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69252027 第1四半期プライムJGAAP

ウシオ電機(6925) 2027年度第1四半期決算 増収・営業益411%増

2027年度第1四半期の売上高は489.9億円(前年同期比+27.7%)、営業利益は49.5億円(同+410.5%)。以下、セグメント別の増減要因とキャッシュフローを確認します。

電機・精密/電気機器


クイックビュー

指標当期前年同期YoY
売上高¥489.9億¥383.6億+27.7%
営業利益¥49.5億¥9.7億+410.5%
経常利益¥53.1億¥16.1億+230.5%
純利益¥30.3億−¥28.3億+207.1%
ROE1.4%−1.4%-

Executive Summary

当第1四半期は前年同期に計上した特別損失の反動もあり、大幅増益による黒字拡大が最大の特徴。売上高は489.9億円(前年比+27.7%)、営業利益は49.5億円(同+410.5%)、経常利益は53.1億円(同+230.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益は30.3億円(前年同期は28.3億円の損失から回復、同+207.1%)となった。全セグメントが2桁増収となり、加えて粗利率改善と販管費率低下が重なった結果、営業利益率は10.1%(前年2.5%)へ拡大した。

業績変動要因

【売上高】売上高は489.9億円で前年同期比+27.7%の増収。全5セグメントが2桁増収を記録し、最大セグメントのVisual Imaging(売上構成比47.0%)が+25.8%、Industrial Processes(構成比42.0%)が+29.9%、Life Sciencesが+34.2%、Photonics Solutionsが+29.1%と、事業全体で需要拡大が広がっている。

【損益】営業利益は49.5億円(前年9.7億円、+410.5%)で、営業利益率は10.1%と前年2.5%から+7.6pt改善した。粗利率は40.6%(前年36.5%、+4.1pt)、販管費率は30.5%(前年34.0%、-3.5pt)と同時に改善しており、増収効果に加えコスト構造の改善が利益率拡大に寄与した。経常利益は53.1億円(+230.5%)、純利益は30.3億円(前年同期は28.3億円の損失)。前年同期は特別損失40.5億円(事業再編費用等)を計上した一時的要因があり、当期の特別損失は0.8億円と僅少である。この反動も黒字転換の押し上げに寄与している。一方、実効税率は42.1%と高く、経常利益に対して純利益は圧縮されている。総じて増収増益。

セグメント別分析

5セグメント全てで増収増益となった。Industrial Processesは売上205.5億円(+29.9%)、営業利益28.7億円(+779.4%)、利益率14.0%と全社利益率を最も押し上げる存在。Photonics Solutionsは売上30.0億円(+29.1%)、営業利益4.8億円(+109.3%)、利益率15.8%で全セグメント中最高マージン。Life Sciencesは売上21.4億円(+34.2%)、営業利益2.3億円(+98.2%)、利益率10.6%。Visual Imagingは売上230.2億円(+25.8%)と全社売上の約47%を占める最大セグメントだが、営業利益13.8億円(+290.9%)、利益率6.0%と主要セグメント中では最も低く、採算改善が続くも他セグメントとの利益率ギャップが残る。

主要財務指標

【収益性】営業利益率10.1%(前年2.5%)、粗利率40.6%(前年36.5%)、純利益率6.2%(前年-7.4%)といずれも改善した。【キャッシュ品質】経常利益53.1億円に対し純利益は30.3億円で乖離率は-42.9%となり、主因は実効税率42.1%の高さである。営業外収支は受取利息3.3億円・受取配当2.0億円を中心に営業外収益7.1億円、営業外費用3.5億円(支払利息2.7億円等)で差し引き+3.6億円のネットプラスと反復性が高い一方、包括利益は322.1億円と純利益を大幅に上回り、有価証券評価差額+273.4億円がその主因となっている。【投資効率】EPSは38.11円(前年-32.06円)、ROEは1.4%(四半期実績)。総資産3738.3億円に対し当期の利益水準はまだ小さく、資産効率の向上が今後の課題となる。【財務健全性】自己資本比率59.8%(前年59.9%)とほぼ横ばいで高水準を維持。流動資産2119.2億円に対し流動負債840.3億円で流動比率は約252%、現金及び預金720.3億円と手元資金は厚く、短期的な資金繰りの余裕は大きい。

キャッシュフロー分析

現金及び預金は720.3億円で前年末比-4.9%(-37.2億円)減少した。主因は投資有価証券の大幅増加(775.0億円、前年比+98.5%、+384.7億円)による資金投下、および長期借入金の圧縮(357.8億円、前年比-10.0%)に伴う資金需要と考えられる。一方、売上高が+27.7%伸長したのに対し、売掛金は+7.0%(428.1億円)、棚卸資産は+0.8%(367.7億円)の増加にとどまり、運転資本の増加ペースは売上成長を大きく下回っている。これは売上拡大に対する資金滞留リスクが限定的であることを示唆し、利益改善(純利益30.3億円、前年は28.3億円の損失)によるキャッシュ創出力の底上げと合わせ、資金効率はむしろ改善方向にあると評価できる。

収益の質

当期の特別損失は0.8億円(固定資産除却損0.5億円等)と僅少であり、前年同期に計上した特別損失40.5億円(事業再編費用等)からの反動が今回の黒字転換に寄与している一時的要因である。営業外収益7.1億円は受取配当2.0億円・受取利息3.3億円が中心で反復性が高く、営業外費用3.5億円(支払利息2.7億円、為替差損0.5億円)を吸収してネットではプラスとなっている。経常利益53.1億円と純利益30.3億円の乖離(-42.9%)は、特別損益の影響よりも実効税率42.1%の高さによるものが大きい。包括利益322.1億円は純利益を大きく上回り、有価証券評価差額+273.4億円という非反復的かつノンキャッシュの要素が主因であるため、事業本体の収益力を測る際には純利益・営業利益をより重視する必要がある。

業績予想・ガイダンス

通期計画(売上高2100.0億円、営業利益140.0億円、経常利益140.0億円、EPS132.27円)に対する第1四半期の進捗率は、売上高23.3%、営業利益35.3%、経常利益37.9%、純利益(105億円計画に対し30.3億円)28.8%となった。四半期進捗の目安25%と比較すると、売上高はおおむね線形進捗である一方、営業・経常利益は前倒しで進捗しており、粗利率改善と販管費効率化が先行して寄与している構図がうかがえる。業績予想・配当予想はいずれも修正なしで、現時点で会社側は当初計画を維持している。

株主還元

年間配当予想は70円/株で前期の70円/株から変更なく、配当予想の修正もない。会社計画のEPS132.27円に対する予想配当性向は52.9%(70円÷132.27円)であり、現金及び預金720.3億円という手元資金の厚さを踏まえると、配当の持続性に関する懸念は限定的と考えられる。自社株買いに関するデータは開示されておらず、配当のみに基づく配当性向として上記数値を用いている。

リスク要因

  1. 実効税率の高止まり: 当期の実効税率は42.1%(法人税等22.1億円÷税引前利益52.3億円)であり、経常利益53.1億円に対し純利益を30.3億円へ抑制する主因となっている。前年同期は税前損失であったため単純比較は難しいが、税負担の平準化如何が純利益率の推移を左右する。

  2. 有価証券市況変動リスク: 投資有価証券は775.0億円(総資産の20.7%)で前年比+98.5%と拡大しており、評価差額の拡大(+273.4億円)が包括利益322.1億円を大きく押し上げている。市況が反転した場合、包括利益および自己資本のボラティリティが高まる可能性がある。

  3. セグメント間の採算差: Visual Imagingの営業利益率は6.0%と主要セグメント中で最も低く、Industrial Processes(14.0%)やPhotonics Solutions(15.8%)との差が大きい。全社の利益率改善は特定セグメントへの依存度が相対的に高い。

業種ベンチマーク(参考・当社調べ)

収益性・リターン

指標自社中央値 (IQR)Delta
営業利益率10.1%8.7% (4.2%–14.2%)+1.4pt
純利益率6.2%7.0% (3.2%–10.6%)−0.9pt

営業利益率は業種中央値を上回るが、純利益率は高い実効税率の影響で中央値を下回っている。

成長性・資本効率

指標自社中央値 (IQR)Delta
売上高成長率(前年比)27.7%6.2% (-1.1%–14.6%)+21.5pt

売上高成長率は業種中央値を大きく上回り、業種内でも高成長グループに位置する。

※出所: 当社集計

決算上の注目ポイント

  1. 営業利益+410.5%という大幅増益の背景には、前年同期に計上した特別損失40.5億円(事業再編費用等)の反動があり、当期の特別損失は0.8億円と僅少である。増益率の解釈にはこの比較ベースの特殊性を踏まえる必要がある。

  2. 粗利率+4.1pt、販管費率-3.5ptが同時に進行し、営業利益率は2.5%から10.1%へ改善した。増収効果だけでなくコスト構造面での変化がうかがえる。

  3. 通期進捗率は営業利益35.3%・経常利益37.9%と、売上高の23.3%を上回るペースで進んでおり、利益面の進捗が先行している。一方で実効税率42.1%の高さが純利益の伸びを抑制している点は、通期を通じたモニタリングポイントとなる。

理論株価(参考値)

残余利益モデル(Ohlson型・明示5年フェード)により公表データのみから機械算出した参考レンジです。市場株価の予測や特定の投資行動の推奨ではありません。

シナリオ理論株価
bear(弱気)2,474円
base(基準)2,502円
bull(強気)2,537円
算出前提
1株純資産(BPS)2,816円
調整後予想EPS142.8円
株主資本コスト r9.15%(10年国債 2.65% + 株式リスクプレミアム 6.00% + 規模プレミアム 0.50%)
残余利益の持続係数 ω / 明示予測0.62 / 5年
想定配当性向52.9%
予想EPSの信頼度調整×1.080(同業種のガイダンス達成率実績に基づく)
implied PBR / PER0.89倍 / 17.5倍

感応度: 株主資本コスト±1%で 2,434円〜2,574円、ω±0.1で 2,492円〜2,509円。

注記:

  • 予想ROEが株主資本コストを下回るため、理論値は1株純資産を下回る水準になります。
  • 四半期末時点の純資産を使用しています(通期予想との間に期間のずれがあります)。
  • 純資産に非支配株主持分を含むため、理論値はやや高めに算出される可能性があります。

(算出モデル: 残余利益モデル / 金利基準月: 2026-06 / 本値は将来の株価を予測・保証するものではありません)


本レポートはXBRL決算短信データをAIが分析して自動生成した決算解析資料です。特定銘柄への投資を推奨するものではありません。業種ベンチマークは公開決算データを基に当社が集計した参考情報です。投資判断はご自身の責任において、必要に応じて専門家にご相談の上、行ってください。