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76302027 第2四半期プライムJGAAP

壱番屋(7630) 2027年度第2四半期決算 増収・営業益17%減

2027年度第2四半期の売上高は352.3億円(前年同期比+10.0%)、営業利益は20.9億円(同-17.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社 壱番屋

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥352.3億¥320.2億+10.0%
営業利益¥20.9億¥25.3億−17.2%
経常利益¥21.9億¥27.1億−19.1%
純利益¥11.3億¥14.0億−18.8%
ROE(年換算)6.9%8.5%-

Executive Summary

今中間期は増収ながら減益で、販管費の増加が増収効果を上回ったことが最重要ポイントである。売上高は352.3億円(前年比+10.0%)、営業利益は20.9億円(同△17.2%)となった。経常利益は21.9億円(同△19.1%)、親会社株主に帰属する中間純利益は10.95億円(同△20.9%)である。売上総利益は+14.0億円だったが、販管費は+18.4億円増え、営業利益率は7.9%から5.9%へ低下した。さらに減損損失3.1億円の計上が最終利益を押し下げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は前年同期から32.1億円増え、+10.0%の増収となった。当社は飲食事業の単一セグメントのため、セグメント別の増減は開示されていない。売上原価は+11.3%の増加で、売上の伸びをやや上回った。このため粗利率は49.9%から49.3%へ約0.6pt低下した。

【損益】販管費は152.7億円(前年比+13.7%)と売上の伸びを上回り、販管費率は42.0%から43.4%へ上昇した。この結果、営業利益は4.3億円減少した。営業外収支は+1.1億円の黒字で、経常利益は営業利益を1.0億円上回った。特別損失3.2億円(うち減損損失3.1億円)は一時的要因であり、税引前利益は18.7億円となった。法人税等は7.4億円で、実効税率は39.4%である。以上より、増収減益の決算である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は5.9%(前年同期7.9%)、粗利率は49.3%、ROE(年換算)は6.9%である。EPSは6.86円で、前年の8.68円から21.0%減少した。営業利益率の低下が、ROE低下の主因とみられる。【キャッシュ品質】営業CFは23.3億円(前年比△9.3%)で、親会社株主帰属純利益の約2.1倍である。減損や償却といった非資金費用が利益を下回る水準に抑えていることが、この倍率の背景にある。【投資効率】設備投資は12.6億円で、減価償却費10.6億円の約1.19倍である。のれんは33.2億円で、総資産の6.8%を占める。【財務健全性】自己資本比率は67.8%(前年同期67.0%)、流動比率は226.4%である。現金及び預金は124.6億円で、流動負債89.5億円を上回る。長期借入金は1.0億円にとどまる。

キャッシュフロー分析

営業CFは23.3億円と前年から減少したが、純利益を上回る水準を保った。運転資本変動前の営業CF小計は29.5億円(前年33.2億円)である。売上債権の増加による9.3億円の流出を、仕入債務の増加による6.2億円の流入が部分的に相殺した。投資CFは△17.1億円で、うち設備投資が12.6億円である。フリーCFは6.2億円となり、配当支払額12.75億円を6.6億円下回った。財務CFは△15.6億円で、主に配当支払いである。現金及び現金同等物は122.3億円で、前年同期末の130.5億円から8.2億円減少した。配当が当期のフリーCFを上回っており、手元資金の取り崩しで補った構図である。

収益の質

当期の利益は、経常的な営業利益と一時的な特別損失の双方の影響を受けた。減損損失3.1億円は親会社株主帰属純利益の約29%に相当し、最終利益を押し下げた。ただし非資金項目であり、営業CFへの直接的な流出はない。営業外収益5.6億円のうち、受取利息・配当金は0.2億円にとどまり、営業外損益は経常利益への寄与が小さい。営業CFが純利益を上回るため、アクルーアル(利益と現金の乖離)の面では、利益の現金裏付けがある。ただし売上債権は前年同期末比+24.6%と売上の伸びを上回り、運転資本の動向が営業CFの変動要因となる。包括利益は12.5億円で、純利益11.35億円を1.2億円上回った。為替換算調整額+1.6億円が主因である。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高726.0億円(前年比+10.8%)、営業利益50.0億円(同+6.0%)、経常利益50.4億円(同+1.1%)、親会社株主帰属純利益27.2億円である。中間期の進捗率は売上高48.5%、営業利益41.8%、純利益40.3%と、利益の進捗が50%を下回る。予想達成には下期に営業利益29.1億円が必要で、下期営業利益率は約7.8%となる。上期の5.9%からの改善が前提である。当期の業績予想修正はない。

株主還元

中間配当は1株8円で、前年同期と同額である。通期予想の配当は16円である。中間配当額は期中平均株式数ベースで約12.8億円となる。親会社株主帰属純利益10.95億円に対する中間期の配当性向は約116.6%である。通期予想ベースの配当性向は約93.9%(16円÷EPS予想17.04円)である。配当支払額はフリーCF6.2億円を上回ったが、現金及び預金124.6億円が下支えとなっている。配当の持続性は下期の利益回復に左右される。

リスク要因

  1. 費用増加による利益率の圧迫: 売上高+10.0%に対し販管費は+13.7%、売上原価は+11.3%増加した。営業利益率は約2.0pt低下しており、費用上昇を価格や販売数量で吸収できない場合は、通期予想に必要な下期営業利益率7.8%の達成が課題となる。

  2. 配当とフリーCFの乖離: 上期のフリーCF6.2億円に対し、配当支払額は12.75億円で、6.6億円不足した。配当性向は中間期ベースで約116.6%である。現金及び預金は潤沢だが、継続的な不足は手元資金を減らす要因となる。

  3. 資産の収益性と運転資本: 減損損失3.1億円を計上しており、店舗資産の収益性が想定を下回れば追加損失の可能性がある。売上債権は前年同期末比+24.6%と売上の伸びを上回り、営業CFの変動要因となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率5.9%3.1% (1.2%–5.9%)+2.8pt
純利益率3.2%2.1% (0.6%–4.2%)+1.2pt

営業利益率は業種内の上位四分位の上限に位置し、純利益率も中央値を上回る。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.0%5.2% (1.2%–10.9%)+4.8pt

売上高成長率は中央値を上回り、IQRの上限近辺にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 増収率+10.0%に対し営業利益は△17.2%となり、販管費率の上昇(42.0%→43.4%)が決算の中心的な論点である。増収が利益に結びつくかは、費用の増加ペース次第である。

  2. 営業CFは純利益の約2.1倍で利益の現金裏付けはあるが、フリーCFは配当支払額を下回った。自己資本比率67.8%、現金及び預金124.6億円と財務基盤は厚く、短期の支払能力は高い。

  3. 通期営業利益予想50.0億円に対する進捗率は41.8%で、達成には下期の営業利益率約7.8%が必要である。粗利率、販管費率、売上債権の推移が今後の確認項目となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)195円
base(基準)202円
bull(強気)206円
算出前提値
1株純資産(BPS)202円
調整後予想EPS20.3円
株主資本コスト r9.99%(10年国債 2.99% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向93.9%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.00倍 / 10.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 197円〜208円、ω±0.1で 202円〜202円。

注記:

  • のれん償却 2.8円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
  • 税負担・買収関連費用・少数株主持分等により、営業利益に対して純利益が大きく圧縮されています(純利益÷営業利益 54%)。本値はその圧縮を額面どおり反映しており、要因が一時的であれば実力値はこれより高い可能性があります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-09 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。