- 売上高: 411.57億円
- 営業利益: 49.91億円
- 当期純利益: 31.47億円
- 1株当たり当期純利益: 30.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 411.57億円 | 405.53億円 | +1.5% |
| 売上原価 | 264.07億円 | 263.93億円 | +0.1% |
| 売上総利益 | 147.50億円 | 141.60億円 | +4.2% |
| 販管費 | 97.59億円 | 99.14億円 | -1.6% |
| 営業利益 | 49.91億円 | 42.45億円 | +17.6% |
| 営業外収益 | 4.00億円 | 4.93億円 | -18.9% |
| 営業外費用 | 2.62億円 | 1.68億円 | +56.0% |
| 経常利益 | 51.29億円 | 45.71億円 | +12.2% |
| 税引前利益 | 50.60億円 | 53.87億円 | -6.1% |
| 法人税等 | 19.13億円 | 18.54億円 | +3.2% |
| 当期純利益 | 31.47億円 | 35.32億円 | -10.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 31.37億円 | 35.20億円 | -10.9% |
| 包括利益 | 34.92億円 | 32.70億円 | +6.8% |
| 支払利息 | 1.58億円 | 1.04億円 | +51.9% |
| 1株当たり当期純利益 | 30.35円 | 33.78円 | -10.2% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 30.25円 | 33.67円 | -10.2% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 708.61億円 | 772.09億円 | -63.48億円 |
| 現金預金 | 413.35億円 | 488.41億円 | -75.06億円 |
| 売掛金 | 68.66億円 | 69.90億円 | -1.24億円 |
| 棚卸資産 | 132.96億円 | 140.23億円 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 7.6% |
| 粗利益率 | 35.8% |
| 流動比率 | 302.9% |
| 当座比率 | 246.0% |
| 負債資本倍率 | 0.73倍 |
| インタレストカバレッジ | 31.59倍 |
| 実効税率 | 37.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +1.5% |
| 営業利益前年同期比 | +17.6% |
| 経常利益前年同期比 | +12.2% |
| 税引前利益前年同期比 | -6.1% |
| 当期純利益前年同期比 | -10.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -10.9% |
| 包括利益前年同期比 | +6.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 103.97百万株 |
| 自己株式数 | 592千株 |
| 期中平均株式数 | 103.38百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,207.47円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| CommercialKaraoke | 164.01億円 | 37.26億円 |
| KaraokeCabinAndRestaurant | 175.88億円 | 12.60億円 |
| MusicSoftware | 14.56億円 | 1.24億円 |
| OperatingSegmentsNotIncludedInReportableSegmentsAndOtherRevenueGeneratingBusiness | 57.11億円 | 9.22億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,690.00億円 |
| 営業利益予想 | 193.00億円 |
| 経常利益予想 | 197.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 126.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 121.88円 |
| 1株当たり配当金予想 | 68.00円 |
2027年度Q1は売上高+1.5%の増収、営業利益+17.6%の二桁増益で、営業面は堅調な立ち上がり。売上高は411.6億円、営業利益は49.9億円、経常利益は51.3億円を確保し、当期純利益は31.4億円。営業利益率は12.1%と前年から+163bp改善(前年10.5%程度→今期12.1%)。粗利率は35.8%(前年34.9%程度)と約+90bp改善、販管費率は23.7%(前年24.5%程度)で約-80bp低下と、売上総利益率改善と販管費効率化が同時に進展。非営業損益は純増+1.38億円と中立ながら、支払利息が前年1.04億円→1.58億円へ増加し金利コスト上昇が確認される。一方、純利益は-10.9%減益で、前年の特別利益(固定資産売却益86.6億円)が剥落した反動と実効税率37.8%の高さが要因。インタレストカバレッジは31.6倍と極めて健全、Debt/Capital 30.5%、負債資本倍率0.73倍、流動比率303%で資本・流動性は強靭。セグメントでは業務用カラオケが営業利益37.3億円(+14.3%)と牽引、店舗カラオケ・飲食は売上+6.8%ながら営業利益-2.5%でコスト圧力が示唆。CCCは208日、DSO61日、DIO184日と運転資本効率は重く、在庫滞留・回収遅延の改善余地が大きい。通期計画に対する進捗は売上24.3%、営業利益25.9%、経常利益26.0%、純利益24.9%と標準ペース(Q1=25%)に沿うか僅かに上回り。のれん/純資産5.8%、無形/総資産6.2%とM&A由来のバランスシート負担は軽微。営業利益の質は本業ドリブンへ回帰しており、前年の一時益剥落による純利益減を除けば基調は改善。金利費用の増加と高い実効税率は純利益の伸びを抑制しうるため、営業の改善幅をどこまで純利益に転化できるかが焦点。業績予想は上方修正済みの示唆があるが、足元の進捗は計画線上で妥当。短期的には店舗セグメントのコスト最適化と在庫圧縮、回収強化がEPS伸長の鍵。中期的には高採算の業務用カラオケの伸長と金利コスト管理がROE改善ドライバー。総じて、営業力の底上げが確認される一方、運転資本効率と一過性要因剥落後の純利益平準化が残課題。
ROE(2.5%)= 純利益率7.6% × 総資産回転率0.191 × 財務レバレッジ1.73倍。最も変化の大きい要素は純利益率で、前年の特別利益寄与が剥落したことで前年約8.7%→今期7.6%へ低下。一方で総資産回転率は0.184→0.191とわずかに改善、レバレッジは1.76→1.73と横ばい微減。ビジネス上は、粗利率改善・販管費効率化で営業利益率は+163bp改善したが、利息負担増と高い実効税率により最終利益率が伸び悩んだ構図。この変化は、一時益の反動が主要因であり持続的ではない一方、営業改善は構造的(価格改定、ミックス改善、コスト最適化)で持続可能性が高いと評価。販管費の伸び(-1.6%)が売上成長(+1.5%)を下回り、正の営業レバレッジが発現している点は良好。懸念として、金利費用の増加が続けば金利負担係数の悪化を通じてROE回復を抑制しうる。
売上は+1.5%と小幅増収ながら、業務用カラオケの高採算拡大が成長の質を高めた。営業利益は+17.6%で、粗利率改善と販管費効率化による営業レバレッジが主要因。純利益のマイナスは前年の特別利益剥落に起因し、基礎収益の成長トレンドはむしろ強化。セグメントでは、業務用カラオケの営業利益+14.3%が全社増益の中核。店舗カラオケ・飲食は売上+6.8%に対し利益-2.5%で、賃金・光熱費・食材等コスト上昇の影響が示唆される。通期見通しに対する進捗は概ね標準(売上24.3%、営業利益25.9%、純利益24.9%)で、下期繁忙期を踏まえれば達成可能性は妥当。金利コスト上昇と高税率が最終利益の伸びを鈍化させるリスクは残るが、営業面の改善が継続すればカバー可能。
流動比率302.9%、当座比率246.0%と高水準。短期負債31.95億円に対し現金413.35億円で満期ミスマッチは極小。Debt/Capital 30.5%、負債資本倍率0.73倍、インタレストカバレッジ31.6倍とソルベンシーは強固。長期借入金515.33億円と固定負債構成が中心で、金利上昇の影響はあるが耐性は高い。オフバランス関連では資産除去債務20.39億円が存在するが、規模はバランスシート対比で限定的。
現金預金: -75.06億円(-15.4%)- 税金支払や運転資本の変動に伴う減少の可能性。未払法人税等: -29.86億円(-58.6%)- 前期計上税金の支払進捗を反映。その他流動資産: +1.99億円(+26.4%)- 前払費用等の増加が示唆。建設仮勘定: +1.65億円(+145%)- 設備投資案件の進捗を示唆。賞与引当金: -5.07億円(-47.2%)- 支給反映による一時的な減少の可能性。
運転資本効率はCCC208日、DSO61日、DIO184日と重く、売掛回収や在庫圧縮の余地が大きい。特に在庫回転日数の長期化はキャッシュの滞留と評価損リスク(陳腐化)を高めるため、SKU最適化と需要予測精度の改善が必要。金利費用の増加局面では運転資本の削減が資本コスト抑制に直結する。
会社計画の年間DPSは68円、EPS121.88円見通しで配当性向は約55.8%。配当性向は60%未満のレンジに収まり、利益ベースでの持続可能性は良好。強固な流動性と低いDebt/Capitalも配当の耐久性を下支え。
ビジネスリスクとして、店舗カラオケ・飲食のコスト上昇(人件費・光熱費・食材)によるマージン圧迫、在庫滞留(DIO184日)に伴う陳腐化・評価損リスク、需要の季節性・景気感応度(繁忙・閑散の振幅)による稼働率変動が挙げられます。
財務リスクとしては、金利上昇に伴う支払利息の増加(1.04億円→1.58億円)、高い実効税率(37.8%)が純利益成長を抑制、運転資本の大型化(CCC208日)による資金拘束・キャッシュ創出力の希薄化が挙げられます。
主な懸念事項としては、資本効率の低さ(ROE2.5%、ROIC2.2%)と改善ペース、DSO61日・DIO184日の長期化是正に向けた回収・在庫管理の実効性、店舗セグメントの利益率改善(7.2%)に向けた価格・稼働・コストの最適化が挙げられます。
重要ポイントとして、営業利益率は12.1%へ+163bp改善、営業面の回復が鮮明、通期進捗は標準~やや上振れで計画達成の見通しは妥当、純利益減は一時益剥落の反動が主因で、コア収益は増勢、強固なBSと高流動性により下振れ耐性が高い一方、運転資本効率がボトルネック、金利コスト増と高税率が最終利益の伸長制約が挙げられます。
注視すべき指標は、同店売上・稼働率(店舗セグメントのマージン回復度合い)、在庫回転日数・DSO・CCCの四半期推移、営業利益率と粗利率の継続改善、支払利息とインタレストカバレッジの動向、通期計画に対する営業利益進捗率(目安25%、±10%乖離の有無)です。
セクター内ポジションについては、国内エンタメ・外食複合の中で、業務用カラオケの高採算により収益性はセクター内中上位、バランスシート健全性は上位。課題は運転資本効率と店舗セグメントのコスト最適化で、これらが解消すればROE改善余地は大きい。