クイックビュー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥116.9億 | ¥91.2億 | +28.2% |
| 営業利益 | ¥15.8億 | ¥8.3億 | +90.4% |
| 経常利益 | ¥19.3億 | ¥11.1億 | +73.2% |
| 純利益 | ¥13.3億 | ¥7.0億 | +89.5% |
| ROE | 3.2% | 1.7% | - |
Executive Summary
ソリューション売上の高成長と地域別採算改善により、増収率を大きく上回る営業・最終増益となった。売上高は116.9億円(前年比+28.2%)、営業利益は15.8億円(同+90.4%)、経常利益は19.3億円(同+73.2%)、純利益は13.3億円(同+89.5%)となった。営業利益率は13.5%で前年同期比約4.4pt改善しており、増収効果が利益に強く転化する営業レバレッジが働いている。
業績変動要因
【売上高】売上高は116.9億円(前年比+28.2%)となり、ソリューション売上68.3億円(同+42.5%)が牽引した。クライアントサービス売上は48.6億円(同+12.3%)で堅調に推移した。地域別では日本80.6億円(同+32.5%)、欧州22.0億円(同+22.6%)、米国9.0億円(同+40.2%)が増収に寄与した一方、アジアは5.3億円(同△11.7%)で唯一の減収地域となった。
【損益】営業利益は15.8億円(前年比+90.4%)、営業利益率は13.5%で前年同期比約4.4pt改善した。売上原価率・販管費率の相対的な抑制により、増収効果が利益に強く転化した。経常利益は19.3億円(同+73.2%)で、持分法投資利益2.5億円が経常利益の13.0%を占める押し上げ要因となった。特別損益は固定資産売却益0.02億円のみで一時的要因は軽微であり、純利益13.3億円は本業利益と持分法投資利益に支えられた質の高い利益といえる。結論として増収増益であり、増収率を上回る利益成長が確認できる。
セグメント別分析
日本はセグメント利益12.4億円(前年8.1億円)で連結セグメント利益合計の77.6%を占める最大の利益源であり、利益率は前年同期13.3%から15.4%へ改善した。欧州はセグメント利益2.5億円(前年0.2億円)と大幅に回復し、利益率は1.0%から11.3%へ上昇した。米国は売上高9.0億円と増収を確保しつつ、セグメント損失は前年2.2億円から0.6億円へ縮小したが、なお赤字が継続している。アジアは売上高5.3億円(同△11.7%)、セグメント利益1.7億円(同△17.4%)と減収減益となったが、利益率31.8%と高採算を維持している。連結増益は日本の利益拡大と欧州の採算回復が主因であり、米国の赤字継続とアジアの縮小が今後の注視点となる。
主要財務指標
【収益性】営業利益率13.5%(前年約9.1%)、純利益率11.4%(前年約7.7%)はいずれも前年から大幅に改善しており、粗利率65.8%の高さと販管費増加の相対的な抑制が寄与している。【キャッシュ品質】特別利益は固定資産売却益0.02億円のみで純利益に占める比率は0.1%程度と軽微であり、利益の大半は本業と持分法投資利益による経常的な源泉から形成されている。【投資効率】ROEは3.2%にとどまるが、これは純利益率11.4%が高い一方、現金預金286.3億円と短期投資有価証券67.0億円を合わせた351.3億円が総資産の51.7%を占め、総資産回転率0.171倍と低いことに起因する。【財務健全性】自己資本比率60.1%、流動比率222.1%、負債資本倍率0.66倍と、いずれも保守的な資本構成と強固な短期支払能力を示している。
キャッシュフロー分析
キャッシュフロー計算書の詳細開示はないものの、利益構成とバランスシートの動きから資金動向を把握できる。営業利益15.8億円の拡大を基礎に経常利益19.3億円、純利益13.3億円が形成されており、特別損益への依存はほぼない。現金及び預金は286.3億円で前年同期の293.8億円から小幅に減少したが、短期投資有価証券67.0億円と合わせた流動性資産は総資産の51.7%を占め、資金余力は厚い水準を維持している。流動負債の主要項目である前受金174.2億円は顧客からの先行資金受領を示し、サービス提供の進捗に応じた収益認識が今後の運転資本に影響する。棚卸資産は8.1億円と総資産の1.2%にとどまり、在庫に伴う資金拘束は軽微である。
収益の質
純利益13.3億円は主として本業の営業利益拡大と経常的な投資損益によって形成されており、特別利益は固定資産売却益0.02億円にとどまるため一時的要因への依存はほぼない。営業外収益3.6億円のうち最大項目は持分法投資利益2.5億円であり、経常利益の13.0%を占めることから、投資先の業績変動が経常利益の振れ要因となりうる点は留意が必要である。営業外費用は0.1億円と小さく、為替差損0.1億円が主な内訳である。包括利益は27.7億円と純利益を14.4億円上回り、有価証券評価差額金13.9億円が主因となっている。この乖離は市場価格変動に伴うものであり、経常的な収益力とは区別して捉える必要がある。
業績予想・ガイダンス
通期計画は売上高460.0億円(前年比+6.7%)、営業利益67.0億円(同+14.2%)、経常利益78.0億円(同+9.3%)であり、予想修正はなかった。Q1進捗率は売上高25.4%、営業利益23.5%、経常利益24.7%、純利益23.3%と、いずれも標準的な第1四半期進捗の範囲にある。Q1の増収率28.2%は通期計画の6.7%増を上回るが、通期営業利益率計画14.6%に対しQ1実績は13.5%であり、今後の売上構成改善と固定費吸収の進展が計画達成の焦点となる。
株主還元
通期配当予想は1株150円、通期EPS予想は270.45円であり、配当性向は55.5%となる。ただし2026年3月期の期末配当には記念配当100円が含まれていたため、150円という予想水準は通常配当と記念配当の性格を区分して評価する必要がある。予想配当総額は期中平均株式数2,107.6万株を基準に概算31.6億円となり、通期純利益予想57.0億円の範囲で賄われる水準にある。現金及び預金286.3億円を有し、配当原資に対する財務余力は厚い。
リスク要因
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地域集中リスク: 日本が外部顧客売上の69.0%、セグメント利益合計の77.6%を占めており、国内顧客の設計開発投資動向が連結業績に大きく波及する構造にある。
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米国事業の収益性: 米国は売上高9.0億円(前年比+40.2%)と増収したが、セグメント損失0.6億円が継続している。赤字幅は前年の2.2億円から縮小したものの、黒字化には固定費吸収が課題となる。
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持分法投資利益への依存: 持分法投資利益2.5億円は経常利益の13.0%を占めており、投資先の業績変動は営業利益が堅調でも経常利益を押し下げる可能性がある。
業種ベンチマーク(参考・当社調べ)
業種ベンチマーク(manufacturing)
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 13.5% | 8.7% (4.2%–14.3%) | +4.8pt |
| 純利益率 | 11.4% | 7.1% (3.2%–10.6%) | +4.2pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を上回り、業種内でも高水準の収益性に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 28.2% | 6.2% (-1.1%–14.6%) | +22.0pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも突出した成長率を示している。
※出所: 当社集計
決算上の注目ポイント
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売上高28.2%増に対し営業利益は90.4%増となり、営業利益率は前年同期比約4.4pt改善した。増収効果が利益に強く転化する営業レバレッジの働きが確認できる。
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日本の利益率改善と欧州の黒字転換が連結増益の主因である一方、米国は赤字幅を縮小しつつも損失が継続しており、地域別採算のばらつきが構造的な特徴として残る。
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純利益率11.4%は高水準だが、年換算ROEは3.2%にとどまる。これは厚い現金・投資資産を背景とする低い総資産回転率に起因しており、収益力そのものの不足とは区別して理解する必要がある。
理論株価(参考値)
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,173円 |
| base(基準) | 2,235円 |
| bull(強気) | 2,314円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 1,948円 |
| 調整後予想EPS | 292.0円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 55.5% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.15倍 / 7.7倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,175円〜2,299円、ω±0.1で 2,229円〜2,245円。
注記:
- 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
- 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。
(算出モデル: 残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード) / 金利基準月: 2026-07 / 公表データのみからの機械算出値であり、市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。