| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥2020.7億 | ¥1852.1億 | +9.1% |
| 営業利益 | ¥190.3億 | ¥176.9億 | +7.6% |
| 経常利益 | ¥204.3億 | ¥174.4億 | +17.1% |
| 純利益 | ¥147.5億 | ¥139.2億 | +5.9% |
| ROE | 5.7% | 5.5% | - |
2026年12月期第2四半期(上期)は増収増益となったが、経常利益・純利益の伸びが営業利益の伸びを上回っており、営業外収益と特別利益による押し上げが利益成長の一部を支えている。売上高は2020.7億円(前年比+9.1%)、営業利益は190.4億円(同+7.6%)、経常利益は204.3億円(同+17.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は147.0億円(同+6.4%)となった。増収の主因は主力のファニチャー事業の伸長と価格改定、経常利益の伸長には為替差益6.1億円を含む営業外収益の増加が寄与している。
【売上高】全セグメントで増収となり、うちインテリアリテール事業を除く3事業は8%超の伸びを示した。売上構成比で49.6%を占める最大セグメントのファニチャー事業が売上1011.4億円(+10.1%)と全社成長を牽引し、ビジネスサプライ流通(574.1億円、+8.1%)、ステーショナリー(465.9億円、+8.7%)が続いた。インテリアリテール事業は118.0億円(+0.2%)とほぼ横ばいにとどまった。
【損益】営業利益は190.4億円(+7.6%)で増益を確保したが、営業利益率は9.4%(前年9.6%)とわずかに低下した。粗利率は40.7%(前年40.9%)で-0.2pt、販管費率は31.3%(前年31.3%)でほぼ横ばいであり、原価上昇分を価格改定・ミックス改善と固定費コントロールで概ね吸収した形である。経常利益は204.3億円(+17.1%)と営業利益の伸びを上回ったが、これは為替差益6.1億円、受取配当金2.0億円を含む営業外収益16.7億円の増加によるところが大きい。純利益(親会社株主帰属)は146.95億円(+6.4%)で、投資有価証券売却益10.5億円を含む特別利益10.7億円と特別損失3.3億円の純額+7.5億円(一時的要因)を織り込んでも、法人税等64.2億円(実効税率約30.3%)の負担により経常利益ほどの伸び率とはならなかった。結論として増収増益。
ファニチャー事業は売上1011.4億円(+10.1%)、営業利益183.7億円(+10.3%)、利益率18.2%と全セグメント中で最も高い収益性を維持し、全社利益の柱となっている。ビジネスサプライ流通事業は売上574.1億円(+8.1%)と増収した一方、営業利益は23.4億円(-12.1%)、利益率4.1%(前年5.0%)に低下しており、増収下での収益性悪化が見られる。ステーショナリー事業は売上465.9億円(+8.7%)、営業利益44.8億円(+10.0%)、利益率9.6%と増収増益で推移した。インテリアリテール事業は売上118.0億円(+0.2%)とほぼ横ばいながら、営業利益4.6億円(+12.4%)、利益率3.9%と収益性は改善している。セグメント利益合計253.8億円に対し、全社費用等の調整額-63.4億円を控除した結果が全社営業利益190.4億円であり、収益性格差の大きいビジネスサプライ流通・インテリアリテールの底上げが全社マージン改善の課題となる。
【収益性】営業利益率9.4%(前年9.6%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)7.3%(前年7.5%)といずれもわずかに低下しており、増収の一方で採算面はやや軟化している。【キャッシュ品質】営業CF118.3億円は親会社株主帰属純利益146.95億円の0.81倍にとどまり、営業利益に減価償却44.7億円を加えたEBITDA相当235.1億円に対する営業CF比率(OCF/EBITDA)は約0.50倍と、稼いだ利益に対するキャッシュ創出力はやや弱い水準である。【投資効率】ROEは5.7%で、設備投資80.6億円は減価償却44.7億円の1.80倍に達しており、投資は減価償却を上回るペースで先行している。【財務健全性】自己資本比率は74.6%(前年71.9%)へ改善し、現金及び預金984.3億円に対し有利子負債はごく僅かで、財務基盤は強固な水準にある。
営業CFは118.3億円で前年比+38.4%と増加した一方、投資CFは-85.4億円(うち設備投資-80.6億円)、財務CFは-161.3億円(うち自社株買い-75.7億円)となり、フリーキャッシュフローは32.9億円にとどまった。運転資本の内訳をみると、売上債権の減少により59.8億円の資金流入があった一方、仕入債務は186.1億円減少し、棚卸資産も8.4億円増加しており、これらが営業CFの伸びを抑制する方向に作用した。設備投資80.6億円が減価償却44.7億円を上回っており、フリーキャッシュフローの水準は自社株買い75.7億円を賄うには十分でなく、財務CFの流出は現預金水準の高さに支えられている。仕入債務の大幅な減少は、支払条件の変化や仕入水準の調整を示唆しており、運転資本効率の動向は今後の資金創出力を左右する要素として注視される。
経常的な収益の中心は営業利益190.4億円であり、営業外収益16.7億円(売上高比0.8%)は為替差益6.1億円、受取配当金2.0億円などから構成され、経常利益に対する寄与は限定的である。特別利益10.7億円は投資有価証券売却益10.5億円が主因で、特別損失3.3億円と合わせた純額は+7.5億円と親会社株主帰属純利益の5.1%相当にあたり、一時的要因の影響は中程度以下にとどまる。経常利益204.3億円と純利益147.0億円の差は主として法人税等64.2億円(実効税率約30.3%)の負担によるものであり、乖離の主因は税負担にある。包括利益は158.3億円と純利益(連結ベース)147.5億円を上回っており、為替換算調整額+3.0億円、繰延ヘッジ損益+6.3億円などその他包括利益の増加が寄与しているが、その差は限定的である。営業CFが純利益(親会社株主帰属)の0.81倍にとどまる点は、発生した利益の一部が運転資本の変動によりキャッシュ化に遅れが生じていることを示している。
通期業績予想(売上高3900.0億円、営業利益270.0億円、経常利益268.0億円)に対し、当四半期の予想修正は行われていない。上期実績の進捗率は売上高51.8%、営業利益70.5%、経常利益76.2%、純利益(親会社株主帰属)72.4%となっており、四半期進捗の目安である50%を利益面で大きく上回っている。この利益先行の背景には、為替差益や投資有価証券売却益といった上期特有の押し上げ要因が含まれる点に留意が必要である。会社側は中東情勢に伴う原材料・物流費上昇の影響を通期予想に一定程度織り込み済みとしており、下期はこうしたコスト増加要因の顕在化により、上期対比で利益進捗が平準化する可能性がある。
中間配当は1株当たり12.25円、通期配当予想は24.5円で、予想EPS47.9円に対する配当性向は51.1%となる。当期は自社株買いを75.7億円実施しており、配当支払額と自社株買いを合算した株主還元総額は約131.5億円、親会社株主帰属純利益146.95億円に対する総還元性向は約89.5%に達する。なお2025年7月1日付で1株を4株とする株式分割を実施しており、当期の配当水準は分割後ベースで表示されている点に留意が必要である(分割前基準に換算した場合の2025年12月期年間配当は98円00銭)。財務基盤の健全性を踏まえると、当面の還元水準の持続性に懸念は小さいものの、キャッシュ創出力の改善が還元余力の拡大には前提となる。
原材料・物流コストの上昇: 粗利率は40.7%で前年の40.9%から-0.2pt低下した。会社は中東情勢に伴う原材料・物流費上昇の影響を通期予想に一定程度織り込み済みとしているが、想定を超えるコスト増が生じた場合、下期の粗利率にさらなる下押し圧力が生じる可能性がある。
セグメント間の収益性格差: ビジネスサプライ流通事業は売上+8.1%の増収ながら営業利益は-12.1%減、利益率4.1%(前年5.0%)に低下している。増収下での採算悪化が続く場合、全社の利益率改善を阻害する要因となる。
運転資本によるキャッシュ創出力の弱さ: 営業CFは親会社株主帰属純利益の0.81倍、営業利益+減価償却(EBITDA相当)に対しては約0.50倍にとどまる。仕入債務が186.1億円減少するなど運転資本の変動が営業CFを圧迫しており、この状態が継続すればフリーキャッシュフローの変動性が高まる可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.4% | 11.0% (7.5%–31.6%) | -1.5pt |
| 純利益率 | 7.3% | 8.2% (4.2%–23.8%) | -0.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値をやや下回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 9.1% | 11.4% (-1.7%–36.1%) | -2.3pt |
売上高成長率も業種中央値をやや下回るが、IQRの幅は広く業種内のばらつきは大きい。
※出所: 当社集計
経常利益・純利益は営業利益を上回るペースで伸びており、為替差益や投資有価証券売却益といった営業外・特別損益が押し上げ要因となっている点は、基礎的な営業収益の伸びとは切り分けて捉える必要がある。
上期時点で営業利益・経常利益・純利益の進捗率がいずれも70%を超えており、通期予想に対して利益面で先行している。下期は会社が織り込み済みとするコスト上昇要因の顕在化度合いが進捗の平準化を左右する。
営業CF/純利益比率0.81倍、OCF/EBITDA比率0.50倍というキャッシュ転換の水準と、仕入債務の大幅な減少という運転資本の動きは、利益成長の質を評価する上で継続的なモニタリング対象となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 581円 |
| base(基準) | 598円 |
| bull(強気) | 603円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 605円 |
| 調整後予想EPS | 52.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 51.1% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 11.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 582円〜615円、ω±0.1で 598円〜598円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。