| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥9895.0億 | ¥9451.6億 | +4.7% |
| 営業利益 | ¥133.9億 | ¥140.5億 | -4.7% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥179.2億 | ¥182.3億 | -1.7% |
| 純利益 | ¥159.4億 | ¥126.1億 | +26.4% |
| ROE | 2.0% | 1.6% | - |
当第1四半期は増収ながら営業・経常段階で減益となったが、投資有価証券売却益を含む特別利益により親会社株主に帰属する当期純利益は大幅増益となった。売上高は9,895.0億円(前年比+4.7%)、営業利益は133.9億円(同-4.7%)、経常利益は179.2億円(同-1.7%)となった。親会社株主に帰属する当期純利益は136.5億円(同+42.3%)で、投資有価証券売却益60.6億円を含む特別利益62.1億円が押し上げ要因となった。主力の医療用医薬品等卸売事業の増収増益が売上・経常利益を下支えした一方、化粧品・日用品卸売事業の採算悪化が営業段階の利益を圧迫した。
【売上高】売上高は9,895.0億円で前年同期比+4.7%の増収。セグメント別では医療用医薬品等卸売が6,305.6億円(構成比63.7%、+5.1%)で最大かつ牽引役となった。化粧品・日用品、一般用医薬品卸売は3,269.3億円(構成比33.0%、+3.4%)、動物用医薬品・食品加工原材料等は330.9億円(構成比3.3%、+9.9%)と3セグメントすべてが増収した。
【損益】営業利益は133.9億円で前年比-4.7%、営業利益率は1.35%(前年1.49%)と約-13bp低下した。粗利率が6.64%(前年6.84%)と約-20bp低下したことが主因で、販管費率は5.29%(前年5.36%)と改善したものの吸収しきれなかった。セグメント別では化粧品・日用品の営業利益が61.3億円(-19.5%)と大きく落ち込み、医療用医薬品等の営業利益63.0億円(+13.9%)の増加分を相殺した。経常利益は179.2億円(-1.7%)となり、営業外収益54.8億円(受取配当金8.0億円、持分法投資利益8.9億円等)が減益幅を営業利益対比で縮小させた。特別利益62.1億円(投資有価証券売却益60.6億円、一時的要因)の計上により税引前利益は237.0億円(+27.0%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は136.5億円(+42.3%)の大幅増益となった。営業・経常利益段階では増収減益、最終利益段階では特別利益を主因とする増収増益という、収益の質の面で対照的な結果となった。
医療用医薬品等卸売事業は売上高6,305.6億円(構成比63.7%、+5.1%)、営業利益63.0億円(+13.9%)、利益率1.0%と、増収増益で全社の主力を担った。化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業は売上高3,269.3億円(構成比33.0%、+3.4%)と増収したものの、営業利益は61.3億円(-19.5%)、利益率1.9%へ低下し、増収減益となった。動物用医薬品・食品加工原材料等関連事業は売上高330.9億円(構成比3.3%、+9.9%)、営業利益10.7億円(+39.8%)、利益率3.2%と規模は小さいが最も高い成長率と採算性を示した。3セグメント中、利益率が最も高い動物薬関連が増益率も最大である一方、化粧品・日用品の減益が全社営業利益の伸び悩みの主因となっている。
【収益性】営業利益率は1.35%(前年1.49%)、親会社株主に帰属する当期純利益ベースの純利益率は1.38%(前年1.01%)で、営業段階のマージンは低下した一方、特別利益の寄与により最終利益率は改善した。【キャッシュ品質】売上債権を年換算した回転日数は約308日、棚卸資産回転日数は約77日と運転資本の絶対額が大きく、現金及び預金は2,899.2億円で前年同期末からほぼ横ばいで推移した。【投資効率】ROEは2.0%、EPS(基本)は66.67円(前年46.17円、+44.4%)、BPSは3,174.07円となった。【財務健全性】自己資本比率(親会社株主持分/総資産)は33.5%、流動比率は128.5%、当座比率は110.6%で、短期の支払能力は許容範囲にある。
現金及び預金は2,899.2億円で前年同期末の2,890.7億円からほぼ横ばい(+8.5億円)となった。売掛金は8,348.6億円(+271.0億円)、棚卸資産は1,948.6億円(+44.6億円)と運転資本が積み上がった一方、買掛金も1兆205.5億円(+360.9億円)増加し、増加分の一部を相殺した。投資有価証券は1,940.5億円で前年同期末の2,124.6億円から-184.0億円減少しており、特別利益に計上した投資有価証券売却益60.6億円と整合的な動きである。未払法人税等は101.1億円で前年同期末の171.9億円から-70.8億円減少し、納税タイミングの影響で流動負債の一部を押し下げた。総じて、営業取引に伴う運転資本の積み増しと投資有価証券売却によるキャッシュ創出が並行し、現預金残高は横ばい水準を維持した。
営業利益133.9億円に対し、営業外収益54.8億円(持分法投資利益8.9億円、受取配当金8.0億円等)が経常的に上乗せされ経常利益179.2億円を形成しており、営業外収益の売上高対比は0.55%と過大な水準ではない。一方、特別利益62.1億円のうち60.6億円は投資有価証券売却益という一時的要因であり、税引前利益237.0億円および親会社株主に帰属する当期純利益136.5億円の押し上げに大きく寄与した。経常利益から税引前利益への上振れ幅は約+32%に達し、その主因は特別利益の計上にある。実効税率は32.7%とほぼ標準的な水準にとどまる。包括利益は58.7億円(うち親会社株主分45.0億円)で親会社株主純利益136.5億円を大きく下回っており、その他有価証券評価差額金の-99.6億円がその他包括利益の悪化要因となっている。純利益と包括利益の乖離は保有株式の時価変動という市況要因を反映したものであり、当期のコア収益力とは区別して捉える必要がある。
通期会社予想に対する進捗率は、売上高25.1%、営業利益25.0%、経常利益26.6%、親会社株主純利益31.7%となった。売上高・営業利益は四半期の単純進捗目安(25%)にほぼ沿う一方、経常利益はやや上振れ、純利益は投資有価証券売却益の計上により大きく上振れている。通期予想は売上高3兆9,440.0億円(+3.3%)、営業利益535.0億円(+0.6%)、経常利益675.0億円(-10.9%)で、当四半期時点で業績予想の修正は行われていない。配当予想も年間88円で据え置かれている。純利益進捗の上振れは一時的要因の寄与が大きいため、下期以降のコア営業段階の推移が通期計画達成の持続性を左右するとみられる。
会社予想の年間配当は1株当たり88円で、2026年7月14日公表の予想から変更はない。会社予想EPS210.06円に対する配当性向は約41.9%(88円/210.06円)で、過度な負担ではない水準にある。自己株式は発行済株式215,975千株の5.2%相当(11,277千株)を保有しており、当期の自社株買いに関する記載は確認されない。株主還元は配当を中心とした構成となっている。
粗利率低下と薄利構造: 粗利率は6.64%(前年6.84%)と約-20bp低下し、営業利益率は1.35%(前年1.49%)にとどまる。低マージン構造下では、取引条件や品目ミックスの変化が利益に与える影響が相対的に大きい。
化粧品・日用品セグメントの採算悪化: 当セグメントの営業利益は61.3億円で前年比-19.5%、利益率は1.9%へ低下した。全社営業利益133.9億円の45.8%を占める同セグメントの採算変動は、連結損益への影響度が大きい。
運転資本負担: 売上債権8,348.6億円の年換算回転日数は約308日、棚卸資産回転日数は約77日に達する。買掛金1兆205.5億円による一部相殺はあるものの、現預金水準(2,899.2億円)に対して運転資本の絶対額は大きく、資金効率の推移がモニタリング対象となる。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 1.4% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -2.9pt |
| 純利益率 | 1.6% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -2.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、卸売業態の中でも収益性は相対的に低い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 4.7% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +1.6pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、トップラインの拡大ペースは業種内で相対的に速い。
※出所: 当社集計
親会社株主に帰属する当期純利益の増益(+42.3%)は投資有価証券売却益60.6億円を含む特別利益によるところが大きく、営業・経常利益は減益基調である点は、決算の質を評価するうえでの注目点となる。
セグメント別では医療用医薬品等卸売の増収増益と化粧品・日用品卸売の増収減益が対照的であり、セグメント間の利益率格差(1.0%〜3.2%)が連結利益率に構造的な影響を与えている。
通期進捗率は純利益ベースで31.7%と会社予想対比先行しているが、特別利益の一時性を踏まえると、営業・経常利益ベースの進捗(25.0%・26.6%)がコア業績の実勢により近い。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,940円 |
| base(基準) | 2,961円 |
| bull(強気) | 2,998円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,174円 |
| 調整後予想EPS | 217.8円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 41.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.93倍 / 13.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,879円〜3,046円、ω±0.1で 2,954円〜2,966円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。