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76792027 第2四半期プライムJGAAP

薬王堂ホールディングス(7679) 2027年度第2四半期決算

2027年度第2四半期の売上高は897.6億円(前年同期比+8.4%)、営業利益は32.9億円(同-5.3%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥897.6億¥828.2億+8.4%
営業利益¥32.9億¥34.7億−5.3%
経常利益¥32.4億¥35.8億−9.5%
純利益¥22.3億¥25.3億−11.8%
ROE(年換算)10.7%12.6%-

Executive Summary

上期は売上高が伸びた一方、販管費の増加が粗利の増加を上回り、増収減益となった。売上高は897.6億円(前年比+8.4%)、営業利益は32.9億円(同△5.3%)である。親会社株主に帰属する当期純利益は22.3億円(同△11.8%)となった。粗利益は17.5億円増えたが、販管費の増加額は19.4億円で、これを吸収できなかった。営業利益率は3.7%と、前年同期の4.2%から0.5pt程度低下している。

業績変動要因

【売上高】売上高は897.6億円で、前年同期の828.2億円から69.4億円(+8.4%)増加した。ドラッグストア事業が主体で、セグメント情報は省略されている。粗利率は21.9%で、前年同期の21.7%から0.3pt程度改善した。増収に加えて粗利率も改善したため、売上総利益は196.9億円(前年比+17.5億円)となった。

【損益】販管費は164.1億円で、前年同期の144.7億円から+13.4%増加した。売上高の伸び(+8.4%)を上回り、販管費率は17.5%から18.3%へ上昇した。減価償却費も16.2億円から20.6億円へ増え、設備投資に伴う費用負担が重くなっている。営業利益は32.9億円(同△5.3%)、経常利益は32.4億円(同△9.5%)となった。経常利益の減少幅が大きいのは、支払利息が0.9億円から2.8億円へ増えたためである。親会社株主に帰属する当期純利益は22.3億円(同△11.8%)で、結論は増収減益である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は3.7%(前年同期4.2%)、ROEは年換算で10.7%である。EPSは114.75円で、前年の129.33円から11.3%減少した。【キャッシュ品質】営業CFは52.9億円で、親会社株主に帰属する当期純利益の2.4倍となった。これは減価償却費20.6億円と、仕入債務の増加22.8億円が寄与したためである。【投資効率】設備投資は48.3億円で、減価償却費の2.3倍にあたる。投資CFが重く、フリーCFは△0.6億円となった。【財務健全性】自己資本比率は35.2%で、前年同期の39.0%から低下した。流動比率は160.3%、長期借入金は306.0億円(前年同期224.1億円)である。棚卸資産は356.6億円で、流動資産の約59%を占める。

キャッシュフロー分析

営業CFは52.9億円(前年比+2.9%)で、運転資本変動前の小計は63.4億円である。在庫増加△19.3億円と売上債権の増加△11.2億円が資金を拘束し、仕入債務の増加22.8億円が一部を補った。投資CFは△53.5億円で、うち設備投資が48.3億円を占め、フリーCFは△0.6億円と収支がほぼ均衡した。配当金の支払は5.6億円である。財務CFは88.4億円の流入で、長期借入金による調達130.0億円と返済31.8億円の差が主因となった。この結果、現金及び預金は187.9億円(前年同期100.1億円)に増加した。現金の積み上がりは、営業CFではなく借入に支えられている。

収益の質

当期の利益は、特別損益に左右されない経常的な営業利益が中心である。営業外収益は2.3億円と小さく、営業外費用2.8億円のほぼ全額が支払利息である。このため経常利益は営業利益を0.5億円下回った。営業CFは純利益の2.4倍と、現金の裏付けは厚い。ただし、その一因は減価償却費の増加といった非資金費用にある。包括利益は22.3億円で、純利益との乖離はほぼない。減益の主因は販管費と償却負担の増加であり、一過性の損失とは異なる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は、売上高1,850.5億円(前年比+13.0%)、営業利益55.2億円(同+4.4%)、経常利益54.8億円(同+0.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益40.3億円である。上期の進捗率は、売上高48.5%、営業利益59.6%、経常利益59.1%、純利益55.4%となった。営業利益の進捗が先行している。下期に必要な営業利益は22.3億円で、下期の営業利益率は約2.3%となる。これは上期の3.7%を下回る水準である。当四半期に業績予想の修正はない。

株主還元

第2四半期末の配当は0円で、通期の配当予想は1株当たり30円である。通期予想の純利益40.3億円に対する配当性向は約14.5%となる。この算出は、30円に期中平均株式数19,451千株を乗じた約5.8億円を用いた。上期の配当金支払額は5.6億円で、営業CF52.9億円の範囲内に収まる。一方、フリーCFは△0.6億円であり、投資と還元を同時に賄えているわけではない。配当負担は軽いため、還元の持続性は投資後のCF回復の度合いに左右される。

リスク要因

  1. 販管費の上昇による利益率の低下: 販管費は+13.4%増加し、売上高の伸び+8.4%を上回った。販管費率は17.5%から18.3%へ上昇している。粗利率が改善しても、この差が続けば営業利益率は3.7%から更に低下し得る。

  2. 在庫の滞留と運転資本の拘束: 棚卸資産は356.6億円で、総資産の30.0%を占める。上期は在庫増加により19.3億円の資金が流出した。売掛金も33.1億円と、前年同期の22.0億円から+50.8%増加している。需要の変化や値下げが生じた場合、収益と資金繰りの両面に影響が及ぶ。

  3. 借入依存の高まりと金利負担: 長期借入金は306.0億円(前年同期比+36.6%)、1年内返済予定分は72.7億円である。支払利息は0.9億円から2.8億円へ増加した。営業利益は支払利息の約11.8倍で、利払い余力は維持されている。ただし、フリーCFが△0.6億円のため、投資の継続は借入に依存する構造にある。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率3.7%3.1% (1.2%–5.9%)+0.6pt
純利益率2.5%2.1% (0.6%–4.2%)+0.4pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値を上回り、IQR内の中位からやや上に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)8.4%5.2% (1.2%–10.9%)+3.2pt

売上高成長率は業種中央値を上回り、IQR内の上位寄りに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収が増益につながっていない点が、当期の構造的な特徴である。売上高は+8.4%だが、営業利益は△5.3%となった。販管費と減価償却費の増加が粗利の増加を上回っている。出店投資が売上に結びつき、費用を吸収できるかが焦点となる。

  2. キャッシュ創出と投資負担が拮抗している。営業CFは純利益の2.4倍と厚いが、設備投資が大きくフリーCFは△0.6億円である。現金残高の増加は、財務CFの88.4億円によるものである。長期借入金と自己資本比率(35.2%)の推移が、財務面で確認すべき点となる。

  3. 通期予想では、上期の営業利益進捗が59.6%と先行している。下期に必要な営業利益率は約2.3%で、上期の3.7%を下回る。下期の販管費の伸びと在庫水準が、予想の達成度を左右する。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,053円
base(基準)2,147円
bull(強気)2,198円
算出前提値
1株純資産(BPS)2,154円
調整後予想EPS212.9円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向14.5%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.00倍 / 10.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,086円〜2,211円、ω±0.1で 2,147円〜2,147円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。