| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥349.3億 | ¥327.4億 | +6.7% |
| 営業利益 | ¥12.8億 | ¥14.6億 | -12.4% |
| 経常利益 | ¥13.7億 | ¥14.4億 | -4.7% |
| 純利益 | ¥4.9億 | ¥9.1億 | -46.0% |
| ROE | 0.9% | 1.7% | - |
アニメ・映像事業の大幅増益が全社を下支えする一方、主力の音楽事業の減益と特別損失・実効税率上昇により最終利益が大きく圧縮された増収減益の決算となった。売上高は349.3億円(前年比+6.7%)、営業利益は12.8億円(同-12.4%)、経常利益は13.7億円(同-4.7%)、純利益(連結の当期純利益)は4.9億円(同-46.0%)となった。なお親会社株主に帰属する当期純利益は4.25億円(前年7.61億円、同-44.2%)で、特別損失2.6億円の計上と実効税率55.6%(前年33.2%)への上昇が利益率悪化の主因である。
【売上高】売上高は349.3億円で前年比+6.7%の増収。セグメント別では、アニメ・映像事業が88.8億円(同+106.3%)と倍増し全社成長の牽引役となった一方、売上構成比73.5%を占める音楽事業は256.9億円(同-7.8%)と減収。海外事業も6.3億円(同-14.2%)と縮小した。
【損益】営業利益は12.8億円(同-12.4%)、営業利益率は3.7%で前年4.5%から0.8pt低下した。売上原価率の上昇により粗利率は28.7%(前年29.5%)へ低下し、販管費率は25.0%とほぼ横ばい。セグメント損益では、アニメ・映像事業が11.9億円(同+19.5倍)と利益率13.4%まで採算改善した一方、音楽事業は3.5億円(同-77.7%)と利益率1.3%(前年5.6%相当)まで急低下し、海外事業は2.6億円の営業損失で赤字が拡大した。経常利益は受取利息増加等の営業外収支改善により13.7億円(同-4.7%)と減益幅が圧縮されたが、特別損失2.6億円の計上と実効税率55.6%(前年33.2%)への上昇が響き、純利益は4.9億円(同-46.0%、親会社株主帰属ベースでは4.25億円、同-44.2%)まで落ち込んだ。増収減益。
アニメ・映像事業は売上88.8億円(前年比+106.3%)、営業利益11.9億円(同+19.5倍)、利益率13.4%と全セグメント中最高収益性を示し、今期の最大の利益貢献源となった。音楽事業は売上256.9億円(同-7.8%)、営業利益3.5億円(同-77.7%)で利益率は1.3%(前年5.6%相当)に低下し、売上構成比73.5%の主力事業でありながら収益性が大きく悪化した。海外事業は売上6.3億円(同-14.2%)に対し営業損失2.6億円(前年-1.5億円)と赤字幅が拡大し、利益率-41.6%となった。その他事業は売上1.8億円(同+7.4%)、営業利益0.1億円(同+275.0%)と小規模ながら改善した。セグミックスの変化により、音楽事業の収益力低下をアニメ・映像事業の増益が相殺する構図が明確になっている。
【収益性】営業利益率は3.7%で前年4.5%から0.8pt低下、純利益率(連結当期純利益ベース)は1.4%で前年2.8%から1.4pt縮小、粗利率は28.7%で前年29.5%から0.8pt低下しており、収益性は全般に悪化傾向にある。【キャッシュ品質】売掛金・受取手形は202.4億円で前年256.8億円から減少した一方、棚卸資産は19.1億円と前年12.7億円から+50.0%増加しており、制作仕掛の積み上がりが運転資本を拘束している状況がうかがえる。【投資効率】ROEは0.9%となり、総資産回転率は低水準にとどまっている。【財務健全性】自己資本比率は48.2%で前年47.7%から0.4pt改善し、現金及び預金340.1億円に対し長期借入金は6.7億円と有利子負債は極めて限定的で、財務基盤は保守的な構成を維持している。
CF計算書の開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向を確認できる。現金及び預金は340.1億円で前年343.1億円からほぼ横ばい(-0.9%)となっており、手元流動性は安定的に維持されている。一方で棚卸資産は19.1億円と前年12.7億円から+50.0%増加、無形固定資産も64.7億円と前年49.7億円から+30.1%増加しており、アニメ・映像事業を中心としたコンテンツ制作・IP投資への資金拘束が拡大している。売掛金・受取手形は202.4億円で前年256.8億円から-21.2%減少し、買掛金・支払手形も26.1億円で前年27.8億円から-6.2%減少した。長期借入金は6.7億円と低水準にとどまり、コンテンツ投資は主に手元資金で賄われている構造がうかがえる。
経常的な収益構造は本業中心で、営業外損益は受取利息0.4億円・受取配当0.1億円を含む純収益であり、売上高比0.4%程度と小さく質は良好である。一方、特別損失2.6億円の計上と実効税率55.6%(前年33.2%)への大幅上昇が最終利益を圧迫し、経常利益13.7億円に対し親会社株主帰属純利益は4.25億円にとどまり、両者の乖離が拡大している。包括利益は5.8億円(親会社株主分5.3億円)で純利益4.9億円をやや上回り、為替換算調整額+1.3億円がその主因である。売掛金の減少は回収面での改善を示唆する一方、棚卸資産の+50.0%増加は制作仕掛の積み上がりを意味し、今後の売上化の進捗が収益の質を左右する。
通期営業利益予想60.0億円に対する第1四半期の進捗率は21.3%(12.8/60.0)にとどまり、単純な四半期均等進捗の25%を下回る水準にある。EPS予想75.28円に対しても当期EPSは10.00円で進捗率13.3%と、営業利益以上に遅れが目立つ。この差は主に音楽事業の減益と実効税率上昇、特別損失の計上によるもので、下期偏重の業績回復が計画達成の前提となる。配当予想(年50円)および業績予想は当四半期時点で修正されていない。
会社側の配当予想は年50円で据え置かれている。予想EPS75.28円に対する配当性向は66.4%(50円/75.28円)となり、利益還元は手厚い水準にある。現金及び預金340.1億円、長期借入金6.7億円という保守的な財務構成から短中期の支払能力自体は十分と見られるが、当期の営業利益・EPS進捗が計画に対しやや遅れていることから、通期利益の実現状況と還元方針の整合性は今後の確認点となる。自己株式の取得に関する開示はない。
主力音楽事業の収益性低下: 売上構成比73.5%を占める音楽事業の売上高は256.9億円(前年比-7.8%)、営業利益は3.5億円(同-77.7%)と急減し、利益率は1.3%まで低下した。全社収益への影響度が大きく、回復動向が注視される。
実効税率上昇と特別損失計上: 実効税率は55.6%と前年33.2%から22.4pt上昇し、特別損失2.6億円の計上と合わせて経常利益13.7億円から純利益4.9億円への圧縮幅(-64.3%)が拡大している。
海外事業の赤字継続: 売上高は6.3億円(前年比-14.2%)に対し営業損失は2.6億円(前年-1.5億円)と赤字幅が拡大しており、利益率は-41.6%に達している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.7% | 8.1% (2.3%–15.9%) | -4.4pt |
| 純利益率 | 1.4% | 5.9% (1.6%–10.7%) | -4.5pt |
収益性面では営業利益率・純利益率ともに業種中央値を大きく下回り、業種内では下位グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 6.7% | 9.3% (0.4%–16.9%) | -2.6pt |
売上成長率は業種中央値をやや下回るものの、IQRレンジの中位圏に位置している。
※出所: 当社集計
増収減益の背景には事業構成の変化がある。アニメ・映像事業が売上・利益ともに大幅拡大した一方、主力の音楽事業は減収減益となり、セグメントミックスの変化が全社収益性を規定している。
通期計画に対する進捗は営業利益21.3%、EPS13.3%と四半期均等進捗(25%)を下回っており、下期偏重の計画達成が今後の焦点となる。
棚卸資産(+50.0%)と無形固定資産(+30.1%)の増加はコンテンツ・IP投資の積み上がりを示しており、これらの資産が今後どの程度収益化されるかが構造的な注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,107円 |
| base(基準) | 1,122円 |
| bull(強気) | 1,139円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,233円 |
| 調整後予想EPS | 78.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 66.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.91倍 / 14.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,092円〜1,153円、ω±0.1で 1,118円〜1,124円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。