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79212027 第1四半期プライムJGAAP

TAKARA & COMPANY(7921) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は95.1億円(前年同期比+4.7%)、営業利益は21.3億円(同+24.6%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

情報通信・サービスその他/その他製品


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥95.1億¥90.9億+4.7%
営業利益¥21.2億¥17.1億+24.6%
経常利益¥22.2億¥17.8億+24.5%
純利益¥14.7億¥11.9億+22.8%
ROE(年換算)17.4%14.6%-

Executive Summary

増収増益に加え、利益率の大幅改善を伴う質の高い決算となった。売上高は95.1億円(前年比+4.7%)、営業利益は21.2億円(同+24.6%)、経常利益は22.2億円(同+24.5%)、純利益は14.7億円(同+22.8%)となった。主力のディスクロージャー関連事業が金融商品取引法関連製品を中心に増収・大幅増益となり、連結業績を牽引した一方、通訳・翻訳事業は減収減益となっている。

業績変動要因

【売上高】連結売上高は95.1億円で前年同期比+4.7%。ディスクロージャー関連事業は75.2億円(構成比79.0%、同+9.4%)と伸長し、金融商品取引法関連製品(35.1億円、同+21.7%)が牽引した。一方、通訳・翻訳事業は20.0億円(同-9.8%)と減収した。

【損益】売上総利益率は前年同期の44.3%から47.9%へ拡大し、営業利益率も18.8%から22.3%へ改善した。ディスクロージャー関連事業の営業利益は20.3億円(同+35.5%、利益率27.0%)と大きく伸び、連結増益を主導した。一方、通訳・翻訳事業の営業利益は0.9億円(同-49.0%、利益率4.3%)に低下した。経常利益と純利益の乖離は主に法人税等負担(7.5億円、実効税率約33.9%)によるもので、特別損益はわずかである。結論として増収増益。

セグメント別分析

ディスクロージャー関連事業は売上高75.2億円(同+9.4%)、営業利益20.3億円(同+35.5%)で、営業利益率は前年同期の約21.8%から27.0%へ約5.2pt上昇した。金融商品取引法関連製品が最大の伸びを示す一方、IR関連製品は15.1億円(同-4.7%)と減少しており、製品構成で明暗が分かれる。通訳・翻訳事業は売上高20.0億円(同-9.8%)、営業利益0.9億円(同-49.0%)で、利益率は7.6%から4.3%へ低下した。セグメント間の利益率格差は約22.7ptに拡大しており、連結利益は主力事業への依存度が高まっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率22.3%は前年同期18.8%から+3.6pt改善し、純利益率も13.1%から15.2%へ上昇した。売上総利益率は47.9%(前年44.3%)で、原価低減と製品構成の変化が寄与した。【キャッシュ品質】現金及び預金は192.0億円(前年176.9億円から+8.5%)に増加し、売掛金は30.3億円(前年53.1億円から-43.0%)に減少するなど、期末時点の運転資本は軽くなっている。【投資効率】ROE(年換算)は17.4%で、純利益率の上昇が主因である。EPS(基本)は112.05円(前年92.33円から+21.4%)。【財務健全性】自己資本比率は80.9%(前年76.2%)、有利子負債は0.14億円と僅少で、流動比率は405.4%と高水準にある。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別データは開示されていないが、貸借対照表の推移から資金動向を分析すると、現金及び預金は前年同期の176.9億円から192.0億円へ約15.0億円増加している。売掛金は22.8億円減少し、仕掛品も4.6億円減少したことから、運転資本の圧縮が現金増加に寄与したとみられる。一方で買掛金も8.1億円減少しており、仕入先信用の縮小が運転資本改善効果を一部相殺している。有利子負債はわずか0.14億円にとどまり、財務活動による資金流出圧力は小さいと見られる。総じて、営業活動を通じた資金創出力は高く、財務基盤は強固である。

収益の質

当四半期の利益は経常的な事業活動に基づく部分が大きく、特別損失は固定資産除却損0.03億円と僅少であるため、一時的要因による利益の押し上げ効果はほぼない。営業外収益は0.9億円で、うち受取配当金が0.7億円を占め、営業外費用はごく僅かである。包括利益は16.9億円で、純利益14.7億円との乖離は主に有価証券評価差額金の増加(3.2億円)によるもので、事業実態から離れた変動である。のれん償却額0.8億円は継続的に営業利益を圧縮する構造的な費用であり、利益の質を評価する上で認識しておく必要がある。総じて利益の中身は経常的な事業収益が中心であり、質は良好と言える。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高342.0億円(前期比+9.8%)、営業利益49.0億円(同+10.9%)、EPS予想271.12円で、業績・配当予想ともに修正はない。第1四半期時点の進捗率は売上高27.8%、営業利益43.4%、純利益41.3%で、標準的な25%を上回るペースにある。ただし第1四半期の高い利益率が通期を通じて継続するとは限らず、通期予想達成には残る3四半期で営業利益27.75億円(必要営業利益率約11.2%)を確保する必要がある。

株主還元

配当予想は年間180.00円で、修正はない。予想EPS271.12円に基づく予想配当性向は約66.4%で、配当のみを対象とした数値である。現金及び預金192.0億円、有利子負債0.14億円という財務基盤は配当の下支え要因となる一方、配当性向自体は相応に高い水準にある。自社株買いに関する開示は確認されず、総還元性向としての評価は行っていない。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: ディスクロージャー関連事業が連結売上高の79.0%、報告セグメント営業利益合計の約95.9%を占めており、同事業の開示関連需要や案件時期の変動が連結業績に大きく影響する構造にある。

  2. 通訳・翻訳事業の収益低下: 売上高は同-9.8%、営業利益は同-49.0%となり、利益率も7.6%から4.3%へ低下した。主力以外の利益基盤の弱まりが継続するか注視が必要である。

  3. 配当性向の水準: 予想配当性向は約66.4%で、通期利益が予想を下回った場合には配当余力が縮小する可能性がある。ただし現金及び預金192.0億円が緩衝材となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(manufacturing)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率22.3%8.7% (4.2%–14.3%)+13.7pt
純利益率15.4%7.1% (3.2%–10.6%)+8.3pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で優位な水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)4.7%6.2% (-1.1%–14.6%)−1.5pt

売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、IQR内には収まっている。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期比約3.6pt改善し、主力のディスクロージャー関連事業(利益率27.0%)が連結収益性の向上を牽引した。

  2. 通訳・翻訳事業の減益と主力事業への利益集中は、好調な連結業績の裏側にある構造的な留意点として観察される。

  3. 現金及び預金192.0億円、自己資本比率80.9%という財務基盤の強さは、配当性向66.4%という相応に高い水準を下支えする要因となっている。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,630円
base(基準)2,722円
bull(強気)2,751円
算出前提値
1株純資産(BPS)2,613円
調整後予想EPS298.2円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向66.4%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.04倍 / 9.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,650円〜2,798円、ω±0.1で 2,720円〜2,726円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(41%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。