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74752027 第1四半期プライムJGAAP

アルビス(7475) 2027年度第1四半期決算 減収・営業益16%増

2027年度第1四半期の売上高は247.7億円(前年同期比-0.9%)、営業利益は4億円(同+16.0%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

アルビス株式会社

小売/小売業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥247.7億¥250.0億−0.9%
営業利益¥4.0億¥3.4億+16.0%
経常利益¥4.7億¥4.8億−3.5%
純利益¥2.9億¥2.6億+14.1%
ROE0.9%0.8%-

Executive Summary

売上高が前年同期比0.9%減少する中、営業利益は16.0%増加し、減収下でも採算を改善した決算となった。売上高247.7億円(前年比-0.9%)、営業利益4.0億円(同+16.0%)、経常利益4.7億円(同-3.5%)、純利益(親会社株主帰属)2.9億円(同+14.1%)。営業利益率は1.6%と前年同期から改善したものの絶対水準は低く、経常利益は営業外費用の増加により営業利益ほど伸びなかった。

業績変動要因

【売上高】売上高は247.7億円で前年同期比0.9%減少した。スーパーマーケット事業がグループの大半を占め、セグメント情報は開示されていないため、既存店売上・客数動向が主因と考えられる。

【損益】売上原価172.0億円は前年から減少し、粗利率は29.4%となった。販管費も71.7億円へ減少し、結果として営業利益は3.96億円(前年比+16.0%)に伸びた。一方、経常利益は営業外費用の増加(支払利息0.3億円等)により4.66億円(同-3.5%)にとどまった。純利益は前年同期に固定資産除却損等の特別損失があった反動もあり2.92億円(同+14.1%)。全体として減収増益の構図であり、コスト削減がトップライン減少を上回って利益率を押し上げた形である。

主要財務指標

【収益性】営業利益率1.6%(前年同期比+約0.2pt)、純利益率1.2%(同+約0.2pt)、粗利率29.4%、販管費率29.0%であり、粗利益の大半を店舗運営費が吸収する構造となっている。【キャッシュ品質】包括利益4.1億円は純利益2.9億円を1.1億円上回り、有価証券評価差額金の増加が要因となっている。【投資効率】ROEは0.9%(四半期実績ベース)、年換算では約3.6%とみられ、総資産の73.4%を固定資産が占める資産集約型の事業構造の中で資本効率の改善余地が大きい。【財務健全性】自己資本比率58.2%、流動比率112.8%(流動資産151.3億円/流動負債134.1億円)であり、店舗資産を多く保有する小売企業として財務基盤は安定的である。

キャッシュフロー分析

キャッシュフロー計算書の実績値は開示されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は70.5億円で前年同期の85.2億円から14.7億円減少した。棚卸資産28.6億円、売掛金25.0億円に対し買掛金55.6億円を有しており、仕入債務を活用した運転資本構造は食品スーパーマーケットとして一般的である。長期借入金は76.8億円へ前年から減少し、1年内返済予定額31.3億円を現預金70.5億円で十分にカバーできる水準にある。今後は営業活動によるキャッシュ創出と設備投資後のフリーキャッシュフローの確認が重要となる。

収益の質

当四半期の特別損失はゼロであり、前年同期に計上された固定資産除却損0.79億円が解消されたことが経常利益と純利益の関係に影響している。営業外収益1.18億円は受取配当金0.23億円等から構成され、営業外費用0.48億円は支払利息0.33億円が中心である。税引前利益4.66億円に対し法人税等1.74億円を計上し、実効税率は約37.3%である。包括利益4.06億円は純利益2.92億円を1.14億円上回り、その他有価証券評価差額金の増加が押し上げ要因となっている。営業外収益は売上高の0.5%未満にとどまり、当期の増益は一時的な非営業要因ではなく、主に売上原価・販管費の圧縮による経常的な収益構造の改善に基づくものと評価できる。

業績予想・ガイダンス

通期計画は売上高1,040.0億円、営業利益23.0億円(前期比+6.8%)、経常利益25.1億円(同+3.8%)である。Q1進捗率は売上高23.8%、営業利益17.2%、経常利益18.6%、純利益21.7%(通期純利益計画13.5億円に対し)であり、営業利益・経常利益の進捗は標準的な25%を下回っている。ただしQ1の営業利益前年比+16.0%は通期計画の+6.8%を上回るペースであり、下期での粗利率・販管費動向が計画達成の鍵となる。業績予想の修正は当四半期においてなされていない。

株主還元

通期配当予想は1株70.00円で、通期EPS予想161.33円に対する予想配当性向は約43.4%である。前年同期の配当実績は1株35円(中間)であり、年間ベースでの増配継続性を確認するには通期実績の開示を待つ必要がある。自己株式は901千株(23.3億円)保有しているが、当期の自己株式取得実績は開示されておらず、配当のみに基づく配当性向として評価する。

リスク要因

  1. 事業集中リスク: スーパーマーケット事業への集中により業績が同事業の動向に直結する。当四半期売上高は前年比0.9%減であり、既存店売上・客数の回復が業績の鍵となる。

  2. 収益性リスク: 営業利益率1.6%は業種中央値3.2%を下回る水準であり、仕入価格・人件費・物流費の上昇を価格転嫁できない場合、薄い利益構造が一段と圧迫される可能性がある。

  3. 資本効率リスク: 有形固定資産353.2億円、土地121.8億円と資産集約的な事業構造の中で、投下資本に対する利益創出力の向上が中長期の課題である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(retail)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率1.6%3.2% (0.7%–7.3%)−1.6pt
純利益率1.2%2.1% (0.4%–5.9%)−1.0pt

自社の収益性は業種中央値を下回り、下位グループに位置する。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)−0.9%7.7% (1.4%–14.4%)−8.6pt

売上成長率は業種中央値を大きく下回り、増収基調の同業他社とは対照的な位置づけである。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 売上高が前年比0.9%減少する一方、売上原価・販管費の圧縮により営業利益は16.0%増加し、コスト管理面での改善が確認できる。

  2. 営業利益率1.6%は業種中央値3.2%を下回り、粗利益の大半を販管費が吸収する構造が続いている。売上減少局面での利益変動への感応度は相対的に高い。

  3. 通期営業利益計画に対するQ1進捗率は17.2%と標準的な25%を下回るが、前年比増益率は通期計画を上回るペースにあり、下期の粗利率・販管費動向が進捗の焦点となる。

理論株価(参考値)

シナリオ理論株価
bear(弱気)3,297円
base(基準)3,364円
bull(強気)3,399円
算出前提
1株純資産(BPS)3,961円
調整後予想EPS165.8円
株主資本コスト r9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向43.4%
予想EPSの信頼度調整×1.028(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.85倍 / 20.3倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 3,272円〜3,460円、ω±0.1で 3,345円〜3,377円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。

(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。