| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥409.5億 | ¥343.9億 | +19.1% |
| 営業利益 | ¥35.4億 | ¥12.5億 | +182.5% |
| 経常利益 | ¥35.8億 | ¥12.8億 | +179.4% |
| 純利益 | ¥28.1億 | ¥12.8億 | +119.0% |
| ROE | 2.4% | 1.1% | - |
増収増益となり、価格転嫁の定着と需要回復によって粗利率・営業利益率が大きく改善した。売上高は409.5億円(前年比+19.1%)、営業利益は35.4億円(同+182.5%)、経常利益は35.8億円(同+179.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は27.9億円(同+116.0%)となった。粗利率は28.8%(前年25.1%)へ+3.7pt改善し、販管費率の低下も加わり営業利益率は8.6%(前年3.6%)へ+5.0pt拡大した。ビーズ・押出の両セグメントが2桁増収かつ大幅増益となり、収益性改善を牽引した。
【売上高】売上高は409.5億円(前年比+19.1%)で、ビーズ事業271.4億円(同+21.9%、構成比65.8%)、押出事業141.1億円(同+14.3%、構成比34.2%)といずれも2桁成長した。両事業とも価格・数量の両面で回復が進んだとみられ、ビーズ事業への売上集中度が高い点が特徴である。
【損益】営業利益は35.4億円(前年比+182.5%)となり、粗利率改善(+3.7pt)と販管費率の低下(20.2%、前年21.5%)が同時進行したことで営業レバレッジが効いた。経常利益は35.8億円(同+179.4%)で、営業外収支はほぼ均衡(営業外収益1.7億円、営業外費用1.4億円)しており大きな乖離はない。特別損益は特別利益0.5億円・特別損失0.2億円といずれも軽微で、一時的要因の影響は限定的である。法人税等7.9億円(税引前利益36.0億円に対し実効負担率約21.9%)を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は27.9億円(同+116.0%)で、増収増益の決算といえる。
両セグメントとも増収増益で、利益率もほぼ同水準に並んだ。ビーズ事業は売上271.4億円(前年比+21.9%)、セグメント利益24.8億円(同+134.0%)、利益率9.1%で、全体売上の65.8%を占める主力事業である。押出事業は売上141.1億円(同+14.3%)、セグメント利益13.1億円(同+210.4%)、利益率9.3%と、利益成長率はビーズを上回った。両事業の利益率が9%台に収斂している点は、価格転嫁が事業横断的に浸透していることを示唆する。一方でビーズ事業への売上集中は、同事業の需要・価格動向が連結業績に与える感応度が相対的に高いことを意味する。
【収益性】営業利益率は8.6%(前年3.6%)へ+5.0pt改善し、純利益率(親会社株主帰属ベース)も6.8%(前年3.8%)へ+3.1pt拡大した。ROEは2.4%(四半期実績、年率換算前)で、粗利率改善と販管費率低下による収益性向上が主因である。【キャッシュ品質】営業CFは-3.6億円と純利益27.9億円に対しマイナスに転じており、利益と資金創出の間に乖離が生じている。売上債権・棚卸資産の増加が運転資本を圧迫したことが主因で、当期の利益は現金化が遅れている点をモニタリングする必要がある。【投資効率】設備投資は24.5億円で減価償却22.0億円の1.11倍にあたり、成長投資が継続している。EBITDAは57.4億円、EBITDAマージンは14.0%で、営業利益ベースの改善幅と整合的である。【財務健全性】自己資本比率は67.1%、流動比率205.6%、当座比率181.9%と厚い流動性を維持する一方、短期借入金は130.5億円(前年80.4億円、+62.3%)へ増加し、短期資金への依存度が高まった。金利負担面ではインタレストカバレッジ約35倍と金利耐性は高く、当面の財務健全性は保たれている。
営業CFは-3.6億円(前年+12.9億円)と、増益にもかかわらずマイナスに転じた。運転資本変動前の小計は5.7億円のプラスであったが、売上増加に伴う売上債権の増加(-51.9億円)と棚卸資産の積み増し(-19.0億円)が資金を吸収し、仕入債務の増加(+20.9億円)や法人税等の支払(-9.8億円)を経て営業CFは赤字化した。投資CFは-32.7億円で、うち設備投資が24.5億円を占め、成長投資を継続している。この結果フリーキャッシュフローは-36.3億円となり、財務CFは+19.3億円(短期借入純増などによる資金調達)でこれを補った。増収局面での運転資本の積み増しが資金繰りを圧迫しており、今後の売上債権・在庫の回収・適正化が現金創出力の回復にとって重要な観察点となる。
当期の利益はおおむね経常的な収益で構成され、一時的要因の寄与は小さい。特別利益0.5億円・特別損失0.2億円はいずれも軽微で、純利益(親会社株主帰属)27.9億円に対する影響は限定的である。営業外収益1.7億円は受取利息が中心、営業外費用1.4億円は支払利息1.0億円と為替差損0.2億円で構成され、経常利益35.8億円と税引前利益36.0億円の差は僅少である。経常利益から親会社株主帰属純利益への乖離(35.8億円→27.9億円)は主に法人税等7.9億円(実効負担率約21.9%)によるもので、特殊な調整要因は見当たらない。一方で、営業CFが-3.6億円と純利益を下回っており、売上債権・棚卸資産の増加という運転資本要因が利益の現金化を遅らせている点は、収益の質を評価するうえで留意すべきである。
通期予想に対する第1四半期の進捗は、売上高が409.5億円/1,680.0億円で24.4%、営業利益が35.4億円/100.0億円で35.4%、経常利益が35.8億円/102.0億円で35.1%、純利益(親会社株主帰属予想75.0億円)が27.9億円で37.2%となった。売上高は季節進捗の目安(約25%)に概ね沿う一方、利益項目はいずれも進捗率が上回っており、粗利率改善と固定費の希釈効果が上期に前倒しで発現している。なお当四半期において業績予想の修正が行われており(配当予想の修正はなし)、開示された通期数値は改定後の水準である点に留意が必要である。
会社予想の年間配当は1株当たり100円で、当四半期時点で配当予想の修正はない。発行済株式数26,207千株を基に算出される年間配当総額は約26.2億円で、通期純利益予想75.0億円(親会社株主帰属)に対する配当性向は約34.9%となる。自己株式の取得は確認されず、株主還元は配当のみで構成されている。当期の営業CFはマイナスであったが、自己資本比率67.1%・現金及び預金159.9億円という財務基盤を踏まえると、配当原資は主に通期の利益創出力に依拠する構図である。
事業集中リスク: ビーズ事業が売上の65.8%を占めており、同事業の需要・価格動向が連結業績に与える感応度が相対的に高い。
キャッシュ転換の遅れ: 営業CFは-3.6億円となり、親会社株主帰属純利益27.9億円との間に乖離が生じている。売上債権の増加(-51.9億円)と棚卸資産の積み増し(-19.0億円)が要因で、短期借入金は前年比+62.3%(80.4億円→130.5億円)に増加し、短期資金への依存が高まっている。
原材料・為替変動リスク: 当期は為替差損0.2億円を計上しており、粗利率改善(28.8%)の持続性は原材料・エネルギーコストや価格転嫁環境の変化に左右され得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 8.6% | 8.8% (4.3%–14.4%) | -0.2pt |
| 純利益率 | 6.9% | 7.3% (3.3%–10.6%) | -0.4pt |
自社の利益率は業種中央値に概ね並ぶ水準で、大きな乖離はない。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 19.1% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | +12.5pt |
売上成長率は業種中央値を大きく上回り、IQR上限も超える水準にある。
※出所: 当社集計
粗利率が前年比+3.7pt、営業利益率が+5.0pt改善しており、価格転嫁の定着と固定費希釈による収益性向上が確認できる。通期営業利益進捗率35.4%は季節進捗(約25%)を上回り、上期に利益が前倒しで実現している構図である。
増収局面で売上債権・棚卸資産が増加し、営業CFは-3.6億円と親会社株主帰属純利益27.9億円に対しマイナスとなった。短期借入金も前年比+62.3%増加しており、利益成長とキャッシュ創出のタイミングにずれが生じている。
通期業績予想は当四半期に修正され、配当予想(年間100円、配当性向約34.9%)は据え置かれている。売上高・利益ともに前年比二桁の伸びを見込む計画に対し、第1四半期時点の利益進捗は計画を上回って推移している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,885円 |
| base(基準) | 3,978円 |
| bull(強気) | 4,017円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 4,242円 |
| 調整後予想EPS | 314.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 34.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.94倍 / 12.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,868円〜4,093円、ω±0.1で 3,969円〜3,983円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。