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73272027 第1四半期プライムJGAAP

第四北越フィナンシャルグループ(7327) 2027年度第1四半期決算

2027年度第1四半期の売上高は696.6億円(前年同期比+20.6%)、経常利益は252.4億円(同+44.1%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

銀行/銀行業


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥696.6億¥577.4億+20.6%
営業利益---
経常利益¥252.4億¥175.1億+44.1%
純利益¥176.8億¥127.9億+38.3%
ROE(年換算)11.8%9.0%-

Executive Summary

金利収益の拡大と経費抑制を主因に、収益成長を上回る利益成長を達成した増収増益決算である。経常収益は696.6億円(前年比+20.6%)、経常利益は252.4億円(同+44.1%)、純利益は176.8億円(同+38.3%)となった。経常利益率は36.2%と前年同期の30.3%から改善し、収益拡大が利益に強く波及したことが確認できる。

業績変動要因

【売上高】経常収益は696.6億円(前年比+20.6%)。銀行業の外部顧客向け経常収益が601.3億円(同+22.7%)と全体を牽引し、証券業も18.2億円(同+46.5%)と大きく伸長した。リース業は58.8億円(同+6.1%)、その他事業は19.6億円(同-4.6%)とやや減収である。銀行業では貸出金残高が前年同期比0.1%増にとどまる一方、貸出金利息は202.6億円(同+25.9%)増加しており、量的拡大より利回り改善が増収の主因とみられる。

【損益】経常利益は252.4億円(同+44.1%)、純利益は176.8億円(同+38.3%)となった。銀行業のセグメント利益は234.6億円(同+40.3%)でグループ利益の中核を担う。経費に相当する費用は161.5億円(同-2.4%)と減少しており、増収局面での費用抑制が利益率改善を後押しした。特別損益は減損損失0.1億円のみで軽微であり、経常利益と純利益の乖離は主に法人税等75.3億円(実効税率約29.9%)による。増収増益であり、収益拡大と経費効率化がともに寄与した構造といえる。

セグメント別分析

銀行業は経常収益601.3億円(構成比86.3%、前年比+22.7%)、セグメント利益234.6億円(同+40.3%、利益率39.0%)でグループ利益の中核を担う。証券業は経常収益18.2億円(同+46.5%)、利益8.9億円(同+132.5%)と高い伸びを示すが規模は小さい。リース業は経常収益58.8億円(同+6.1%)、利益3.4億円(同+142.9%)と増益幅が大きい一方、利益率は5.8%と他セグメントより低い。その他事業は経常収益19.6億円(同-4.6%)と減収ながら、利益は116.3億円(同+63.3%)と大幅増益であり、信用保証・クレジットカード業務等の収益貢献が大きい。銀行業への依存度が高い構造は変わらないが、証券業・その他事業の利益成長が連結利益率の押し上げに寄与している。

主要財務指標

【収益性】経常利益率は36.2%で前年同期の30.3%から改善し、純利益率も25.4%と同22.1%から上昇した。年換算ROEは11.8%であり、収益性・利益率ともに改善基調にある。【キャッシュ品質】包括利益は382.1億円と純利益176.8億円を205.2億円上回り、有価証券評価差額金110.1億円と繰延ヘッジ損益102.4億円が資本を押し上げている。銀行業では損益計算書上の利益に加え、その他包括利益を通じた資本変動の影響が大きい点に留意が必要である。【投資効率】総資産は10兆6,572.7億円、純資産は5,983.8億円で、前年同期比それぞれ-1.7%、+5.1%となった。資産の伸びが抑制される一方で資本が積み上がっており、資本効率は改善方向にある。【財務健全性】自己資本比率は5.6%、預金残高は8兆6,391.3億円(同+1.5%)、貸出金残高は5兆8,799.9億円(同+0.1%)である。預貸率は約68.1%で、預金を中心とした安定的な調達構造を示す。

キャッシュフロー分析

本決算では独立したキャッシュフロー計算書の開示はないため、貸借対照表の資金動向から資金状況を捉える。預金は8兆6,391.3億円で前年同期比+1.5%と安定的な顧客性資金が拡大した一方、貸出金は5兆8,799.9億円で同+0.1%にとどまり、有価証券は2兆3,955.8億円で同-4.7%と圧縮されている。借用金は6,902.0億円で同-12.0%減少し、市場性調達への依存が低下した。債券貸借取引受入担保金も同-56.7%と大きく減少しており、短期市場取引規模の変動を反映している。経常利益から純利益への転換率は70.1%であり、利益の裏付けとなる本業収益は貸出金利息・手数料収入の増加と経費減少により堅調である一方、包括利益が純利益を大きく上回る構造は、有価証券・ヘッジ評価という市場変動要因が資本変動に強く影響していることを示している。

収益の質

当四半期の利益成長は、貸出金利息の増加(同+25.9%)、手数料収入の増加(同+13.1%)、経費の減少(同-2.4%)という経常性の高い要素に支えられており、特別損益は減損損失0.1億円のみと軽微で一時的要因の影響はほぼない。一方、包括利益382.1億円は純利益176.8億円を205.2億円上回り、有価証券評価差額金110.1億円と繰延ヘッジ損益102.4億円が主因である。これらは市場金利や有価証券価格の変動に連動するため、当期純利益ほど安定的な性質を持たない。経常利益率の改善が経費抑制を伴う点は収益の質の観点から前向きだが、資金調達費用が同+12.0%増加していることから、預金金利上昇局面での資金利益の持続性については今後の動向を注視する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期予想は経常利益780.0億円(前年比+27.6%)、純利益530.0億円、EPS201.44円、配当80.00円であり、当四半期に業績予想および配当予想の修正が行われている。第1四半期の進捗率は経常利益32.4%、純利益33.4%で、標準的な四半期進捗率25%を上回る水準である。会社は上方修正を行っており、期初の想定を上回る収益・利益成長が計画に反映されている。今後は金利収益の伸びと預金コスト上昇のバランスが、通期計画達成の鍵となる。

株主還元

通期予想配当は1株80.00円で、当四半期に増配方向の予想修正が行われた。予想EPS201.44円に基づく配当性向は約39.7%であり、一般的な60%未満という持続可能性の目安に収まる。なお、2025年10月1日付で1株を3株とする株式分割が実施されており、株式分割を考慮した2026年3月期の年間配当金合計は63.00円となる。自己株式取得の当期実績は開示データからは確認できないため、本レポートでは配当のみに基づく配当性向を用いている。

リスク要因

  1. 預金コスト上昇リスク: 預金利息は55.5億円で前年同期比+68.9%と大きく増加している。資金調達費用全体も125.0億円で同+12.0%増加しており、今後の金利上昇局面で調達コストの伸びが資金運用収益の伸びを相殺する可能性がある。

  2. 貸出量の伸び悩み: 貸出金残高は5兆8,799.9億円で前年同期比+0.1%にとどまる。当期の増益は利回り改善による部分が大きく、地域の資金需要が弱い場合、量的な収益拡大余地は限定的となる可能性がある。

  3. 有価証券評価・自己資本比率の変動: 有価証券残高は2兆3,955.8億円で総資産の22.5%を占め、金利・価格変動が評価損益を通じて純資産1,091.1億円のその他包括利益累計額に影響する。開示自己資本比率5.6%は一般的な健全性目安を下回っており、資本十分性の継続的な確認が必要である。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

業種ベンチマーク(bank)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
純利益率25.4%

自社の純利益率25.4%は当期実績値であり、業種内での相対位置づけを判断するための中央値データは現時点で未集計である。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)20.6%

自社の売上高成長率20.6%は当期実績値であり、業種内での相対位置づけを判断するための中央値データは現時点で未集計である。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 経常利益は前年同期比+44.1%、純利益は同+38.3%で、収益成長(同+20.6%)を上回る利益成長となった。経費が同-2.4%減少しており、増収局面での費用効率化が利益率改善に寄与している構造が確認できる。

  2. 主力の銀行業はセグメント利益234.6億円(同+40.3%)とグループ利益成長を牽引した一方、貸出金残高の伸びは同+0.1%にとどまる。利益成長は貸出利回り改善や有価証券・役務収益による部分が大きく、量的拡大の持続性は今後の資金需要動向に左右される。

  3. 通期予想に対する第1四半期進捗率は経常利益32.4%、純利益33.4%と標準進捗率を上回り、会社は業績予想・配当予想をともに上方修正した。予想配当性向は約39.7%で、利益計画を前提とすれば配当余力に一定の水準がある。


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。