| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥5022.6億 | ¥4161.5億 | +20.7% |
| 営業利益 | ¥984.5億 | ¥616.2億 | +59.8% |
| 税引前利益 | ¥1092.3億 | ¥623.2億 | +75.3% |
| 純利益 | ¥813.5億 | ¥496.7億 | +63.8% |
| ROE | 2.9% | 1.8% | - |
増収増益の決算で、データセンター向け需要拡大とコンポーネント事業の収益性改善が牽引した。売上高は5,022.6億円(前年比+20.7%)、営業利益は984.5億円(同+59.8%)、税引前利益は1,092.3億円(同+75.3%)、純利益は813.5億円(同+63.8%)となった。営業利益率は19.6%で前年同期14.8%から4.8ポイント改善し、粗利率も45.8%(同+4.3pt)へ上昇した。増収に加えて価格・ミックス改善による増益幅の方が大きく、収益性の質的な向上が見られる。
【売上高】売上高は5,022.6億円で前年比+20.7%。主力のコンポーネント事業がデータセンター・モビリティ向け需要拡大で+28.5%増収し全体を牽引、コンデンサは+30.0%増加した。デバイス・モジュールは+6.2%にとどまり、電源モジュールが増加した一方でリチウムイオン二次電池のパワーツール向け需要減少が相殺した。
【損益】営業利益は984.5億円(+59.8%)、利益率19.6%(前年14.8%)へ改善。操業度益と価格・ミックス改善が粗利率を41.5%から45.8%へ押し上げたことが主因。金融収益が115.8億円(前年59.5億円、+94.7%)へ拡大し、税引前利益は+75.3%と営業利益の伸びを上回った。一方、実効税率が20.3%から25.5%へ上昇したため、純利益の伸びは+63.8%へ縮小した。電源モジュール事業では個別案件(PJTドロップ)に伴う約30億円の一時的損失が発生し、デバイス・モジュールの赤字拡大要因となった。結論として増収増益。
主力事業はコンポーネントで、売上構成比は69.0%(3,467.6億円)、営業利益1,135.5億円(+59.5%)、利益率32.7%(前年26.0%から改善)。データセンター・モビリティ向け需要拡大とコンデンサの伸長(+30.0%)が全社増益の主因となった。デバイス・モジュールは売上1,514.3億円(+6.2%)ながら営業損失が129.0億円へ拡大(前年80.1億円、悪化率-61.0%)、利益率は-8.5%(前年-5.6%)へ悪化した。電源モジュール事業の個別案件損失(約30億円)が赤字拡大の一因であり、コンポーネントとの利益率格差(32.7pt差)がセグメント間の収益偏在を際立たせている。
収益性: ROE 2.9%(四半期ベース、前年同期は約2.0%)、営業利益率19.6%(前年14.8%) キャッシュ品質: 営業CF/純利益 0.52倍(1.0x未満、運転資本増加が押し下げ)、FCF ▲328.8億円 投資効率: 設備投資/減価償却 1.25倍(1.0x超で成長投資局面) 財務健全性: 自己資本比率85.9%、流動比率5.47倍
営業CFは421.9億円で純利益813.5億円に対し0.52倍にとどまり、利益に対する現金裏付けは限定的。運転資本の増加(棚卸資産-133.8億円、売掛金-145.1億円)と法人税支払469.8億円の負担が押し下げ要因である。投資CFは▲750.7億円で、設備投資570.7億円と定期預金純増189.7億円が主因。財務CFは▲675.8億円で、配当支払637.1億円が中心、自社株買いは0.04億円とごく僅かにとどまった。FCFは▲328.8億円で、配当・設備投資を営業CFのみで賄えておらず、手元現金の取り崩しで補完している。現金創出評価は要モニタリングで、在庫・売掛金の圧縮進捗が今後の焦点となる。
税引前利益1,092.3億円に対し純利益813.5億円で、実効税率25.5%(前年20.3%)の範囲での乖離であり特殊要因は限定的。金融収益115.8億円は売上高比2.3%と過大ではないが、前年比+94.7%の伸びが税引前利益の伸び(+75.3%)を営業利益の伸び(+59.8%)以上に押し上げた点は注目される。営業CF小計(運転資本変動前)891.7億円は純利益を上回るが、在庫・売掛金の増加により実際の営業CFは421.9億円へ縮小しており、アクルーアルの観点から収益の質にはモニタリングが必要である。
通期予想(当四半期に修正済み)は売上高21,100億円、営業利益4,300億円(+52.6%)、純利益3,380億円(+44.5%)。Q1進捗率は売上23.8%、営業利益22.9%、純利益24.1%で、標準進捗(Q1=25%)からの乖離は軽微であり、概ね季節性レンジ内の滑り出しといえる。PDF開示によれば四半期受注高は6,739億円と過去最高を更新し、BBレシオは1.34(受注高が売上高を上回る水準)で、コンポーネントを中心に需要の先行指標は堅調である。
通期配当予想は70円/株で据え置き(当四半期の配当予想修正なし)。通期純利益予想3,380億円と発行済株式数から算出される配当総額は約1,274億円で、配当性向は約37.7%となる。別途1,500億円の自社株買いを計画しており、実施した場合の総還元性向は約82.1%(配当+自社株買い/純利益予想)となる。当第1四半期の配当支払637.1億円は前期確定分の支払であり、自社株買いの当四半期実施額は0.04億円とごく僅かにとどまった。
【短期】デバイス・モジュール事業における電源モジュールの個別案件損失(PJTドロップ)の改善進捗、在庫・売掛金の圧縮動向、第2四半期以降の為替前提(155円/USD)の妥当性。
【長期】データセンター向け半導体需要拡大を背景としたコンポーネント事業の能力増強投資、設備投資計画の上乗せ(4月予想比+50億円)、1,500億円の自社株買いの実施進捗。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 19.6% | 8.8% (4.3%–14.4%) | +10.8pt |
| 純利益率 | 16.2% | 7.3% (3.3%–10.6%) | +8.9pt |
製造業中央値を大きく上回る水準にあり、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.7% | 6.6% (-0.5%–14.7%) | +14.1pt |
売上成長率も業種中央値の3倍超と、業種内で高い伸びを示している。
※出所: 当社集計
キャッシュ・コンバージョンの低下: 営業CF/純利益は0.52倍にとどまり、棚卸資産+185.6億円(+3.6%)、売掛金+200.2億円(+6.1%)の増加が要因。在庫・売掛金の圧縮が進まない場合、フリーCFのマイナス基調(当期▲328.8億円)が継続する可能性がある。
デバイス・モジュール事業の収益性: 営業損失が129.0億円へ拡大(前年80.1億円、-61.0%)、利益率-8.5%(前年-5.6%)と悪化。電源モジュールの個別案件損失(約30億円)が寄与しており、当該事業の採算改善が全社収益力の課題となっている。
外部環境要因: PDF開示によれば、通期為替前提を155円/USDへ変更しており円高進行時の収益影響が想定される。米国関税影響は還付含め+40億円のプラス寄与とされるが、長納期案件の増加や供給逼迫を懸念した前倒し受注の可能性が指摘されている。
営業利益率が前年比+4.8ポイント改善し19.6%と過去最高水準に達した。主力のコンポーネント事業のマージン拡大(26.0%→32.7%)が牽引しており、事業ポートフォリオ内での収益源の集中度がやや高まっている点は構造的な特徴として留意される。
純利益の伸び(+63.8%)が税引前利益の伸び(+75.3%)を下回っており、実効税率上昇(20.3%→25.5%)がその差の主因である。
営業CFが純利益の0.52倍にとどまり、在庫・売掛金の増加がキャッシュ創出を圧迫している。通期予想の進捗率(22.9〜24.1%)は季節性レンジ内だが、下期にかけての運転資本の推移が引き続き注目点となる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 1,648円 |
| base(基準) | 1,721円 |
| bull(強気) | 1,807円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,516円 |
| 調整後予想EPS | 200.5円 |
| 株主資本コスト r | 8.65%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 37.7% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.14倍 / 8.6倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 1,673円〜1,772円、ω±0.1で 1,716円〜1,729円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データとPDF決算説明資料をAIが統合分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。