クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1306.7億 | ¥1083.3億 | +20.6% |
| 営業利益 | ¥118.2億 | ¥63.5億 | +86.2% |
| 経常利益 | ¥133.2億 | ¥59.8億 | +122.8% |
| 純利益 | ¥99.2億 | ¥41.9億 | +136.9% |
| ROE(年換算) | 15.9% | 7.4% | - |
Executive Summary
2027年度第2四半期累計は、電機部品・電子部品の増収と利益率改善により、増収率を大きく上回る増益を達成した増収増益決算となった。売上高は1306.7億円(前年比+20.6%)、営業利益は118.2億円(同+86.2%)、経常利益は133.2億円(同+122.8%)、純利益は99.2億円(同+136.9%)となった。粗利率は17.6%(前年14.5%)、営業利益率は9.0%(前年5.9%)に改善し、販管費の伸びが売上高の伸びを下回ったことで営業レバレッジが発現した。経常利益の伸びには為替差益14.4億円の寄与も含まれる。
業績変動要因
【売上高】売上高は1306.7億円で前年比+20.6%増収。セグメント別では主力の電機部品が898.9億円(構成比68.8%、YoY+16.1%)、電子部品が387.5億円(構成比29.6%、YoY+34.8%)と高成長を示し、電子部品の伸び率が全社成長を牽引した。金型・工作機械は20.3億円(構成比1.6%)でYoY-6.5%の減収だが、全社影響は限定的である。
【損益】営業利益は118.2億円(YoY+86.2%)で、売上原価率の低下と販管費の伸び抑制(+19.8%、売上高成長率を下回る)により営業利益率は9.0%(前年5.9%)へ拡大した。経常利益は133.2億円(YoY+122.8%)となり、為替差益14.4億円が営業外収益を押し上げ、営業利益を15.0億円上回った。特別損益は特別利益1.9億円、特別損失0.8億円で純寄与は限定的。純利益は99.2億円(YoY+136.9%)となり、増収増益、かつ利益率が趨勢的に改善した決算である。
セグメント別分析
電機部品は売上898.9億円(YoY+16.1%)、セグメント利益89.9億円(YoY+68.9%)、利益率10.0%(前年6.9%)と、主力事業として利益率が大きく改善した。電子部品は売上387.5億円(YoY+34.8%)、セグメント利益36.8億円(YoY+133.4%)、利益率9.5%(前年5.5%)と、全社の中で最も高い利益成長率を示した。金型・工作機械は売上20.3億円(YoY-6.5%)ながら、セグメント利益3.4億円(YoY+568.6%)、利益率16.8%(前年2.3%)と大幅改善したが、構成比は小さく全社への影響は限定的である。全社的に増収セグメントほど利益率改善幅が大きく、稼働率・製品ミックスの改善が寄与したとみられる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率9.0%(前年5.9%)、純利益率7.6%(前年3.9%)、粗利率17.6%(前年14.5%)といずれも前年から改善した。【キャッシュ品質】経常利益が営業利益を15.0億円上回るのは為替差益14.4億円が主因であり、営業外要因を除いた実質的な収益改善は粗利率・販管費率の改善によるところが大きい。【投資効率】年換算ROE15.9%、総資産268.7億円に対し総資産回転率は概ね1.0倍前後で推移し、増収に伴い資産効率も維持されている。【財務健全性】自己資本比率46.7%(前年47.0%)、流動資産1214.0億円に対し流動負債639.9億円と流動性は厚く、長期借入金743.5億円を抱えるものの現金及び預金535.1億円が一定の裏付けとなっている。
キャッシュフロー分析
CF計算書の詳細開示はないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は535.1億円で前年同期の480.4億円から54.7億円増加しており、増収・増益を背景に資金は積み増しの傾向にある。一方で有形固定資産は1373.6億円と前年から123.1億円増加し、うち建設仮勘定が255.0億円と有形固定資産の18.6%を占めることから、設備投資が継続的に実行されている。長期借入金は743.5億円と前年比75.1億円増加しており、投資資金の一部を長期借入で調達している構図がうかがえる。買掛金は303.7億円で前年比70.4億円増、売掛金も370.5億円で前年比69.2億円増となり、増収に伴う運転資本の拡大が進んでいる。
収益の質
当期の増益は営業利益段階での実質的な利益率改善(粗利率+約3.1pt、営業利益率+約3.2pt)に支えられており、収益の質は総じて良好といえる。ただし経常利益は営業利益を15.0億円上回っており、その主因は為替差益14.4億円という営業外要因であるため、経常利益・純利益の伸び率(それぞれ+122.8%、+136.9%)には為替市況による押し上げが含まれる点に留意が必要である。特別損益は特別利益1.9億円(補助金収入等)、特別損失0.8億円(固定資産除売却損等)でネット寄与は小さく、一時的要因による利益の歪みは限定的である。包括利益は134.8億円で純利益99.2億円との乖離は主に為替換算調整額34.5億円によるもので、海外資産・在外子会社の為替評価が上乗せされている。
業績予想・ガイダンス
通期会社計画に対する進捗率は、売上高48.0%、営業利益60.6%、経常利益66.6%、純利益68.6%であり、利益系指標はいずれも標準的な進捗率50%を上回っている。通期計画は売上高2720.0億円(YoY+24.6%)、営業利益195.0億円(YoY+54.1%)であり、逆算される下期営業利益は76.8億円、下期営業利益率は5.4%と上期の9.0%から低下する前提が織り込まれている。上期の高い利益率改善が下期にどこまで持続するかが、通期計画達成の焦点となる。なお、当四半期において業績予想の修正が行われている。
株主還元
中間配当は1株当たり6.00円であり、親会社株主に帰属する中間純利益99.4億円に基づく配当性向は11.9%にとどまる。通期会社予想では年間配当19.00円、予想EPS79.34円から算出される予想配当性向は約23.9%であり、一般的な持続可能性の目安を下回る水準にある。配当予想の修正は行われていない。利益剰余金は776.7億円で前年同期比77.5億円増加しており、内部留保の蓄積が進む一方、建設仮勘定255.0億円を含む設備投資が継続していることから、成長投資と株主還元のバランスが今後の配分方針として注目される。
リスク要因
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事業集中リスク: 電機部品が売上高の68.8%、セグメント利益の69.1%を占めており、同事業の需要動向・価格改定・稼働率の変動が連結業績に大きく波及する構造である。
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収益性の持続性リスク: 粗利率17.6%は改善傾向にあるものの20%を下回る水準であり、原材料・エネルギー・労務費の上昇を価格転嫁できない場合、利益率が圧迫される可能性がある。また通期計画は下期営業利益率5.4%を前提としており、上期の9.0%からの低下を織り込んでいる。
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為替・営業外要因リスク: 経常利益の押し上げに寄与した為替差益14.4億円は営業利益の12.2%に相当し、為替相場の反転は営業外損益を通じて経常利益・純利益を変動させ得る。また建設仮勘定255.0億円(有形固定資産の18.6%)は稼働開始後の減価償却負担増や投資回収の遅延リスクを内包する。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.0% | 6.4% (3.1%–10.7%) | +2.6pt |
| 純利益率 | 7.6% | 5.0% (2.3%–8.6%) | +2.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、収益性は業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 20.6% | 1.9% (-3.1%–7.5%) | +18.7pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、業種内でも突出した増収を達成している。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上高+20.6%に対し営業利益+86.2%、純利益+136.9%と、増収率を大きく上回る増益が実現しており、粗利率・販管費率の改善による営業レバレッジの発現が確認できる。
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電機部品・電子部品ともにセグメント利益率が前年から3〜4ポイント改善しており、製品ミックスや稼働率の改善が全社的な収益構造の変化として観察される。
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通期計画は下期営業利益率5.4%を前提とし、上期の9.0%から低下する見込みとなっている。上期の利益率改善がどの程度下期に持続するかが、通期進捗を評価する上での注目点となる。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 718円 |
| base(基準) | 742円 |
| bull(強気) | 761円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 683円 |
| 調整後予想EPS | 87.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.87%(10年国債 2.87% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 23.9% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.100(通期予想に対する進捗の先行に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.09倍 / 8.5倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 721円〜764円、ω±0.1で 740円〜744円。
注記:
- 通期予想に対する純利益の進捗(69%)が標準(50%)を上回るため、予想EPSを上限+10%の範囲で上方調整しています(進捗が先行する企業は予想を上回る傾向があるため。季節性の強い事業では調整が過大になる場合があります)。
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-08 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。