| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥106.2億 | ¥80.0億 | +32.7% |
| 営業利益 | ¥2.8億 | ¥-5.1億 | +153.5% |
| 経常利益 | ¥3.7億 | ¥-5.9億 | +162.1% |
| 純利益 | ¥2.9億 | ¥-6.9億 | +141.8% |
| ROE | 0.8% | -1.9% | - |
当四半期は前年同期の営業損失から黒字転換し、収益性改善が最重要ポイントである。売上高は106.2億円(前年比+32.7%)、営業利益は2.8億円(前年△5.1億円)、経常利益は3.7億円(同+162.1%)、純利益は2.9億円(前年△6.9億円)となった。増収の主因はFPD装置事業の大型案件進捗、増益の主因は粗利率改善と販管費比率の低下によるコスト効率化である。
【売上高】売上高106.2億円は前年比+32.7%。セグメント別では、FPD装置事業が57.1億円(同+72.1%、売上構成比53.2%)と主力となり全体を牽引した。半導体・フォトマスク装置事業は45.1億円(同+4.4%)と緩やかな伸びに留まった。
【損益】営業利益は2.8億円で前年の△5.1億円から黒字転換(+153.5%)。粗利率は28.5%(前年23.2%から+5.3pt改善)、販管費率は25.9%(前年29.6%から-3.7pt低下)と、コスト効率化が採算改善に寄与した。セグメント損益ではFPD装置事業が営業利益4.5億円(マージン7.9%)と採算回復を主導した一方、半導体・フォトマスク装置事業は営業損失1.9億円(マージン△4.3%)と赤字が継続した。営業外では為替差益0.7億円を計上し、経常利益3.7億円(同+162.1%)に寄与した。特別損失は固定資産除却損0.1億円のみで軽微である。純利益2.9億円(同+141.8%)は、税金費用0.7億円の負担を非支配株主損益△0.4億円が相殺する形となった。増収増益であり、コスト構造改善とFPD装置の採算回復が主因である。
FPD装置事業は売上57.1億円(前年比+72.1%)、営業利益4.5億円(同+238.9%、マージン7.9%)と大幅改善し、全社利益の主要な牽引役となった。半導体・フォトマスク装置事業は売上45.1億円(同+4.4%)に対し営業損失1.9億円(マージン△4.3%)で、前年同期の△1.7億円から赤字幅が拡大している。その他事業は売上5.1億円(同+10.5%)、営業利益0.2億円と小規模ながら黒字を確保した。売上構成はFPD装置53.2%、半導体・フォトマスク装置42.5%と二事業に集中しており、FPD装置の投資サイクル動向が全社業績に与える影響が大きい構造である。
【収益性】営業利益率2.6%は前年の△6.4%から+9.0pt改善し、純利益率も2.7%(前年△8.7%)へ改善した。ROEは0.8%と低水準で、粗利率改善・販管費削減が寄与したものの、資産効率の低さが全体のリターンを抑制している。【キャッシュ品質】現金及び預金は245.3億円と厚く、短期借入金20.7億円を大きく上回る一方、売掛金175.1億円、仕掛品120.2億円と運転資本の滞留が大きい。【投資効率】総資産は718.1億円で前年から微減、のれん7.3億円は純資産比2.0%と軽量でM&A関連リスクは限定的。【財務健全性】自己資本比率は52.0%(前年49.6%から+2.4pt)と厚く、財務基盤は安定している。
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないが、BS変動から資金動向を確認できる。現金及び預金は245.3億円で前年の294.8億円から減少しており、仕掛品が120.2億円(前年102.6億円から+17.2%)と増加していることから、事業拡大に伴う仕掛品への資金投下が現金水準に影響したとみられる。一方で、長期借入金は111.2億円(前年127.2億円から減少)と有利子負債の圧縮も進んでおり、資金は事業投資と負債返済に配分された可能性がある。流動資産614.7億円は流動負債215.3億円を大きく上回り、短期の資金繰りに懸念は見られない。
当期の増益には為替差益0.7億円の寄与が含まれ、営業外収益合計1.7億円のうち大きな比率を占めている。この為替要因は外部環境に依存するため、コアの営業利益改善(粗利率+5.3pt、販管費率-3.7pt)と区別して捉える必要がある。特別損益は固定資産除却損0.1億円のみで一時的要因の影響は軽微であり、経常利益3.7億円と純利益2.9億円の差は主に税金費用0.7億円と非支配株主損益によるもので、構造的な乖離は見られない。包括利益は13.9億円と純利益2.9億円を大きく上回っており、有価証券評価差額金10.7億円の増加が主因である。この差異は保有株式の市場価格変動による評価益であり、事業の実力収益とは一線を画す点に留意が必要である。
通期計画は売上高600.0億円(前年比+13.2%)、営業利益55.0億円(同+45.9%)、経常利益47.0億円(同+35.3%)である。当第1四半期の進捗率は売上高17.7%、営業利益5.0%、経常利益7.9%と、単純な25%進捗基準を下回っている。ただし装置業種は検収タイミングが下期に集中する傾向があり、進捗の遅れが直ちに計画達成の懸念を意味するとは言えない。業績予想・配当予想の修正は当四半期において無く、会社は年間計画を維持している。
会社発表の年間配当予想は80円/株である。前年の年間配当40円から増配計画となっている。通期純利益計画30.0億円、期中平均株式数を踏まえた概算配当総額から算出される配当性向は約25%程度であり、保守的な水準にある。現金及び預金245.3億円という厚い手元資金を背景に、配当実行に対する資金制約は見られない。自己株買いに関する記載はなく、株主還元は配当が中心である。
セグメント偏重リスク: FPD装置事業が売上の53.2%、営業利益の大半を占め、当該事業の投資サイクルや大口案件の検収タイミングに業績が左右されやすい構造である。
半導体・フォトマスク装置事業の採算悪化: 売上45.1億円に対し営業損失1.9億円(マージン△4.3%)で、前年から赤字幅が拡大しており、全社の営業利益率(2.6%)を押し下げている。
運転資本の滞留: 売掛金175.1億円、仕掛品120.2億円と大きく、長期化した回収・検収サイクルが資金効率や利益計上タイミングの変動要因となり得る。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.6% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -6.1pt |
| 純利益率 | 2.7% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -4.3pt |
収益性は業種中央値を下回り、半導体・フォトマスク装置事業の赤字が全社マージンを抑制している。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 32.7% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +26.5pt |
売上成長率は業種中央値を大幅に上回り、FPD装置事業の大型案件進捗が高成長をもたらしている。
※出所: 当社調べ
前年同期の営業損失から黒字転換し、粗利率+5.3pt・販管費率-3.7ptと採算構造が改善している点は、コスト効率化の進展を示すデータとして注目される。
FPD装置事業が営業利益の牽引役となる一方、半導体・フォトマスク装置事業の赤字が継続しており、セグメント間の採算差が全社利益率を業種中央値以下に留めている構造が確認できる。
通期計画への進捗率は売上17.7%、営業利益5.0%と均等進捗の目安を下回っており、下期の検収集中を前提とした計画である点がデータから読み取れる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,756円 |
| base(基準) | 3,827円 |
| bull(強気) | 3,917円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,951円 |
| 調整後予想EPS | 342.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 25.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.97倍 / 11.2倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,720円〜3,939円、ω±0.1で 3,823円〜3,830円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。