| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥1730.5億 | ¥1554.7億 | +11.3% |
| 営業利益 | ¥163.5億 | ¥122.9億 | +33.1% |
| 経常利益 | ¥193.6億 | ¥139.8億 | +38.5% |
| 純利益 | ¥127.5億 | ¥98.7億 | +29.2% |
| ROE | 4.0% | 3.1% | - |
増収増益であり、特に営業利益・経常利益が売上高の伸びを上回るペースで拡大しており、収益性改善を伴う質の高い増益局面にある。売上高は1,730.5億円(前年比+11.3%)、営業利益は163.5億円(同+33.1%)、経常利益は193.6億円(同+38.5%)となった。純利益は親会社株主に帰属する当期純利益ベースで126.2億円(同+31.3%)である。営業利益率は9.5%と前年の7.9%から改善し、電子管・光半導体を中心とした収益性の高い事業の伸長と販管費率の低下が主因である。
【売上高】全セグメントが増収となった。最大の光半導体は673.8億円(構成比38.9%、+13.8%)、次いで電子管593.8億円(同34.3%、+9.7%)と主力2セグメントが牽引した。画像計測機器は258.2億円(+12.6%)、レーザは169.7億円(+4.0%)と伸びは相対的に緩やかである。地域別ではアジアが538.3億円(構成比31.1%、+14.5%)と最大かつ最も伸長し、北米416.3億円(+13.2%)が続く。欧州400.4億円(+8.4%)、日本372.1億円(+8.2%)は相対的に緩やかな伸びにとどまった。
【損益】営業利益率は9.5%(前年7.9%)に改善し、粗利率48.3%(前年48.3%でほぼ横ばい)に対し販管費率が38.9%(前年40.4%)へ低下したことが主因である。経常利益率は11.2%(前年9.0%)とさらに拡大し、為替差益9.8億円や受取利息15.9億円など営業外収支の改善が寄与した。特別損益は利益1.8億円・損失1.1億円と純額+0.8億円にとどまり、一時的要因としての影響は軽微である。法人税等66.9億円(実効税率34.4%)を経て親会社株主に帰属する当期純利益は126.2億円(+31.3%)となった。結論として増収増益であり、売上成長以上に利益が伸びる質の高い決算である。
セグメント別営業利益は電子管が178.97億円(前年比+24.5%、利益率30.1%)と最大の稼ぎ頭であり、光半導体が127.41億円(同+29.8%、利益率18.9%)で続く。画像計測機器は68.57億円(同+4.1%、利益率26.6%)にとどまり、増収率12.6%に対して増益率は鈍化しており、コスト増または投資先行の可能性がある。一方、レーザは営業損失48.96億円(前年は同25.53億円の損失)と赤字幅が拡大し、利益率はマイナス28.9%まで悪化した。全社の営業利益163.5億円のうち、電子管・光半導体の合計利益306.4億円がレーザの損失や全社費用(調整額157.7億円のマイナス)を吸収する構図であり、レーザ事業の採算改善が全社マージン向上の鍵となる。
【収益性】営業利益率9.5%(前年7.9%)、経常利益率11.2%(前年9.0%)、純利益率(親会社株主帰属ベース)7.3%(前年6.2%)といずれも改善し、EPSは43.05円(前年31.96円、+34.7%)となった。【キャッシュ品質】現金及び預金は1,028.1億円(前年905.6億円)に増加し、手元流動性は厚みを増している。【投資効率】ROEは4.0%であり、絶対水準はなお低位にとどまるものの、マージン改善を主因に前年から上向いている。【財務健全性】自己資本比率は65.5%(前年70.7%)へ低下し、流動比率は190.7%(前年217.9%)とやや低下したが、なお高水準の流動性を維持している。
キャッシュフロー計算書データは提供されていないため、貸借対照表の推移から資金動向を分析する。現金及び預金は1,028.1億円と前年の905.6億円から+122.5億円(+13.5%)増加し、利益成長を背景に手元資金は積み増されている。有形固定資産は1,611.9億円(前年1,506.5億円)へ増加し、建物・構築物が+119.1億円、機械装置及び運搬具が+101.4億円と設備投資が進む一方、建設仮勘定は291.4億円減少しており、仕掛中の投資案件が本稼働へ移行したことがうかがえる。資金調達面では短期借入金が656.4億円(前年534.98億円)へ+121.4億円増加した一方、長期借入金は70.1億円(前年105.7億円)へ-35.6億円減少し、リース負債(固定)も210.5億円(前年49.4億円)へ大きく増加しており、調達構成が短期・リース活用へシフトしている。自己株式は440.9億円(前年262.4億円)へ+178.5億円積み増され、株主還元の一環としての自社株取得も進行している。
特別損益は利益1.8億円・損失1.1億円と純額0.8億円にとどまり、純利益に対する影響は軽微であることから、営業損益・経常損益が実力を反映した経常的な収益構造といえる。営業外収益は46.5億円(売上高比2.7%)で、内訳は受取利息15.9億円、為替差益9.8億円、持分法損益4.4億円などであり、特定の一過性項目に依存しない構成である。経常利益193.6億円と親会社株主に帰属する純利益126.2億円との差額67.4億円は主に法人税等66.9億円(実効税率34.4%)に起因し、非経常的な歪みは確認されない。なお包括利益は256.1億円と純利益(連結)127.5億円を大きく上回るが、この差額の主因は為替換算調整額122.7億円であり、海外子会社の円換算差による評価性の変動であるため、事業の実力を測る際は純利益ベースを基準とすることが妥当である。
通期予想に対する進捗率は、売上高72.4%(1,730.5億円/2,390.0億円)、営業利益74.3%(163.5億円/220.0億円)、経常利益76.0%(193.6億円/255.0億円)、純利益72.1%(126.2億円/175.0億円)である。第3四半期累計としての標準的な進捗目安75%と比較すると、経常利益がやや先行し、他指標も概ね同水準にあり、通期計画に対する進捗は総じて順調である。なお当四半期において業績予想の修正が行われている点は留意点である。
通期の配当予想は1株38.00円であり、EPS予想60.53円から算出される配当性向は約62.8%となる。第2四半期配当実績は19円であった。バランスシート上では自己株式が前年262.4億円から440.9億円へ+178.5億円増加しており、自社株取得も並行して進んでいることから、配当に加えた総還元姿勢がうかがえる。現預金1,028.1億円という手元流動性の厚みを踏まえると、現行の還元水準は維持しやすい環境にあるといえる。
レーザ事業の構造的赤字拡大: 営業損失は48.96億円と前年の25.53億円から拡大し、利益率はマイナス28.9%に悪化した。同事業の採算改善の遅れは全社営業利益の伸びしろを抑制する要因となる。
運転資本の積み上がり: 売掛金は508.7億円(前年466.1億円、+9.2%)、仕掛品は413.8億円(前年394.3億円、+4.9%)と、売上成長に伴い運転資本が増加している。回収・在庫管理の効率が今後のキャッシュ創出力を左右する。
資金調達構成の短期化: 短期借入金は656.4億円(+22.7%)へ増加する一方、長期借入金は70.1億円(-33.7%)へ減少し、有利子負債における短期依存度が上昇した。手元流動性は厚いものの、調達のロール管理は注視点である。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 9.5% | 8.3% (4.4%–12.7%) | +1.2pt |
| 純利益率 | 7.4% | 6.3% (2.8%–10.0%) | +1.1pt |
収益性は営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、業種内では上位グループに位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 11.3% | 3.0% (-2.1%–8.9%) | +8.2pt |
売上高成長率は業種中央値を大幅に上回り、成長性の面でも業種内上位に位置する。
※出所: 当社集計
営業利益率9.5%は業種中央値8.3%を上回り、前年比+155bp(7.9%→9.5%)の改善は販管費率低下と電子管・光半導体の高収益セグメントの伸長という構造要因に支えられている。
レーザ事業の営業損失は前年25.5億円から49.0億円へ拡大しており、同事業の採算改善が全社利益率のさらなる押し上げ要因になり得るかが今後の注目点である。
通期進捗率は売上高72.4%、営業利益74.3%、経常利益76.0%、純利益72.1%と、Q3累計としての標準的な進捗(目安75%)に概ね沿っており、経常利益がやや先行している。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 990円 |
| base(基準) | 1,003円 |
| bull(強気) | 1,019円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,103円 |
| 調整後予想EPS | 65.3円 |
| 株主資本コスト r | 9.27%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 62.8% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 0.91倍 / 15.3倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 976円〜1,031円、ω±0.1で 999円〜1,005円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。