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75542027 第1四半期プライムJGAAP

幸楽苑(7554) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益22%増

2027年度第1四半期の売上高は75.9億円(前年同期比+9.8%)、営業利益は3.2億円(同+22.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社幸楽苑

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥75.9億¥69.1億+9.8%
営業利益¥3.2億¥2.6億+22.2%
経常利益¥3.3億¥2.7億+23.4%
純利益¥1.8億¥1.3億+30.3%
ROE2.4%1.9%-

Executive Summary

今四半期は増収増益となり、価格改定と来店回復による売上増加に加え、販管費率の改善が営業利益を押し上げた。売上高は75.9億円(前年比+9.8%)、営業利益は3.2億円(同+22.2%)、経常利益は3.3億円(同+23.4%)、純利益は1.8億円(同+30.3%)となった。営業利益率は4.3%で前年3.8%から改善した一方、通期計画に対する進捗率は売上24.1%、営業利益20.3%、純利益14.0%と単純進捗の25%を下回り、下期偏重の計画進行となっている。

業績変動要因

【売上高】売上高は75.9億円で前年比+9.8%の増収。セグメント別の開示はないが、既存店の客数回復と価格改定の浸透が寄与したとみられる。

【損益】売上原価は24.0億円(原価率31.7%、前年30.4%)へ上昇し、粗利率は68.3%と前年69.6%から-1.3pt低下した。一方、販管費は48.6億円(販管費率64.1%)で前年65.7%から-1.6pt改善し、販管費率の改善幅が粗利率低下を上回ったことで営業利益率は4.3%(前年3.8%)へ改善した。営業利益は3.2億円(+22.2%)、経常利益は3.3億円(+23.4%)。特別損失0.3億円(減損損失0.1億円含む)を一時的要因として計上したが、実効税率が41.5%(前年46.0%)へ低下したことも純利益の伸びを後押しし、純利益は1.8億円(+30.3%)となった。原価上昇を販管費圧縮と税負担改善で吸収する形での増収増益であった。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は4.3%(前年3.8%)、純利益率は2.3%(前年1.9%)といずれも改善したが、粗利率は68.3%で前年69.6%から低下しており、原価上昇の影響がうかがえる。【キャッシュ品質】実効税率は41.5%(前年46.0%)へ改善したものの依然高水準で、営業外収支は収益0.4億円・費用0.3億円と小幅な純支出にとどまり本業依存度は高い。【投資効率】ROEは2.4%、総資産回転率は0.61倍(前年0.51倍)へ上昇し、総資産圧縮と増収の両面から資産効率が改善している。【財務健全性】自己資本比率は58.0%(前年53.1%相当)、流動比率は123.9%、営業利益ベースのインタレストカバレッジは155.8倍と、財務面の余力は大きい。

キャッシュフロー分析

CF計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は33.8億円で前年46.7億円から-27.6%減少しており、流動負債が37.9億円と前年48.5億円から-21.9%圧縮されたことと合わせると、短期借入金の返済など負債圧縮に伴うキャッシュアウトが主因とみられる。有形固定資産は59.6億円で前年56.8億円から+5.0%増加し、店舗の維持更新投資が継続している。売掛金7.2億円に対し買掛金10.2億円、棚卸資産3.0億円という構成は仕入債務が売上債権を上回る運転資本構造で、営業面での現金創出には寄与しやすい形となっている。

収益の質

営業外収支は収益0.4億円・費用0.3億円と小幅で、売上高比では1%未満にとどまり、非営業要因への依存度は低い。特別損失0.3億円(減損損失0.1億円を含む)は一時的要因であり、経常的な収益力を大きく毀損する性質のものではない。経常利益3.3億円に対し純利益1.8億円の差異は主に法人税等1.2億円(実効税率41.5%)によるもので、前年の46.0%からは改善したものの依然として高水準にあり、税負担の重さが営業利益から純利益への転換を抑制する構造は継続している。

業績予想・ガイダンス

通期計画(売上高315.0億円、営業利益16.0億円、経常利益16.0億円、純利益12.5億円)に対し、Q1進捗率は売上24.1%、営業利益20.3%、経常利益20.6%、純利益14.0%といずれも単純進捗の25%を下回った。通期計画の営業利益率は5.1%(16.0億円/315.0億円)であり、Q1実績の4.3%から追加的な収益改善が必要となる。配当予想は年間15.00円で、当四半期時点での修正はない。

株主還元

会社計画の年間配当は15.00円で、当四半期時点での修正はない。予想EPS65.4円に対する配当性向は約22.9%であり、営業利益ベースのインタレストカバレッジ155.8倍や自己資本比率58.0%といった財務指標と合わせると、配当の財務的な支払余力は確保されている水準にある。

リスク要因

  1. 原材料・エネルギーコスト上昇: 粗利率は68.3%で前年69.6%から-1.3pt低下しており、原価上昇の影響が表れている。今後も食材・エネルギー価格の動向が粗利率を左右する。

  2. 税負担の高止まり: 実効税率は41.5%(前年46.0%)とやや改善したが依然高水準で、純利益成長を抑制する要因となっている。

  3. 資産除去債務の負担: 資産除去債務は9.8億円で負債合計の18.8%を占め、将来の店舗撤去・原状回復に伴うキャッシュアウトが財務構造上の留意点となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率4.3%3.3% (0.9%–7.7%)+0.9pt
純利益率2.3%2.2% (0.3%–6.1%)+0.1pt

営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回っており、収益性は同業内で中位から上位に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)9.8%7.5% (0.4%–14.5%)+2.3pt

売上高成長率は業種中央値を上回るが、IQR上限14.5%には届かず、成長性は業種内で中位から上位の水準にとどまる。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は4.3%(前年3.8%)へ改善したが、粗利率は68.3%で前年69.6%から低下しており、原価上昇を販管費率の改善(64.1%、前年65.7%)で吸収した構造となっている。

  2. 通期進捗は売上24.1%、営業利益20.3%、純利益14.0%と単純進捗を下回っており、計画達成には下期の収益改善ペースの加速が必要な状況にある。

  3. 実効税率は41.5%(前年46.0%)へ改善したものの依然高水準であり、税負担の平準化が進めば純利益の追加的な伸び代となり得る。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)436円
base(基準)470円
bull(強気)488円
算出前提
1株純資産(BPS)376円
調整後予想EPS67.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向22.9%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.25倍 / 7.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 456円〜484円、ω±0.1で 468円〜474円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。