| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥300.0億 | ¥256.4億 | +17.0% |
| 営業利益 | ¥39.8億 | ¥31.3億 | +27.3% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥41.4億 | ¥32.8億 | +26.3% |
| 純利益 | ¥28.5億 | ¥22.8億 | +25.2% |
| ROE | 3.9% | 3.2% | - |
増収に加えて粗利率改善と販管費抑制による営業レバレッジが働き、増益率が増収率を上回る質の高い決算となった。売上高は300.0億円(前年256.4億円、YoY+17.0%)、営業利益は39.8億円(同+27.3%)、経常利益は41.4億円(同+26.3%)、純利益は28.5億円(同+25.2%)となった。営業利益率は13.3%と前年12.2%から+1.1pt改善しており、増収効果に加えて費用構造の効率化が利益成長を押し上げた。
【売上高】売上高は300.0億円で前年比+17.0%増加した。当社はラボラトリー・インダストリー・メディカル介護分野向け機器・消耗品等の卸売を主業とし、報告セグメントは一つに集約されているため事業別の増減要因は開示されていないが、主要取扱分野全体で需要が底堅く推移したとみられる。
【損益】粗利率は30.9%で前年30.7%から+0.15pt改善し、販管費率は17.6%で前年18.5%から-0.9pt低下した。この結果、営業利益は39.8億円(+27.3%)、営業利益率は13.3%(前年12.2%、+1.1pt)となり、売上成長率+17.0%を利益成長率が上回る増益体質を示した。経常利益は41.4億円(+26.3%)で、営業外収益2.4億円(受取配当金0.9億円等)が小幅に上乗せされた一方、特別損失は固定資産除却損0.01億円のみで一時的要因の影響は軽微。純利益は28.5億円(+25.2%)で、経常利益との差は法人税等1.29億円(実効税率31.1%)による通常の税負担が主因であり、収益構造に歪みは見られない。以上より、増収増益、かつ営業レバレッジが効いた増益局面と結論づけられる。
当社グループは取扱商品・調達方法・販売方法が類似することから報告セグメントを一つに集約しており、事業別の売上・損益内訳は開示されていない。このため、セグメント別の増減要因分析は行えないが、全社連結ベースでの増収増益が確認できる。
【収益性】営業利益率は13.3%で前年12.2%から+1.1pt改善し、純利益率は9.5%で前年8.9%から+0.6pt上昇した。粗利率は30.9%(前年30.7%、+0.15pt)とほぼ横ばいながら微改善し、販管費率は17.6%(前年18.5%、-0.9pt)と低下しており、売上成長を上回るペースで費用を抑制したことが利益率改善の中心的な要因である。【キャッシュ品質】現金及び預金は229.6億円で前年同期比+14.6%増加し、自己資本比率は69.5%と高水準を維持している。棚卸資産は128.3億円(+6.3%)に増加した一方、買掛金は151.5億円(-10.7%)に減少しており、在庫積み増しと仕入債務圧縮の両面から運転資本面での資金拘束がやや強まっている。【投資効率】ROEは3.9%(四半期実績、通期換算前の数値)で、EPSは40.04円と前年31.81円から+25.9%増加した。売上・利益の伸びに対し総資産の伸びは+2.8%にとどまっており、資産効率は改善方向にある。【財務健全性】有利子負債(短期借入金45.1億円、長期借入金46.3億円、合計91.4億円)は現金及び預金229.6億円を下回り、実質的に現金超過の財務構造を維持している。営業利益に対する支払利息のカバレッジは39.8億円÷0.11億円で361.8倍と極めて高く、金利負担余力は大きい。
キャッシュ・フロー計算書の開示区分はないため、貸借対照表の増減から資金動向を分析する。現金及び預金は229.6億円で前年同期比+29.3億円(+14.6%)増加した。この増加の一因として、短期借入金が45.1億円(+23.9億円、+112.5%)、長期借入金が46.3億円(+20.0億円、+76.2%)とそれぞれ大きく積み増されており、財務活動を通じた資金調達が現預金拡大を支えた可能性が高い。一方、運転資本面では棚卸資産が+7.6億円増加し、買掛金が-18.2億円減少しており、営業活動を通じては資金を消費する方向に作用したとみられる。売掛金・電子記録債権の合計は371.9億円で前年同期からほぼ横ばい(-0.7億円)であり、回収面での資金負荷は限定的である。投資有価証券も123.4億円と前年比+6.9億円増加しており、余資運用への資金投下も進んでいる。総じて、借入による資金調達が在庫積み増しや投資に充当され、結果として手元流動性も拡大した構図と整理できる。
収益の中心は営業活動によるものであり、営業外損益は売上高比1%未満、特別損失も固定資産除却損0.01億円にとどまるため、一時的要因による利益の歪みはごく小さい。経常利益41.4億円に対し純利益28.5億円と差は約31.1%であり、これは法人税等の実効税率31.1%とほぼ一致することから、経常段階から純利益への低下は通常の税負担によるものと確認できる。包括利益は44.5億円と純利益28.5億円を+16.0億円上回っており、この差は主に投資有価証券の含み益拡大に伴う有価証券評価差額金+15.0億円によるもので、事業活動そのものの収益力とは区別されるべき評価性の増加である。営業外収益は受取配当金0.9億円・受取利息0.3億円が中心で経常的な性格を持ち、アクルーアル面での質の懸念は特段見られない。
通期予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高25.5%(300.0億円/1178.5億円)、営業利益30.8%(39.8億円/129.0億円)、経常利益31.0%(41.4億円/133.5億円)、純利益31.8%(28.5億円/89.7億円)となり、利益項目の進捗が売上高の進捗を5〜6pt上回っている。単純な四半期均等進捗(25%)を利益項目が上回っていることから、上期における粗利率の改善と販管費抑制の効果が計画対比で先行して発現したとみられる。当四半期において業績予想・配当予想の修正はいずれも行われていない。
会社が公表する年間配当予想は66.00円であり、当四半期において配当予想の修正はない。予想EPS125.86円に対する配当性向は約52.4%(66.00円/125.86円)となる。現金及び預金229.6億円に対し有利子負債91.4億円と、実質的に現金超過の財務構造にあることから、配当原資の安定性は確保されているとみられる。
運転資本の資金拘束: 棚卸資産は128.3億円(前年比+6.3%)に増加する一方、買掛金は151.5億円(同-10.7%)に減少しており、在庫積み増しと仕入債務圧縮の両面が運転資本の資金需要を高めている。
有利子負債の増加: 短期借入金45.1億円(+112.5%)、長期借入金46.3億円(+76.2%)と有利子負債合計が前年から+43.9億円積み増された。現金及び預金229.6億円が上回るため実質的な現金超過は維持されているが、調達構成の変化は継続的な確認が必要である。
業績予想の前提変動: 会社は業績予想について、入手可能な情報と合理的な前提に基づく将来情報であり実現を保証するものではない旨を明記している。利益進捗率が30%超と売上高進捗(25.5%)を上回る前倒し状況にあるため、下期の需要動向等の変化によって進捗ペースが変動する可能性がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.3% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +9.0pt |
| 純利益率 | 9.5% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +5.7pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 17.0% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +13.9pt |
売上高成長率も業種中央値を大幅に上回り、業種内で高い成長率を示している。
※出所: 当社集計
営業利益率は13.3%(前年12.2%、+1.1pt)に改善し、粗利率の小幅上昇(+0.15pt)と販管費率の低下(-0.9pt)により、売上成長率を上回る利益成長を実現している点。
通期業績予想に対する進捗率が利益ベースで30%超と、売上高の進捗率25.5%を上回っており、上期における費用効率化の効果が数値上先行して表れている点。
有利子負債が前年から+43.9億円積み増された一方、現金及び預金は229.6億円と依然潤沢で、正味では現金超過の財務構造を維持している点。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,118円 |
| base(基準) | 1,131円 |
| bull(強気) | 1,155円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,027円 |
| 調整後予想EPS | 130.5円 |
| 株主資本コスト r | 9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 52.4% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.10倍 / 8.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,100円〜1,164円、ω±0.1で 1,129円〜1,135円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。