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75102027 第1四半期プライムJGAAP

たけびし(7510) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益49%増

2027年度第1四半期の売上高は294.4億円(前年同期比+15.3%)、営業利益は14.5億円(同+48.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

株式会社たけびし

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥294.4億¥255.4億+15.3%
営業利益¥14.5億¥9.7億+48.7%
持分法投資損益---
経常利益¥15.8億¥11.2億+40.5%
純利益¥10.6億¥7.7億+37.6%
ROE2.3%1.7%-

Executive Summary

主力のFA・デバイス事業の拡大とマージン改善を背景に、増収増益に加えて営業利益率が前年同期から大きく改善した決算となった。売上高は294.4億円(前年同期比+15.3%)、営業利益は14.5億円(同+48.7%)、経常利益は15.8億円(同+40.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は10.6億円(同+37.6%)と、いずれの利益段階でも増収率を上回る増益を確保した。営業利益率は4.9%と前年同期の3.8%から1.1pt改善しており、粗利率の改善と販管費率の低下が同時に進行したことが主因である。

業績変動要因

【売上高】売上高は294.4億円で前年同期比+15.3%。セグメント別では、FA・デバイス事業が219.1億円(構成比74.4%、+20.1%)と全体を牽引し、社会・情報通信事業は75.3億円(構成比25.6%、+3.1%)と底堅く推移した。FA需要の回復と大型案件の寄与が高成長セグメントの主因とみられる。

【損益】営業利益は14.5億円(+48.7%、利益率4.9%、前年同期比+1.1pt)。粗利率は15.1%(同+0.4pt)に改善し、販管費率は10.2%(前年10.9%、-0.7pt)に低下したことで、増収率を上回る増益となる正の営業レバレッジが働いた。セグメント利益はFA・デバイスが11.8億円(+63.7%、利益率5.4%)、社会・情報通信が2.7億円(+5.5%、利益率3.5%)で、高マージンのFA・デバイス拡大が全社利益率を押し上げた。経常利益は15.8億円(+40.5%)で、営業外収益1.6億円(受取配当金1.0億円中心)が押し上げに寄与。特別損益は投資有価証券売却益0.1億円のみで一時的要因の影響は軽微であり、経常利益と純利益の差は主に法人税等5.2億円(実効税率約33%)による自然な範囲にとどまる。結論として、当四半期は増収増益である。

セグメント別分析

FA・デバイス事業は売上219.1億円(構成比74.4%、+20.1%)、営業利益11.8億円(構成比約81%、+63.7%)と、売上・利益の両面で全社を牽引した。同事業の利益率は5.4%と、社会・情報通信事業の3.5%を上回っており、事業間のマージン格差が存在する。社会・情報通信事業は売上75.3億円(+3.1%)、営業利益2.7億円(+5.5%)と増収増益を維持しつつも成長率は緩やかである。高マージン事業であるFA・デバイスの構成比拡大が、全社営業利益率の趨勢的な改善要因となっている点は今後の収益構造を理解する上で重要な観察点である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率は4.9%で前年同期3.8%から+1.1pt改善し、純利益率も3.6%で前年同期3.0%から+0.6pt改善した。【キャッシュ品質】営業外収益は売上比0.5%(1.6億円)にとどまり、特別損益も軽微であることから、増益の大部分は本業の収益力向上によるものと確認できる。【投資効率】ROEは2.3%で前年同期の約1.7%から改善しており、純利益率の拡大が総資産回転率0.42回・財務レバレッジ1.53倍を上回るペースで寄与した。【財務健全性】自己資本比率は65.3%と高水準を維持するものの、前年同期の68.1%からは-2.8pt低下しており、総資産の伸び(+7.7%)が自己資本の伸び(+3.2%)を上回っている点はモニタリング対象となる。流動資産534.8億円は流動負債215.4億円を大きく上回り、短期的な支払余力は厚い。

キャッシュフロー分析

貸借対照表の動きから資金動向を確認すると、現金及び預金は104.5億円で前年同期比+15.9%増加し、売上成長率+15.3%とほぼ同水準で推移している。売掛金は253.3億円で+0.6%増にとどまり、電子記録債権を含めた債権全体でも伸び率は+6.6%と売上成長を下回っており、回収面での大きな悪化は見られない。棚卸資産も99.6億円で+9.4%増と、売上成長を下回るペースで推移している。一方、買掛金は141.4億円で+29.4%増、前受金は20.4億円へ大幅増加(+522%)しており、仕入・受注活動の活発化に伴い、取引先信用や前受金という形での運転資金確保が進んでいる。総じて、売上拡大局面においても手元資金は着実に積み上がっており、資金繰り面での懸念は限定的と読み取れる。

収益の質

当四半期の増益は本業の収益力向上に基づくもので、一時的要因への依存度は低い。特別利益は投資有価証券売却益0.1億円のみで特別損失も僅少にとどまり、経常段階と最終段階の増益基調は一貫している。営業外収益1.6億円は受取配当金1.0億円と受取利息0.1億円が中心で、いずれも保有資産由来の安定的な収益であり、営業外費用(為替差損0.1億円等)も軽微である。経常利益15.8億円と親会社株主に帰属する当期純利益10.6億円との差異は、主に法人税等5.2億円(実効税率約33%)によるもので、特殊要因は見られない。なお、包括利益は20.4億円と純利益10.6億円を上回っており、その他有価証券評価差額金8.4億円の計上が主因であるため、当期純利益とのこの乖離は本業のアクルーアル(会計発生高)というより保有有価証券の時価変動を反映したものである。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.8%(294.4億円/1,187.0億円)、営業利益29.8%(14.5億円/48.5億円)、経常利益30.5%(15.8億円/51.7億円)、純利益30.5%(10.6億円/34.6億円)となった。売上高進捗は単純な四半期按分(25%)にほぼ見合う水準である一方、各利益指標は30%前後とやや前倒しの進捗となっている。粗利率改善と販管費効率化が先行して寄与した結果とみられる。会社は当四半期中に業績予想および配当予想をいずれも修正しており、通期計画では売上+8.0%、営業利益+18.7%の増収増益を見込んでいる。

株主還元

会社は通期の1株当たり配当予想を95円としており、当四半期中に配当予想の修正を行っている。予想EPS215.64円に基づく配当性向は約44.1%(95円/215.64円)となる。現金及び預金104.5億円、自己資本比率65.3%という財務基盤に加え、有利子負債(短期借入金12.2億円、長期借入金1.0億円の合計約13.2億円)は総資産に対し小さく、配当の裏付けとなる財務的な余力は厚い。

リスク要因

  1. セグメント集中リスク: 売上高の構成比74.4%、営業利益の構成比約81%をFA・デバイス事業が占めており、FA需要サイクルや設備投資動向の変化が業績に与える影響は相対的に大きい。

  2. 運転資本構造の変化: 買掛金は+29.4%、前受金は+522%と大幅に増加しており、仕入・受注活動の活発化を反映する一方、これらの増加ペースと売上成長ペース(+15.3%)との整合性は継続的な確認が必要である。

  3. 自己資本比率の低下トレンド: 自己資本比率は65.3%と依然高水準だが、前年同期の68.1%から-2.8pt低下しており、総資産の増加ペース(+7.7%)が自己資本の増加ペース(+3.2%)を上回っている状況はモニタリングが必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率4.9%4.3% (1.7%–6.9%)+0.6pt
純利益率3.6%3.8% (1.5%–5.1%)−0.2pt

営業利益率は業種中央値をやや上回るが、純利益率は中央値をわずかに下回る水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)15.3%3.1% (-0.6%–11.7%)+12.2pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長率水準にある。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益率は前年同期の3.8%から4.9%へ改善し、粗利率改善と販管費効率化の両面で収益性が向上している。この傾向は通期計画(営業利益+18.7%)の達成可能性を支える材料といえる。

  2. FA・デバイス事業が売上・利益の両面で牽引役となっており、高マージン事業の構成比拡大が全社利益率の趨勢的な改善要因となっている。一方でこの事業への依存度の高さは、業績の変動要因としても留意される。

  3. 自己資本比率は65.3%と高水準を維持する一方、前年同期の68.1%から低下しており、資産拡大ペースと資本蓄積のバランスが今後の財務構造を理解する上での観察点となる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,685円
base(基準)2,706円
bull(強気)2,744円
算出前提
1株純資産(BPS)2,849円
調整後予想EPS223.6円
株主資本コスト r9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向44.0%
予想EPSの信頼度調整×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.95倍 / 12.1倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,632円〜2,784円、ω±0.1で 2,702円〜2,709円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。