| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥372.1億 | ¥398.7億 | -6.7% |
| 営業利益 | ¥14.0億 | ¥13.6億 | +3.6% |
| 経常利益 | ¥11.9億 | ¥6.9億 | +73.8% |
| 純利益 | ¥2.3億 | ¥1.6億 | +42.3% |
| ROE | 0.4% | 0.3% | - |
当四半期は売上高が前年比6.7%減少する中、原価率改善と為替差益の押し上げにより営業利益・経常利益は増益を確保したが、実効税率の上昇が最終損益を圧迫した決算である。売上高は372.1億円(前年398.7億円、YoY-6.7%)、営業利益は14.0億円(同+3.6%)、経常利益は11.9億円(同+73.8%)となった。純利益は非支配株主帰属分を含む連結ベースで2.3億円(YoY+42.3%)だが、親会社株主に帰属する当期純利益は0.5億円(前年△1.3億円)で黒字転換にとどまり、実効税率約80%が最終利益を大きく圧縮した。増益の主因は北米減速をタイ・インドネシアの高採算事業がカバーしたことと、為替差益3.1億円の営業外収益計上である。
【売上高】売上高は372.1億円で前年比6.7%減。セグメント別では構成比最大の日本が156.8億円(+1.1%、構成比42.1%)とほぼ横ばいの一方、第2位の北米が99.5億円(-26.5%、構成比26.7%)と大きく減速し、全社減収の主因となった。タイは21.4億円(+26.2%)、インドネシアは63.5億円(+4.5%)と伸長し、欧州24.6億円(-2.4%)、中国27.1億円(-1.6%)はほぼ横ばいで推移した。
【損益】粗利率は12.6%と前年11.3%から+1.3pt改善した一方、販管費率も8.9%(前年7.9%)へ上昇し、営業利益率は3.8%(前年3.4%)にとどまった。経常利益は営業外収益の為替差益3.1億円が押し上げ要因となり+73.8%増の11.9億円となった。特別損失0.6億円(事業構造改革費用0.4億円等)は軽微な一時的要因である。税引前利益11.5億円に対し法人税等9.2億円(実効税率約80%)が計上され、経常利益から純利益への段差が大きい。売上高は減収だが営業・経常利益は増益となっており、減収増益の決算である。
利益貢献度で最大なのはインドネシア(営業利益4.7億円、全社営業利益構成比34.3%、利益率7.3%、売上YoY+4.5%)で、次いで日本(3.6億円、構成比26.6%、利益率2.3%、売上YoY+1.1%)、タイ(3.5億円、構成比25.6%、利益率16.2%、売上YoY+26.2%)と続く。タイは全セグメント中最高の利益率16.2%で、売上・利益ともに二桁成長を続けており高採算拠点として全社マージンを牽引している。一方、北米は売上99.5億円(構成比26.7%)に対し営業利益はほぼゼロ(0.02億円、利益率0.02%)で採算はブレークイーブン水準にとどまる。日本は売上構成比が最大ながら利益率2.3%と低位で、中国(5.0%)・欧州(1.9%)とともに採算改善余地が大きい。
【収益性】営業利益率は3.8%(前年3.4%)、経常利益率は3.2%(前年1.7%)、粗利率は12.6%(前年11.3%)と各段階で改善が確認できる。ROEは連結純利益ベースで0.4%となっている。【キャッシュ品質】営業CF26.1億円は減価償却込みのEBITDA29.8億円に対し約0.9倍の水準で、利益の現金裏付けは確認できる。【投資効率】総資産1305.5億円に対し売上高は372.1億円で、総資産回転率は四半期ベースで0.29倍である。【財務健全性】自己資本比率は43.9%で前年44.7%からやや低下した。有利子負債は長期借入金303.9億円を中心に349.9億円規模で、営業利益に対する支払利息カバレッジ(営業利益/支払利息)は3.0倍である。
営業CFは26.1億円と前年4.6億円から大幅に増加し、運転資本変動前の小計47.9億円に対し、売上債権の減少20.6億円がプラスに寄与した一方、棚卸資産の増加10.2億円と仕入債務の減少4.6億円がマイナス要因となった。投資CFは有形固定資産・無形資産の取得等により19.7億円の支出、財務CFは短期借入金の純増等により3.3億円の収入となった。この結果フリーキャッシュフローは6.4億円の黒字を確保し、現金及び現金同等物は前年末180.9億円から190.0億円へ増加した。利息支払は8.5億円で営業CFの範囲内に収まっており、投資・運転資本需要を賄いながら現金水準を維持している点は資金繰りの安定性を示している。
コア収益である営業利益14.0億円に対し、営業外収益4.3億円のうち為替差益が3.1億円を占め、経常利益11.9億円の押し上げに大きく寄与している。為替差益は営業利益の約22%に相当する規模であり、経常利益の質は為替変動への感応度が相対的に高い構造といえる。特別損益は特別利益0.1億円、特別損失0.6億円(事業構造改革費用0.4億円含む)と軽微で、一時的要因の影響は限定的である。税引前利益11.5億円に対し法人税等9.2億円が計上され実効税率は約80%と高く、経常利益から連結純利益2.3億円、さらに非支配株主帰属純利益1.8億円を控除した親会社株主帰属純利益0.5億円への段差が大きい。営業CF26.1億円はEBITDA29.8億円に対し約0.9倍で運転資本変動を含めても利益の現金裏付けは確認でき、会計発生高の面での質に大きな懸念は見られない。
通期業績予想に対する第1四半期の進捗率は、売上高が26.4%(1409.0億円予想)、営業利益が20.1%(70.0億円予想)、経常利益が22.9%(52.0億円予想)となっている。単純進捗基準(四半期均等25%)と比較すると、売上高はやや上回るものの、営業利益・経常利益はやや遅れた進捗である。親会社株主に帰属する当期純利益は予想25.0億円に対し実績0.5億円で進捗率2.2%と大きく遅れており、実効税率の高さが主因とみられる。当四半期時点で業績予想・配当予想の修正は行われていない。
当期・通期とも配当予想は1株当たり0円で、前年に続き無配を継続している。配当性向は算出対象となる配当支払いがないため0%である。フリーキャッシュフローは6.4億円の黒字を確保しているが、有利子負債水準や運転資本増加を踏まえ、現時点では財務基盤の維持を優先する方針とみられる。
地域別偏在リスク: 北米売上高は99.5億円と前年比26.5%減少し、営業利益率はほぼゼロ(0.02%)に低下した。全社売上構成比26.7%を占める同セグメントの採算改善が全社収益に影響する。
為替感応度: 営業外収益4.3億円のうち為替差益が3.1億円を占め、経常利益11.9億円に対する寄与度が大きい。為替相場の変動により経常利益の水準が振れやすい構造にある。
税負担・財務構造: 実効税率は約80%と高水準で、税引前利益11.5億円に対し親会社株主帰属純利益は0.5億円にとどまる。有利子負債は349.9億円規模で、自己資本比率は43.9%と前年44.7%からやや低下している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 3.8% | 8.7% (4.2%–14.2%) | -4.9pt |
| 純利益率 | 0.6% | 7.0% (3.2%–10.6%) | -6.4pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を下回り、収益性は業種内で低位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | -6.7% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | -13.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、業種内で減収傾向が目立つ位置づけにある。
※出所: 当社集計
売上高が6.7%減少する中でも粗利率は11.3%から12.6%へ改善し、タイ(利益率16.2%)・インドネシア(同7.3%)の高採算セグメントが全社利益を下支えしている構造が確認できる。
経常利益の増益は為替差益3.1億円の寄与が大きく、実効税率約80%により親会社株主帰属純利益は0.5億円にとどまるなど、営業外・税務要因が損益のブレを生んでいる点が特徴である。
無配方針を継続する一方でフリーキャッシュフロー6.4億円を確保しており、営業CFの増加(前年比+463%)とあわせて資金繰り面の安定性がうかがえる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 179円 |
| base(基準) | 182円 |
| bull(強気) | 184円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 211円 |
| 調整後予想EPS | 10.2円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 0.0% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.103(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.86倍 / 17.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 176円〜187円、ω±0.1で 181円〜182円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。