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79312027 第1四半期プライムJGAAP

未来工業株式会社 2027年度 第1四半期 決算

未来工業株式会社の2027年度第1四半期決算レポート

未来工業株式会社

素材・化学/化学


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥127.6億¥116.8億+9.3%
営業利益¥19.4億¥14.8億+31.5%
経常利益¥20.1億¥15.1億+32.6%
純利益¥14.0億¥10.6億+32.7%
ROE2.5%1.9%-

Executive Summary

当四半期は増収増益に加え、営業利益の伸び率が売上高成長率を大きく上回る営業レバレッジの効いた決算となった。売上高は127.6億円(前年比+9.3%)、営業利益は19.4億円(同+31.5%)、経常利益は20.1億円(同+32.6%)、純利益(親会社株主に帰属する四半期純利益)は13.8億円(同+33.5%)となった。主力の電材及び管材セグメントにおける高採算での増収が、連結営業利益率を前年同期比で押し上げた主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は127.6億円で前年同期比+9.3%増加した。主力の電材及び管材が98.8億円(同+9.6%)、配線器具が21.5億円(同+12.9%)とともに増収を確保した一方、その他事業は7.3億円で同2.9%減少し、連結成長の重石となった。

【損益】営業利益は19.4億円(同+31.5%)、営業利益率は15.2%で前年同期の12.7%から改善した。粗利率39.8%を確保しつつ販管費率を24.5%に抑制したことが増益に寄与した。経常利益は20.1億円(同+32.6%)で、支払利息0.02億円をわずかに上回る受取利息・配当金等の営業外収益が上乗せされた。純利益は14.0億円(同+32.7%)、親会社株主帰属分は13.8億円(同+33.5%)である。売上高を上回るペースで利益が伸びており、増収増益と結論できる。

セグメント別分析

電材及び管材は外部売上高98.8億円(前年比+9.6%)、セグメント利益17.5億円(同+34.2%)と大幅増益で、セグメント利益率は14.3%から17.6%へ約3.3pt改善し、連結利益成長の中心となった。配線器具は外部売上高21.5億円(同+12.9%)、セグメント利益2.3億円(同+18.2%)と増収増益だが、利益率10.9%は電材及び管材を下回る。その他事業は外部売上高7.3億円で前年比2.9%減となったが、セグメント利益は1.7億円とほぼ横ばいを維持した。セグメント構成比では電材及び管材が売上の約78%を占め、連結業績への影響度が最も大きい。

主要財務指標

【収益性】営業利益率15.2%(前年同期12.7%)、純利益率10.8%(同10.3%)はいずれも改善しており、売上総利益率39.8%を高水準の販管費効率(対売上24.5%)で下支えしている。【キャッシュ品質】包括利益合計15.4億円は純利益14.0億円を上回り、有価証券評価差額金1.8億円の増加が主因で、利益の質を毀損する要因は見られない。【投資効率】ROEは2.5%で、純利益率10.8%は高いものの総資産回転率0.184倍の低さが資本効率を抑制している。EPS(基本)は85.31円(前年63.98円、同+33.3%)。【財務健全性】自己資本比率81.0%、現金及び預金207.6億円に対し有利子負債は合計1.65億円にとどまり、実質無借金に近い保守的な財務構成である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は207.6億円で前年同期の217.3億円からやや減少した一方、売掛金・受取手形は72.3億円へ増加し、棚卸資産も50.0億円とほぼ横ばいで推移している。運転資本の積み増しが手元現金をやや圧迫した可能性があるが、流動資産433.8億円は流動負債101.6億円を大きく上回り、資金繰りに懸念は生じていない。有利子負債は短期・長期合わせて1.65億円と極めて小さく、投資有価証券24.8億円の保有増加とあわせて、事業活動から得た利益が資産・投資へ堅実に配分されている構図がうかがえる。

収益の質

当四半期の利益は特別損益を伴わない経常的な事業活動から生じており、営業外収益0.7億円のうち受取配当金0.1億円を含む安定的な項目が中心で、一時的要因は確認されない。営業外費用は0.0億円とごく僅かで、金利負担が収益性を圧迫する構図にもなっていない。包括利益合計は15.4億円と純利益14.0億円を上回っており、その差異は有価証券評価差額金1.8億円の増加が主因で、退職給付に係る調整額は▲0.4億円のマイナス寄与にとどまる。棚卸資産・売上債権の増加は前年同期対比で緩やかであり、アクルーアル面から見た利益の質は良好と評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想(当四半期に修正済み)は売上高485.3億円(前期比+6.3%)、営業利益62.3億円(同-7.3%)、経常利益64.0億円(同-7.3%)である。Q1実績に対する進捗率は売上高26.3%、営業利益31.2%、経常利益31.4%と、いずれも標準的な25%水準を上回っており、期初段階としては利益面で堅調な進捗である。もっとも通期計画の営業利益率は12.8%とQ1実績15.2%を下回る水準で設定されており、会社側は下期にかけての採算平準化またはコスト増加を織り込んでいる。Q1で確認された高い利益率を通期にわたって維持できるかが、今後の進捗確認における焦点となる。

株主還元

配当予想は本決算発表にあわせて増配修正され、年間配当予想は1株135.00円となった。予想EPS268.54円に対する配当性向は約50.3%であり、一般的な持続可能性の目安である60%を下回る水準にある。Q1の基本的EPSは85.31円で通期予想に対する進捗率は31.8%と配当予想を利益面から支えるペースにある。利益剰余金565.5億円、現金及び預金207.6億円という厚い内部留保・流動性を背景に、配当支払余力は総合的に高いと評価できる。

リスク要因

  1. 建設・設備投資需要リスク: 主力の電材及び管材セグメント(連結売上高の約78%)は建設・住宅着工動向に業績が連動しやすく、需要変動が連結業績に与える影響度は大きい。

  2. セグメント間採算格差リスク: 配線器具のセグメント利益率10.9%は電材及び管材の17.6%を下回っており、販売ミックスの変化や競争激化が生じた場合、連結利益率を押し下げる可能性がある。

  3. 資本効率リスク: ROE2.5%は総資産回転率0.184倍の低さに起因しており、純利益率10.8%の高さに比して資産・現金の活用効率には改善余地がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率15.2%8.7% (4.2%–14.3%)+6.6pt
純利益率11.0%7.1% (3.2%–10.6%)+3.9pt

業種中央値のIQR上限(14.3%)を上回る収益性水準にあり、業種内でも上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.3%6.2% (-1.1%–14.6%)+3.1pt

売上高成長率は業種中央値を上回るが、IQR上限(14.6%)には届かず標準的な高成長水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. Q1は売上高+9.3%に対し営業利益+31.5%と、増収を上回る増益率を記録し、明確な営業レバレッジが確認された。牽引役は高採算の電材及び管材セグメントである。

  2. 通期営業利益予想に対する進捗率は31.2%で売上高進捗率26.3%を上回るが、通期計画上の営業利益率12.8%はQ1実績15.2%を下回る。Q1の高採算が通期を通じて維持されるかが今後の注視点となる。

  3. 現金及び預金207.6億円に対し有利子負債は合計1.65億円と、財務基盤は極めて保守的である。一方でROE2.5%は総資産回転率の低さを反映しており、豊富な資本の活用状況が財務構造上の特徴として観察される。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,266円
base(基準)3,334円
bull(強気)3,389円
算出前提
1株純資産(BPS)3,474円
調整後予想EPS288.7円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向50.3%
予想EPSの信頼度調整×1.075(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.96倍 / 11.6倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,244円〜3,429円、ω±0.1で 3,330円〜3,337円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。