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78672027 第1四半期プライムJGAAP

タカラトミー(7867) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益20%増

2027年度第1四半期の売上高は640.5億円(前年同期比+7.7%)、営業利益は55.1億円(同+19.9%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

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クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥640.5億¥594.8億+7.7%
営業利益¥55.1億¥46.0億+19.9%
経常利益¥56.3億¥49.6億+13.4%
純利益¥40.6億¥33.9億+19.6%
ROE3.7%3.1%-

Executive Summary

売上高成長を上回る利益成長を達成し、営業レバレッジの効いた増収増益決算となった。売上高は640.5億円(前年比+7.7%)、営業利益は55.1億円(同+19.9%)、経常利益は56.3億円(同+13.4%)、純利益は40.6億円(同+19.6%)。粗利益率42.3%を維持しつつ販管費の伸びを抑制したことに加え、アメリカズの黒字転換とアジアの高成長が海外収益基盤を拡大した。

業績変動要因

【売上高】売上高は640.5億円で前年比+7.7%。日本(構成比78.6%、外部売上503.4億円、+4.2%)が最大市場で、アジア(+53.2%)、欧州(+44.8%)、オセアニア(+40.3%)が高成長を示した一方、アメリカズは外部売上が-6.7%と唯一の減収セグメントとなった。

【損益】営業利益は55.1億円(+19.9%)で、売上高伸長率を12.2pt上回る増益となった。粗利益率42.3%が販管費率33.7%の上昇を吸収し、営業利益率は8.6%と前年から約90bp改善した。経常利益は56.3億円(+13.4%)で、営業外損益は純額1.16億円と限定的な寄与にとどまる。特別損益はほぼ皆無で一時的要因の歪みは小さい。純利益は40.6億円(+19.6%)で、税引前利益からの減少は通常の税負担(実効税率27.9%)を反映したものである。増収増益の決算であり、利益成長が売上成長を上回る質の高い増益と言える。

セグメント別分析

セグメント利益合計73.1億円のうち、日本が61.6億円(構成比84.3%)を占め主力事業である。日本の売上高(内部込み)は564.3億円(+8.0%)、利益は61.6億円(+5.3%)、利益率10.9%(前年11.2%から小幅低下)。アジアは売上高204.6億円(+20.9%)、利益8.4億円(+29.8%)と海外成長の中心。アメリカズは売上高51.0億円(-6.7%)ながら利益は4.0億円の黒字に転換(前年は赤字)。欧州は売上高14.7億円(+45.3%)と拡大したが利益は-1.3億円の赤字が継続(前年赤字から縮小)。オセアニアは売上高7.3億円(+40.3%)、利益0.4億円。全社費用は14.9億円で前年比+5.1%にとどまり、連結営業利益率の改善を支えた。

主要財務指標

【収益性】営業利益率8.6%は前年比約90bp改善、純利益率6.3%と良好な水準にある。粗利益率42.3%が収益性の基盤となっている。【キャッシュ品質】特別損益はほぼ計上されず、純利益は主に事業利益に基づき形成されている。棚卸資産は267.6億円(製品267.6億円が中心)で総資産の16.7%を占め、在庫水準の管理がキャッシュ創出力に影響する。【投資効率】ROEは3.7%で、純利益率6.3%、総資産回転率0.399回、財務レバレッジ1.47倍に分解される。総資産回転率の低さが資本効率の制約要因である。【財務健全性】自己資本比率67.9%、流動資産1,122.5億円に対し流動負債444.7億円と、財務基盤は保守的で安定している。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の個別数値は開示範囲に含まれないため、貸借対照表の動きから資金動向を確認する。現金及び預金は386.3億円で前年同期の510.9億円から減少しており、自己株式取得(自己株式-171.5億円、前年-127.8億円)による資金流出が影響したとみられる。売掛金は334.7億円(前年294.5億円)へ増加し、棚卸資産も267.6億円(前年230.5億円)へ拡大しており、事業成長に伴う運転資本の積み増しが進んでいる。営業利益55.1億円に対し純利益は40.6億円が計上されており、利益の源泉は本業活動によるものである。

収益の質

純利益40.6億円は、営業利益55.1億円に営業外純収益1.16億円を加え、特別損失0.03億円をほぼ計上せず、実効税率27.9%の税負担を経て形成されており、一時的損益による歪みは小さい。営業外収益は3.7億円で売上高の0.6%にとどまり、経常利益の水準は本業の営業利益に強く裏付けられている。包括利益は50.8億円と純利益40.6億円を上回り、その差は為替換算調整額+9.2億円が主因である。海外事業の円換算による評価益が包括利益を押し上げているが、これは為替相場に連動する変動要因であり、経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高2,850.0億円(+5.4%)、営業利益260.0億円(+7.2%)、経常利益260.0億円(+5.9%)で、業績予想・配当予想ともに修正はない。第1四半期の進捗率は売上高22.5%、営業利益21.2%、純利益22.5%(予想180.0億円に対する暫定計算)で、標準的な25%対比ではやや低いが、第1四半期として想定される範囲内にある。通期計画上の営業利益率は9.1%であり、第1四半期実績8.6%を上回るため、下期にかけて収益性の上積みが計画達成の条件となる。

株主還元

通期配当予想は1株当たり70.00円で、修正はない。通期EPS予想207.26円に基づく配当性向は33.8%と算定され、60%未満の持続可能性目安を下回る。現金及び預金386.3億円、自己資本比率67.9%という財務余力もあり、配当継続を支える基盤は整っている。なお自己株式は前年同期171.5億円から127.8億円へ増加しており、自社株買いも株主還元の一部として実施されている。

リスク要因

  1. 在庫回転効率: 年換算在庫回転日数は66日で、製造業の効率性目安60日を上回る。完成品在庫267.6億円の販売消化が遅れた場合、値引きや評価損を通じて粗利益率42.3%を圧迫する可能性がある。

  2. 地域収益の偏在: セグメント利益の84.3%を日本が占め、国内消費動向や商品ヒットの成否が連結業績に大きく影響する。欧州は売上高+45.3%の拡大にもかかわらず-1.3億円の赤字が継続しており、海外の増収が採算改善に結びついていない。

  3. アメリカズの売上減少: 売上高は-6.7%とセグメント内で唯一の減収となった一方、利益は4.0億円の黒字に転換している。増益が売上回復を伴わない構造であるため、持続性の確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.6%8.7% (4.2%–14.3%)−0.1pt
純利益率6.3%7.1% (3.2%–10.6%)−0.8pt

収益性は業種中央値をわずかに下回るが、IQR中位のレンジ内にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.7%6.2% (-1.1%–14.6%)+1.5pt

売上高成長率は業種中央値を上回り、成長性の面では業種内で相対的に優位な位置にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+7.7%に対し営業利益+19.9%、純利益+19.6%と、増収を上回る利益成長を達成した。粗利益率の維持と販管費増加の抑制が営業利益率を約90bp押し上げた点は、収益構造の質的改善を示している。

  2. 日本がセグメント利益の84.3%を占める一方、アメリカズの黒字転換とアジアの高成長(+29.8%)が海外収益基盤の拡大を示す。ただし欧州は増収下でも赤字が継続しており、地域別の採算改善状況は今後も確認が必要な項目である。

  3. 在庫回転日数66日という水準は、完成品在庫の販売消化と評価損リスクの観点でモニタリングが必要な指標である。通期営業利益率計画9.1%の達成には、第1四半期実績8.6%からの上積みが求められる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,519円
base(基準)1,568円
bull(強気)1,628円
算出前提
1株純資産(BPS)1,265円
調整後予想EPS217.3円
株主資本コスト r9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向33.8%
予想EPSの信頼度調整×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.24倍 / 7.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,524円〜1,615円、ω±0.1で 1,561円〜1,580円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。