クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥125.4億 | ¥111.5億 | +12.5% |
| 営業利益 | ¥15.7億 | ¥11.4億 | +37.0% |
| 経常利益 | ¥15.6億 | ¥11.5億 | +36.2% |
| 純利益 | ¥10.9億 | ¥7.5億 | +45.8% |
| ROE | 16.3% | 12.4% | - |
Executive Summary
増収増益に加え利益成長が売上成長を大きく上回り、営業レバレッジの発現が今四半期の最重要ポイントである。売上高は125.4億円(前年比+12.5%)、営業利益は15.7億円(同+37.0%)、経常利益は15.6億円(同+36.2%)、純利益は10.9億円(同+45.8%)となった。粗利率は40.9%と前年から小幅低下したものの、販管費の伸びを抑制したことで営業利益率は12.5%へ改善し、増員した人員の稼働定着が収益性向上に寄与した。
業績変動要因
【売上高】売上高は125.4億円と前年同期比+12.5%増加した。単一のコンサルティング事業であり、期中採用したコンサルタントの稼働積み上がりが増収に寄与した。通期計画260億円に対する進捗率は48.2%で、下期偏重の事業特性を踏まえると概ね標準的な進捗である。
【損益】営業利益は15.7億円(前年比+37.0%)、経常利益は15.6億円(同+36.2%)、純利益は10.9億円(同+45.8%)といずれも売上成長を上回るペースで拡大した。粗利率は40.9%と前年から約0.7pt低下したが、販管費率は28.5%にとどまり、売上成長に対する販管費の伸びが抑制されたことで営業利益率は12.5%(前年比+2.3pt)に改善した。営業外損益はほぼ均衡し、特別損失(固定資産除却損0.07億円)も軽微で、経常利益と純利益の乖離は主に法人税等4.7億円によるものである。結論として増収増益であり、営業レバレッジの効いた質の高い利益成長といえる。
セグメント別分析
当社グループはコンサルティング事業を提供する単一セグメントであり、セグメント別の開示は行われていない。
主要財務指標
【収益性】営業利益率は12.5%で前年同期の10.3%から改善し、純利益率も8.6%(前年6.6%)へ上昇した。粗利率は40.9%とわずかに低下したが、販管費効率の改善が上回り、全体の収益性は向上している。【キャッシュ品質】売掛金は36.2億円と売上増に伴い増加しており、回収サイトの動向がキャッシュ化のタイミングに影響する。【投資効率】ROEは16.3%と高水準で、自己資本比率71.6%という保守的な財務構成のもとで効率的な資本活用がなされている。【財務健全性】現金及び預金は34.4億円と厚く、流動資産73.9億円に対し流動負債24.9億円と流動性は十分である。固定負債は1.7億円と小さく、長期借入金0.8億円も限定的で、財務レバレッジは低い。
キャッシュフロー分析
CF計算書の詳細開示はないが、貸借対照表の推移から資金動向をみると、現金及び預金は34.4億円と前年の31.1億円から増加しており、利益成長に伴う資金創出が進んでいる。一方で売掛金は36.2億円と前年の36.1億円からほぼ横ばいながら高水準を維持しており、回収サイトの長さが運転資金の滞留要因となり得る。短期借入金は2.0億円から4.0億円へ増加しており、事業拡大に伴う運転資金需要への対応とみられるが、手元現金が短期借入金を大きく上回っており、資金繰りへの影響は限定的である。全体として、利益成長に見合ったキャッシュポジションの拡大が確認できる一方、売掛金回収の効率化がキャッシュ創出力を左右する局面にある。
収益の質
当期利益は営業活動由来が中心であり、営業外収益0.2億円・営業外費用0.3億円といずれも売上高対比で軽微であることから、経常的な収益構造に大きな歪みはない。特別損失として固定資産除却損0.07億円が計上されているが、影響は限定的な一時的要因にとどまる。経常利益15.6億円と純利益10.9億円の差は主に法人税等4.7億円によるもので、税負担以外に大きな乖離要因は見当たらない。包括利益は11.0億円と純利益10.9億円に近く、為替換算調整額0.1億円を除き両者の乖離は小さいことから、その他の包括利益項目による収益の歪みは限定的である。一方、売掛金水準の高さは収益の現金化タイミングを遅らせる潜在要因であり、アクルーアルの観点からは回収効率のモニタリングが引き続き重要である。
業績予想・ガイダンス
通期計画に対する進捗は、売上高48.2%、営業利益52.2%、経常利益52.0%、純利益53.4%(親会社株主帰属ベース)と、いずれも上期標準進捗(50%)を上回るか概ね同水準にある。会社側は「期中採用したコンサルタントの売上・利益は下期以降に貢献する」と説明しており、下期偏重の季節性を踏まえると、現時点での利益進捗の先行はやや良好な着地を示唆する。業績予想・配当予想ともに当四半期での修正は行われていない。
株主還元
中間配当は無配であり、通期の配当予想は1株当たり50円である。発行済株式数から自己株式を控除した約1,575.8万株に基づくと、年間配当総額は概算で約7.9億円となる。通期純利益予想20.4億円(親会社株主帰属)を分母とすると、配当性向は約38.6%と試算される。現金及び預金34.4億円、有利子負債4.8億円という財務構成を踏まえると、配当原資の確保に懸念は少ない水準である。
リスク要因
-
運転資本・回収効率リスク: 売掛金は36.2億円と高水準で、売上高比の回収サイトが長期化する場合、営業利益の伸びに対しキャッシュ創出が遅れる可能性がある。
-
短期資金調達への依存リスク: 短期借入金が前年の2.0億円から4.0億円へ倍増しており、事業拡大に伴う運転資金調達が短期債務に偏っている点はリファイナンス管理上の注視点である。ただし現金34.4億円が上回り、直近の資金繰りへの影響は限定的。
-
人員採用ペースと利益率変動リスク: 事業は期中採用したコンサルタントの稼働積み上がりに依存する構造であり、下期の採用・教育コストが売上成長を上回って先行計上された場合、短期的な利益率の振れが生じ得る。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(it_telecom)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 12.5% | 17.3% (4.1%–24.5%) | -4.8pt |
| 純利益率 | 8.7% | 13.0% (2.0%–16.2%) | -4.3pt |
自社の収益性は業種中央値を下回る水準にある。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 12.5% | 22.5% (16.2%–26.8%) | -10.0pt |
売上成長率は業種中央値を下回るものの、利益成長率(+37.0%〜+45.8%)は売上成長率を大きく上回っており、収益性改善のペースは相対的に速い。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
-
営業利益率は前年比+2.3ptの12.5%へ改善し、売上成長(+12.5%)を上回る利益成長(+37.0%)が確認できる。販管費効率の改善による営業レバレッジの発現が示唆される。
-
ROEは16.3%と高水準であり、自己資本比率71.6%という保守的な財務構成のもとで実現されている点は、資本効率と財務健全性の両立を示す。
-
通期計画に対する進捗は概ね標準を上回るペースにあるが、下期偏重の事業構造に加え、短期借入金の増加や売掛金水準の高さは、運転資本管理の動向として今後の決算で注視される項目である。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 700円 |
| base(基準) | 736円 |
| bull(強気) | 781円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 425円 |
| 調整後予想EPS | 136.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 38.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.049(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.73倍 / 5.4倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 715円〜759円、ω±0.1で 728円〜749円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。