| 指標 | 当期 | 前年同期 | YoY |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ¥136.9億 | ¥136.8億 | +0.1% |
| 営業利益 | ¥31.5億 | ¥31.5億 | -0.1% |
| 経常利益 | ¥36.5億 | ¥31.2億 | +16.9% |
| 純利益 | ¥26.0億 | ¥42.6億 | -39.0% |
| ROE | 5.4% | 8.5% | - |
売上高は横ばい、営業利益率23.0%の高水準を維持したが、純利益は前年の特別利益剥落により大幅減となった。売上高136.9億円(前年比+0.1%)、営業利益31.5億円(同-0.1%)と実質的な事業収益力は前年並みで安定。経常利益は36.5億円(同+16.9%)と2桁増となったが、これは為替差益2.2億円・受取利息1.8億円といった営業外収益の押し上げが主因。純利益は26.0億円(同-39.0%)と大幅減となったが、前年同期に子会社清算益等の特別利益35.2億円が計上されていた反動であり、営業段階の実力とは区別して見る必要がある。
【売上高】売上高は136.9億円で前年比+0.1%とほぼ横ばい。粗利率は31.9%(前年31.5%)と小幅改善し、価格・コストミックスは安定している。
【損益】営業利益は31.5億円(同-0.1%)で営業利益率23.0%を維持し、販管費は12.2億円(売上比8.9%)に抑制されている。経常利益は36.5億円(同+16.9%)と増益だが、営業外収益5.4億円のうち為替差益2.2億円・受取利息1.8億円が主因で非営業要因の寄与が大きい。純利益は26.0億円(同-39.0%)で、前年の特別利益(子会社清算益等35.2億円)の剥落が主因であり、当期の特別損益はほぼ皆無(特別利益0.01億円)。結論として、営業段階は増収に乏しいが横ばい水準の増益は保たれ、経常段階は増益、純利益段階は特別要因の反動により大幅減益という、増収増益とは言えない複合的な構図であり、実質的には減収要素の乏しい「増収減益(純利益ベース)」に近い状況にある。
【収益性】営業利益率23.0%、純利益率19.3%はいずれも高水準を維持している。ROEは5.4%で、純利益率19.3%×総資産回転率0.25×財務レバレッジ1.12倍の分解では、高い純利益率に対し総資産回転率の低さと保守的なレバレッジがROEの制約要因となっている。【キャッシュ品質】営業CFは35.0億円で純利益26.0億円を上回り、OCF/純利益は1.35倍と利益の現金裏付けは良好である。【投資効率】設備投資は3.9億円で減価償却費6.4億円を下回り、CapEx/売上比は約2.8%と抑制的であり、更新投資への積極性は限定的である。【財務健全性】自己資本比率89.4%、流動比率は流動資産402.5億円対流動負債40.9億円で約985%と極めて高く、現金及び預金281.5億円を有するネットキャッシュ状態にあり、財務耐性は非常に強固である。
営業CFは35.0億円で前年比+90.2%と大幅に増加し、売上債権の減少(+11.1億円)や棚卸資産の減少(+3.3億円)による運転資本改善が寄与した一方、法人税等の支払い16.4億円が資金を圧迫した。投資CFは-22.3億円で、設備投資は3.9億円と小規模ながら、定期預金の入替に伴う支出が大きい。財務CFは-52.8億円で、自社株買い17.9億円と配当支払いが主な使途であり、フリーCFベースでは12.7億円の黒字を確保しているものの、当期の株主還元総額はフリーCFを上回り、手元資金の一部取り崩しによって支えられている。潤沢な現金及び預金281.5億円を背景に、当面の資金繰りに問題は生じていない。
当期の利益はほぼ営業由来だが、経常利益の増益は営業外収益(為替差益2.2億円、受取利息1.8億円)に依存しており、市況・金利環境に左右される非経常的な色彩を帯びている。特別損益は前年の35.2億円(子会社清算益等)から当期0.01億円へ大きく縮小し、純利益の前年比減少はこの反動によるものであり、事業の実力低下を示すものではない。経常利益36.5億円と純利益26.0億円の差(10.5億円)は主に法人税等の計上によるもので、税負担率は約28.7%と平準的である。営業CFが純利益を上回っており、アクルーアルの観点からも利益の現金転換は良好であり、収益の質は総じて高いと評価できる。
通期計画に対する上期進捗は、売上高48.9%(136.9億円/280.0億円)、営業利益48.4%(31.5億円/65.0億円)、経常利益54.4%(36.5億円/67.0億円)、純利益では前述の特別要因の影響を除いた進捗として概ね順調な水準にある。経常利益・純利益の進捗が売上・営業利益より高いのは、為替差益・受取利息といった営業外収益の押し上げによるもので、通期の為替・金利環境次第で下期の進捗ペースは変動しうる。業績予想・配当予想はいずれも修正なしで維持されている。
上期の配当実績はゼロ(期末一括方式)で、通期の配当予想は1株当たり165円である。通期純利益予想47.0億円に基づく配当性向は、配当総額を期末発行済株式数ベースで概算すると約72%程度となり、業種平均的な水準(60%未満)をやや上回る。加えて期中に自社株買いを17.9億円実施しており、配当と自社株買いを合算した総還元性向はさらに高くなる。潤沢な現金及び預金281.5億円と自己資本比率89.4%を背景に、還元の実施能力自体に問題はないが、当期のフリーCF12.7億円を上回る還元規模となっている点はモニタリングの対象となる。
運転資本効率の低下: 売掛金41.5億円、棚卸資産48.5億円と資産規模が大きく、資金効率の観点からは在庫・売掛の圧縮余地が指摘できる。
非営業収益への依存: 経常利益の増益要因である為替差益2.2億円・受取利息1.8億円は市場環境に左右される性質があり、下期以降の為替・金利動向が経常利益率に影響を与える可能性がある。
株主還元とフリーCFのギャップ: 自社株買い17.9億円と配当支払いを合算した還元額がフリーCF12.7億円を上回っており、還元原資の一部を手元資金の取り崩しに依存している。
収益性・リターン
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 23.0% | 9.7% (5.4%–23.7%) | +13.3pt |
| 純利益率 | 19.0% | 5.4% (1.3%–20.1%) | +13.6pt |
営業利益率・純利益率とも業種中央値を大きく上回り、収益性では業種内で上位に位置する。
成長性・資本効率
| 指標 | 自社 | 中央値 (IQR) | Delta |
|---|---|---|---|
| 売上高成長率(前年比) | 0.1% | 10.6% (-3.4%–25.4%) | -10.5pt |
売上高成長率は業種中央値を大きく下回り、トップライン成長では業種内で低位に位置する。
※出所: 当社集計
営業利益率23.0%・純利益率19.3%は業種中央値(9.7%・5.4%)を大きく上回り、収益性の高さが決算上の特徴として観察される。一方で売上高成長率は0.1%と業種中央値10.6%を下回り、高収益ながら低成長という構造が確認できる。
経常利益の増益(+16.9%)は為替差益・受取利息といった営業外収益の寄与によるものであり、営業利益はほぼ横ばいである点から、コア事業の成長ドライバーとしては現状フラットな状態が続いていることが読み取れる。
配当予想165円に対する配当性向は約72%と算定され、自社株買いも含めた総還元額はフリーCF12.7億円を上回っている。潤沢な手元資金(現金及び預金281.5億円)が還元を支えており、財務健全性(自己資本比率89.4%)との組み合わせで還元の実施余地自体は大きいことがうかがえる。
残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。
| シナリオ | 理論株価 |
|---|---|
| bear(弱気) | 2,333円 |
| base(基準) | 2,381円 |
| bull(強気) | 2,442円 |
| 算出前提 | 値 |
|---|---|
| 1株純資産(BPS) | 2,343円 |
| 調整後予想EPS | 243.1円 |
| 株主資本コスト r | 9.77%(10年国債 2.77% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 1.00%) |
| 残余利益の持続係数 ω / 明示予測 | 0.62 / 5年 |
| 想定配当性向 | 73.3% |
| 予想EPSの信頼度調整 | ×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく) |
| implied PBR / PER | 1.02倍 / 9.8倍 |
感応度: 株主資本コスト±1%で 2,319円〜2,447円、ω±0.1で 2,380円〜2,382円。
注記:
(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-07 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)
本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。
残余利益モデルによる機械的な算出値です。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではなく、将来の株価を予測・保証するものではありません。 過去分は現行のガイダンス達成率統計を用いて遡及算出しています。