4.8億円を含む営業外収益9.1億円に支えられた面があり、特別損益にも固定資産売却益・投資有価証券評価損が計上されている。これら一時的要素を除いた営業利益は前年比-1.6%の減益であり、経常段階の増益が本業の採算改善を意味するものではない点に留意が必要である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 14.1% | 8.8% (4.3%–14.4%) | +5.3pt |
| 純利益率 | 10.1% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +2.8pt |
営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回っており、収益性は業種内で上位グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.3% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | -0.3pt |
売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準で、成長性は業種内で標準的な位置づけにある。
※出所: 当社集計
増収ながら営業減益・経常増益・純利益減益と損益段階ごとに方向感が異なる決算であり、粗利率(30.8%、前年比-1.0pt)と営業利益率(14.1%、同-1.1pt)の低下傾向が本業の採算面における注目点である。
通期進捗率は売上24.8%、営業利益25.2%、経常利益27.0%、純利益26.1%とおおむね計画線上にあり、当四半期時点で業績予想・配当予想の修正はない。
自己資本比率77.2%、現金及び預金1447.0億円という財務基盤の強さと、2026年10月実施予定の株式分割は、今期の財務体質と株主還元設計における特徴的な事象である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,698円 |
| base(基準) | 1,749円 |
| bull(強気) | 1,791円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,604円 |
| 調整後予想EPS | 196.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.09倍 / 8.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,700円〜1,801円、ω±0.1で 1,746円〜1,755円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。