クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥545.4億 | ¥403.4億 | +35.2% |
| 営業利益 | ¥23.2億 | ¥8.7億 | +167.3% |
| 持分法投資損益 | - | - | - |
| 経常利益 | ¥22.9億 | ¥7.2億 | +219.1% |
| 純利益 | ¥15.6億 | ¥6.6億 | +137.3% |
| ROE | 2.2% | 0.9% | - |
Executive Summary
主力の電子部品事業の急拡大により増収増益となり、利益面の伸びが売上成長を上回る質の高い決算となった。売上高は545.4億円(前年比+35.2%)、営業利益は23.2億円(同+167.3%)、経常利益は22.9億円(同+219.1%)、純利益は15.6億円(同+137.3%)となった。営業利益率は4.3%(前年2.2%)へ改善し、増収に対して販管費の伸びが相対的に抑制されたことで営業レバレッジが効いた。
業績変動要因
【売上高】売上高は545.4億円で前年比+35.2%の大幅増収。セグメント別ではElectronicPartsが448.7億円(構成比82.3%、YoY+43.1%)と全体を牽引し、ElectricAndElectricalEquipmentは61.7億円(同+15.6%)、IndustrialChemicalは26.4億円(同-3.6%)とやや軟調。売上構成の8割超をElectronicPartsに依存する集中度の高さが特徴。
【損益】営業利益は23.2億円(YoY+167.3%)、営業利益率4.3%(前年2.2%)。ElectronicPartsの営業利益が20.2億円(YoY+287.9%)と急伸し全社利益の約87%を占め、増益の主因となった。営業外では為替差益1.6億円が経常利益を押し上げたが、支払利息は2.8億円へ増加し金利負担も拡大。特別利益として投資有価証券売却益2.9億円を計上し税引前利益25.8億円に寄与した一方、実効税率は約39.4%と高く、純利益15.6億円への伸びを抑制した。結論として増収増益。
セグメント別分析
ElectronicPartsが売上448.7億円(構成比82.3%、YoY+43.1%)、営業利益20.2億円(YoY+287.9%、利益率4.5%)と最大の牽引役。ElectricAndElectricalEquipmentは売上61.7億円(YoY+15.6%)、営業利益4.3億円(YoY+2.9%、利益率7.0%)と3セグメント中最も高い利益率を維持。IndustrialChemicalは売上26.4億円(YoY-3.6%)、営業利益1.4億円(YoY-9.9%、利益率5.2%)と唯一減収減益。ElectronicPartsは規模の急拡大により利益率が改善しつつあるが、他セグメント対比では依然低めで、価格・ミックス改善の余地が残る。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は4.3%(前年2.2%)へ改善し、粗利率も14.6%(前年14.2%)とわずかに上昇、純利益率は2.9%(前年1.6%)に改善した。【キャッシュ品質】営業CFは31.3億円で純利益15.6億円を上回り、利益の現金裏付けは良好である。【投資効率】ROEは2.2%と低水準にとどまり、EPSは¥77.67(前年¥35.03)へ倍増した。【財務健全性】自己資本比率は42.1%で前年41.6%とほぼ同水準を維持しているが、長期借入金223.9億円に対し短期借入金347.3億円と短期負債への依存が相対的に高い構造にある。
キャッシュフロー分析
営業CFは31.3億円で前年比-29.4%となったが、純利益15.6億円の約2倍の水準を確保し利益の現金化能力は維持されている。運転資本面では売上債権の増加が19.5億円のマイナス要因となったが、仕入債務の増加27.3億円と棚卸資産の減少3.5億円がこれを相殺し、営業CF小計46.6億円から法人税等の支払12.8億円等を経て最終的な営業CFに至った。投資CFは0.6億円とほぼ中立で設備投資は1.4億円と軽微であり、フリーCFは31.8億円と潤沢な水準を確保。財務CFは-23.5億円で借入返済や配当支払に充当され、全体としてキャッシュ創出力は事業運営を十分に支える水準にあるが、前年からの営業CF減少は法人税支払増や運転資本変動の影響を反映している。
収益の質
経常的な収益力は営業利益23.2億円に加え、為替差益1.6億円などの営業外収益によって下支えされている。一方で特別利益として投資有価証券売却益2.9億円を計上しており、これは一時的要因として税引前利益25.8億円の押し上げに寄与した。当該一時的要因を除いた場合でも基礎的な収益力は前年から大幅に改善している。経常利益22.9億円と純利益15.6億円の乖離は主に法人税等10.2億円(実効税率約39.4%)によるもので、一時的要因よりも税負担の高さが乖離の主因である。営業CFが純利益を上回っている点はアクルーアルの質が高いことを示唆する。
業績予想・ガイダンス
通期計画に対する進捗率は売上高24.0%(545.4億円/2,275.0億円)、営業利益24.2%(23.2億円/96.0億円)、経常利益26.7%(22.9億円/86.0億円)と、四半期の標準的な進捗(25%)に概ね沿っている。経常利益段階では為替差益の寄与もあり進捗がやや先行している一方、純利益は高税率の影響で相対的に伸びが抑制されている。業績予想・配当予想の修正はいずれも実施されておらず、通期計画は現行水準を維持している。
株主還元
当第1四半期の現金配当支払額は17.9億円であった。なお、2026年9月30日を基準日として1株を3株とする株式分割が決議されている。配当予想の修正は行われていない。
リスク要因
-
セグメント集中リスク: ElectronicPartsが売上高の82.3%、営業利益の約87%を占め、同セグメントの需給変動が業績全体に及ぼす影響が大きい。
-
金利・調達構造リスク: 短期借入金347.3億円に対し長期借入金223.9億円と短期負債への依存度が高く、支払利息は前年0.8億円から2.8億円へ増加しており、金利環境変化への感応度が上昇している。
-
運転資本の膨張: 売上債権537.1億円、棚卸資産443.1億円と売上成長(+35.2%)を上回るペースで積み上がっており、与信管理・在庫評価の観点でモニタリングが必要である。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(trading)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 4.3% | 4.3% (1.7%–6.9%) | -0.0pt |
| 純利益率 | 2.9% | 3.8% (1.5%–5.1%) | -0.9pt |
営業利益率は業種中央値と同水準だが、純利益率は税負担等の影響で業種中央値をやや下回る。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 35.2% | 3.1% (-0.6%–11.7%) | +32.1pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高い成長ペースにある。
※出所: 当社調べ
決算上の注目ポイント
-
ElectronicPartsの急伸(売上+43.1%、営業利益+287.9%)が全社業績を牽引しており、同セグメントの需要動向・価格ミックスの持続性が今後の業績を左右する構造となっている。
-
営業CFが純利益の約2倍と利益の現金裏付けは良好だが、売上債権・棚卸資産が売上成長を上回るペースで積み上がっており、運転資本効率の推移が注目点である。
-
実効税率が約39.4%と高く、経常利益の伸び(+219.1%)に対し純利益の伸び(+137.3%)が相対的に抑制されている点は、税負担構造の平準化余地を示している。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 3,176円 |
| base(基準) | 3,187円 |
| bull(強気) | 3,206円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 3,673円 |
| 調整後予想EPS | 181.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 30.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.037(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.87倍 / 17.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 3,099円〜3,279円、ω±0.1で 3,171円〜3,198円。
注記:
- のれん償却 64.2円/株 を利益に足し戻しています(非資金費用・IFRS企業との比較可能性のため)。
- 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。