クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥411.6億 | ¥405.5億 | +1.5% |
| 営業利益 | ¥49.9億 | ¥42.5億 | +17.6% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥51.3億 | ¥45.7億 | +12.2% |
| 純利益 | ¥31.5億 | ¥35.3億 | −10.9% |
| ROE(年換算) | 10.1% | 11.3% | - |
Executive Summary
営業利益率の改善が牽引する増収増益決算だが、純利益は前年計上の一時益剥落で減益となった。売上高は411.6億円(前年比+1.5%)、営業利益は49.9億円(同+17.6%)、経常利益は51.3億円(同+12.2%)。粗利率改善(35.8%、前年34.9%)と販管費削減(97.6億円、前年99.1億円)が営業増益の主因である。一方、親会社株主に帰属する純利益は31.5億円(同-10.9%)となったが、これは前年同期の固定資産売却益8.7億円剥落と実効税率上昇によるもので、本業収益力の悪化を示すものではない。
業績変動要因
【売上高】売上高は411.6億円で前年比+1.5%増収。セグメント別では、カラオケ・飲食店舗が175.9億円(同+6.8%)、その他事業が57.1億円(同+13.4%)、音楽ソフトが14.6億円(同+9.8%)と増収した一方、主力の業務用カラオケは164.0億円(同-7.4%)と減収した。
【損益】営業利益は49.9億円(同+17.6%)で、粗利率改善と販管費抑制により営業レバレッジが発現した。業務用カラオケはセグメント利益率が18.4%から22.7%へ上昇し、減収下でも利益は37.3億円(同+14.3%)と増加し全社増益を牽引した。一方、カラオケ・飲食店舗は増収ながらセグメント利益12.6億円(同-2.5%)と減益で、利益率は7.8%から7.2%へ低下した。経常利益は51.3億円(同+12.2%)まで伸びたが、純利益は前年計上の固定資産売却益8.7億円の剥落と実効税率上昇(37.8%、前年34.4%)により31.5億円(同-10.9%)と減益となった。全体としては増収増益と評価できるが、純利益ベースでは一時要因により減益となっている点に留意が必要である。
セグメント別分析
4セグメント中、業務用カラオケが売上高164.0億円(構成比39.9%)で最大規模を占め、利益率22.7%と全社平均12.1%を大きく上回る。同セグメントは減収ながら利益率を+4.3pt改善し、コスト効率化や事業ミックス改善が寄与したとみられる。カラオケ・飲食店舗は売上高175.9億円(構成比42.7%)で売上規模最大だが、利益率7.2%は相対的に低く、増収の一方で人件費・食材費等のコスト吸収が課題となっている。その他事業(パーキング・不動産賃貸・BGM放送等)は売上高57.1億円(構成比13.9%)で増収増益、利益率16.1%へ改善しており収益性向上に寄与した。音楽ソフトは小規模(構成比3.5%)ながら増収増益を確保した。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は12.1%で前年同期10.5%から約1.7pt改善し、粗利率も35.8%(前年34.9%)へ上昇した。純利益率は7.6%で前年同期8.7%から低下したが、これは一時益剥落と税負担増加の影響であり、本業の収益性は改善傾向にある。【キャッシュ品質】現金及び預金は413.4億円で総資産の19.1%を占め、流動性は厚い。【投資効率】年換算ROEは10.1%で、純利益率7.6%・総資産回転率0.762回・財務レバレッジ1.73倍で構成され、資産効率と適度なレバレッジに支えられた水準にある。【財務健全性】自己資本比率は57.8%で前年同期56.1%から改善し、有利子負債547.3億円に対しインタレストカバレッジは30倍超と利払い余力は極めて高い。
キャッシュフロー分析
CF計算書の個別開示は確認できないが、BS推移から資金動向をみると、現金及び預金は413.4億円で前年同期比75.1億円減少した一方、長期借入金は515.3億円で前年同期516.8億円からほぼ横ばいであり、借入による資金調達には依存していない。有形固定資産は995.0億円で前年同期比11.4億円増加しており、店舗・設備投資が継続的に実施されているとみられる。流動比率は302.9%と極めて高く、短期の資金繰りに懸念は乏しい。今後は現金残高減少の背景となる投資・株主還元・税金支払い等の資金配分バランスを注視する必要がある。
収益の質
本業の収益力は改善しているが、純利益は一時的要因により押し下げられており、両者を区別して評価する必要がある。営業利益は粗利率改善と販管費削減という経常的な要因で+17.6%増となった一方、前年同期に計上されていた固定資産売却益8.66億円が当期は発生せず、代わりに特別損失0.69億円(減損損失0.1億円等)を計上したため、純利益は-10.9%の減益となった。営業外収益4.0億円は売上高の約1.0%にとどまり、受取配当金1.1億円を含むが本業利益を代替する規模ではない。実効税率は37.8%で前年同期34.4%から上昇し、営業増益の純利益への転化を抑制した。以上より、経常的な収益力は改善方向にあり、純利益の減少は主に非経常項目と税負担要因によるものと判断できる。
業績予想・ガイダンス
通期会社予想は売上高1,690.0億円(前年比+3.7%)、営業利益193.0億円(同+7.7%)、経常利益197.0億円(同+7.9%)である。当第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益25.9%、経常利益26.0%となり、いずれも単純進捗率25%を上回るか概ね同水準にある。特に営業利益・経常利益の進捗が売上高進捗を上回っており、収益性改善が計画達成の後押し要因となっている。当四半期において業績予想の修正が行われている一方、配当予想の修正はない。
株主還元
通期の1株当たり配当予想は68.00円で、通期予想EPS121.88円に対する予想配当性向は約55.8%である。前年の実績配当は28円(中間・期末等の期中実績)であり、通期計画ベースでは増配水準となる。利益剰余金1,060.0億円、現金及び預金413.4億円という厚い内部留保・流動性を踏まえると、55.8%の配当性向は利益成長との両立を図る範囲にあると評価できる。なお、自社株買いに関するデータは確認できないため、還元は配当のみを前提とした配当性向で評価している。
リスク要因
-
店舗事業の収益性低下: カラオケ・飲食店舗は売上高175.9億円(前年比+6.8%)と増収した一方、セグメント利益は12.6億円(同-2.5%)、利益率は7.8%から7.2%へ低下した。人件費・食材費・賃料等のコスト上昇を価格転嫁や店舗生産性向上で吸収できるかが今後の課題である。
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主力事業の減収傾向: 業務用カラオケは利益率が22.7%へ改善した一方、売上高は164.0億円(同-7.4%)と減収した。コスト削減主導の増益が需要回復を伴わない場合、中長期の成長持続性に影響しうる。
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金利・資金配分リスク: 有利子負債547.3億円のうち長期借入金が515.3億円を占め、インタレストカバレッジは30倍超と健全だが、金利上昇局面では利払い負担増の可能性がある。現金及び預金は前年同期比75.1億円減少しており、投資・還元・返済の資金配分動向を注視する必要がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(trading)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.1% | 4.3% (1.7%–6.9%) | +7.9pt |
| 純利益率 | 7.6% | 3.8% (1.5%–5.1%) | +3.9pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性は業種内で相対的に高い水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 1.5% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | −1.6pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回り、トップライン成長は業種内で相対的に緩やかである。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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営業利益率は前年同期比+1.7pt改善して12.1%となり、業種中央値4.3%を大きく上回る水準にある。業務用カラオケの利益率改善(+4.3pt)が全社増益の主因であり、収益構造の質的改善が観察される。
-
純利益は前年同期の固定資産売却益剥落と実効税率上昇により減益となったが、営業・経常段階では増益基調が継続しており、報告純利益と本業収益力の方向性の違いを区別して捉える必要がある。
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カラオケ・飲食店舗は増収ながら利益率が低下しており、コスト吸収力の改善余地がある。通期進捗率は営業利益25.9%・経常利益26.0%と標準的な水準を確保しており、現時点の計画達成ペースは概ね順調と観察される。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,235円 |
| base(基準) | 1,248円 |
| bull(強気) | 1,270円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,207円 |
| 調整後予想EPS | 126.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 55.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.03倍 / 9.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,214円〜1,283円、ω±0.1で 1,247円〜1,249円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。