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74822027 第1四半期プライムJGAAP

シモジマ(7482) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益149%増

2027年度第1四半期の売上高は184.5億円(前年同期比+21.6%)、営業利益は16.4億円(同+149.2%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

商社・卸売/卸売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥184.5億¥151.7億+21.6%
営業利益¥16.4億¥6.6億+149.2%
持分法投資損益---
経常利益¥17.2億¥7.7億+121.9%
純利益¥11.5億¥5.2億+120.8%
ROE(年換算)12.3%5.6%-

Executive Summary

増収に加え営業利益が前年同期比149.2%増となり、売上拡大を上回るペースで収益性が改善した点が最大の特徴である。売上高は184.5億円(前年比+21.6%)、営業利益は16.4億円(同+149.2%)、経常利益は17.2億円(同+121.9%)、純利益は11.5億円(同+120.8%)となった。売上高の伸びに対し販管費の増加は+6.5%にとどまり、営業レバレッジが利益成長を大きく押し上げた。

業績変動要因

【売上高】売上高は184.5億円で前年同期比+21.6%増収となった。主力の化成品・包装資材が117.4億円(同+26.0%)と全体の63.6%を占め成長を牽引し、店舗用品も40.0億円(同+17.1%)、紙製品も27.1億円(同+11.4%)と3セグメントすべてが増収した。

【損益】営業利益は16.4億円(同+149.2%)となり、粗利率は33.6%(前年32.5%)に改善、販管費率は24.7%(前年28.2%)へ低下した。経常利益は17.2億円(同+121.9%)、純利益は11.5億円(同+120.8%)で、特別損益は利益差0.05億円と純利益への影響は限定的である。売上成長を上回る利益成長は増収増益であり、粗利率改善と販管費効率化を伴う質の高い増益と言える。

セグメント別分析

化成品・包装資材は売上117.4億円(同+26.0%)、営業利益16.0億円(同+108.6%)で利益率13.6%(前年8.2%)と全社利益の中核をなす。店舗用品は売上40.0億円(同+17.1%)、営業利益2.5億円(同+130.9%)で利益率6.3%(前年3.2%)と改善幅が最大であった。紙製品は売上27.1億円(同+11.4%)、営業利益2.9億円(同+28.7%)で利益率10.6%(前年9.2%)と安定的に増益した。その他(物流事業)は内部売上4.2億円、営業利益0.3億円で前年から改善している。主力3事業がそろって増収増益となり、特に化成品・包装資材の利益率改善が全社マージン拡大を主導した。

主要財務指標

【収益性】営業利益率8.9%は前年同期4.3%から+4.5pt改善し、純利益率6.2%も前年3.4%から+2.8pt上昇した。粗利率33.6%(前年32.5%)の改善に加え、販管費率24.7%(前年28.2%)の低下が収益性向上を支えている。【キャッシュ品質】包括利益11.3億円は純利益11.5億円をわずかに下回るが、その差は0.2億円と小さく、その他有価証券評価差額金等の変動による純資産への影響は限定的である。【投資効率】年換算ROEは12.3%であり、純利益率6.2%と総資産の効率的な回転に支えられ、財務レバレッジへの依存は小さい構造となっている。【財務健全性】自己資本比率は82.4%と極めて高く、有利子負債は0.5億円にとどまる一方、現金及び預金は67.7億円と前年から26.9%減少している。

キャッシュフロー分析

CF計算書の個別データは開示されていないため、BS推移から資金動向を分析する。現金及び預金は67.7億円で前年同期の92.7億円から24.96億円減少した一方、棚卸資産は57.8億円(前年54.3億円)、売掛金は79.6億円(前年78.2億円)とやや増加しており、事業拡大に伴う運転資本の積み増しが現金減少の一因と考えられる。有形固定資産は152.4億円(前年142.5億円)へ増加しており、土地を中心とした投資が進んだことも資金使途として推察される。流動負債は68.3億円で流動資産244.5億円が大きく上回り、流動比率は高水準を維持しているため、現金減少後も短期の資金繰りに問題は見られない。

収益の質

当四半期の増益は特別損益に依存しない経常的な要因によるものである。特別利益0.2億円、特別損失0.1億円の差額は0.05億円にすぎず、経常利益17.2億円から純利益11.5億円への変換は主に法人税等5.8億円(実効税率33.4%)による通常の税負担が反映されたものである。営業外収益1.0億円と営業外費用0.2億円の差額は0.8億円の純益であり、経常利益の増加は主に営業利益の増益(+149.2%)によるもので、営業外要因の寄与は小さい。包括利益11.3億円は純利益11.5億円とほぼ一致しており、アクルーアル要因による大きな乖離は見られず、当期の利益は質の高いものと評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画に対する第1四半期の進捗率は、売上高27.9%、営業利益44.3%、経常利益43.0%、純利益44.1%であり、いずれも四半期の標準的な進捗率25%を大きく上回っている。通期計画は売上高660.0億円(前期比+1.8%)、営業利益37.0億円(同+7.0%)と保守的な前提を置いており、第1四半期の高い成長率・利益率との差が大きい。業績予想・配当予想ともに修正はなく、通期の高い利益率が下期にも持続するかが今後の焦点となる。

株主還元

通期の1株配当予想は59.00円、通期EPS予想は111.16円であり、配当性向は53.1%となる見込みである。前年の実績配当27円から増額されており、自己資本比率82.4%、有利子負債0.5億円という財務基盤が配当の柔軟性を支えている。配当予想の修正はなく、通期純利益計画26.0億円の達成状況が今後の配当継続性の判断材料となる。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: 化成品・包装資材が売上高の63.6%、調整前セグメント利益の73.7%を占め、同事業の需要や価格環境の変化が全社利益に大きく影響する構造である。

  2. コスト転嫁リスク: 原材料費や物流費が上昇した場合、販売価格への転嫁が遅れると粗利率33.6%・営業利益率8.9%の維持が難しくなる可能性がある。

  3. 進捗率と通期計画のギャップ: 営業利益の通期進捗率は44.3%と高く、通期計画の増益率+7.0%との差が大きい。第1四半期の高い利益率が下期にも再現されるかが論点となる。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(trading)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率8.9%4.3% (1.7%–6.9%)+4.6pt
純利益率6.2%3.8% (1.5%–5.1%)+2.4pt

自社の営業利益率・純利益率は業種中央値を上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)21.6%3.1% (-0.6%–11.7%)+18.5pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長を示している。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高+21.6%に対し営業利益+149.2%という強い営業レバレッジが確認され、粗利率改善と販管費率低下が同時に進行している点は収益構造の質的な変化として注目される。

  2. 化成品・包装資材のセグメント利益率が13.6%(前年8.2%)へ改善し、全社マージン拡大の主因となっている。同事業への依存度が高いため、この改善の持続性が今後の業績の方向性を左右する。

  3. 通期計画に対する営業利益進捗率44.3%は高水準だが、通期計画自体は前期比+7.0%増益と保守的である。第1四半期の高い利益率が通年で平準化するか、上振れ要因として持続するかが今後の決算で確認すべき点である。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)1,472円
base(基準)1,502円
bull(強気)1,502円
算出前提
1株純資産(BPS)1,593円
調整後予想EPS122.3円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向53.1%
予想EPSの信頼度調整×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく)
implied PBR / PER0.94倍 / 12.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 1,461円〜1,544円、ω±0.1で 1,499円〜1,504円。

注記:

  • 通期予想に対する純利益の進捗(44%)が標準(25%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。