| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥99.8億 | ¥96.1億 | +3.8% |
| 営業利益 | ¥4.2億 | ¥3.1億 | +36.2% |
| 経常利益 | ¥4.4億 | ¥3.2億 | +36.6% |
| 純利益 | ¥2.7億 | ¥2.2億 | +23.5% |
| ROE | 0.7% | 0.6% | - |
当第1四半期は増収増益となり、特に営業利益は前年同期比+36.2%と大幅な改善を示した。売上高は99.8億円(前年96.1億円、YoY+3.8%)、営業利益は4.2億円(同+36.2%)、経常利益は4.4億円(同+36.6%)、純利益は2.7億円(同+23.5%)となった。増益の主因は粗利率の改善(35.2%、前年比+44bp)と販管費率の低下(31.0%、同-60bp)によるオペレーティングレバレッジの発現で、営業外・特別損益の影響は軽微である。一方、純利益の伸び率は営業利益・経常利益の伸びを下回っており、実効税率39.0%の高止まりが最終利益への転嫁を抑制している。
【売上高】売上高は99.8億円と前年同期比+3.8%の増収となった。セグメント別の開示はないが、価格改定と製品ミックスの改善が増収に寄与したとみられる。通期計画(486.0億円、YoY+4.0%)に対する進捗率は20.5%で、四半期の均等進捗(目安25%)をやや下回るペースにある。
【損益】売上原価は64.7億円(原価率64.8%、前年比-0.4pt改善)で、粗利は35.1億円、粗利率35.2%(前年34.7%から+44bp)となった。販管費は30.9億円、売上比31.0%と前年31.6%から-60bp低下し、費用効率化が進んだ。この結果、営業利益は4.2億円、営業利益率4.2%(前年3.2%から+101bp)と収益性が改善した。経常利益は4.4億円で、受取配当金・受取利息等の営業外収益0.2億円(売上比0.2%)が小幅に上乗せしている。特別損益は前年・当期とも実質ゼロで一時的要因は見られない。税引前利益4.4億円に対し法人税等1.7億円、実効税率は39.0%と前年(32.7%)から上昇しており、これが純利益の伸び(+23.5%)を営業利益・経常利益の伸び(+36%台)より低く抑える要因となっている。以上より、当四半期は増収増益である。
【収益性】営業利益率4.2%(前年3.2%から+101bp)、純利益率2.7%(前年2.3%から改善)となり、収益性は改善基調にある。ROEは0.7%で、純利益率2.7%×総資産回転率0.21回×財務レバレッジ1.23倍のデュポン分解により算出され、純利益率の改善が主因である一方、総資産回転率とレバレッジは横ばいで、資本効率面の伸びしろが残る。【キャッシュ品質】売上債権は67.3億円と前年(94.7億円)から-28.9%減少し、回収の前進がうかがえる。四半期実績を年率換算した運転資本回転日数はDSO約62日、DIO約21日、DPO約28日、CCC約55日であり、水準としては大きな懸念はないが、在庫は15.0億円と前年(12.8億円)から+17.5%増加しており在庫消化のモニタリングが必要である。【投資効率】総資産回転率は0.21回にとどまり、建設仮勘定は56.4億円と有形固定資産の31.0%を占める水準で、投資案件の稼働開始タイミングが今後の資産効率に影響する。【財務健全性】自己資本比率は81.0%(前年80.7%)、流動比率は411%(流動資産260.4億円/流動負債63.3億円)、負債資本倍率は0.23倍と、いずれも極めて健全な水準にある。
キャッシュ・フロー計算書の開示はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は138.9億円と前年(122.5億円)から+13.5%増加した。主因は売掛金・受取手形が67.3億円(前年94.7億円、-28.9%)と大幅に減少したことによる資金流入で、回収の前進が資金滞留の緩和に寄与している。一方、棚卸資産は15.0億円(前年12.8億円、+17.5%)と増加し、買掛金・支払手形は19.9億円(前年24.2億円、-17.9%)と減少しており、これらは資金の使途方向に働いている。その他流動負債は38.2億円(前年23.1億円、+65.3%)と増加し、短期の資金繰りを下支えした可能性がある。有形固定資産は181.6億円(前年181.4億円)とほぼ横ばいで、建設仮勘定の増加(+0.4%)を除けば大型投資の急増は見られず、投資活動は総じて緩やかである。総資産は473.8億円と前年(486.0億円)から縮小しているが、これは主に売掛金の圧縮によるもので、現金水準の改善という形で資金効率の一定の前進が確認できる。
当期の利益は特別損益がほぼゼロであることから、営業利益・経常利益・純利益のいずれも本業由来の経常的な収益で構成されている。経常利益(4.4億円)と営業利益(4.2億円)の乖離は0.2億円と小さく、その内訳は受取配当金0.1億円とその他営業外収益0.1億円であり、金融収益への依存度は低い。一方、税引前利益に対する法人税等の負担割合(実効税率39.0%)は前年(32.7%)から上昇しており、これが純利益の伸び率を営業利益・経常利益の伸び率より抑制する形となっている。その他有価証券評価差額金は前年222百万円から257百万円へ+35百万円増加しており、これを反映した包括利益は純利益2.7億円をやや上回る水準(概算3.0億円程度)にあるとみられ、収益の質を損なう要因ではなく、有価証券の評価益による付随的な押し上げと解釈できる。
通期業績予想に対する進捗率は、売上高20.5%(実績99.8億円/予想486.0億円)に対し、営業利益9.8%、経常利益10.2%、純利益8.8%と利益項目の進捗がやや鈍い。四半期均等配分では25%が目安となるため、利益進捗は現時点でこれを下回っており、下期にかけての固定費吸収や稼働率改善による利益の後半偏重を前提とした計画とみられる。当四半期の配当予想修正はなく、会社は現行の通期見通しを据え置いている。
通期配当予想は1株当たり65円で、前期実績(65円)から据え置きとなっている。期中平均株式数17,601千株を用いて概算した年間配当総額は約11.4億円で、通期純利益予想30.5億円に対する配当性向は約37.5%となる。現金及び預金138.9億円、自己資本比率81.0%という強固な財務基盤を踏まえると、配当の継続性を支える裏付けは相応にあると評価できる。自己株式の追加取得等、自社株買いに関する開示は確認されない。
運転資本効率: 在庫は15.0億円と前年比+17.5%増加し、年率換算ベースの在庫回転日数は約21日、CCCは約55日と推計される。在庫・受注消化のテンポが鈍化すれば、キャッシュ創出のボラティリティが高まる可能性がある。
建設仮勘定(CIP)の高水準: 建設仮勘定は56.4億円と有形固定資産の31.0%を占め、前年からほぼ横ばい(+0.4%)で推移している。竣工・稼働開始が遅延した場合、投下資本の回収時期が後ろ倒しとなり、稼働前の減価償却負担が先行するリスクがある。
税負担と収益水準: 実効税率は39.0%と前年(32.7%)から上昇し、純利益への転嫁を抑制している。営業利益率4.2%、純利益率2.7%は依然として絶対水準として低く、収益性改善の持続性が今後の焦点となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.2% | 8.8% (4.4%–14.3%) | -4.6pt |
| 純利益率 | 2.7% | 7.3% (3.3%–10.6%) | -4.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を4pt台下回っており、収益性は業種内で下位水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.8% | 6.6% (-0.3%–14.8%) | -2.8pt |
売上高成長率も業種中央値を下回り、成長ペースは業種内でやや緩やかな位置づけにある。
※出所: 当社集計
当四半期は増収増益で、営業利益率が前年から+101bp改善するなど収益性のトレンドは上向きにある一方、業種比較では営業利益率・純利益率とも中央値を4pt台下回り、収益性水準自体は業種内で低い位置づけにある。
自己資本比率81.0%、流動比率411%、負債資本倍率0.23倍という財務基盤の強固さに対し、ROEは0.7%、総資産回転率0.21回にとどまっており、財務体質の健全性と資産効率・資本効率の水準にはギャップが観察される。
建設仮勘定が有形固定資産の31.0%を占め高止まりしている点は、今後の竣工・稼働開始のタイミングが減価償却負担や資産効率の推移に影響し得る構造要因として注目される。配当は65円で据え置き、配当性向は約37.5%の水準にある。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,064円 |
| base(基準) | 2,100円 |
| bull(強気) | 2,143円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,180円 |
| 調整後予想EPS | 181.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 37.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.96倍 / 11.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,042円〜2,160円、ω±0.1で 2,097円〜2,102円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。