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77692027 第1四半期プライムJGAAP

リズム(7769) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益4%減

2027年度第1四半期の売上高は90.2億円(前年同期比+7.5%)、営業利益は5.6億円(同-4.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

リズム株式会社

電機・精密/精密機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥90.2億¥83.8億+7.5%
営業利益¥5.6億¥5.9億−4.2%
経常利益¥6.3億¥7.4億−14.7%
純利益¥3.8億¥15.1億−75.1%
ROE1.1%4.5%-

Executive Summary

増収ながら営業・経常・純利益がいずれも減益となり、精密部品事業の好調を生活用品事業の悪化が相殺する構図が鮮明になった。売上高は90.2億円(前年比+7.5%)、営業利益は5.6億円(同△4.2%)、経常利益は6.3億円(同△14.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3.8億円(同△75.1%)となった。純利益の大幅減は生活用品事業における0.5億円の減損損失と、前年同期にあった固定資産売却益5.7億円の反動が主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は90.2億円で前年比+7.5%。主力の精密部品事業が72.2億円(同+24.5%)と大きく伸長し全体を牽引した一方、生活用品事業は16.6億円(同△32.7%)と落ち込み、事業間の増減が相殺し合う構図となった。

【損益】営業利益は5.6億円(同△4.2%)で、精密部品事業のセグメント利益が8.2億円(同+120.2%、利益率11.1%)と大幅増益となった一方、生活用品事業はセグメント損失1.7億円(前年は3.3億円の利益)に転落し、営業段階の増収を打ち消した。経常利益は6.3億円(同△14.7%)で、為替差損0.9億円が押し下げ要因となった。純利益は3.8億円(同△75.1%)で、生活用品事業における0.5億円の固定資産減損損失に加え、前年同期に計上されていた固定資産売却益5.7億円の反動剥落が響いた。結論として、本決算は増収減益である。

セグメント別分析

精密部品事業は売上高72.2億円(同+24.5%)、セグメント利益8.2億円(同+120.2%)、利益率11.1%と、増収増益で連結業績を牽引した。生活用品事業は売上高16.6億円(同△32.7%)、セグメント損失1.7億円(前年同期は3.3億円の利益)と赤字転落し、同事業で固定資産減損損失0.5億円も計上された。その他事業(物流等)は売上高2.7億円(同△1.8%)、利益0.2億円(同+47.1%)と小幅ながら増益を確保した。全社費用は1.1億円で前年の1.4億円から減少しているが、生活用品事業の悪化を吸収するには至っていない。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は6.3%で前年同期の約7.0%から低下し、増収が固定費・販管費を十分に吸収できていない状況を示す。純利益率は4.2%で前年同期の約18.0%から大幅に低下しており、減損損失と特別利益の反動が主因である。【キャッシュ品質】包括利益は17.0億円と純利益3.8億円を大きく上回り、その他有価証券評価差額金11.1億円や為替換算調整額2.2億円といった評価性の増加が中心であり、事業活動から得た利益とは性質が異なる点に留意が必要である。【投資効率】ROEは1.1%(四半期実績ベース)にとどまり、総資産501.2億円に対して利益創出力は限定的である。【財務健全性】自己資本比率は68.5%、現金及び預金は126.8億円と厚く、流動資産285.9億円が流動負債70.7億円を大きく上回るなど、財務基盤は総じて強固である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の開示はないものの、貸借対照表の構成から資金動向を読み取ると、現金及び預金は126.8億円で総資産の25.3%を占め、流動比率は約404%と短期の支払余力は厚い。一方、棚卸資産は81.3億円と総資産の16.2%を占め、売掛金・受取手形49.4億円と合わせた運転資本は増収に伴い一定の資金滞留を伴っている可能性がある。有利子負債は社債40.0億円、長期借入金23.8億円等を合わせて78.5億円であり、現金及び預金がこれを上回る水準にあるため、資金繰り面での余力は確保されている。投資有価証券は75.0億円と前年の59.3億円から増加しており、資産構成の一部が市場性資産にシフトしている。

収益の質

当期の利益の質は、経常的な事業損益と一時的要因が混在している点に留意が必要である。営業外収益2.2億円の主体は受取配当金1.0億円であり、これは比較的安定的な収益といえる一方、営業外費用では為替差損0.9億円が発生し、経常利益を圧迫する変動要因となった。特別損失0.5億円は生活用品事業における固定資産の減損損失であり、一時的要因として区別される。前年同期には固定資産売却益5.7億円という特別利益が計上されていたため、その反動剥落が純利益の落ち込み(同△75.1%)を大きく増幅させている。また、包括利益17.0億円は純利益3.8億円を13.2億円上回っており、その他有価証券評価差額金11.1億円という保有株式の時価変動が主因であるため、事業実態を反映した収益とは切り離して評価する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期業績予想に対する進捗は、売上高が370.0億円予想に対し四半期実績90.2億円で進捗率24.4%、営業利益は20.0億円予想に対し5.6億円で進捗率28.2%となり、標準的な25%対比で営業利益の初動は良好である。経常利益は23.0億円予想に対し6.3億円で進捗率27.3%、純利益は17.0億円予想に対し3.8億円で進捗率22.1%にとどまり、減損損失と税負担の影響がうかがえる。業績予想・配当予想ともに当四半期での修正は行われていない。通期は前年比増収増益(営業利益+26.0%)を計画しており、生活用品事業の採算改善が下期以降の焦点となる。

株主還元

通期の配当予想は1株当たり167.60円であり、通期EPS予想211.72円に基づく予想配当性向は79.2%となる。前年同期の配当実績(前年同期データでは0円)との比較はできないが、この配当性向は一般的な持続可能性の目安である60%を上回る水準にある。利益剰余金57.5億円および現金及び預金126.8億円は配当原資として一定の余力を有するが、通期純利益計画の達成度合いが配当性向の水準を左右する点はモニタリングが必要である。なお、自社株買いに関するデータは開示されていないため、ここでは配当性向のみを評価指標とする。

リスク要因

  1. 生活用品事業の採算悪化: 売上高16.6億円(前年比△32.7%)、セグメント損失1.7億円(前年は3.3億円の利益)へ転落し、固定資産減損損失0.5億円も計上された。同事業の需要・製品競争力の回復が遅れる場合、追加減損の可能性がある。

  2. 為替変動リスク: 為替差損0.9億円が発生し、営業利益5.6億円の約16.8%に相当する規模で経常利益を圧迫した。海外取引や外貨建資産・負債を通じた為替感応度が今後も損益変動要因となり得る。

  3. 保有有価証券の価格変動リスク: 投資有価証券75.0億円は総資産の15.0%を占め、包括利益17.0億円のうちその他有価証券評価差額金11.1億円が主要な押し上げ要因となっている。市場価格が下落した場合には、純資産に対して逆方向の影響が及ぶ可能性がある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率6.3%8.7% (4.2%–14.3%)−2.4pt
純利益率4.2%7.1% (3.2%–10.6%)−2.9pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を下回り、収益性は業種内で相対的に低い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.5%6.2% (-1.1%–14.6%)+1.3pt

売上高成長率は業種中央値をやや上回り、トップラインの伸びは業種内で相対的に良好な部類に入る。

※出所: 当社調べ

決算上の注目ポイント

  1. 精密部品事業は売上高+24.5%、セグメント利益+120.2%、利益率11.1%と連結業績を牽引する主力事業として明確に機能しており、事業ポートフォリオ内での収益源の集中度が高まっている。

  2. 生活用品事業は減収・赤字転落・減損計上が同時に生じており、連結収益性の下押し要因として注視が必要な局面にある。

  3. 営業利益進捗率28.2%は通期計画に対し標準進捗を上回る一方、純利益進捗率22.1%は減損損失と特別利益の反動により下回っており、進捗率の差異は利益の質を読み解く上での注目点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,656円
base(基準)3,698円
bull(強気)3,752円
算出前提
1株純資産(BPS)4,305円
調整後予想EPS228.6円
株主資本コスト r10.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 2.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向79.2%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.86倍 / 16.2倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,603円〜3,798円、ω±0.1で 3,681円〜3,710円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。