| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥309.0億 | ¥299.9億 | +3.0% |
| 営業利益 | ¥35.0億 | ¥33.9億 | +3.4% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥36.0億 | ¥34.7億 | +3.6% |
| 純利益 | ¥24.6億 | ¥24.0億 | +2.5% |
| ROE | 2.5% | 2.5% | - |
当第1四半期は増収増益となり、卸売型ビジネスの伸長と粗利率改善が業績を下支えした。売上高は309.0億円(前年比+3.0%)、営業利益は35.0億円(同+3.4%)、経常利益は36.0億円(同+3.6%)、当期純利益は24.6億円(同+2.5%)といずれも増加した。粗利率は31.7%で前年から+0.6pt改善した一方、販管費率も20.4%へ+0.6pt上昇したため、営業利益率の改善幅は11.3%(前年比+0.04pt)とごく小幅にとどまった。特別損益の計上はなく、経常的な事業活動が損益を規定する内容となっている。
【売上高】売上高は309.0億円で前年比+3.0%の増収。セグメント別では卸売型ビジネスモデルが125.2億円(同+8.6%)と伸長し全体を牽引した一方、主力の開発型ビジネスモデルは177.0億円(同-1.0%)とわずかに減収した。売上構成比は開発型53.4%、卸売型37.8%、その他8.8%で、開発型が依然として最大セグメントを占める。
【損益】営業利益は35.0億円(同+3.4%)で増益。粗利率は31.7%と前年から+0.6pt改善したが、販管費は63.1億円(同+6.1%)と売上成長率を上回るペースで増加し、営業利益率の改善は+0.04ptにとどまった。セグメント利益は卸売型が14.7億円(同+18.7%)と大幅増益となった一方、開発型は21.2億円(同-7.5%)、その他は1.7億円(同-15.4%)といずれも減益となった。経常利益は36.0億円(同+3.6%)で、営業外収益1.1億円(受取配当0.3億円等)が押し上げに寄与。特別損益の計上はなく、法人税等11.4億円(実効税率31.7%)を控除した当期純利益は24.6億円(同+2.5%)となった。結論として、増収増益。
開発型ビジネスモデルは売上177.0億円(同-1.0%)、営業利益21.2億円(同-7.5%)、利益率12.0%で、主力セグメントながら減収減益となった。卸売型ビジネスモデルは売上125.2億円(同+8.6%)、営業利益14.7億円(同+18.7%)、利益率11.7%と増収増益で全社を牽引した。その他区分(不動産・物流・介護福祉・海外子会社等)は売上29.1億円(同+3.8%)、営業利益1.7億円(同-15.4%)、利益率5.9%と収益性は相対的に低い。開発型の減速を卸売型の伸長が補う構図で、セグメント間の成長率と利益率のミスマッチが今期の特徴といえる。
【収益性】営業利益率は11.3%で前年11.3%とほぼ横ばい、純利益率も8.0%で前年8.0%から横ばい圏にあり、粗利率改善(+0.6pt)が販管費率上昇(+0.6pt)で相殺された形である。【キャッシュ品質】営業CFは-35.3億円で純利益24.6億円を大きく下回り、営業CF/純利益は約-1.4倍とアクルーアルの乖離が大きく、売上債権の増加と仕入債務の減少が現金化を遅らせている。【投資効率】ROE(四半期・非年換算)は2.5%で、純利益率がほぼ横ばいの中、総資産回転率が0.283(前年0.271)へ改善した一方、自己資本比率上昇に伴う財務レバレッジの低下がROEの伸びを抑えた。【財務健全性】自己資本比率は89.3%で前年87.3%から改善し、流動比率は831%(流動資産875.1億円/流動負債105.3億円)と極めて高い水準を維持しており、有利子負債はほぼゼロで保守的な財務構成が続く。
営業CFは-35.3億円と前年の-23.7億円からマイナス幅が拡大し、税引前利益に対して運転資本の増加が重石となった。主因は売上債権の増加(-33.5億円影響)、仕入債務の減少(-14.4億円影響)、棚卸資産の増加(-2.2億円影響)、法人税等の支払(-22.1億円)である。投資CFは-0.6億円で、設備投資は0.3億円と抑制的な水準にとどまった。財務CFは-18.7億円で、配当金支払21.1億円が主因である。この結果フリーCFは-35.9億円のマイナスとなったが、現金及び預金は580.3億円と潤沢に残っており、短期負債105.3億円を大きく上回るため、資金繰りへの直接的な懸念は限定的である。
当期は特別損益の計上がなく、経常的な事業損益が純利益を規定する構造である。営業外収益は1.1億円(売上高比0.4%)と小さく、受取配当0.3億円・受取利息0.6億円が中心で構成の質は良好といえる。経常利益36.0億円と純利益24.6億円の差額11.4億円は法人税等(実効税率31.7%)によるもので、特殊要因は見当たらない。一方で、営業CFが純利益を大きく下回る(-35.3億円 対 +24.6億円)点はアクルーアル(発生主義と現金主義の乖離)が大きいことを示しており、売上債権・棚卸資産の積み上がりが利益の現金化を遅らせている点は、収益の質を評価するうえで留意すべき点である。
通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高24.0%(309.0億円/1,290.0億円)、営業利益28.7%(35.0億円/122.0億円)、経常利益28.8%(36.0億円/125.0億円)となった。単純進捗率25%を利益面で+3〜4pt上回っており、粗利率改善が利益進捗の前倒しに寄与した形である。会社側は今回、業績予想・配当予想ともに修正を行っておらず、通期計画(売上高+7.0%、営業利益+2.2%、経常利益+1.1%)を据え置いている。売上高の進捗はやや緩やかで、下期にかけての開発型セグメントの動向が計画達成の鍵となる。
会社計画による年間配当は110円で、前期の50円から大幅な増配計画となっている。想定発行済株式数(自己株式控除後約3,604万株)ベースの配当総額は約39.6億円で、通期純利益予想85.5億円に対する配当性向は約46.4%と算定される。当第1四半期の営業CFは-35.3億円とマイナスだが、現金及び預金580.3億円の潤沢な手元資金と有利子負債の少なさを踏まえると、配当の支払い能力自体への懸念は限定的である。自社株買いに関する記載は確認されない。
運転資本悪化に伴うキャッシュフローリスク: 営業CFは-35.3億円で、純利益24.6億円に対し営業CF/純利益は約-1.4倍と大きく下回る。売上債権の増加(-33.5億円影響)と仕入債務の減少(-14.4億円影響)が主因で、回収サイトの長期化が資金繰りの重石となっている。
主力セグメントの減速: 開発型ビジネスモデルは売上177.0億円(同-1.0%)、営業利益21.2億円(同-7.5%)と減収減益となった。同セグメントは全社売上の53.4%を占め、需要動向の変化が業績全体に与える影響度が相対的に高い。
在庫・売上債権の滞留リスク: 棚卸資産は91.3億円、売掛金は171.9億円といずれも前年から増加しており、需要変動時の評価損・貸倒コスト発生の可能性が相対的に高まっている。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 11.3% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +7.1pt |
| 純利益率 | 8.0% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +4.2pt |
| 収益性は業種中央値を大きく上回り、営業利益率・純利益率とも上位水準に位置する。 |
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 3.0% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | -0.1pt |
| 売上成長率は業種中央値とほぼ同水準で、突出した伸びではない。 |
※出所: 当社集計
損益面は増収増益基調を維持し、通期進捗率も営業利益ベースで28.7%と単純進捗率25%を上回るペースで推移している。
一方で営業CFはマイナスが継続し、売上債権・棚卸資産の増加による運転資本の悪化がキャッシュ創出力を圧迫している点は、利益の質を評価するうえで注目される。
卸売型ビジネスモデルの伸長(営業利益+18.7%)が主力の開発型の減速(同-7.5%)を補う構図となっており、セグメント間の成長ミスマッチが今後の収益構造に与える影響が注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,604円 |
| base(基準) | 2,628円 |
| bull(強気) | 2,671円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,652円 |
| 調整後予想EPS | 247.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 46.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.99倍 / 10.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,557円〜2,703円、ω±0.1で 2,627円〜2,629円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。