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76112027 第2四半期プライムJGAAP

ハイデイ日高(7611) 2027年度第2四半期決算 増収・営業益11%増

2027年度第2四半期の売上高は340.6億円(前年同期比+10.8%)、営業利益は40.7億円(同+11.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥340.6億¥307.5億+10.8%
営業利益¥40.7億¥36.6億+11.0%
経常利益¥41.0億¥36.8億+11.4%
純利益¥27.7億¥24.9億+11.4%
ROE(年換算)20.8%20.0%-

Executive Summary

上期は増収増益で、粗利率の低下を販管費率の改善が吸収して営業利益率が横ばい圏を維持した決算である。売上高は340.6億円(前年比+10.8%、+33.1億円)、営業利益は40.7億円(同+11.0%、+4.0億円)となった。経常利益は41.0億円(同+11.4%)、親会社株主に帰属する純利益は27.7億円(同+11.4%)である。売上原価が前年比+14.1%と増収率を上回った一方、販管費は+9.0%にとどまった。この差が利益率の構造を決めている。

業績変動要因

【売上高】売上高は307.5億円から340.6億円へ+10.8%増加した。売上原価は93.3億円から106.4億円へ+14.1%増え、粗利率は69.7%から68.8%へ約0.9pt低下した。原価の伸びが売上を上回っており、原材料コストの影響が示唆される。

【損益】販管費は177.6億円から193.5億円へ+9.0%増にとどまり、販管費率は57.8%から56.8%へ約0.9pt改善した。給料及び手当は+6.8%(85.5億円→91.3億円)、賃借料は+4.5%(24.8億円→26.0億円)で、いずれも売上成長を下回った。この固定費吸収により営業利益率は11.9%と前年並みを維持した。営業外損益は収益0.9億円、費用0.6億円で、経常利益は営業利益とほぼ同水準である。特別損益に大きな項目は見られない。結論として増収増益である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は11.9%、純利益率は8.1%、ROE(年換算)は20.8%である。ROEの改善は、利益率よりも総資産回転率の上昇による寄与が大きい。財務レバレッジは1.37倍とほぼ横ばいである。【キャッシュ品質】売掛金は23.1億円から28.3億円へ+22.5%増え、増収率を上回った。回収日数は年換算売上高ベースで約13.7日から約15.1日へ延びたが、水準自体は短い。現金及び預金は132.8億円で、前年比10.6億円増加した。【投資効率】総資産は364.6億円で、ROA(年換算)は約15.2%である。建設仮勘定は0.06億円から1.7億円へ増加し、設備投資の進行がうかがえる。【財務健全性】自己資本比率は73.1%(前年72.8%)、流動比率は238.2%である。現金預金は流動負債の約1.73倍に相当する。資産除去債務は17.9億円で、負債合計の18.3%を占める。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書は提示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は122.2億円から132.8億円へ10.6億円増加し、資金面の余力は拡大している。利益剰余金は275.8億円から292.8億円へ17.0億円増え、内部留保が積み上がった。一方、売掛金は5.2億円増加し、運転資本への資金拘束がやや強まった。投資有価証券は12.7億円から3.3億円へ9.4億円減少しており、金融資産が現預金など流動性の高い形へ移った可能性がある。建設仮勘定の増加は店舗・設備投資が進んでいることを示す。現預金の増加は、利益の現金化が進んだことの表れとみられる。

収益の質

収益の大半は営業利益に由来し、経常的な性格が強い。営業外収益は0.9億円(受取利息0.2億円など)、営業外費用は0.6億円で、経常利益41.0億円に占める影響は小さい。固定資産除却損は0.5億円(前年0.3億円)にとどまる。営業利益と経常利益の差は0.3億円で、本業が利益を牽引している。税引前利益41.0億円に対し法人税等は13.2億円で、実効税率は約32%である。売掛金の増加率が売上を上回る点は、利益と現金の対応関係を見るうえでの確認事項となる。

業績予想・ガイダンス

通期予想は売上高670.0億円(前期比+7.6%)、営業利益68.0億円(同+3.3%)、純利益45.0億円(同△4.9%)である。上期の進捗率は売上高50.8%、営業利益59.8%、経常利益60.3%、純利益61.6%となった。

下期に必要な営業利益は27.3億円で、上期実績を下回る。必要な下期営業利益率は約8.3%で、上期の約11.9%より低い。通期純利益予想は前期比減益で、上期の+11.4%増益とは方向が異なる。この差は、下期に費用増や特別要因が織り込まれている可能性を示唆するが、その具体的内容は資料からは確認できない。

株主還元

第2四半期の1株配当は28円(前年通期の年間配当は23円)で、通期予想は56円である。上期EPS 77.06円に対する配当性向は約36.3%となる。通期予想EPS 124.99円に対する予想配当性向は約44.8%である。いずれも配当のみを対象とした配当性向であり、自社株買いを含む総還元性向ではない。現預金132.8億円、自己資本比率73.1%を踏まえると、配当の原資は厚い。通期予想配当は前年実績を大きく上回る水準である。

リスク要因

  1. 原価上昇リスク: 売上原価は前年比+14.1%と売上高の+10.8%を上回り、粗利率は約0.9pt低下した。この傾向が続くと、販管費率の改善だけで利益率を維持することは難しくなる。

  2. 資産除去債務: 資産除去債務は17.9億円で、負債合計の18.3%を占める。店舗の閉鎖や移転が集中すると、原状回復の支出が利益と資金に影響する。

  3. 運転資本の増加: 売掛金は+22.5%増で、売上の伸びを上回った。回収日数は約1.4日延びており、この増加が続くか確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率11.9%3.1% (1.2%–5.9%)+8.8pt
純利益率8.1%2.1% (0.6%–4.2%)+6.1pt

営業利益率・純利益率ともに業種IQRの上限を大きく上回る水準である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)10.8%5.2% (1.2%–10.9%)+5.6pt

売上高成長率は中央値を上回り、IQR上限(10.9%)に近い位置にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 粗利率が約0.9pt低下する中で、販管費率の改善が営業利益率11.9%を維持した。利益成長が固定費の吸収に依存する構造であり、下期の原価動向が着目点となる。

  2. 通期予想が織り込む下期営業利益率は約8.3%で、上期の約11.9%より低い。純利益の進捗率は61.6%に達しており、下期の利益水準が業績の持続性を見るうえでの焦点となる。

  3. 自己資本比率73.1%、現預金132.8億円と財務基盤は厚い。一方、資産除去債務(17.9億円)と売掛金の増加は継続的に確認すべき項目である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)842円
base(基準)930円
bull(強気)934円
算出前提値
1株純資産(BPS)740円
調整後予想EPS137.5円
株主資本コスト r9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向44.8%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER1.26倍 / 6.8倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 904円〜957円、ω±0.1で 925円〜937円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(62%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。