| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1641.8億 | ¥1581.2億 | +3.8% |
| 営業利益 | ¥-10.0億 | ¥-11.9億 | +16.3% |
| 税引前利益 | ¥15.0億 | ¥8.0億 | +88.8% |
| 純利益 | ¥13.1億 | ¥94.6億 | -86.2% |
| ROE | 0.2% | 1.6% | - |
営業損益は前年から縮小し改善傾向にある一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年計上された税務上の一時的増益の反動により大幅減益となった。売上高は1,641.8億円(前年1,581.2億円、YoY+3.8%)、営業損失は9.97億円(前年11.91億円の損失、16.3%改善)、税引前利益は15.0億円(前年7.95億円、YoY+88.8%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は12.9億円(前年94.7億円、YoY-86.4%)となった。前年同期は法人税等が86.7億円の収益(還付等)を計上した特殊要因が純利益を押し上げており、その反動が今期減益の主因である。売上成長はインダストリー・ヘルスケア・デジタルマニュファクチャリング・精機の4事業が牽引した一方、構成比最大(44.4%)の映像事業は減収となった。
【売上高】売上高は1,641.8億円で前年比+3.8%の増収。セグメント別ではインダストリー+18.3%、ヘルスケア+19.9%、デジタルマニュファクチャリング+23.9%、精機+13.2%と4セグメントが増収した一方、構成比最大(44.4%)の映像事業は-8.8%の減収となり、全体の増収率を押し下げた。
【損益】売上総利益率は39.3%で前年42.5%から3.2pt低下し、売上原価率の上昇(57.5%→60.7%)が主因。販管費は668.3億円で前年比14.0億円(-2.1%)減少しコスト削減効果が確認できるが、粗利率悪化を相殺しきれず営業損失は9.97億円にとどまった。ただし前年11.91億円の損失からは1.95億円縮小し16.3%改善している。税引前利益は15.02億円(前年7.95億円、+88.8%)へ拡大したが、金融収益27.65億円と持分法投資利益9.65億円という非営業項目の寄与が大きい。親会社株主に帰属する四半期純利益は12.89億円で前年94.69億円から-86.4%の減益となったが、これは前年同期に法人税等が86.67億円の収益(税金費用のマイナス計上)を計上した一時的要因の反動によるところが大きく、当期の法人税等費用は1.96億円(実効税率13.0%)と通常水準に復している。総じて増収・営業損益改善ながら、特殊要因の反動により純利益は大幅減益という増収減益の決算である。
映像事業は売上729.7億円(構成比44.4%、YoY-8.8%)、営業利益81.03億円(YoY-27.5%、利益率11.1%)で減収減益ながら全社最大の利益貢献セグメントである。精機事業は売上382.69億円(構成比23.3%、YoY+13.2%)に対し営業損失26.32億円(前年18.89億円の利益から赤字転落、利益率-6.9%)となった。ヘルスケア事業は売上277.91億円(YoY+19.9%)、営業利益10.53億円(YoY+157.3%、利益率3.8%)と黒字幅が拡大。インダストリー事業は売上179.26億円(YoY+18.3%)、営業利益30.07億円(YoY+80.7%、利益率16.8%)と全社中最高の利益率を維持した。デジタルマニュファクチャリング事業は売上63.18億円(YoY+23.9%)ながら営業損失21.97億円(前年21.97億円の赤字幅から47.6%縮小、利益率-34.8%)と依然大幅赤字である。全社的には映像・インダストリーの黒字が精機・デジタルMFの赤字を吸収する構図で、セグメント間の収益力格差が全社マージンを圧迫している。
【収益性】営業利益率は-0.6%(前年-0.8%から0.2pt改善)、純利益率は0.8%(親会社株主帰属ベース、前年6.0%から5.2pt低下)、ROEは0.2%(四半期未年率化ベース)となっている。【キャッシュ品質】営業CFは親会社株主帰属純利益12.89億円の約15.9倍にあたる205.3億円を計上し、キャッシュ創出力は利益水準を大きく上回る。【投資効率】税引前利益に占める持分法投資利益の割合は64.2%に達し、本業(営業損益)以外の収益への依存度が高い状態にある。【財務健全性】自己資本比率は54.1%で前年54.6%からわずかに低下したものの高水準を維持し、流動資産6,517.3億円に対し流動負債3,419.9億円で流動比率は1.91倍と健全な水準にある。
営業CFは205.3億円で前年44.0億円から+366.4%増加し、前受金+108.0億円、仕入債務等の増加+73.3億円、売上債権の減少+70.1億円が主な押し上げ要因となった一方、棚卸資産の増加-38.5億円が一部相殺した。投資CFは-159.7億円で、有形固定資産取得97.2億円と無形資産取得51.7億円が中心を占める。財務CFは-75.5億円で、配当支払48.7億円と短期借入金の純減5.5億円が主因である。フリーキャッシュフロー(営業CF+投資CF)は45.5億円で、前年の-94.0億円(営業CF44.0億円+投資CF-138.0億円)からプラスに転換した。現金及び現金同等物は1,570.6億円で前期末比9.8億円減少したが、為替換算差額+20.3億円が下支えしている。
収益の質は非経常要因への依存度がやや高い。税引前利益15.02億円のうち、営業損益は-9.97億円のマイナス寄与であり、金融収益27.65億円・金融費用-12.33億円(純額15.32億円)と持分法投資利益9.65億円が黒字化を支えている。特に持分法投資利益は税引前利益の64.2%を占め、関連会社業績の変動が全社利益に与える影響は相対的に大きい。前年同期は法人税等費用がマイナス86.67億円(税金収益)となる一時的な税務要因があり、当期の法人税等費用1.96億円(実効税率13.0%)との比較において、純利益の前年比較には特殊要因の影響が大きく含まれる点に留意が必要である。アクルーアルの観点では、営業CF205.3億円が親会社株主に帰属する純利益12.89億円を大幅に上回っており、利益の裏付けとなるキャッシュ創出力は良好と評価できる。
通期会社予想(売上高7,320億円、営業利益110億円、親会社株主に帰属する当期純利益100億円、EPS30.36円、配当20円)に対し、第1四半期時点の進捗率は売上高22.4%、純利益(親会社株主帰属ベース)12.9%と、四半期均等進捗の目安25%を下回るペースにとどまる。営業利益は当期が9.97億円の損失であるため通期予想110億円に対する進捗率は算出できない状況にある。会社は当四半期に業績予想の修正を行っており、下期における精機事業の案件計上とセグメント別収益改善の進捗が通期達成の前提になるとみられる。
通期の配当予想は1株20.00円で、EPS予想30.36円に基づく配当性向は65.9%となる。前期末配当支払として当第1四半期に48.72億円を計上しており、当四半期の親会社株主帰属純利益12.89億円との対比では単純計算の四半期配当性向は378%相当となるが、これは配当支払時期と四半期利益計上時期のずれによる季節要因であり、実態としては通期ベースの65.9%で評価するのが妥当である。当四半期の配当予想修正はなく、営業CF205.3億円の水準を踏まえるとキャッシュ面での配当原資は確保されている。
セグメント収益格差: 精機事業は営業損失26.32億円(利益率-6.9%)、デジタルマニュファクチャリング事業は営業損失21.97億円(利益率-34.8%)で、両セグメント合計の売上構成比27.2%に対し営業損失は48.29億円に達し、映像・インダストリー両事業の利益を吸収する構造となっている。
収益の非営業依存: 税引前利益15.02億円のうち持分法投資利益が9.65億円(64.2%)、金融収益純額が15.32億円を占め、営業損益(-9.97億円)を補う構造となっている。関連会社業績や金利・為替動向の変化が税引前利益に与える影響は相対的に大きい。
棚卸資産水準: 棚卸資産は3,383.0億円で前期末比+1.6%増加し、四半期売上原価(996.2億円)に対する比率は339.6%となっている。粗利率の3.2pt低下(39.3%)と合わせ、在庫の回転や評価の動向は継続的な確認が必要な項目である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | -0.6% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -9.3pt |
| 純利益率 | 0.8% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -6.2pt |
収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく下回り、業種内でも低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.8% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -2.5pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、IQR内の水準にとどまっている。
※出所: 当社集計
営業損失は前年比で1.95億円縮小し16.3%改善したが、粗利率は3.2pt低下しており、販管費削減による損益改善と原価率上昇という相反する動きが同時進行している。
親会社株主に帰属する四半期純利益は前年比-86.4%の大幅減益となったが、前年同期に法人税等の一時的収益86.67億円を計上していたことが主因であり、税引前利益ベースでは+88.8%の増加と実態は改善方向にある。
通期予想に対する進捗は売上高22.4%・純利益12.9%と緩やかなペースで、営業利益は四半期時点で赤字にとどまる。精機・デジタルマニュファクチャリング両事業の下期における収益改善が、通期予想達成に向けた注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,438円 |
| base(基準) | 1,444円 |
| bull(強気) | 1,452円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,801円 |
| 調整後予想EPS | 32.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 65.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.80倍 / 44.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,405円〜1,485円、ω±0.1で 1,433円〜1,451円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。