| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥353.3億 | ¥335.2億 | +5.4% |
| 営業利益 | ¥20.2億 | ¥18.3億 | +10.1% |
| 経常利益 | ¥17.9億 | ¥14.7億 | +21.8% |
| 純利益 | ¥12.0億 | ¥7.7億 | +55.7% |
| ROE | 1.3% | 0.8% | - |
2027年度第1四半期は増収増益となり、収益性が段階的に改善している点が最大のポイントである。売上高は353.3億円(前年比+5.4%)、営業利益は20.2億円(同+10.1%)、経常利益は17.9億円(同+21.8%)となった。純利益(連結、非支配株主帰属分含む)は12.0億円(同+55.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は10.2億円(同+72.3%)で、経常段階以降で増益率が拡大するプロファイルとなっている。粗利率改善と営業外費用の圧縮が増益をけん引した。
【売上高】売上高は353.3億円で前年比+5.4%の増収。売上構成はPowertrain51.4%、Life17.2%、Frontier16.1%、Marine&Energy14.8%、その他1.7%。Marine&Energyが+14.4%、Lifeが+8.0%と高採算セグメントが牽引し、Powertrainは+3.5%と底堅く増収に寄与した。
【損益】営業利益は20.2億円(+10.1%)、営業利益率は5.7%で前年5.5%から改善。粗利率は25.3%(前年25.1%)へ小幅改善し、販管費率は19.6%で概ね横ばい。経常利益は17.9億円(+21.8%)で、支払利息3.9億円の負担は残るものの前年より為替差損(0.2億円、前年2.4億円)が縮小し、営業外費用が圧縮された。親会社株主帰属純利益は10.2億円(+72.3%)と、経常段階以上の伸びを示した。セグメント別ではPowertrain利益22.5億円(-3.7%)が唯一減益となった一方、Marine&Energy10.9億円(+17.1%)、Life10.9億円(+27.1%)が伸長、Frontierは-3.5億円の損失が継続している。増収増益。
Powertrainは売上181.6億円(+3.5%)と規模面で最大セグメントだが、利益は22.5億円(-3.7%)と減益し、利益率も12.4%へ低下した。Marine&Energyは売上52.3億円(+14.4%)、利益10.9億円(+17.1%)、利益率20.8%と高採算・高成長を両立している。Lifeは売上60.6億円(+8.0%)、利益10.9億円(+27.1%)、利益率18.0%と収益性改善が明確である。Frontierは売上56.7億円(+2.3%)に対し利益は-3.5億円と赤字が継続し、利益率-6.1%とポートフォリオ内の収益性の二極化要因となっている。全社ではPowertrainの規模と、Marine&Energy・Lifeの高マージンがミックス改善に寄与する一方、Frontierの赤字がその効果を一部相殺している。
【収益性】営業利益率は5.7%(前年5.5%)、経常利益率は5.1%(前年4.4%)、純利益率(連結)は3.4%(前年2.3%)で、いずれも前年から改善している。【キャッシュ品質】営業CFは36.0億円で純利益(連結)12.0億円の約3.0倍あり、利益に対して現金創出が先行している。【投資効率】ROEは1.3%(親会社株主帰属純利益ベースで四半期換算のため単純比較には留意)で、総資産回転率は低位、自己資本比率43.4%との組み合わせで資産効率の改善余地がある。【財務健全性】自己資本比率は43.4%(前年43.9%)とほぼ同水準を維持し、総資産2101.3億円、純資産911.9億円と大きな変動はない。
営業CFは36.0億円で前年比+40.7%と大幅に増加し、純利益(連結)12.0億円を大きく上回る水準で、利益の質は高いと評価できる。運転資本面では棚卸資産が17.0億円積み増しとなり営業CFの押し下げ要因となったが、仕入債務の増加(+12.0億円)と売上債権の減少(+8.0億円)が一部相殺した。投資CFは-7.3億円で、設備投資16.5億円を中心とする継続的な資本支出を反映している。フリーCF(営業CF+投資CF)は28.7億円確保され、財務CFの-29.8億円(自社株買い5.2億円、借入返済等を含む)を実質的にカバーする水準にある。全体として、キャッシュ創出力は増加傾向にあるが、在庫積み増しの動向が今後の運転資本効率を左右する点に留意が必要である。
今期の利益改善は、粗利率の小幅改善(25.1%→25.3%)と営業外費用の圧縮という経常的な要因が中心であり、一時的要因の大きな影響は確認されない。営業外収益は2.5億円(受取配当金1.0億円等)、営業外費用は4.8億円(支払利息3.9億円、為替差損0.2億円)で、前年の為替差損2.4億円から大幅に縮小したことが経常利益の増益率(+21.8%)を営業利益の増益率(+10.1%)より高めた主因である。包括利益は12.6億円と純利益(連結)12.0億円に近く、有価証券評価差額金+1.8億円が押し上げに寄与する一方、退職給付調整額-0.5億円等が一部相殺し、純利益との乖離は限定的である。アクルーアルの観点では、営業CFが純利益を上回っており、キャッシュを伴う実質的な収益改善であることが示唆される。
通期業績予想は売上高1450.0億円(前年比+2.1%)、営業利益95.0億円(+13.5%)、経常利益90.0億円(+21.6%)で、業績予想・配当予想ともに修正はない。第1四半期の進捗率は売上高24.4%、営業利益21.2%、経常利益19.9%(いずれも通期予想比、単純4分の1基準の25%を下回る)であり、上期における在庫積み増しやFrontier事業の赤字継続がやや進捗を抑制している可能性がある。ただしPowertrain以外の高採算セグメントの伸長が続けば、下期にかけて進捗の回復が見込まれる。
通期の配当予想は年間36.00円で、当四半期時点で配当予想の修正はない。会社計画の親会社株主帰属純利益50.0億円と発行済株式数(自己株除く)に基づく年間配当総額を用いた配当性向は概算で3割台とみられ、過度な負担感はない水準である。当第1四半期の自社株買いは5.2億円実施されており、配当と自社株買いを合わせた総還元は同四半期のフリーCF28.7億円の範囲内で実施されている。
セグメント集中リスク: Powertrainが売上の51.4%を占め、当該事業の需要動向・技術トレンドへの依存度が高い。同事業の利益は-3.7%と減益しており、利益率12.4%への低下がグループ全体の収益動向に影響を与えやすい。
Frontier事業の損失継続: 同事業は売上56.7億円に対し-3.5億円の営業損失が続き、利益率-6.1%となっている。他の高採算セグメントの増益効果を一部相殺する構造的な要因となっている。
財務コスト・レバレッジ: 支払利息は3.9億円(前年3.5億円)に増加しており、長期借入金267.0億円を含む有利子負債水準を踏まえると、金利環境の変化が経常利益に与える影響をモニタリングする必要がある。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 5.7% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -3.0pt |
| 純利益率 | 3.4% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -3.6pt |
業種中央値と比較して、営業利益率・純利益率のいずれも下回っており、収益性は業種内で相対的に低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 5.4% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -0.8pt |
売上高成長率は業種中央値をやや下回るが、IQRの範囲内にあり成長ペースは業種内で概ね中位圏にある。
※出所: 当社調べ
利益率は粗利率改善と営業外費用の圧縮により段階的に改善しており、経常利益・純利益の増益率が営業利益の増益率を上回る構造となっている点が特徴である。
キャッシュ創出力は強く、営業CFは純利益(連結)の約3.0倍に達し、フリーCFで配当・自社株買いを十分にカバーしている一方、棚卸資産の積み増しが運転資本効率に影響している。
セグメント別ではMarine&EnergyとLifeが高採算・高成長を両立する一方、Frontierの赤字継続とPowertrainの減益が全体の進捗をやや抑制しており、通期進捗率は売上・利益ともに単純進捗基準の25%をやや下回っている。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,783円 |
| base(基準) | 1,812円 |
| bull(強気) | 1,841円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,967円 |
| 調整後予想EPS | 136.6円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 33.6% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.103(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.92倍 / 13.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,762円〜1,865円、ω±0.1で 1,807円〜1,816円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。