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75082027 第1四半期プライムJGAAP

G‐7ホールディングス(7508) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は598.6億円(前年同期比+7.5%)、営業利益は16.6億円(同-1.7%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥598.6億¥556.8億+7.5%
営業利益¥16.6億¥16.9億−1.7%
経常利益¥16.7億¥18.0億−6.9%
純利益¥10.1億¥11.9億−15.0%
ROE2.9%3.4%-

Executive Summary

増収減益であり、売上拡大を利益成長へ転換できていない点が今期の最重要ポイントである。売上高は598.6億円(前年比+7.5%)と伸長したが、営業利益は16.6億円(同▲1.7%)、経常利益は16.7億円(同▲6.9%)、純利益は10.1億円(同▲15.0%)といずれも減益となった。粗利率23.5%に対し販管費率20.7%と拡大したことに加え、実効税率39.3%の高さが純利益の減少幅を営業利益より大きくしている。

業績変動要因

【売上高】連結売上高は598.6億円で前年同期比+7.5%増収。主力の業務スーパー事業(構成比57.9%)が+3.3%増、車関連事業が+16.3%増、精肉事業が+24.8%増と3事業とも増収し、全体を押し上げた。一方その他事業は+0.5%増にとどまった。

【損益】営業利益は16.6億円(同▲1.7%)、経常利益は16.7億円(同▲6.9%)で減益。セグメント利益(経常利益ベース)では、業務スーパー事業が13.4億円(+3.2%)と増益を確保した一方、車関連事業は1.3億円(▲38.2%)と大幅減益、その他事業も0.5億円(▲67.4%)と減少した。精肉事業は1.1億円(+320.0%)と大幅改善したが規模は小さい。全社費用も前年の4.0億円から5.0億円へ増加し、セグメント合算の増益効果を相殺した。純利益は10.1億円(同▲15.0%)で、実効税率39.3%が押し下げ要因となった。特別損益として減損損失0.1億円を一時的要因として計上している。結論として、増収減益である。

セグメント別分析

業務スーパー事業は売上346.9億円(+3.3%)、セグメント利益13.4億円(+3.2%)、利益率3.9%を維持し、連結経常利益の約8割を占める中核事業である。車関連事業は売上120.5億円(+16.3%)と伸長した一方、セグメント利益は1.3億円(▲38.2%)に落ち込み、利益率は2.1%から1.1%へ悪化した。精肉事業は売上67.2億円(+24.8%)、セグメント利益1.1億円(前年0.25億円)と大幅改善し、利益率は0.5%から1.6%へ回復した。その他事業は売上64.0億円(+0.5%)、セグメント利益0.5億円(▲67.4%)と減少した。売上増と採算悪化が併存する車関連事業の動向が、今後の連結収益性を左右する構造となっている。

主要財務指標

【収益性】営業利益率2.8%、純利益率1.7%はいずれも前年同期(約3.0%、約2.1%)から低下し、粗利率23.5%に対し販管費率20.7%が利益の余白を圧迫している。【キャッシュ品質】税引前利益16.7億円に対し法人税等6.5億円を負担し実効税率は39.3%と高く、純利益への転換を弱めている。【投資効率】ROE(当期累計ベース)は2.9%、自己資本比率は43.4%であり、総資産回転率の高さが資本効率を支える一方、低マージンがROEの制約要因となっている。【財務健全性】現金及び預金174.9億円、有利子負債(短期借入97.2億円・長期借入98.8億円)に対し、自己資本比率43.4%は前年の43.6%からほぼ変わらず、財務基盤は安定的に維持されている。

キャッシュフロー分析

CF計算書の直接開示はないため、BSの推移から資金動向をみると、現金及び預金は174.9億円で前年同期の207.9億円から33.0億円減少している。棚卸資産が124.8億円と前年の107.7億円から17.1億円増加しており、増収に伴う在庫積み増しが現金水残高の減少要因の一つとみられる。有形固定資産は234.9億円と前年の233.9億円からわずかに増加し、既存店・設備への投資が継続していることを示す。短期借入金は97.2億円、長期借入金は98.8億円で、いずれも前年からわずかに減少しており、積極的な資金調達拡大は見られない。利益剰余金は308.4億円と前年の320.1億円から減少しており、配当支払等による資本の外部流出が寄与している可能性がある。

収益の質

今期の減益は特別損失(減損損失0.1億円)という一時的要因の影響は小さく、主として本業の販管費増加という経常的な要因によるものである。営業外収益は1.2億円で受取配当金・為替差益・その他営業外収益から構成され、営業外費用1.1億円(支払利息0.5億円を含む)とほぼ均衡しており、経常利益と営業利益の差は小幅にとどまる。一方、経常利益16.7億円から純利益10.1億円への転換では、実効税率39.3%という高い税負担が乖離の主因であり、税負担係数の観点からは正常水準(目安0.70)を下回る0.61程度と推計される。包括利益は9.9億円で純利益10.1億円とほぼ同水準であり、有価証券評価差額金や為替換算調整額などその他の包括利益要素による大きな乖離は見られず、収益の質を大きく損なう要因はない。

業績予想・ガイダンス

通期会社予想は売上高2500.0億円(YoY+7.7%)、営業利益89.0億円(YoY+22.4%)、経常利益90.0億円(YoY+16.5%)であり、業績予想・配当予想ともに修正はない。Q1進捗率は売上高23.9%と標準的な25%にほぼ近い一方、営業利益進捗率は18.7%、経常利益進捗率は18.6%と、いずれも25%を6pt程度下回っている。売上成長ペースは計画と整合的だが、通期計画は前年比+22.4%の大幅増益を見込んでおり、これを達成するにはQ2以降に業務スーパー事業の増益継続と車関連事業・全社費用の改善による収益性回復が必要となる。

株主還元

通期予想配当は1株当たり70.0円(前年20円は中間配当実績であり、単純比較はできない)で、通期予想EPS132.57円に対する配当性向は約52.8%である。期中平均株式数4,375万株を基に算出した予想年間配当総額は約30.6億円であり、通期予想純利益58.0億円に対する配当性向も同水準となる。利益剰余金308.4億円は予想配当総額に対して十分なバッファーを有している。自己株式取得の実績データは開示されていないため、配当のみに基づく配当性向として評価しており、総還元性向は算定していない。

リスク要因

  1. 車関連事業の採算悪化: 売上高は前年同期比+16.3%増加した一方、セグメント利益は▲38.2%減少し、利益率は2.1%から1.1%へ低下した。増収と採算悪化が併存しており、価格競争や店舗運営コストの影響が懸念される。

  2. 短期性負債への依存: 有利子負債196.0億円のうち短期借入金が97.2億円を占め、短期負債比率は約49.6%と相対的に高い。現金及び預金174.9億円は短期借入金を上回るが、借換え条件の変化に対する感応度はモニタリングが必要である。

  3. 実効税率の高さによる純利益圧迫: 実効税率39.3%は税引前利益から純利益への転換を弱め、純利益の減益率(▲15.0%)が営業利益の減益率(▲1.7%)を大きく上回る要因となっている。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率2.8%3.2% (0.7%–7.3%)−0.5pt
純利益率1.7%2.1% (0.4%–5.9%)−0.5pt

営業利益率・純利益率ともに業種中央値をやや下回り、業種内では収益性の面で中位以下に位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)7.5%7.7% (1.4%–14.4%)−0.2pt

売上高成長率は業種中央値とほぼ同水準であり、成長ペースは業種内で中位程度である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高は前年同期比+7.5%増と通期計画(+7.7%)に近いペースで推移しているが、営業利益・経常利益の進捗率はそれぞれ18.7%・18.6%と標準的な25%を下回っており、増収を利益成長へ転換する収益性改善が下期の焦点となる。

  2. 主力の業務スーパー事業は利益率3.9%を維持し連結経常利益の約8割を占める安定収益源だが、車関連事業のセグメント利益率は約99bp低下しており、事業間の採算差が連結収益性のばらつき要因となっている。

  3. 実効税率39.3%という高い税負担が純利益の減益率を営業利益の減益率より大きくしており、税負担の水準が今後の純利益動向に影響を与える可能性がある。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)893円
base(基準)956円
bull(強気)990円
算出前提
1株純資産(BPS)784円
調整後予想EPS136.2円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向52.8%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER1.22倍 / 7.0倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 930円〜983円、ω±0.1で 952円〜962円。

注記:

  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。