| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥3745.5億 | ¥3377.9億 | +10.9% |
| 営業利益 | ¥732.2億 | ¥208.9億 | +250.5% |
| 税引前利益 | ¥819.6億 | ¥202.2億 | +305.3% |
| 純利益 | ¥544.4億 | ¥124.9億 | +336.0% |
| ROE | 7.5% | 1.8% | - |
当四半期は投資不動産等の売却益計上を主因に営業利益・純利益が大幅に伸長し、増収増益となった。売上高は3,745.5億円(前年比+10.9%)、営業利益は732.2億円(同+250.5%)、税引前利益は819.6億円(同+305.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は535.2億円(同+361.3%)となった。増益の主因は、有形固定資産・投資不動産等の売却に伴うその他の収益429.6億円(うち売却益約401.0億円)の計上に加え、航空・宇宙・防衛セグメントの増収と収益性改善である。一方、営業活動によるキャッシュ・フローは-432.5億円と純利益を大きく下回り、棚卸資産・売上債権の増加や仕入債務の減少が資金創出を圧迫した。
【売上高】売上高は3,745.5億円で前年比+10.9%の増収。セグメント別では航空・宇宙・防衛が1,541.6億円(構成比41.2%、+21.3%)と最大かつ最も伸長し、資源・エネルギー・環境も882.1億円(構成比23.6%、+25.7%)と大きく伸びた。一方、社会基盤は203.8億円(構成比5.4%、-28.2%)、産業システム・汎用機械は996.9億円(構成比26.6%、-2.0%)と減収した。
【損益】営業利益は732.2億円で前年比+250.5%の大幅増益。粗利率は23.9%(前年22.2%)へ改善し、販管費率も15.4%(前年16.4%)へ低下したことで営業レバレッジが働いた。加えて、その他の収益429.6億円(うち有形固定資産・投資不動産等売却益約401.0億円)の計上が営業利益を大きく押し上げており、これは一時的要因である。税引前利益は819.6億円(+305.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は535.2億円(+361.3%)。増収増益。
4報告セグメントのうち、航空・宇宙・防衛が売上高1,541.6億円(+21.3%)・営業利益292.0億円(+4.4%)で最大の利益貢献セグメントとなり、利益率は18.9%と全セグメント中最も高い。資源・エネルギー・環境は売上高882.1億円(+25.7%)で、営業利益は28.3億円と前年の-33.7億円から黒字転換した。産業システム・汎用機械は売上高996.9億円(-2.0%)とほぼ横ばいながら、営業利益は55.8億円(前年3.1億円)へ改善し、利益率5.6%となった。社会基盤は売上高203.8億円(-28.2%)と大幅減収で、営業利益は-18.1億円(前年-18.0億円)と赤字が継続している。報告セグメントに含まれない「その他」区分の営業利益は421.7億円(前年5.1億円)と突出しており、都市開発(不動産)等の資産売却益計上が主因とみられ、一時的な性格が強い。
【収益性】営業利益率は19.5%で前年同期6.2%から+13.3pt改善、純利益率(親会社株主帰属ベース)は14.3%で前年3.4%から+10.9pt改善した。ただし改善の相当部分はその他の収益(資産売却益約401.0億円)の計上によるもので、これを除いた実質的な収益性改善幅は限定的とみられる。【キャッシュ品質】営業CFは-432.5億円で親会社株主帰属純利益535.2億円を大きく下回り、営業CFと純利益の乖離が大きい。棚卸資産の増加(+502.5億円、+10.0%)や仕入債務の減少(-169.7億円)が資金創出を圧迫した。【投資効率】ROEは7.5%。受注生産型の事業特性を反映し、棚卸資産・売上債権等の資産負担が重く、総資産回転率は低水準にとどまる。【財務健全性】自己資本比率は28.3%で前年同期26.9%から改善した。有利子負債(社債・借入金)は合計3,578.1億円、現金及び現金同等物は1,170.1億円で、総負債は純資産合計(7,238.3億円)の2.4倍に相当する。
営業活動によるキャッシュ・フローは-432.5億円で、前年同期の-53.5億円から悪化した。棚卸資産及び前払金の増加(-621.9億円)、仕入債務の減少(-169.7億円)、売上債権の増加(-167.7億円)が主な減少要因で、法人税等の支払(-201.6億円)も加わった。投資活動によるキャッシュ・フローは+236.4億円で、有形固定資産・投資不動産等の売却による収入484.7億円が主因である。財務活動によるキャッシュ・フローは-205.6億円で、長期借入金の返済(-268.0億円)や配当金の支払(-103.5億円)が流出要因となり、長期借入による収入(+200.0億円)が一部を相殺した。営業CFと投資CFを合算したフリーキャッシュフローは-196.1億円となり、現金及び現金同等物は期首1,550.8億円から期末1,170.1億円へ減少した。
営業利益732.2億円の増益には、その他の収益429.6億円(うち有形固定資産・投資不動産等売却益約401.0億円)が大きく寄与しており、経常的な事業損益と一時的要因が併存している点に留意が必要である。金融収益41.7億円・金融費用20.7億円は純額で+20.9億円のプラス寄与となり、前年同期の純額-72.1億円から改善した。持分法による投資損益は66.5億円で前年65.5億円とほぼ横ばいであり、関連会社からの収益貢献は安定的である。包括利益は563.5億円で、連結四半期利益544.4億円を+19.1億円上回った。差異は海外子会社の換算差額+26.6億円等その他の包括利益の増加によるもので、純利益との乖離は限定的であり、収益の質を大きく損なうものではない。
通期予想(売上高1,840.0億円、営業利益250.0億円、親会社株主に帰属する当期純利益172.0億円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高20.4%、営業利益29.3%、純利益31.1%となった。四半期均等進捗の目安25%と比較すると、売上高は下回る一方、営業利益・純利益はこれを上回っており、Q1に計上された資産売却益の先行寄与が主因とみられる。当四半期は業績予想の修正が行われた一方、配当予想の修正は行われていない。
配当予想は1株当たり23.00円(2025年10月の株式分割後ベース)である。当第1四半期における配当金の支払額は103.5億円で、これは前期(2026年3月期)の期末配当の支払に該当する。通期予想の親会社株主に帰属する当期純利益1,720.0億円と期中平均株式数を基に算出した配当総額(約244億円)から、予想配当性向は約14.2%となり、保守的な水準にある。自社株買いは当四半期でほぼ実施されておらず(-0.0億円)、株主還元は配当が中心である。なお、2025年10月の株式分割(1株につき7株)により、過年度の配当実績との単純比較には注意が必要である。
運転資本の積み上がりとキャッシュ転換の遅延: 棚卸資産は5,544.7億円で前年同期比+10.0%(+502.5億円)増加し、営業CFは-432.5億円と純利益を大きく下回った。在庫・売上債権の回転改善が今後のキャッシュ創出力を左右する。
セグメント収益のばらつきと一時益依存: 社会基盤セグメントは営業利益-18.1億円と赤字が継続する一方、当期営業利益の増加の多くは「その他」区分の資産売却益(約401.0億円)に依存しており、実力ベースの収益性改善は航空・宇宙・防衛等一部セグメントにとどまる。
財務レバレッジ: 総負債1兆7,374.2億円は純資産合計7,238.3億円の2.4倍に相当し、有利子負債は社債・借入金合計で3,578.1億円、リース負債を含めると4,871.7億円に達する。自己資本比率は28.3%と前年から改善傾向にあるものの、引き続きモニタリングが必要な水準である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 19.5% | 8.7% (4.2%–14.2%) | +10.8pt |
| 純利益率 | 14.5% | 7.0% (3.2%–10.6%) | +7.5pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回るが、今期は資産売却益等の一時要因を含む点に留意が必要である。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 10.9% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +4.7pt |
売上高成長率は業種中央値を上回り、IQR上限に近い水準にある。
※出所: 当社集計
当四半期の大幅増益は、投資不動産等の売却益(約401.0億円)計上が主因であり、営業利益率19.5%・純利益率14.3%の改善幅にはこの一時的要因が含まれている。実力ベースの収益改善は航空・宇宙・防衛セグメントの増収(+21.3%)と利益率向上(18.9%)に支えられている。
通期進捗率は売上高20.4%に対し、営業利益29.3%・純利益31.1%と上振れており、一時益の先行計上により利益進捗が押し上げられている点は、通期実績を評価する上で考慮を要する。
営業CFは-432.5億円で、棚卸資産・売上債権の増加、仕入債務の減少が資金創出を圧迫している。損益計算書上の増益とキャッシュフローの動向には乖離があり、今後の運転資本の回転改善が注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,001円 |
| base(基準) | 1,099円 |
| bull(強気) | 1,134円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 657円 |
| 調整後予想EPS | 185.9円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 14.2% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.150(当社の過去のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.67倍 / 5.9倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,066円〜1,134円、ω±0.1で 1,086円〜1,119円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。