| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥598.6億 | ¥556.8億 | +7.5% |
| 営業利益 | ¥16.6億 | ¥16.9億 | -1.7% |
| 経常利益 | ¥16.7億 | ¥18.0億 | -6.9% |
| 純利益 | ¥10.1億 | ¥11.9億 | -15.0% |
| ROE | 2.9% | 3.4% | - |
2027年度第1四半期は増収減益となり、売上拡大が利益率低下と税負担増加を吸収しきれなかった decisive な点が特徴。売上高は598.6億円(前年比+7.5%)、営業利益は16.6億円(同-1.7%)、経常利益は16.7億円(同-6.9%)、純利益は10.1億円(同-15.0%)となった。粗利率が23.5%と前年から約50bp低下し、販管費率の改善(-23bp)では吸収しきれず営業減益となったほか、実効税率が39.3%(前年33.7%)へ上昇したことが最終利益の下押し幅を拡大した。
【売上高】主力の業務スーパー事業(売上構成比58.6%)が+3.3%と底堅く推移し、車関連事業(同20.1%)が+16.3%、精肉事業(同11.2%)が+24.9%と高い伸びを示した。その他事業(同10.7%)は+0.5%とほぼ横ばいで、全体では+7.5%の増収となった。
【損益】粗利率は23.5%(前年24.0%)と約50bp低下し、仕入コストや商品ミックスの変化が影響したとみられる。販管費率は20.7%(前年21.0%)と約23bp改善したが、粗利率低下を吸収しきれず営業利益率は2.8%(前年3.0%)に縮小した。経常利益は営業外収支がほぼ前年並みで推移する中、営業減益を反映し16.7億円(-6.9%)となった。純利益は実効税率が39.3%(前年33.7%)へ上昇したことも重なり10.1億円(-15.0%)と、営業・経常段階以上に減益幅が拡大した。結論として増収減益。
業務スーパー事業は売上351.0億円(構成比58.6%、YoY+3.3%)、セグメント利益13.4億円(同+3.2%、利益率3.8%)と全社利益の大半を安定的に稼いだ。車関連事業は売上120.5億円(構成比20.1%、YoY+16.3%)と大きく伸長したものの、セグメント利益は1.3億円(同-38.2%、利益率1.1%)と減益し、増収がマージン悪化を伴った点が特徴的である。精肉事業は売上67.2億円(構成比11.2%、YoY+24.9%)、セグメント利益1.1億円(同+320%)と低水準ながら大幅な改善を示した。その他事業は売上64.1億円(構成比10.7%、YoY+0.5%)、セグメント利益0.5億円(同-67%)と減益した。セグメント間調整額は前年1.2億円から今期0.5億円へ縮小し、全社費用の増加が経常利益への調整幅を圧縮した。
【収益性】営業利益率は2.8%で前年3.0%から低下、純利益率は1.7%で前年2.1%から低下しており、増収下でも収益性はやや悪化した。【キャッシュ品質】包括利益は9.9億円で純利益10.1億円をわずかに下回り、有価証券評価差額金(-0.2億円)等のその他包括利益がマイナスに寄与しており、純利益と包括利益の乖離は限定的である。【投資効率】ROEは2.9%で、前年同期の純資産・純利益から算出される水準(約3.4%)を下回っており、純利益率の低下が主因とみられる。【財務健全性】自己資本比率は43.4%で前年43.6%からほぼ横ばいであり、資本構成に大きな変化はない。
CF計算書の開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を確認する。現金及び預金は174.9億円で前年207.9億円から33.0億円減少した。棚卸資産は124.8億円と前年107.7億円から17.1億円増加した一方、買掛金は105.0億円と前年107.0億円から2.0億円減少し、未払法人税等も7.4億円と前年17.8億円から10.4億円減少しており、運転資本の増加と納税が現金を吸収した構図が示唆される。有利子負債は短期借入金97.2億円(前年100.2億円)、長期借入金98.9億円(前年102.9億円)といずれも減少しており、借入返済も現金減少の一因とみられる。手元現金は174.9億円と短期借入金を上回る水準にあり、当面の資金繰りに大きな懸念は見られない。
収益の大半は本業由来で、営業外収支は営業外収益1.2億円(手数料収入0.8億円、為替差益0.1億円等)、営業外費用1.1億円(支払利息0.5億円等)と規模が小さく、経常利益への影響は限定的である。特別損失は減損損失0.1億円のみであり、一時的要因による損益の歪みも小さい。経常利益16.7億円に対し純利益は10.1億円にとどまり、この乖離は主に実効税率の上昇(39.3%、前年33.7%)によるものである。包括利益9.9億円は純利益10.1億円をわずかに下回っており、有価証券評価差額金や退職給付に係る調整額のマイナスがその要因だが、規模は小さくアクルーアル面での大きな歪みは見られない。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.9%(598.6億円/2,500.0億円)、営業利益18.7%(16.6億円/89.0億円)、経常利益18.6%(16.7億円/90.0億円)、純利益17.4%(10.1億円/58.0億円)となった。単純な期割り基準の25%と比較すると、売上高はほぼ均等進捗である一方、営業利益以下の各利益は6〜8pt程度下回っており、利益進捗の遅れが目立つ。当四半期時点で業績予想の修正は行われておらず、会社は通期計画を維持している。粗利率の低下や車関連事業の減益が続く場合、下期における粗利改善と固定費吸収力の回復が計画達成の前提になるとみられる。
会社計画では年間配当70円、EPS予想132.57円に基づく配当性向は52.8%であり、当四半期時点で配当予想の修正はない。配当性向は5割超の水準にあるが、現金及び預金174.9億円という手元流動性や自己資本比率43.4%という財務基盤を踏まえると、現行の配当計画は財務面での一定の裏付けを伴っている。今回開示データからは自社株買いに関する情報は確認されず、還元方針は配当中心とみられる。
粗利率低下と在庫積み増しリスク: 粗利率は23.5%と前年から約50bp低下し、棚卸資産は124.8億円と前年比+15.9%増加した。仕入コストや商品ミックスの変化が続く場合、在庫評価や値下げ対応を通じて収益性への追加圧力となり得る。
セグメント集中リスク: 業務スーパー事業が売上の58.6%、セグメント利益の大半を占めており、同事業の動向が全社業績を大きく左右する構造にある。車関連事業はセグメント利益が前年比-38.2%となっており、収益ミックスの変化が全社マージンに影響している。
税負担・短期負債構成に関するリスク: 実効税率は39.3%と前年33.7%から上昇し、最終利益の変動要因となった。また短期借入金97.2億円を含む流動負債構成は、金利環境や資金調達条件の変化に対する感応度がやや高い水準にある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 2.8% | 3.4% (0.8%–7.7%) | -0.6pt |
| 純利益率 | 1.7% | 2.2% (0.5%–6.2%) | -0.6pt |
自社の収益性指標はいずれも業種中央値を下回り、営業・純利益率ともにレンジの下位寄りに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 7.5% | 7.7% (0.8%–14.6%) | -0.2pt |
売上成長率は業種中央値とほぼ同水準で、成長ペースは業界標準的な範囲にある。
※出所: 当社集計
増収の一方で粗利率が約50bp低下し、実効税率も39.3%(前年33.7%)へ上昇したことで、営業・経常・純利益の各段階で減益幅が拡大した。収益性の変化は仕入コストやセグメントミックス、税負担の複合要因である点が読み取れる。
通期計画への進捗は売上高23.9%に対し営業利益18.7%、純利益17.4%と利益面で遅れが見られる。会社は業績予想を据え置いており、下期における粗利改善や固定費吸収力の回復が進捗の鍵となる。
棚卸資産が前年比+15.9%増加する一方、買掛金や未払法人税等は減少しており、運転資本の増加が現金及び預金の減少(-33.0億円)に寄与した可能性がある。在庫水準の推移は今後の資金動向を見る上での注目点である。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 896円 |
| base(基準) | 959円 |
| bull(強気) | 993円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 784円 |
| 調整後予想EPS | 136.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 52.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.22倍 / 7.0倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 933円〜986円、ω±0.1で 955円〜965円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。